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ウェルティング

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

都内における新型コロナウィルス感染症の拡大が心配です。 あくまでも私個人的な意見ですが、こういう時には政府のやり方や考え方に不満があっても、とにかくみんなで足並みをそろえて対処していくのが良いのではないかと思います。 そして、今私たちがやるべきことをし、将来に向けてやっておくべき準備を進めたいと思います。 さて、今日の作業はウェルティング。 完成をお待ちいただいているお客様のために、しっかりと作業を進めています。 グッドイヤーウェルテッドのウェルティングは機械で縫って、片足ものの数十秒なのに対し、 ハンドソーンウェルテッドのウェルティングは手作業で縫って、片足50分ほど。 そんなに時間をかける価値があるのかと言うと、間違いなくあります。 そのメリットは、簡単に言えばやさしい履き心地です。 そもそもが、グッドイヤーウェルテッドは大量生産を前提にしている製法なので、既製品+機械でラスティング+機械でウェルティングというパッケージが一般的。 ハンドソーンウェルテッドは、大量生産というわけではないので、その特徴を生かしてオーダーメイドでお客様に合わせたフィッティングができ、 パターンも専用に作ることも可能ですし、革も好きなものを選んで問題ナシ。 加えて、ラスティングとウェルティングが手作業というパッケージ。 となれば、手作業のメリットを生かして履く方の足に合わせた細かい調整をしつつのラスティングやウェルティングだって対応できます。 手作業で許容範囲が広いので、オーダーメイドに適した作り方となります。 ウェルティング自体において何か違いを設けているかと言えばそれはなく、あくまでもしっかりと縫い上げるということになりますが、 その前の段階で、お客様の体格や筋力などに合わせたインソールの素材選びでは、やはりこの方にはこれくらいの革を使うという振り分けがあります。 結局は、ウェルティングは人間がやっている機械的な作業ですが、細かいことを言うなら革の状態に合わせた糸の締め具合という、言葉では説明が難しい部分での調整が関わってきます。 そして、こうして見た時にウェルトがパリッとキレイに縫ってあることも大切です。 やはり、履いているとどうしても力のかかる部分なので、強度の甲乙が起こらないように、同じピッチでまっすぐに縫う必要があります。 ちなみに、ハンドソーンウェルテッドのリブ(ウェルトを縫い付ける部分)は、高さが2ミリ強なので、この形状のままで機械でウェルトを縫うことはできません。 グッドイヤーウェルテッドは、機械で縫えるようにするためにリブを高さ6ミリのテープ状のものにし、 結果的に屈曲が硬くなりました。 対して、リブの高さが低くてテープではなくインソールを加工したリブに直接縫うことは、ハンドソーンウェルテッドのメリットであり、 そのおかげで屈曲が柔らかくなったり、インソールが厚くなるために履き心地において懐の深さを感じられるようになったのだと思います。 考え方の違いや、好き嫌いという見方もあるかもしれませんが、やっぱり作り手がいろいろと考えながらベストな状態に作り上げるハンドソーンウェルテッドは、 履き心地のみならず佇まいや経年変化においても素晴らしいと思っています。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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ここのところ、新型コロナウイルス感染症のニュースが飛び交い、刻々と状況が変わっているのを実感しています。 専門家の方々や、行政の方からの提案や指示があるので、私は基本的にそれらに従おうと思っています。 行くなと言われているところには行かないようにし、手洗いやうがいを徹底し、必要に応じてマスクを着用します。 基本的にやるべきことをやり、十分に危機感をもって日々を過ごしますが、でもあまり悲観的になるのはどうかなと思っています。 常にネガティブなことばかり見て考えていると、やっぱり人ってそっちに流されてしまいますし、 確かに今はギリギリのところかもしれませんが、こんな時だからこそ明るく笑えることも必要なのではないかと。 将来的に深刻な事態が発生するなら、その時に改めて考えればよいかと思っています。 もちろん、日々の準備は必要です。 そんなことを考えていたら、昔私が直面して大笑いした、いやその時はこらえてあとで大笑いしたことを思い出しました。 それはもう何年も昔のことで、その時のインパクトが強すぎでそれがどこだったのかも覚えていないのですが、 その時、私は何かの用事で電車に乗っていました。 時間帯の関係もあって、その車両には私のほかに数人しか乗っていなくて、 私の斜め前には3歳くらいの男の子が、お母さんと一緒に乗っていました。 男の子は窓の外を見ていて、 電車がレールの継ぎ目を通過するたびに聞こえてくる、 「ガタン、ガタン、ガタン、ガタン。」 という音に合わせて、 「ガタン、ガタン、ガタン、ガタン。」 と楽しそうに言っていました。 すると、突然向こうのほうにいたオジサンから、 「ブー!!!」 という抜けの良い大きなオナラの音が聞こえてきて、 その男の子は、 「ガタン、ガタン、ブー!!!」 と、聞こえたままを口にしていました。 私も男の子のお母さんも笑いをこらえるのに、おじさんと反対のほうを向いて肩をヒクヒクさせていたのでした。 さて、今日のテーマはブーツです。 私たちシューリパブリックでは、履きやすさや機能面からブーツをお勧めしています。 お勧めする程度は、絶対に履けというわけではなく、食わず嫌いは良くないですよ程度ですね。 無理強いをすることはありません。 でも、どうしてブーツが機能的で履きやすいのかということですが、 この部分を押さえることで、足をよりしっかりとホールドできるというのが一番大きな理由で、 加えて足をホールドする面積が大きいために、比べれば面積が少ないシューズより条件が良くなって安定することが2番目の理由です。 日本では、文化的な理由から靴の脱ぎ履きが多くなりますが、 じつはギブソンブーツやチャッカブーツなどは多くの方々が思っているよりも脱ぎ履きに手間がかからず、 ヒモを外せばパッとハネが開き、靴を履くときには靴ベラが不要というメリットもあります。 また、靴を脱いだり履いたりするのはほんの数十秒ほどで、靴を履いている時間に比べればほんの一瞬とも言えます。 であるなら、歩きやすくて機能的で疲れにくくて蒸れなくて、とにかく履いていて心地よいブーツを履かない手はないでしょう。 そんな理由から、私たちはブーツをお勧めしているのです。 興味を持ってくださった方、ぜひ一度履いてみてください。 私たちシューリパブリックのブーツには、足首を自由に動かせるような工夫も施してあります。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。        

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ノーズは短め

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

余談ですが、昨今のマスク不足からのマスクの高騰にビックリしました。 私はけっこうひどい花粉症なので、毎年マスクを買っていますが、確か昨年までは50枚入りで400円程度だったのが、今年は4,000円とか5,000円という値段がついていて、 これからもしばらくはマスクが必要そうなので、ちょっと作てみました。 こちらです。 昨日、近所の手芸用品を扱っているお店に行って、材料を買ってきました。 お店の方でももうわかっているようで、マスクを作る材料はこちらという感じで、専用のコーナーまでありました。 裏側はこんな感じです。 表側にブロードを使い、裏側はダブルガーゼを使いました。 両面にダブルガーゼでも良かったのですが、ブロードがワゴンセールで安かったので・・・。 工房にあるミシンの糸のテンションを下げて縫ってみたら、思いのほかうまく縫えました(プロから見ればうまくないのでしょうけれど)。 ちなみに、パターンはこちらのサイトのものを使わせていただきました。 この後、家に帰ってからアイロンをかけて、そのあとにゴムを通して完成です。 革用のミシンだと、押さえがウィールなので柔らかい布には不向きです。 家庭用のミシンがあれば、もっと簡単にできたはず。 マスクが入手できないとか、マスクの高騰に納得がいかないという方、ぜひ作ってみてください。 慣れれば、1時間で1個以上作れそうです。 さて、今日はイギリス靴のノーズの話。 20年ちょっと前に極端なロングノーズの靴が流行ったことがありますが、それを除けば基本的にイギリス靴がノーズが短めです。 こうして見ても、しかり。 ちなみに、ノーズとはハネよりも前のほうの部分を指します。 例外もあるものの、イタリア靴のほうがイギリス靴に比べてノーズが長いイメージがあります。 イギリス靴の場合、捨て寸(つま先の指よりも先で何もない隙間の部分)は長くても1インチ程度のものが多く、 それくらいのバランスでうまくまとまっていて、特にイギリス靴は履いた時に格好良く見えると感じています。 ときどき、ノーズを長く見えるようにしたいのでタブの位置(下の写真で私が指さしている部分)をカカト寄りにしてほしいとおっしゃる方がいらっしゃいますが、 イギリス靴ではタブの位置はサイズで決まっているため、デザイン如何でずらすことはできません。 長い年月をかけて淘汰された結果の数値であり、 タブだけではなく、ハネの前端の位置や履き口の位置、くるぶしの位置、そしてカカトのトップの位置など、パターンを作る際にすべて数値で決まっています。 そしてその数値に則ってパターンを作るので、変なミスは起こらず、さらにはそのバランスがイギリス靴になるようです。 いずれにしても、私個人的な考えではこれくらいのノーズのバランスが機能的で使いやすく、 変に歴史に左右されない重みを感じられるように思います。 ちなみに、このタブの位置はシューズでもブーツでも同じで、もっと言えばギブソンでもオックスフォードでも基本は同じになります。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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これまで私たちシューリパブリックでオーダーメイド靴をご注文いただき、実際にその靴を履いていらっしゃるお客様のほとんどがおっしゃったのは、 「それまで足に合っていると思って履いていた靴が、じつは合っていなかったということに気付いた。」 ということです。 私たちオーダーメイド靴の作り手は、お客様がどんなフィッティングを好み、どんな履き方をして、それまでどんな不満を持っていらしあの課をしっかりとうかがい、 問題点を解決したうえでお客様が快適と思ってくださるようなフィッティングで、なおかつ履き続けると足の状態が良くなるような靴を提供することを心がけています。 なので、足に合わせて作ることは単に合っているということだけではなく、感覚的にも機能面でも履く方にとってプラスとなるような処方がされているわけです。 しかしながら、様々な事情で既製品の靴を履くという方もいらっしゃいます。 そんな時には、どういう靴選びをしたら良いのかをお伝えしたいと思います。 たとえば、実際に靴を履いた時にちょっとキツイと感じるくらいのサイズのものを選んでください。 なぜかというと、多くの既製品の靴は履いているうちに容積が大きくなるという性質があり、初めから緩めの靴を履いているとさらに緩くなって履きにくくなるからです。 実際に、既製品の形状に全く合わない足の形の方もいらっしゃるので、一概にどうするべきということをお伝えするのは難しいのですが、 おおよそ既製品の靴を履けるという前提でお伝えするなら、親指の先には若干のゆとりがあって、でも小指側はちょっと当たっているくらいが理想です。 それが、ちょっとではなくそこそこ当たっているという時には、革をストレッチして履くという方法があります。 こんなものを使います。 これは、革を一時的に柔らかくする薬品で、この薬品を靴の内側から当たりそうな部分に吹きかけ、そのまま履いていると少し伸びてきつさが緩和するというものです。 それが無限にできるわけではないので限度はありますが、もう少し緩ければいいのにという時には、やってみる価値はあるかと思います。 これが正しい使い方です。 反対に誤った遣い方というのもありまして、それはどういうものかと言いますと、先ほど書きました「ちょっと当たっているくらい」のベストなフィッティングの時に、 将来的には革が馴染んで良い状態になるのに、それを待てずにこのような薬品を使ってしまうと、 必要以上に革が伸びてしまうことや、革が伸びすぎて余計な折れジワができ、それが当たって痛くなってしまうなどの問題が生じます。 その違いを見極めるのってなかなか難しいと思いますが、我慢できない時に使うモノ的に考えていただければ良いと思います。 革靴のフィッティングは、きつすぎるのはもちろん、緩すぎても痛くなるということを知っておいていただけると良いでしょう。 判断がつかない時には、専門家に足の計測をしてもらって、靴に対してどんな足なのかを知っておくと良いと思います。 私たちシューリパブリックのイベントでも、足の計測をやっています。 フィッティングを改善したいという方は、ぜひイベントなどにお越しください。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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今日のお客様は、東京都にお住いのTHさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 THさんは、今回の靴が4足目のシューリパブリックになります。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、こげ茶のスウェードを使って製作したギリーシューズです。 ご注文いただくときに、スウェードはあまり好みではないとおっしゃっていたTHさんですが、 じつはスウェードはイメージとは異なり思いのほか実用的で使い勝手の良い素材であることをお伝えしたところ、 大変興味を持ってくださってご注文いただきました。 じつは、このスウェードはもうすでに生産が終わてしまているデッドストックで、今では入手が困難なとても厚い生地で毛足の短いキレイなスウェードなのです。 そして、今回のご注文では写真でお分かりいただけるかどうかギリギリのところなのですが、 ベロのみスムースの革を使っています。 THさんは、こういうちょっとしたところに個性を出すのがお好きとのことで、次の靴もパッと見たおころではわからないようなオモシロイ仕様が加えてあります。 せっかくのオーダーメイドなので、やりすぎない程度にちょっとだけひねりを加えてみるのもおもしろそうです。 THさん、今日もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン:ギリーシューズ レザー: スウェード ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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のちのちのために

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

やや仰々しいタイトルになってしまいましたが、靴においても今後のことを考えて施してあることがあるので、お伝えしたいと思います。 たとえば、この部分。 一見何のことかよくわからないかもしれませんが、 よくよく見ると、ヒールは後ろ側が接地しているものの、前のほうが若干隙間があります。 写真の靴はストームウェルトでヒールがやや大きめなので、これくらいにしていますが、 もう少しヒールが小さい場合には、もうちょっと隙間をあけることもあります。 それにしても、なぜ? それは、私たちシューリパブリックの靴では、基本仕様でダイナイトソールを使っているため、 この凸部分が比較的早い段階ですり減って、面で接地するようになることと、さらにやや多めに詰めているコルクのボトムフィラーが潰れて、結果的に前側が下がるため、 そうなった時にカカトがちゃんと接地することを見込んでいます。 ときどき、お客様から不良品なのでは?というご意見をいただくこともあったり、 もしくは、シューズの場合は特に履き初めにおいて履き口が笑ってしまうことがあるので、そのことに関して指摘されることもあるのですが、 ソールやボトムフィラーのことを考えた結果の仕様なのです。 たとえば、このブログでもお客様に納品した時の写真を撮らせていただいて載せていますが、 履き初めで靴がまだ馴染んでいないと余計に履き口が笑ってしまって、ラスティングが良くない靴に見えてしまいます。 数回でも履いていただければ、履き口が締まってきて見た目も良くなるので、お客様にしたら何の問題もありません。 単なる3次元の製作ではなく、今後の時間の経過を考えての製作になりますので、作る際には深く考える必要がありますし、 お客様からご感想をうかがって、必要があれば改善をしていくことも大切だと思っています。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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作り手によって

カテゴリー: Message:伝えたいこと

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 ちょうどお天気も良かったので、クルマのタイヤを夏タイヤに交換しました。 スタッドレスタイヤは、使用する条件や保管する環境にもよりますが、およそ4年で交換と聞くので、 このタイヤは今シーズン限りとなってしまうかもしれません。 毎年12月ころにスタッドレスタイヤに履き替えて、3月の末頃までの約4か月を一緒に過ごしてきたタイヤですが、 振り返ってみると、このタイヤで雪道を走った記憶がほとんどありません。 今年は、長野県の飯山に行ったときに雪道を走ったのでタイヤを生かせたものの、 昨年はどうだったかなぁ・・・? という程度です。 まぁ、もしもの時のスタッドレスというつもりでミシュランを選んでいるので、それで良いと言えば良いのですけど。 そして、数か月ぶりに履き替えた夏タイヤは、違和感いっぱいという感じでした。 タイヤは日が当たらないのガレージの中にしまってあるので、そんなに劣化が進むとは思えないのですが、 やはりゴム製品は使っていないと表面が劣化しているのか、なんとなく違うという感じ。 ちょっと走ってきて、やっといつものタイヤに戻りました。 ところで、我が家では少し前からコーヒーをよく飲むようになりまして、まぁ私自身がそんなにコーヒーを飲む方ではないのですが、 ウチの家内と一緒に家でなにを飲もうか?という時に、コーヒーが選択肢の一つになっています。 それで、以前に買ってきた豆がちょうどなくなりそうで、でも次の豆がまだ届かないので、 近所の業務スーパーに買い物に行ったついでに見かけたコーヒー豆を買ってみました。 400グラムで400円弱の豆なので、大きく期待をするほどではありませんが、このパッケージが素朴で気に入って買ってしまいました。 でも、考えてみるとコーヒーってとっても不思議ですよね。 淹れる人によって、まったく味や香りが違うのですから。 いつもお世話になっている長野市のIVY PRODUCTSさんのスタッフのお姉さんも、コーヒーにかなり力を入れていらっしゃったり、 都内だけではなく、日本中においしいと言われるコーヒーショップがあったり、もしくは皆さんもご存知のスタバやタリーズ、ドトールなどもそれぞれの味を出しています。 あとは、先日までテレビでやっていた日テレの「俺の話は長い」というドラマでは、生田斗真さん演じる満の淹れるコーヒーがとっても美味しいらしく、 観ていると飲みたくなってきます。 豆の選び方、挽き方、淹れ方などで全く違う味になるのでしょうけれど、実はもっと深いところでの何かがあっておいしくなっているのではないかと思っています。 似たようなことが靴にも言えます。 たとえば、同じようなギブソンシューズがあったとして、でも作り手によって使っているラストも違いますし、革も違いますし、芯もインソールの素材も作り方も違います。 パターンのつくり方も違えば、アッパーのラスティングも違いますし、ウェルトのかけ方もボトムフィラーなどを含めた靴のセッティングも違います。 さらに極めつけが、足の計測データからラストの数値を決めるロジックも全く違います。 それらがあって、その作り手の靴が決まるわけで、当然ながらどんなに似ている靴でも履いたら全く違うものだということがすぐにわかるはずです。 作り手の個性は、靴に限ったことではありませんが、靴の違いはパッと見た時が非常に似ていることもあるため、その深さを実感していただくと面白いのではないかと思います。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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今日は、ウチの小学生の娘の卒業式でした。 昨日も書きましたが、昨今の新型コロナウィルス感染拡大を受けて、学校に限らず様々な機関で人が集まらないような措置が取られています。 そんなこともあって、ウチの娘が通う小学校でも規模を縮小しての開催となりました。 まぁ、考えてみれば一時はどうなることかと思ったものですから、卒業式が開催できただけでも本当に良かったと思います。 今日の卒業式では、会場に入ることができる保護者はひと家族で一人だけ。 私は、日頃から仲良くしていただいているお父さんたちとともに会場の外で待機。 冷たい風が吹く中、しばらく待っていると、会場の体育館の扉が開いて子供たちが退場してきました。 ただ、それで終わるわけはなく、そのあと子供たちや先生や家族が入り乱れて写真撮影会となっていて、 人数を制限した意味が若干失われているような気もしましたが、そのあたりは先生方のご配慮なのでしょう。 無事に式も終わり、6年間の小学校生活にピリオドを打つことできました。 ところで、この小学校から中学校に上がる頃は、子供たちの成長も激しくなるわけで、制服が小さくなったり靴が小さくなったりしてしまいがち。 今日も、近くにいた卒業生の女の子とお母さんの会話が耳に入ってきて、 子供:「ねぇ、この靴はちょっと大きすぎるんじゃない?」 お母さん:「いいのよ、それくらいで。すぐに足が大きくなっちゃうんだから。」 子供:「でも、これじゃ歩けないよ。」 お母さん「つま先に綿でも詰めておけば大丈夫よ。」 子供:「そうだけど・・・。」 お母さん:「そういう靴は、ずっと履けるんだからいいの。」 という会話。 子供さんが履いていたのは、黒のローファーで、私が見たところ1センチ半くらい大きかったです。 つまり、23センチの足に対して24.5センチくらいを履いている感じ。 いろいろ事情があってその都度ピタリの靴を買ってあげるのも難しいのかもしれませんが、 成長期こそ歩き方に変なクセがつかないように、足に合った靴を履かせてあげたいものです。 足に合っていない靴を履いていると、特にローファーなど脱げやすい靴の場合、歩く際に脱げないように足をひねって歩くクセがついたり、 もしくはカカトに意識が行ってしまいすぎて、すり足のような歩き方になってしまうこともあります。 専門家の多くが言っているように、歩くときにはしっかりと蹴り出して、足を機能させて歩くことで、身体をよい状態に保つことができるのです。 また、大きすぎる靴は外反母趾、内反小趾の原因にもなりますので、これはヒモ靴の場合も含めて注意が必要です。 子供たちも、ちゃんと足に合った靴を履くことが当たり前の文化になってほしいと思います。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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じつは、明日はウチの小学生の娘の卒業式で、今日は親はその準備に追われています。 振り返ってみると、ついこの間幼稚園を卒園したばかりだと思っていましたが、あれよあれよという間に6年が経っていました。 昨今においては、ご存知の通り新型コロナウィルスの影響で通常通りの卒業式はできず、 家族は一人だけしか会場に入ることができないとのことで、私はほかのお父さんたちと会場の外で待機となりました。 でも、卒業式の後に写真を撮るので、私もある程度はちゃんとした格好をしていく必要があります。 私がそんな時に履く靴がこちらです。 黒のチャッカブーツ(ラストはSRD)。 たしか、娘の幼稚園の入園式の時に作った気がします。 その間は、本当にまれにスーツを着る時に何度か履きましたが、ここしばらくは工房に置きっぱなしでした。 なので、久しぶりにちゃんと履けるようにメンテナンスです。 久しぶりに履くときには、革が乾燥しているはずですから、デリケートクリームをやや多めに塗ります。 デリケートクリームは、布で塗ります。 やや多めに塗るときは、ベッチョリとたくさん塗るよりも、2度塗りや3度塗りのほうが塗り残しがなくて良いのではないかと思います。 そのあとに、乳化性の靴クリームを塗ります。 このあたりからはいつものメンテナンスと同じで、クリームは極力少な目で塗ります。 その後、全体にブラッシングをして完成。 右足がメンテナンスをしたもので、左はまだしていないもの。 何となく違いが分かるようなわからないような。 でも、実際に触ってみるとしっとり感が全く違います。 いくらか黒味が違うのがわかりますでしょうか? 黒い靴は、黒くあったほうが格好良いですよね。 明日は、この靴を履いて行ってきます。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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チャッカブーツ

今日のお客様は、東京都にお住いのKKさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティングのためにお越しいただきました。 KKさんは、今回の靴が2足目のシューリパブリックになります。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、紫色のチャッカブーツです。 後ろに見えますが、1足目が黒のギブソンブーツでしたので、2足続けてのブーツです。 そして、なかなかアヴァンギャルドな紫です。 KKさんは、これまでいろいろな靴を履いてらっしゃったそうですが、 1足目のギブソンブーツを履くようになってから、これまで合っていると思っていた靴がじつは合っていないことに気づき、 さらにまぁちょっと合っていないかなくらいに思っていた靴が全然合っていなくて気持ち悪いと感じるようになったそうです。 足に合ったオーダーメイドの靴を履くとよくある話ですが、じつは足に合っているというよりも、 こういうフィッティングで履いていただければ快適ですという私たちからの提案に対して、OKを出していただいたようなものなのかなと思っております。 ともあれ、フィッティングを気に入っていただけたうえに、靴自体もとても格好良いとおっしゃってくださって、こちらも大変気に入っていただけたようです。 「この色なら、もっと濃い色のデニムのほうが合うかな・・・?」 と、いろいろと今後の楽しみを考えていらっしゃいました。 次の靴の完成も、ぜひお楽しみにお待ちください。 今日もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン:チャッカブーツ レザー: キップシュリンク ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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