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サンプルのギブソンブーツ製作とカカトのこだわり

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


シューリパブリックは、日々を快適に過ごし、足元から健康になることを目的とした日常仕様のオーダーメイド靴を作っています。

しっかりとした作りを基本にしつつ、こだわり過ぎない85%のクオリティを目標とし、価格とクオリティのバランスを考えたモノづくりを進めていきます。

さて、以前にお伝えしたサンプルのギブソンブーツの製作ですが、仕事の合間にやりながらもだいぶ進みました。

ギブソンブーツ

ウェルティングが終わり、ソールを貼ってだし縫いが終わったところです。

ギブソンブーツ

ソールは今回もダイナイトソール。

ギブソンブーツ

ソールが付いたらカカトを取り付けていくわけですが、まずはこのように積み上げとトップピースを組み立てます。

ギブソンブーツ

その後、積み上げの接着面をソールの面のカーブに合わせて丸く削るのですが、これがアナログな作業というかなんというか、職人の勘と言えば聞こえが良いかもしれませんが言ってしまえば実物合わせです。

ただ面と面が合うように削るだけではなく、ヒールをどれくらいの角度で取り付けるかなど、靴の状態に合わせて細かい調整もありますが、すべての靴が微妙に異なるので一辺倒に機械で削ってしまうというのは難しそうです。

ギブソンブーツ

こんな感じで接着される予定。

ギブソンブーツ

ところで、この積み上げですが私たちシューリパブリックでは革ではなくレザーボードを使っています。

そのレザーボード自体がちょっと特殊なもので、もしかしたら普通の材料屋さんでは入手が困難かもしれませんが、このレザーボードが非常に都合がよくレザーの積み上げだと硬すぎてしまうところをほんの少しだけマイルドな接地感にしてくれますし、靴の内部の構造と相まってコツコツと懐の深い心地よい音を出す事ができるのです。

興味を持ってくださるお客様にはお伝えしているのですが、シューリパブリックの靴のコツコツ音は静かな美術館などに行くと特に実感する事ができます。

時々お客様からも、カカトの接地音がとても心地よいと言われることもあり、気づいてくださっていることがとっても嬉しいです。

また、カカトの高さの設定も気づいている方もいらっしゃるかもしれませんが、セッティングの関係で独特な設定になっています。

そんなこともあって、オールソール交換を他の修理屋さんなどで行うとこれらの設定を再現する事ができないため、オールソール交換修理に関してはできれば私たちシューリパブリックにお持ちいただくことをお勧めします。

見えない部分に、こだわりがいっぱいなのです。


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