革靴を履いていて、不運にもアッパーにキズがついてしまうことがあります。
できることならそんなことはあって欲しくないのですが、どうしても履いていると知らないうちにキズがついてしまったり、ついうっかりと傷をつけてしまうことって、どうしても避けられないと思います。
実際に、私もこれまでに何度もそういう経験をしてきまして、その都度なるべく目立たないように補修をしています。
そこで、アッパーのキズを補修する時に、ぜひ気を付けていただきたいことがありますのでお伝えします。
たとえば、こうして革靴があったとして、だいたいキズが付くのは・・・、
つま先なんですよね。
目立ってほしくないところに、キズが付きやすいっていうのが皮肉なものです。
もしそのキズがちょっとした浅い擦りキズなら、目の細かいサンドペーパーでちょっと磨いてワックスで目立たなくすることができるのですが、
こんな感じでベロっとめくれてしまったキズの場合、絶対に傷口にワックスを塗らないでください。
そもそもワックスはその名の通りロウの成分を多く含んでいて、浅いキズに対しては表面を平らにしてキズを目立たなくすることができるものの、
このようにめくれてしまったキズは、ワックスではなく接着剤で傷口をふさぐ必要があり、そこにワックスが塗ってあると接着剤が付かなくなってしまうのです。
私も過去にまだ何も知らない頃に一度やってしまったことがありまして、大変な事になりました。
出来れば本当に浅いキズ以外は専門家に任せるのが一番なので、その際には手を付けずにそのまま修理屋さんに持っていくようにしましょう。
★★★お知らせ★★★
★只今、The フォーマルプランを受け付け中です。詳細は、9月24日のブログをご覧ください。
★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。
★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。