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シューツリー

まったくの余談ですが、最近の私の流行はこちらです。 これ、何だかご存知ですか? ベトナムコーヒーサーバーです。 そう、私の流行はベトナムコーヒー。 ついちょっと前はカステラパンケーキをよく作っていましたが、今はこちらです。 ベトナムコーヒーは、いわゆる紙のフィルターを使わず、穴の開いた金属のフィルターを使います。 とっても細かく挽いた豆をこのフィルターに入れて、エスプレッソに似た淹れ方で淹れます。 そして、ベトナムコーヒーの最大の特徴は、カップに練乳を入れておくこと。 苦めのコーヒーが好きな方は、練乳を沈殿させたまま、甘めのコーヒーが好きな方はしっかりとかき混ぜて飲むのだそうです。 私はそもそもあまりコーヒーが得意ではないので、甘めでいただいています。 そうなんです、あまりコーヒーが得意じゃないんですよね。 ただ、このベトナムコーヒーはコーヒー牛乳のように甘いので、私でもおいしく飲むことができます。 このコーヒーサーバーは、Amazonで1,000円以下で購入できるので、もしくはメルカリだともっと安く購入できるので、ご興味がある方は是非お試しください。 さてさて、今日は少し前にご注文いただいたIさんのシューツリー(4足)を削りました。 シューツリーを削るなんて・・・?という方に改めてご説明させていただくと、 私たちシューリパブリックで製作している靴は、フィッテイングを考慮して親指の辺りを非常に薄くしています。 これが快適に履いていただけるポイントのひとつなのですが、そこに市販のシューツリーを使ってしまうとせっかく薄く作っている靴を押し広げてしまう結果になります。 そうならないように、ご注文いただいたお客様の靴に最適な形状にシューツリーを削って販売させていただいています。 こちらはIさんの靴に合わせたシューツリー。 今回は、4足ご注文いただきました。 完全に靴の形に合っているわけではありませんが、必要なところをちゃんと押さえるような形にしています。 ★★★お知らせ★★★ ★只今、The フォーマルプランを受け付け中です。詳細は、9月24日のブログをご覧ください。 ★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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キズ

革靴を履いていて、不運にもアッパーにキズがついてしまうことがあります。 できることならそんなことはあって欲しくないのですが、どうしても履いていると知らないうちにキズがついてしまったり、ついうっかりと傷をつけてしまうことって、どうしても避けられないと思います。 実際に、私もこれまでに何度もそういう経験をしてきまして、その都度なるべく目立たないように補修をしています。 そこで、アッパーのキズを補修する時に、ぜひ気を付けていただきたいことがありますのでお伝えします。 たとえば、こうして革靴があったとして、だいたいキズが付くのは・・・、 つま先なんですよね。 目立ってほしくないところに、キズが付きやすいっていうのが皮肉なものです。 もしそのキズがちょっとした浅い擦りキズなら、目の細かいサンドペーパーでちょっと磨いてワックスで目立たなくすることができるのですが、 こんな感じでベロっとめくれてしまったキズの場合、絶対に傷口にワックスを塗らないでください。 そもそもワックスはその名の通りロウの成分を多く含んでいて、浅いキズに対しては表面を平らにしてキズを目立たなくすることができるものの、 このようにめくれてしまったキズは、ワックスではなく接着剤で傷口をふさぐ必要があり、そこにワックスが塗ってあると接着剤が付かなくなってしまうのです。 私も過去にまだ何も知らない頃に一度やってしまったことがありまして、大変な事になりました。 出来れば本当に浅いキズ以外は専門家に任せるのが一番なので、その際には手を付けずにそのまま修理屋さんに持っていくようにしましょう。 ★★★お知らせ★★★ ★只今、The フォーマルプランを受け付け中です。詳細は、9月24日のブログをご覧ください。 ★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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空気入れ

私は、どちらかと言えば人力よりも電動工具に頼って「ウィーン!」とやってしまう方が好きなのですが、中にはあえて人力でやることもあります。 それがこちら。 そうです、タイヤの空気入れ。 それも自動車のヤツ。 暑い夏が過ぎて多少タイヤの空気圧も下がってきている頃なので、タイヤの点検を兼ねて空気を入れました。 と、ちょっと待てよ、確か2週間前にディーラーで半年点検をやったばかりで、その時にしっかりと空気圧の確認をしてもらったはずなのに、ほんの2週間で気温が少し下がったからといってこんなに空気圧が下がるものなのだろうか? それも、タイヤによってバラバラに。 ともあれ、この空気入れを使ってタイヤの空気を補充しました。 以前はいわゆる自転車用のヤツで入れていたので、10kPa入れるだけで結構大変でしたが、このツインシリンダーの空気入れは足で踏むタイプということもあってそれほど苦ではありません。むしろ、調子に乗って入れていると入れ過ぎてしまうくらいでした。 一応ゲージはありますが、こういうのってあまりあてにならないという先入観があるので、どうしてもちょっと多めに入れて減らしていくような感じになります。 でも、普段は電動工具をバンバン使っているのに、クルマのタイヤの空気入れは手動(足動)なのかと言いますと、100Vにつないで使うコンプレッサーを使うとかなり大ごとになってしまいますし、 かといってクルマのシガーソケットにつなぐタイプや充電式のものだとAmazonのレビューでやや怪しい印象があったため、故障が少なそうな人力のものにしました。 それに、タイヤの空気圧のチェックは年間通しても多くて月に一度くらいのことなので、それくらいなら人力で十分だと思ったのです。 普段自転車に空気を入れるのも、ロードバイク用の人力のヤツを使っています。 普段から電動工具をバンバン使っている私が言うのもなんですが、最近はなんでも電力を使う傾向にあって、それって確かに良いものではあると思うのですが文化的進化からするとあまり良くないんじゃないかって思います。 クルマのパワーウィンドゥやパワーシート(私のクルマにはついていませんが)、自転車のディレイラーも電動のものが出ているらしいですし、製図用品では私も以前使っていました電動字消し、玄関の鍵も電動です。 消費する電力は微々たるものかもしれないけれど、別に電動にしなくても全く問題ない、むしろ自動車のパーツに関しては軽量化の為に手動で十分だと思います。 職業として頻繁に使うものなら電動でも良いと思いますが、人力で問題ないものなら私は人力の方が好きなんですよね。 そこで、勘の良い方なら私が仕事としている靴づくりも機械を使うか手作業化の話につながると思ったかもしれませんが、残念ながらこれらは決して電動の機械を使うとか使わないとかという話ではなく、 より履きやすい靴を作るために、そのことを目的とした結果、どうしてもラスティングやウェルティングは手作業で行うしかありませんでした。 ここに選択肢はありませんでした。 機械でやってしまえば均一のものが出来上がるというセオリーから外れていまして、靴づくりでは天然由来の動物の革を使うため、機械でラスティングをするよりも手作業でやった方が優しい履き心地で、なおかつ素材を生かした靴づくりができ、 ウェルティングは機械を使う製法(グッドイヤーウェルテッド)となると構造を変更する必要があって、それでは私が目指す履き心地が得られないため、こちらも手作業で本来あるべきスタイルを貫いています。 ただ、私たちはいつもお伝えしている通りクオリティに影響のない作業では積極的に電動の機械を使いまして、作業効率を追求しています。 仕事では、好きとか嫌いということではなく、いかに合理的か、いかに良いものを作ることができるかということが基準になりますが、それ以外のことでは納得のいくように人力の道具もたくさん使います。 ★★★お知らせ★★★ ★只今、The フォーマルプランを受け付け中です。詳細は、9月24日のブログをご覧ください。 ★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

余談ですが、最近のデジカメはファインダーではなく液晶のモニターを見て写真を撮るということが多くなりましたよね。 私も一眼レフ以外ではそんな撮り方が普通になっています。 ただ、富士フイルムから発売されているX-Pro3というモデルは液晶は見ないで撮ってねと言わんばかりの仕様になっていまして、デフォルトのスタイルでは液晶は裏返してあって写真を撮るときはファインダーを覗いて撮るようになっており、撮った写真もいちいち見ないような仕様になっています。 なかなかエッヂの効いたモデルで、このモデルのファンも非常に多いと聞いています。 ふむふむ、そういうのってやっぱりカメラらしくて良いなぁって思っていまして、私もファインダーがついているカメラを使う時には液晶ではなくファインダーを覗いて撮ろうとしているのですが、どうにも最近はやりのEVFはなんとなく見にくくて性に合いません。 別に見えないわけではないし、むしろ液晶に写る絵がそのままファインダーの中に見えるのだから、何の不具合もないはずなのに、なんとなくですが好きになれません。 それなら、一眼レフのカメラでファインダーを覗いてプリズムを通して見える見え方の方が私には合っているように思います。 そんなの単なる好みなんだから、どっちでも良いと言えばそれまでですが、今日ウチの中学生の娘と一緒にカメラをいじっていまして、ウチの娘は私と反対でEVFの方が見やすいと言っていたので、それって世代の格差なのかと思ってしまいました。 そんなことを言いつつ、今日はウチの娘が撮った写真を使います。 こちらは、ご都合で取りにいらっしゃるのがちょっと先になってしまうお客様のギブソンブーツです。 こちらのお客様は、すでに何足かの靴を納品させていただいておりまして、毎回気に入っていただいて次の靴をご注文いただいています。 そして、今回の靴はフランスのあの革を使って製作したダークブラウンのギブソンブーツです。 それもパンチドキャップ付き。 比較的落ち着いたデザインですが、ストレートキャップに親子穴が空いていることや、Lストームのウェルトをお選びいただいていることで、なかなか個性が出ているモデルです。 こんなギブソンブーツは、これからの季節にきっと活躍してくれることでしょう。 ギブソンブーツは、もしかしたら脱ぎ履きが面倒だからあまり履こうとは思わないなんて思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、いつはギブソンブーツは靴ヒモをほどいたらハネの一番上の部分を持ってパッと開くと簡単にハネが開きます。 チャッカブーツやギリーシューズでハネを開くのとほとんど同じような感じです。 それでいて、足をしっかりとホールドしてくれるので、機能的には非常に優れています。 靴の履き心地は好みがわかれるかもしれませんが、ギブソンブーツに関しては履いてみると比較的リラックスしたフィッティングでしっかりと足をホールドしてくれるという、不思議な履き心地なので、一度履いてみたら好きになるという方もなかなか多いようです。 私も自分用にギブソンブーツを今作っていますし。 ブーツには抵抗があるという方も、もしご興味があれば一度工房にお越しいただいて、サンプルのブーツをお試しに履いてみてください。 ★★★お知らせ★★★ ★只今、The フォーマルプランを受け付け中です。詳細は、9月24日のブログをご覧ください。 ★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日ご紹介するお客様は、埼玉県にお住いのKAさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 今回完成したのは、黒のスムースの革で製作したチャッカブーツです。 早速履いていただきました。 お仕事でスーツを着る時があるので、その時に履きたいとのことでご注文いただきました。 これまでにご注文いただいた靴は、どちらかというとカジュアルなテイストの靴が多かったですが、今回は主にお仕事用の靴になりますので、雰囲気がちょっと異なります。 それに、お選びいただいた革が比較的カチッとしていることもあって、より一層そう感じるのかもしれません。 ただ、KAさんは今回の靴が足にピタリとフィットしているとおっしゃっていて、もしかしたらこのような硬めの革がお好みなのかもしれませんね。 チャッカブーツの良いところは、パッと見たところではブーツぽっさは感じられませんが、これでもしっかりとブーツしていまして、履いていると足首までホールドしてくれる安心感と、寒くなった時にはシューズに比べて足首が温かいことが挙げられます。 そして、何よりも脱ぎ履きが楽なことが挙げられます。 KAさん、お仕事の時ばかりじゃなくて、お休みの時にも是非ご活用ください。 今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: チャッカブーツ レザー:  キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRE+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無: 完売 ★★★お知らせ★★★ ★只今、The フォーマルプランを受け付け中です。詳細は、9月24日のブログをご覧ください。 ★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日のお客様は、東京都にお住いのTHさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 今回完成したのは、黒のスウェードのチャッカブーツです。 早速履いていただきました。 THさんは、私たちシューリパブリックではもうとってもお馴染みのお客様で、ちょっと空きましたが久しぶりのご注文です。 イベントにもよく来てくださったりしていて、5年前に愛知県の一宮で開催したときもわざわざ来てくださいました。 数年ぶりの新しい靴で、今回のチャッカブーツは以前のものと比べると少々フィッティングも変わっていたり、使っている材料も改善されたりして、履き心地はちょっと違うはず。 履いていただいたご感想は・・・、 「良いです。イイですね」 とのこと。 履きはじめだと、まだ靴が足に十分に馴染んでいないのですが、その辺りはもうすっかり慣れたもので、これからどんな風に変化していくのかちゃんとわかってくださっています。 「今日は暑いので、ハーフパンツで来ようかと思たんですねど、写真を撮るんですよね。だから長いパンツで来ました。」 とおっしゃっていましたが、時々ハーフパンツの方もいらっしゃるので、その辺りはお気になさらずに。 じつは、THさんは毎回いらっしゃると興味深いお話を聞かせてくださって、それも大変幅が広く私の質問にもほとんど答えてくださるので、とっても楽しみにしています。 ここ数年はお会いできなかったのですが、またこうしてきてくださってお会いできて、本当に良かったです。 「最近は、テレワークが多くなって靴を履く機会が減ってきたので、あまりばっちりとメンテナンスしないんですよね。だから、メンテナンスが楽なスウェードが良いなって思いまして・・・。」 とのことでした。 ぜひ、このスウェードをたくさんご活用ください。 今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: チャッカブーツ レザー:  スウェード ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無: 完売 ★★★お知らせ★★★ ★只今、The フォーマルプランを受け付け中です。詳細は、9月24日のブログをご覧ください。 ★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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フォーマルプラン

イギリスのチャールズ新国王の靴は、もうすでに40年を超えているという話をご存じの方も多いかと思います。 ジョンロブの靴で、修理をしながらずっと大切に履いているそうです。 永い年月の間にはどうしてもアッパーはシワの部分から傷んでしまうわけですが、それを修理した証としてパッチが貼られており、そのパッチをチャールズパッチと呼んでいるのだとか。 私たちシューリパブリックでも、さすがに40年は難しいとしてもできるだけ永く靴を履いていただきたいと思っています。 そんなことを踏まえて、今回はお客様に永く靴を愛用していただくことをコンセプトとした企画商品「The フォーマルプラン」を発売します。 7月に受付をしたプランとは内容が異なります。 やはり永く履いていただくのなら、スタンダードなデザインの靴が良いと思いますので、デザインはスタンダードかつフォーマルなデザインに絞りつつ、修理をしつつも永く履いていただくための仕様でまとめてみました。 今回の企画はこのような仕様になります。 〇 デザインはオックスフォードシューズ(プレーントゥ or ストレートキャップ仕様)、もしくはギブソンシューズのプレーントゥ。 〇 使用する革は、デュプイのサドルカーフの黒 〇 使用するインソールは、特に繊維が安定していて厚さが好ましく、耐久性が高い牛のお尻の部分 〇 将来補修のパッチとして使っていただくためにアッパーの革をハガキサイズでお付けします 〇 製法はハンドソーンウェルテッド 〇 材料の関係でお受けするのは2足のみ 〇 価格は、115,000円(税込み) 〇 ラストをお持ちでない方は、別途ラスト製作費用(28,600円)が必要です こんな感じで考えています。 まず革ですが、デュプイのサドルカーフはいわゆるボックス調の革で、正しく手入れをしていただければ永い間良い状態を保ちます。 革に関しては、おそらく皆さんの方がお詳しいと思いますのであえて詳しいご説明は省きますが、非常にクオリティの高い革です。 もう残りがわずかになってしまいました。 シワの入り方はこんな感じで、とってもしっかりとしていますがしなやかな革です。 断面はこんな感じ。 厚みは男性用のカッチリとした靴を作るのにも十分の厚さ。 そして、インソールです。 じつは、インソールに関してはいろいろとお伝えしたいことがあるのですが、なかなか伝えるのが難しくて、お会いしたお客様にはお伝えすることもあるのですが、文章では難しいんですよね。 ただ、牛の革は部位によってクオリティが全然異なります。 あまり良くないのは、首は脇の下、そしてお腹周りです。 これらの部位は靴のインソールには使えません。 使える部位の中でもっともよいのがお尻の部分です。 良い素材はただ厚いだけではなく、適度な厚さがあって適度なしなやかさがあって、そして目がそろっていて耐久性が高いのです。 さらに、革1枚1枚で厚さやしなやかさの違いがあり、今回ご用意させていただいたものは以前からこの企画に使おうと思ってとっておいたものです。 2足分しかありません。 ご興味がある方は、お越しいただいた時にご覧ください。 写真で伝わるかどうかわかりませんが、とっても繊維がそろっていて、なおかつ少々粘っこい感じの良い素材です。 厚さはだいたい7ミリ前後です。 お選びいただけるデザインが、オックスフォードシューズ(ストレートキャップの有り無しはお好みでお選びください)。 そしてギブソンシューズのプレーントゥ。 受け付けは、本日よりスタートです。 ご注文ご希望の方は、メールでその旨ご連絡ください。 先着で売り切れ次第終了とさせていただきます。 ご不明な点がございましたら、お気軽にメールでお問い合わせください。 特に大切に永く愛用していきたいという方に、お勧めさせていただきたい企画商品です。 ★★★お知らせ★★★ ★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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フルブローグブーツ

今日のお客様は、東京都にお住いのKKさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 今回完成したのは、ネイビーのフルブログブーツです。 早速履いていただきました。 これまでにたくさんの靴をご注文してくださっているKKさんですが、驚いたことにフルブローグは今回が初めてだったとのこと。 というのも、KKさんの足は足長が長くて幅がとっても細い為、ウィングキャップが付くデザインだと細さが強調されてしまうため、私があまりお勧めしなかったのです。 私がお勧めしていなかったのはもちろん覚えていますが、それでもフルブローグブーツが初めてというのは本当のに驚きです(矛盾していますが・・・)。 ともあれ、そんなKKさんの初ウィングキャップであるフルブローグブーツです。 ちなみに、ウィングキャップのデザインに親子穴いっぱいで、つま先にメダリオンがついているデザインがフルブローグとなります。 さらに、今回のフルブローグブーツはネイビーの革に生地色のウェルトという、格好良くないわけがない配色です。 初めはシャキッとしている感じですが、これがこの後少しずつ経年変化でいい味が出てきます。 ウェルトもちょっとずつアメ色に近づいて行って、本当に素敵な雰囲気になっていくのでしょう。 時にはこんなふうに個性が強い仕様の靴を作れるのも、たくさん靴があるメリットですね。 KKさん、今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: フルブローグブーツ レザー:  キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(MRT+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無: 有り ★★★お知らせ★★★ ★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ブーツの季節

カテゴリー: Break Time:ブレイクタイム

ブーツ

今日は思いのほか涼しかったですね。 急に季節が進んでしまったようです。 そうなると、もう一基にブーツの季節になります。 じつは、今月完成した靴たちは殆どがブーツ。 すでにお客様に納品させていただいた2足もブーツです。 そして、私がおススメするうちのひとつがこのギブソンブーツ。 ただブーツを履いているだけで特別感があるのに、ブーツは機能的にとっても優れていて、足をしっかりとホールドしてくれるので歩いていて快適ですし、靴の中は蒸れない作りになっているのでこれまた快適ですし、なにせ格好良い。 私は一年中ブーツを履いていますが、やっぱり世の中的にはこれからなのかもしれません。 そして何年も履き込んで、イイ雰囲気が出てくるまで履き込んで、ずっとずっといつまでも履いていたいものです。 ★★★お知らせ★★★ ★只今「旅ブーツ・サイドゴア」のご注文を受け付けております。受付は9月23日(祝)まで。詳細は、9月15日の記事をご覧ください。 ★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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修理した靴

カテゴリー: @ Work:アットワーク

修理

まったくの余談ですが、今日は水曜日で私たちシューリパブリックの工房はお休みだったので、家の片づけをいつもよりもちょっと頑張ってやってみました。 というのも、先日何かで部屋の乱れは心の乱れ的なことを目にしまして、自分的にはそんなに心が乱れているような感覚はないものの、改めて思い返せば家の中に要らないものや無くても良いものがちらほらと目についていまして、ちょっと気になっていたのです。 いつかそのうち使うだろうと思っているようなものや、1年以上使っていないものは、基本的に使わないものと割り切って捨ててしまいます。 もしまた使うことがあればその時に考えればよいわけですから。 また、服などは少し前から心がけて減らす方向にしていました。 シャツなどは、やっぱり安いものはそれだけヘタるのも早いので、ちゃんとしているものを残してあとは処分です。 ジャケットやコートなどは、なるべくしっかりと作られていて永く使えるものを選んできたので、そのシーズンに買い足すのはほぼ消耗品のみになっています。 それでも、そこそこの数があれば、比較的安価な靴下でもそう簡単にヘタるわけではないので、思いのほか永く使えたりします。 昔のようにものが少なかった時代では、たくさん持っていることに喜びを感じることができたかもしれませんが、趣味趣向などの好きなものを除けば、モノがたくさんあることで特に喜びを感じるということってあまりなくなってきていて、むしろそれよりも量より質的な考えで良いものを持っている方が幸せに感じる時代なのだと思います。 実際に、私の仕事を通して見てみると、以前は比較的安価な靴を買って履き潰していたという方が、最近はテレワークが増えて靴を履く頻度が下がったので、足に合ったオーダーメイドの靴を買い求めるというケースが結構多くなっています。 作りが良くて高価なものは、ちゃんとそれなりの理由があってその価格になっているわけなので、ただ無駄にお金を捨てるわけではありませんから、私はそういう選択も良いと思っています。 自転車に関しても、やっぱりそれなりに高価なモデルは乗っていて楽しいし速いし、それだけの価値があります。 カメラだって低価格帯のものと高価格帯のものでは似ている部分もありますが、実際に使ってみるとはっきりとその違いを感じることができますし、幸せ度合いも全然違います。 自転車にしてもカメラにしても靴にしても、低価格帯のモデルを複数台買うのなら、高価格帯のモデルを1つだけ買った方が満足できるのではないかと思っています。 人それぞれですけどね。 私はそう思います。 さて、先日修理のためにお預かりしていたチャッカブーツをお客様にお渡ししました。 この靴は、3足修理したいけれど全部修理に出してしまうと履く靴のローテーションができなくなるので、修理が終わったら次の靴という流れでお預かりしている2足目の靴です。 グリーンのチャッカブーツなのですが、イイ感じに経年変化で色が落ち着いてきています。 当然のことですが、ソール周りはキレイになっています。 前回修理でお預かりした靴は、このお客様の1足目の靴なので、どうしても履く頻度が高くなってしまっていたためになかなか痛みも激しかったですが、こちらは状態も良くこれからもたくさん履いていただけそうです。 ハンドソーンウェルテッドの靴は、こんな感じで一度リセットしたようにキレイに蘇るので、靴の第2の人生を歩むような感覚でお付き合いいただいても良いのかもしれません。 また、ウェルトを縫いなおしていることや、ボトムフィラーや補強材などを新しいものに交換しているため、履き心地はしっかりとしていて安心感もアップしています。 そんなところがハンドソーンウェルテッドの良いところなんですよね。 ぜひまたたくさんご活用ください。 ★★★お知らせ★★★ ★只今「旅ブーツ・サイドゴア」のご注文を受け付けております。受付は9月23日(祝)まで。詳細は、9月15日の記事をご覧ください。 ★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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