先日あるお客様と話していて、夏は白いパンツやスカートに靴クリームの色が写ってしまうことがあるので、黒い靴や濃い色の靴の時に明るい色のパンツやスカートが履けないとのことでした。
たしかに、普通に靴をメンテナンスしてキレイにクリームを塗った後に、しっかりと布で拭きあげてもやっぱりパンツの裾に色がついてしまうことって私も経験しています。
そんなときには、こんな方法である程度は防げるかもしれません。
今回、靴に塗るクリームがこちら。
残念ながら発売中止になってしまったWREND’Sの黒いクリームです。
これをスポンジで靴に塗り・・・、
着古したTシャツで結構念入りに拭きあげてみます。
多分、普段はこんな状態で履いて出かけるのだと思いますが、これだとパンツの裾にクリームがついてしまいます。
そこで、今回使用するのがこちら。
最近よく使っているコロニルの1909というクリーム(無色)。
これをスポンジにつけて
うすく塗りのばし、
再度着古したTシャツで念入りに拭きあげます。
そして、先ほど1909を塗ったちょっとスポンジを見てみると、
写真ではちょっと見づらいかもしれませんが、スポンジには黒いクリームがうっすらとついています。
つまり、黒いクリームを塗ってTシャツで拭きあげてもまだ残っていたクリームが、1909を塗る時に少し落ちたという訳です。
1909が表面をコートしてくれるようなものであれば理想的なのですが、これはそうではなくおそらく塗った黒いクリームが1909の何かの薬品で少し落ちてスポンジについたということだと思います。
ただ、黒いクリームが完全に落ちてしまったわけではないのでメンテナンスの成果は残っているでしょうし、その後に塗った1909の効果もありますので、靴の栄養状態としては問題ないと考えています。
これで完全にという訳ではありませんが、クリームを塗っただけの時に比べてパンツの裾が汚れるリスクは多少減っているのではないかと思います。
だったら1909だけでも良いのではないかと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、特に黒やこげ茶などの濃い色の革の場合、その色のクリームを塗ってあげることで深いツヤを保つ事ができます。
そんなわけで、色のついたクリームそのものは必要です。
なかなかこういうのって正解があってないようなものなのですが、上手にクリアしていきたいところです。
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