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パンツの裾汚れ対策

先日あるお客様と話していて、夏は白いパンツやスカートに靴クリームの色が写ってしまうことがあるので、黒い靴や濃い色の靴の時に明るい色のパンツやスカートが履けないとのことでした。 たしかに、普通に靴をメンテナンスしてキレイにクリームを塗った後に、しっかりと布で拭きあげてもやっぱりパンツの裾に色がついてしまうことって私も経験しています。 そんなときには、こんな方法である程度は防げるかもしれません。 今回、靴に塗るクリームがこちら。 残念ながら発売中止になってしまったWREND’Sの黒いクリームです。 これをスポンジで靴に塗り・・・、 着古したTシャツで結構念入りに拭きあげてみます。 多分、普段はこんな状態で履いて出かけるのだと思いますが、これだとパンツの裾にクリームがついてしまいます。 そこで、今回使用するのがこちら。 最近よく使っているコロニルの1909というクリーム(無色)。 これをスポンジにつけて うすく塗りのばし、 再度着古したTシャツで念入りに拭きあげます。 そして、先ほど1909を塗ったちょっとスポンジを見てみると、 写真ではちょっと見づらいかもしれませんが、スポンジには黒いクリームがうっすらとついています。 つまり、黒いクリームを塗ってTシャツで拭きあげてもまだ残っていたクリームが、1909を塗る時に少し落ちたという訳です。 1909が表面をコートしてくれるようなものであれば理想的なのですが、これはそうではなくおそらく塗った黒いクリームが1909の何かの薬品で少し落ちてスポンジについたということだと思います。 ただ、黒いクリームが完全に落ちてしまったわけではないのでメンテナンスの成果は残っているでしょうし、その後に塗った1909の効果もありますので、靴の栄養状態としては問題ないと考えています。 これで完全にという訳ではありませんが、クリームを塗っただけの時に比べてパンツの裾が汚れるリスクは多少減っているのではないかと思います。 だったら1909だけでも良いのではないかと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、特に黒やこげ茶などの濃い色の革の場合、その色のクリームを塗ってあげることで深いツヤを保つ事ができます。 そんなわけで、色のついたクリームそのものは必要です。 なかなかこういうのって正解があってないようなものなのですが、上手にクリアしていきたいところです。 ★★★お知らせ★★★ ★「SR的リミテッドプラン(最高の靴を作るプラン)」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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縫ってある靴

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

ハンドソーンウェルテッド

お知らせですが、私たちシューリパブリックは今年の7月25日(木)から8月2日(金)まで夏季休暇とさせていただきます。 それに伴い、本来であれば定休日の7月24日(水)を営業日とさせていただきます。 あわせまして、夏季休暇中の7月29日(月)と翌30日(火)はシューリパブリックのウェブサイトのリニューアルの為、サイトをご覧いただくことができません。 休暇中なので特にお知らせはないと思いますが、この2日間はブログもご覧いただけなくなってしまうのでちょっと残念です。 メールとインスタは普通に稼働しますので、ご連絡はメールでお願いいたします。 ご不便をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 靴の製法にはいくつかありまして、大きく分けるとアッパーとソールを接着して取り付けるセメンテッドと、アッパーとソールを縫って取り付けるウェルテッドやスティッチダウンなどに分かれます。 マッケイという製法も縫っているのですが、今の作り方ではセメンテッドのおまけでマッケイを縫っているようなところも無くはないので、靴の特性としてはセメンテッドに近いかもしれません。 靴を買う時、もしくは選ぶときに、一部の靴に関心をお持ちの方、靴好きの方は製法で靴を判断するほどだと思うのですが、それ以外の大多数の方々は製法を気にして買うということはあまり多くないと思っておりまして、一般的にまだまだ靴の製法は正しく認識されていないようで大変残念に思います。 それなら、縫ってある靴と縫っていない靴の違いは何だと聞かれたら、ひとことで言えば履き心地です。 ただ柔らかいとか軽いとか、そういう表面的なことではなく、実際に履いていただければすぐにわかることなのですが、アッパーとソールが接着されている靴と比べて明らかに懐が深い履き心地であり、全くレベルが違うのです。 よくハンドソーンウェルテッドやグッドイヤーウェルテッドの靴は、作るのに手間と時間がかかるみたいなことを言われますが、手間と時間をかけることが目的ではなく、その優しい履き心地や修理をして永く履ける構造など、モノとして更なる価値を目指した結果としてそうなっているのです。 こちらはただいま製作中の靴。 先日入荷したTempesti社のTEXASの#safariという革を使って製作しています。 そして、この靴はハンドソーンウェルテッドという製法で作っています。 この写真の中で縫ってある部分が見えると思いますが、これがウェルトとインソールとアッパーを一緒に縫うウェルテッドという製法の特徴であり、その作業を手作業で行うものがハンドソーンウェルテッドというものになります。 アッパーとソールという二つのものを縫うことでつなぐ製法は、接着して貼り付ける製法と比べるとパーツの動きが全く異なります。 一見するとどちらもしっかりとくっついているように見えますが、実際には全く違うのです。 自動車のサブフレームの役割とはちょっと違うし、ラダーフレームとモノコックフレームの違いともちょっと違って、この靴における縫う製法のメリットはなかなか他もモノに例えられないのが辛いところですが、 作り手として永くこの製法で靴を作り続けて来て実感するのは、一見硬そうなインソールの革と初めは硬いけれど馴染むとしなやかなアッパーの革とソールのゴムをつなぐのは、完全に隙のない接着ではなく、目には見えないくらい極めてわずかな隙のある縫うという製法が適していると実感しています。 ★★★お知らせ★★★ ★「SR的リミテッドプラン(最高の靴を作るプラン)」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

シューリパブリックは、日々を快適に過ごし、足元から健康になることを目的とした日常仕様のオーダーメイド靴を作っています。 しっかりとした作りを基本にしつつ、こだわり過ぎない85%のクオリティを目標とし、価格とクオリティのバランスを考えたモノづくりを進めていきます。 さて、以前にお伝えしたサンプルのギブソンブーツの製作ですが、仕事の合間にやりながらもだいぶ進みました。 ウェルティングが終わり、ソールを貼ってだし縫いが終わったところです。 ソールは今回もダイナイトソール。 ソールが付いたらカカトを取り付けていくわけですが、まずはこのように積み上げとトップピースを組み立てます。 その後、積み上げの接着面をソールの面のカーブに合わせて丸く削るのですが、これがアナログな作業というかなんというか、職人の勘と言えば聞こえが良いかもしれませんが言ってしまえば実物合わせです。 ただ面と面が合うように削るだけではなく、ヒールをどれくらいの角度で取り付けるかなど、靴の状態に合わせて細かい調整もありますが、すべての靴が微妙に異なるので一辺倒に機械で削ってしまうというのは難しそうです。 こんな感じで接着される予定。 ところで、この積み上げですが私たちシューリパブリックでは革ではなくレザーボードを使っています。 そのレザーボード自体がちょっと特殊なもので、もしかしたら普通の材料屋さんでは入手が困難かもしれませんが、このレザーボードが非常に都合がよくレザーの積み上げだと硬すぎてしまうところをほんの少しだけマイルドな接地感にしてくれますし、靴の内部の構造と相まってコツコツと懐の深い心地よい音を出す事ができるのです。 興味を持ってくださるお客様にはお伝えしているのですが、シューリパブリックの靴のコツコツ音は静かな美術館などに行くと特に実感する事ができます。 時々お客様からも、カカトの接地音がとても心地よいと言われることもあり、気づいてくださっていることがとっても嬉しいです。 また、カカトの高さの設定も気づいている方もいらっしゃるかもしれませんが、セッティングの関係で独特な設定になっています。 そんなこともあって、オールソール交換を他の修理屋さんなどで行うとこれらの設定を再現する事ができないため、オールソール交換修理に関してはできれば私たちシューリパブリックにお持ちいただくことをお勧めします。 見えない部分に、こだわりがいっぱいなのです。 ★★★お知らせ★★★ ★「SR的リミテッドプラン(最高の靴を作るプラン)」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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革の厚さ

シューリパブリックは、日々を快適に過ごし、足元から健康になることを目的とした日常仕様のオーダーメイド靴を作っています。 しっかりとした作りを基本にしつつ85%のクオリティを目標とし、価格とクオリティのバランスを考えたモノづくりを進めていきます。 さて、普段革をご紹介する時に使っているあの革の厚さを測るヤツを、不注意で落として壊してしまいました。 これです。 これがないととっても困るので、ネットでいろいろと探してみまして、最近話題のTemuでこちらを購入してみました。 これまで使っていたものは、もう20年以上使っていまして、当時でも結構な値段だった記憶がありますが、今回Temuで購入したものはなんとひとつ1,000円でおつりがくるほど。 それってTemuが安いのか、時代がそうなったのか、もしくは原価はそんなものなのか、いずれにしても驚きの価格でした。 ただ、あまりにも安くてこれが使えないものだと困るので、 念のために2つ同じものを購入してみました。 実際に商品が届いて、まず真っ先にビックリしたのが、この商品があまりにも小さいこと。 私の手はどちらかというと大きい方ではありませんが、それでもこのスケール感なのです。 あまりにも小さすぎて、これでどうやって革を計測しようか考えてしまったほど。 まぁ、こういうものは慣れなので、使っているうちに何とかなるでしょう。 そして、問題の精度ですが、これは問題ナシでした。 細かいことを言ってしまえば、おそらく数%の誤差は出ているようですが、計測する相手が革なのでそこはあまり気になりません。 むしろ、測り方によってちょっとくらいは変わってしまうものですから、おおよその厚みがわかればそれで良しくらいで使うのが良さそうです。 そんな感じでせっかく新しいゲージを入手する事ができたわけですが、あの私が壊してしまったゲージはいろいろと試行錯誤するうちに幸いにも無事治りまして、結局のところ革を計測するゲージが3つになってしまいました。 まぁそれはそれで良しとしましょう。 ところで、革の厚さは靴の仕上がりに非常に大きな影響を及ぼす要素であることをご存知でしょうか? 私たちシューリパブリックで使っている革は、薄いもので1.4㎜厚から厚いもので2.2㎜厚くらいになります。 ただ、革の厚さはあくまでのひとつの要素であり、革には柔らかいものからパリッとした硬めのものまでありまして、パリッとした硬めの革であれば厚さが1.3㎜ほどでも問題なく革靴に使える反面、非常に柔らかい革だとデザインにもよりますが少し厚めの方が靴がキレイに仕上がります。 私が革のご紹介をするときに、この革は柔らかめとか硬めなどとお伝えしていますが、最近扱っている革は極端に柔らかいものはなく、厚さが1.5㎜ほどあれば全く問題ないものがほぼすべてです。 反対に稀に厚くて硬い革などを入荷することもありますが、そんなときはお客様の体格に合わせて革を多少薄く漉いたりして、必要に応じて調整をさせていただいています。 もうひとつこぼれ話的なことですが、型押しの革は元の革にハンコのようなものを押し当てて作るため、当然ながら元の革よりも少し薄くなります。 経験則としてだいたい元の革から15%くらい薄くなっているように感じます。 ということは、たとえばよく使っているELBAMATTの型押しの革はだいたいいつも1.6㎜厚くらいになるように仕上げていただいているのですが、元の厚さはだいたい1.9㎜厚くらいであり、さらに型押しすることで若干革が硬くなることもあって、イメージ的には1.6㎜の型押しの革は2㎜前後の厚さのELBAMATTと同じくらいの履き心地というイメージになります。 いつもこのブログで革をご紹介する時に、革の種類、厚さ、そして硬さをザックリですがご紹介させていただいておりますので、上記のような法則をイメージしていただいてお好みの革をお選びいただけると嬉しいです。 ★★★お知らせ★★★ ★「SR的リミテッドプラン(最高の靴を作るプラン)」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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トゥ

靴のつま先にストレートキャップが付いているデザインと、何もないプレーントゥの違いって、皆さんご存知でしょうか? 向かって左がストレートキャップが付いているデザインで、特にこのように親子穴が空いているものをパンチドキャップと言います。 それに対して、向かって右側のものは皆さんご存知のプレーントゥです。 まず、構造的な違いですが、ストレートキャップが付いているデザインの靴には、そのキャップの形と同じような形状のトーパフ(つま先の芯)が入っていて、さらに言うとこのストレートキャップはストレートと言いながらも実際には直線ではなく若干凸のカーブになっているので、トーパフの芯の形としてはセンター部分がやや膨らんだ形となっています。 対するプレーントゥのデザインには、逆にセンターの部分がややへこんだ形の、いわゆる三日月のような形をした芯が入っています。 それらの芯の違いがどのような影響を及ぼすのかというと、靴が屈曲したときにシワができますが、ストレートキャップがついたデザインではシワができる部分の範囲が少ないのに対し、プレーントゥでは広い範囲にシワが分散するため、プレーントゥの方がより自然なシワの入り方になります。 次に見え方の違いですが、プレーントゥのデザインに対してストレートキャップがついたデザインはややつま先が短く太く見える傾向があり、あくまでも目の錯覚なのですが、スマートに見せたいときにはプレーントゥのデザインをお選びいただいた方が良いのかもしれません。 ところで、時々訊かれることですが、ストレートキャップがついたデザインのストレートキャップの部分は革が二重になっていると思っている方がいらっしゃるようです。 実際には、重なっているのは通常は貼り込みしろと言われるほんの10㎜程度で、その先は1枚になっています。 もしかしたら、大昔はジャケットのヒジのパッチのようにその部分を保護するためにこのようなデザインにしたのかもしれませんが、今は上記の通りです。 ストレートキャップがついたデザインの靴も、プレーントゥの靴も、どちらもちゃんと確立されていてとても格好良いですよね。 それぞれの違いを楽しみたいと思っています。 ★★★お知らせ★★★ ★「最高の靴を作るプラン」受付中です。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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lasts

最近になって、10年超ぶりにお越しいただくお客様や、10年経っていなかったとしてもそれに近いくらいの久しぶりのお客様が多く来てくださっています。 本当にありがたいことです。 そんなお客様が、久しぶりにご連絡いただくときに・・・、 「まだ私のラストありますか?」 と訊かれることがあります。 私がお客様の立場だったら、きっと私もそう訊いていることでしょう。 だいたい、10年も経っていると覚えていてくれているのかも心配になってしまいます。 でも、大丈夫です。 私たちシューリパブリックでは、20年前にスタートしてからお客様にご注文いただいたラストは、今のところ全て保管してあります。 工房の倉庫の中と、 工房の入り口にこんなふうにカゴに入れて置いてあります。 ひとつのカゴにだいたい十数足のラストが入っていますので、全部で相当な数になります。 取り敢えず今のところはまだ置ける場所があるので、お客様のラストはこんな感じで保管させていただきます。 10年以上前にお越しいただいた皆様、また靴をオーダーしたいという時にはぜひお気軽にお越しください。 ★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。 ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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シューツリー

以前に取り扱っていたシューツリーが生産工場の都合で入荷が終わってしまい、新たに取り扱うことになったちょっと作りの良いシューツリーですが、恐る恐る削ってみたりしながら様子を見ていまして、取り敢えず問題なさそうなのでしばらくの間は正規の商品として扱うことにします。 そして、こちらが今日削ってみたWさんのシューツリー。 そこそこしっかりしているので、削る際にもそれなりに精度を上げないといけません。 きっと多くの方々が靴の完成したいわゆるインソールやソールまでついた状態のものしか見ていないはずなので、ラストがこんなにうすいなんて知らないですよね。 Wさんの足がやや細くて薄いということもありますが、足ってだいたい普通はこれくらいの厚さです。 ということは、普通に市販で購入できるシューツリーは、じつはとっても厚くてそれを靴に入れると靴が予定外にのびてしまう可能性大です。 こまかいことですが、シューツリーの底面もある程度はラストに合わせておいてあげた方が安心です。 じつはこのタイプのシューツリーは、バネがやや強いのであまりきつくしてしまうと靴が伸びてしまいます。 きつすぎず弱すぎずの状態に削ってあげると、イイ感じでシューツリーが靴に収まります。 ★★★お知らせ★★★ ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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アーチサポート

これに関しては、正直なところ何が正解なのかなんとも言えないということがあって、自分はこう思うという表現になってしまいます。 それを踏まえて、私が靴のアーチサポートについて思うのは、基本的に不要ということです。 ちなみに、アーチサポートとは何かということですが、靴のインソールで土踏まずの部分が盛り上がっているタイプのものがありますよね、あれです。 基本的に不要というのは、誰でもどんな条件でもという訳ではなく、ある一部の人には必要ですが一般的な人には不要ということです。 では具体的にどんな人に必要なのかということですが、ハンディキャップのある方、足に問題を抱えていて医療面でアーチサポートが必要な方、足が特殊な形状をしていてアーチサポートがないと不具合が出る方などです。 それに対して、健康な方においてはアーチサポートは不要、もしくはあるかないかくらいの極めて最低限でよく、もし必要以上にアーチサポートが付いていると足の自然な運動を制限してしまうばかりか、機能を阻害して筋力を減少させ、柔軟性を損なってしまう可能性があります。 私が学んだ考え方では、足を機能させて鍛えることで健康を維持することができるわけであり、アーチサポートでアーチを持ち上げてしまうと足が機能しなくなり弱ってしまうことにつながるということでした。 たぶん、多くの方がそういうことをご存じなくコンフォートシューズなどを履いて、土踏まずが支えられて気持ちイイと言っているんだろうなぁって思っています。 元気なら機能させて鍛えるというのが基本的な考えです。 私たちシューリパブリックの靴も、基本的にはそのような考え方で設計していまして、おそらく初めて履くお客様はちょっと足が疲れると感じることもあるはずです。 それが慣れてくるといつの間にか足が鍛えられていて、ちょっとやそっとじゃ疲れない足になっていきます。 私たちの靴を選んでくださったお客様に、健康でいていただきたいですからね。 設計段階のコンセプトって、なかなかオモシロイものです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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お客様の靴と

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

靴とベルト

こちらは、先日お越しいただいたお客様のIさんです。 最近は、靴をご注文いただく際に同じ革でベルトも作りたいというお客様が増えておりまして、そんなときは私が普段からイベント開催でお世話になっている長野市のIVY PRODUCTSさんにご相談しまして、靴に使う革をお渡ししてベルトを作っていただくということをしています。 ただ、これがそんなに簡単な事ではなく、ベルトのバックルや太さ、デザインや仕様などのご希望をしっかりと確認しなくてはいけないので、お客様には一度長野までお越しいただくか、どうしても難しい場合には直接IVY PRODUCTSさんとメールなどで打ち合わせをしていただいています。 基本的には、間違いがないように長野までお越しいただくのが安心ですね、ちょっと遠いですが。 Iさんも、先日また新たに靴をご注文いただきまして、その靴とそろえて同じ革でベルトを作りたいということで、私がイベントで行っている時に長野まで観光がてらに来てくださいました。 今回は、事前にうかがっていたので私が革を持ち込みまして、IVY PRODUCTSさんで必要なだけ裁断していただくという方法で革のお渡しが完了し、IさんがIVY PRODUCTSさんと直接ベルトの仕様などの打ち合わせをされていました。 確かに靴とベルトの革がそろっているというのは、なかなかステキなものです。 ベルトのバックルも、結構たくさん種類があって選ぶのが楽しそうですよ。 次回のイベントの時を狙ってお越しいただくのも良いかもしれませんね。 ちなみに、こちらはLondonというスウェードを使って製作しました。 ★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリックの20周年記念モデル第2弾はまだまだ受付中(やまぶき色の革は完売)。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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スティフナー

余談ですが、先日新しく下ろしたスニーカーを履いてみたのですが、以前に履いていたものと比べるとソールが厚くてとっても柔らかくて、私にはちょっと合いませんでした。 靴のソールの硬さは好みがあると思いますが、靴屋から言わせていただくとソールはなるべく硬めのものの方が足を鍛える結果になったり、歩くときの力が逃げないなど、諸々の点において都合が良いと思います。 ソールが柔らかい靴は、接地したときに衝撃が伝わりにくいめるっとがある反面、立っている時に不安定になったりするのでなかなか慣れないと歩きにくいと感じてしまいます。 ソールが柔らかいことが目的に合っているのであれば、もしくはそれが好みであれば良いのですが、どちらでも良いというのであれば硬めのソールの靴をお勧めします。 さて、私が靴を作っているということを話すと時々良い靴ってどんな靴なのかと訊かれることがあります。 足の形に合っているというのはちょっと漠然としていて、何があっていて何があっていないのか判断が難しいですし、履いて痛くないというのもこれも漠然としています。 それに、靴は履き込んでいく段階で少しずつ変化していくもので、初めの頃に履きやすいと思っても徐々に履きにくくなるものもありますし、その逆で初めのうちはまだ足に合っていなくても馴染んでいくうちに良い感じに足に合ってくるものもあります。 なかなか難しいのですが、ひとつこれは絶対に外さないでほしいという条件があります。 それは、カカトの芯がしっかりとしていることです。 こうして靴を見てみると、ほとんどの靴においてカカトの部分に芯が入っています。 でも、芯が入っているけれど芯の役を果たしていないものもあるので注意が必要です。 靴は基本的にカカト合わせで履くもので、カカトをしっかりと合わせてから靴ヒモを締めるというのが正しい履き方です。 そして、靴を履いて歩くときもカカトをしっかりと押さえたうえで靴がブレないようになるわけで、これがもしカカトの芯がフニャフニャだと足をしっかり押さえることができず、足が靴の中で動いてしまったりして歩きにくい靴になってしまうのです。 なので、カカトの芯の硬さをしっかりと確認しましょう。 こんな感じでカカトの芯を持ってみて、ギューッと掴んでも殆どつぶれないものが理想です。 ほんの数ミリくらいは動くのは仕方ないですが、掴んだ時に頼りないものはお勧めしません。 見た目はしっかりしていそうでもそういう大切なところがちゃんとできていない靴がありますから、靴選びの参考にしてみてください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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