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余談ですが、最近少しずつ寒くなってきてちょっと羽織るモノが欲しいと思い、手軽なパーカーをひとつ買うことにしました。 ネットで見たユニクロのパーカーは、今年のモデルからボアが袖にもついたそうで、どんなものかと実物を見に近所の店舗に行ったところ、その商品はネット限定であったために店舗では見ることが出きず、当然に買うこともできずに却下。 これひとつをネットで買うのはちょっと・・・、 ということで、ユニクロは今回は残念ながらご縁がありませんでした。 つぎに、ZOZOTOWNでリサーチをしたところ、1万円を楽に超えるそこそこ高価なものから2,000円くらいの安価なものまで出てきまして、もういい年なんだからある程度ちゃんとしたものを買っておこうと思い、いくつかピックアップしたものの、 よくよく考えてみると、パーカーで寒い冬を乗り切るのは到底無理な話で、着るとしてもまさに寒くなる前にちょっと羽織る程度になるでしょうから、寒くなるまでのつなぎ程度でこだわる必要もないということになりまして、これまでリサーチしたものは一時保留としました。 じつは、私は寒いのがとっても嫌いで、でも何枚も重ね着をするのも肩がこるから嫌で、寒い時期はあまり重ね着をせずに暖かくありたいと思っています。 となると、どうせ買うのならしっかりと防寒になるパーカーにしようかと一瞬思ったものの、パーカーは防寒には不十分そうなので改めて防寒パーカー案も却下。 ここまでくると、もう面倒くさくなってきて何でもいいやって思ってしまうのがいつものパターンです。 今回は同じ失敗をしないように、何でもいいやで買うのなら買わない方が良いので、2度目の保留。 だいたい、パーカーなんてあったところでそんなに着られる時期も長くなさそうだし、普段チャッカブーツを履いていることが多く、そんなスタイルに果たしてパーカーは合うのだろうか? と考えて、思い出しました。 そもそもが、パーカーに合う革靴って作れないものかと考えて、そういえば寒くなったからパーカー1着くらいほしいと思ったのがきっかけでした。 ダメじゃん、買わないという選択肢はナシです。 と思っていたところに、ZOZOで理想的なパーカーを見つけて、結局それに落ち着きました。 タイミングよくセールになっていました。 さて、私は夏の間の靴下は5本指のくるぶしが出る長さのスニーカーソックスを履いているのですが、最近は少しずつ寒くなってきたのでそろそろもうちょっと長いものに変えようかと思っているところです。 普段は、仕事の時はスニーカーを履いているので靴下のことはさほど気になりませんが、お休みの日や出張などで出かける時には基本的に革靴を履いていて、そうなると靴下は靴の履き心地を大きく左右するものです。 つい先日のことですが、ちょっと出かける時にチャッカブーツを履いていて、その時の靴下が穴こそ開いていないけれどちょっと古いモノでした。 皆さん、靴下ってどのタイミングで新しくしていますか? お客様のKさんもおっしゃっていたのですが、オーダーメイドの靴を履くようになると、なかなか靴下に穴が開くことがなくなって、靴下を捨てるタイミングが分からないのです。 足に合わない靴を履いているとこのあたりが擦れて、靴も靴下も傷んでしまいます。 私の場合、靴下に穴が開くことがほとんどないので、古い靴下を捨てるタイミングを逃しています。 でも、新しい靴下を履いて革靴を履いた時のことを思い出すと、同じ靴なのにこんなに快適なのかと驚いたことがありました。 靴の中をしっかりと快適に保ってくれるので、フィッティングがちょっと良くなったような印象です。 そうなんですよね。 私も、古くなって靴の履き心地が良くないと感じるような靴下は、もう十分に役を果たしたので引退させてあげようと思って新しく靴下を買っておいたのに、ついつい引退のタイミングを逃していたのでした。 確かに、モノを大切にすることが非常に素晴らしいことではありますが、靴下にも賞味期限のようなものがあるはずで、明らかに賞味期限を過ぎたものは靴を快適に履くことができない、つまり靴下としても役を終えたので、きっぱり割り切って良いと思います。 ちょっと気になったという方は、試しに新しい靴下に変えてみてはいかがですか? 条件がそろえば画期的に履き心地が改善する飛び道具的なものになるかもしれません。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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カメラ

昔のクルマは個性があって良かったという声を聞くことがあります。 私もそれは感じるところですが、今のクルマは現代の世の中から要求される安全性や環境性能、さらには便利さなどの条件をクリアする必要があって、結果的にあの姿であの性能になっているのだと理解しています。 魅力という点では、何に魅力を感じるかというところで人それぞれになりますが、安全性や便利さにおいては新しいクルマに勝るものはないと感じています。 そんな中でも、クラシックを使いこなしている人はたくさんいます。 私が最近よく観ているYouTubeでは、ウナ丼さんはメキシコ製のクラシックビートルに乗って遠くの方まで出かけていますし、クラシックミニに乗って出かける動画をアップしている人たちもたくさんいらっしゃいます。 昔の非力なエンジンでコキコキとこまめにギヤを変えて運転しているだけでも、もうそれだけで楽しそうで、常々オートマなんてこの世から消えてなくなってしまえばよいのにと思う次第です。 安全性とか環境性能とか便利さとか、彼らにはそんなものはどうでもよいことで、むしろ不便であることを楽しんでいるようにも見えます。 私もクラシックビートルもクラシックミニも大好きで、もし何の問題もなく日常の足として乗れるのであれば乗ってみたいと思っているのですが、 やはり旧車は故障の問題やパーツの心配がどうしても付きまとうもので、クルマを趣味として乗るのならそれでも良いのかもしれませんが、私の場合はクルマが止まってしまったら本当に困ってしまうような環境に常に置かれているため、なかなか現実には旧車を楽しむことが難しくなってしまいます。 もっと余裕ができたら・・・ なんて思っていて、いつか間違ってクラシックミニなんぞを買ったとしても、私の性格からすれば普段の足にはしないだろうなぁって思います。 だったら、なくてもよいということになります。 こちらは、昔私が頑張ってお金をためて清水の舞台から飛び降りたつもりで買った、コンタックスのカメラです。 もう、今から25年くらい前に購入したものですが、カメラの主流がフィルムからデジタルになり、次第に使わなくなってしまいました。 でも、フィルムのカメラはクラシックビートルやクラシックミニと同様に、現代のデジカメにはない味があって、反面手間もかかって、やはりある程度の気合がないと使えこなせません。 いつかゆとりができたらまたフィルムのカメラを楽しみたいと思って大切に保管しているので、またこのカメラをもって出かけられる時がくればいいなぁって思っています。 靴においては、状況がちょっと異なります。 ハンドソーンウェルテッドという製法は、非常にクラシカルで製作には手作業で行う工程が多く非常に手間のかかる製法ですが、それを日常に履くことは全く問題はない製法です。 クラシックビートルやクラシックミニのように、無理をさせると壊れてしまうという心配もなく、扱いは普通の革靴と変わりません。 もし、何かのパーツを交換したいという時でも、パーツの入手が困難という心配もありません。 それでいて、機械で作られた靴とは全く違う履き心地で、まるでクラシックビートルやクラシックミニのような味わいがありつつ、例えるならクラシックをそのまま現代風にアップデートしたようなクラシックと最新の良いとこ取りのようなものです。 昔の人のたくさんの経験から淘汰されてたどりついた製法は、一生に一度くらい試してみる価値は十分にあると思います。 受付をしていました企画商品の「旅ブーツ・サイドゴア」、および「頑張った自分にご褒美のフルブローグ」は、どちらも完売いたしました。 ご注文いただいた皆様、ありがとうございました。 また次の企画商品をお楽しみにお待ちください。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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スコッチスウェード

数年前にデッドストックとなっていたものをすべて購入し、ご注文をいただくたびに少しずつ私たちの在庫も減っていたこのスコッチスウェードですが、キャメル(2色とも)もすでに完売し、残るは黒とこげ茶のみとなりました。 スコッチスウェードは、とってもしっかりとした生地のスウェードで、足の力が比較的強い方が履くハンドソーンウェルテッドの靴にも非常に適しています。 永くご愛用いただいても、肌目がボソボソになりにくく、非常に品質の高いスウェードだと思います。 この雰囲気が伝わりますでしょうか? 温かみのある雰囲気で、これこそがスウェードらしいスウェードなのです。 そもそも厚みのある生地から作られているとのことで、革の裏側のとってもキレイです。 現時点で、黒の方はあと1足分、こげ茶の方は数足分を残すのみとなっています。 今のところ、これに代わるスウェードの入荷の予定はありませんので、もしスウェードの靴を作ってみたいと思っていらっしゃる方は、お早めにご連絡ください。 と言いつつ、私自身もこげ茶のチャッカブーツを1足作っておきたいんですよね。 秋から冬にかけて、スウェードのチャッカブーツはとっても重宝しますし、メルトンのコートにスウェードの靴という組み合わせを前々からやってみたいと思っていました。 すみません、こげ茶の1足分は私用に使わせてください。   受付をしていました企画商品の「旅ブーツ・サイドゴア」、および「頑張った自分にご褒美のフルブローグ」は、どちらも完売いたしました。 ご注文いただいた皆様、ありがとうございました。 また次の企画商品をお楽しみにお待ちください。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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チャッカブーツ

今日のお客様は、東京都にお住いのHIさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品のためにお越しいただきました。 今回完成したのは、こげ茶の革を使って製作したチャッカブーツです。 HIさんは、これまでは黒の靴が多かったのですが、 「茶も時々履きたくなるので・・・。」 とのことで、茶色のチャッカブーツをご注文いただきました。 また、チャッカブーツをお選びいただいたのは、以前はかっちりとしたホールドのギブソンブーツを好んで履いていただいていたところに、私たちの企画商品の旅チャッカを履いていただいたところ、 「チャッカもいいぞ。」 ということになり、チャッカブーツにされたそうです。 HIさん曰く、 「チャッカブーツは、穴数が3つだけどしっかりと足をホールドして、それでもってとっても軽快な感じで履けます。」 とのことでした。 こんな感じでこげ茶のチャッカブーツもお似合いです。 ちなみに、お選びいただいた革はルッソのKing MPという革で、しっかりと仕上げをするといい感じに化粧映えするステキな革です。 また、今日は靴に合うかどうかということで、たくさんのシューツリーをお持ちいただきました。 HIさんの足はやや厚さが薄いので、シューツリーは買ったままだと合いません。 なので、上面を少し削る必要があります。 たくさんシューツリーをお持ちいただいて、 「これは?こっちは?」 と、ひとつひとつ確認させていただきました。 靴をとっても大切にしていて、なおかつこだわりもあるHIさん、靴のフィッティングにも結構なこだわりをお持ちです。 「高山さんのところは、仮合わせの靴を作らないのに、一度でぴったりと合うんですよねぇ・・・?」 って、不思議そうにしていらっしゃいました。 お客様に快適に履いていただけるように、いつもしっかりと作らせていただいています。 HIさん、今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: チャッカブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無: あり ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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シューツリー

今日は、埼玉県にお住いのAさんがギブソンブーツ用のシューツリーを確認してほしいとのことで、シューツリーを持って工房にいらっしゃいました。 Aさんは、少し前にギブソンブーツが完成しまして、今は靴を慣らしているタイミングです。 まだまだおろしたてという印象です。 このギブソンブーツのために購入したというシューツリーがこちら。 コロニルのものです。 Aさんの足は、標準的な足よりも甲が低くて幅も細いため、市販のシューツリーをそのまま使うのは靴にとって好ましいことではありません。 というのも、私たちシューリパブリックの靴はジョイントの部分を極力薄くしていまして、特に親指側はほとんど隙間がないようなセッティングにしています。 それは、ジョイントの親指側の上の部分に隙間があると、屈曲した際に大きなシワがザックリと入ってしまって足を痛めてしまうためで、そうならないようにシワが入っても小さなしわで済むように、あえて隙間をギリギリにしているのです。 しかしながら、厚みのあるシューツリーを入れてしまうと、これによって靴の形が変わってしまい、大きなシワが入ってしまいかねません。 そうならないように、お客様にはシューツリーは薄いモノを、それでも合わなければ削って使ってくださいとお伝えしています。 上の写真のシューツリーは、よく見ると少し削ってあります。 実際に靴にセットしてみたところ、ほとんど靴を押し上げることなく良い状態でした。 そもそも、シューツリーとは靴を履いていてつま先が沿ってきてしまうのを防ぐことが目的で、その効果が得られればそんなにきついものを入れる必要はありません。 Aさんの靴はサイズは7 1/2ですが、おすすめしたシューツリーのサイズはSサイズです。 靴を大切にするためのシューツリーなのに、それによって靴を悪くしてしまってはいけませんので、サイズ選びや形の確認はしっかりとやりましょう。 今受付をしている企画商品の残数ですが、今日現在で以下のようになっております。 〇 旅ブーツ・サイドゴア 残り2足 〇 頑張った自分にご褒美のフルブローグ 残り1足 どちらの商品も、予定数に達した時点で受付が終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

余談ですが、先日とっても興味深い乗り物を発見しました。 それは、歩き以上自転車未満という検索ワードで出てきたのですが、とりあえずまずはご覧ください。 こちらは、ご存じの方も多いかと思いますが、フランスのデカトロンというスポーツ用品の会社の通販サイトで販売している大人用のキックボードです。 これの何がすごいのかというと、まず前輪と後輪にサスペンションがついている事、後輪にはブレーキがついている事、しかもそのブレーキは自転車と同様に左手で操作できます。 車輪の径は約8インチで転がり抵抗が少なく、結構なスピードが出るそうです。 その楽しさを上手に伝えているYouTube動画を発見しました。 そして、これが最もすごいのですが、折りたたむとキャリアカートのようにコロコロしながら移動することができるのです。 さらにこのキックボードの想定される移動距離がなんと2~5キロと言われており、5キロだったら私なら自転車の方が良さそうに思いますが、それくらいの長距離でも使えるということなのでしょう。 本体も結構しっかりとしているようで、その分重さは7㎏を超えるそうですが、クルマで行って目的地の移動で使うのなら非常に良いと思います。 なぜ私がこんなものを探していたのかと言いますと、例えばこれからまた長野に出張に行く予定で、毎回朝早く行って(朝の6時くらいには到着します)市内を観光していまして、その際にこれまでは歩いて移動なのですが、折りたたみの自転車でも持っていったらもっと遠くまで足を延ばせるのにと思って探してみたというのがきっかけです。 でも、自転車で街中をふらふら走っていると、思いのほか歩行者の方の邪魔になってしまいますし、止まって写真を撮りたいと思っても自転車だとちょっと難しいときもあります。 なので、歩きよりはちょっとだけスピードが出て、でも自転車ほどではないものを探していました。 キックボードなら、ブレーキがついていれば安全に止まることができそうですし、それ以前にゆっくり走ることも可能です。 私の目的にぴったりなのです。 ちなみに、この商品はOXCELO アーバンスポーツキックボード Town 9 EF V2というそうです。 これを通勤に使っている方も多いようで、駅までこれを使って、電車に乗るときは折りたたんでという使い方ができます。 まぁ、それは電車の混み具合にもよるかと思いますが。 YouTubeで検索すると、結構皆さん活用しているようですよ。 私は、知らない街の散策が好きなので、そんな時にも使えそうですね。 これをもって行って、歩くよりもちょっと早いくらいのスピードでのんびりと散策して、ちょっと遠いところまでも行くことができて、まさに散策にはぴったりです。 これに乗ってずっと西を目指すのも楽しそうです。 デカトロンのOXCELOのサイトはこちらです。 さて、今日はHさんが企画商品「自分へのご褒美のフルブローグ」のご注文のために私たちの工房に来てくださいました。 その際に、昨年の2月に納品させていただいたギブソンブーツを履いてきてくださったので、写真を撮らせていただきました。 「仕事の時にはなかなか履いていけないので、もっぱらお休みの日に履くことが多いです。」 とおっしゃっていましたが、ギブソンブーツはとってもキレイでよい感じになじんできていました。 履き始めて1年半ほど経ちますが、ある時に突然靴が馴染んだことを感じたそうです。 そういうことってありますよね。 靴のメンテナンスのことも気にされていて、帰り際に必要なメンテナンス用品をお買い求めいただきました。 履き始めて1年半というのは、お客様がどんな風に履いていらっしゃるのかを判断するにはとっても良いタイミングです。 無理をさせているような場合だと、アッパーの革がクタクタになってしまっていたり、全体的にヤレを感じるような状態になっていたりしますし、 メンテナンスがちゃんとされていないような場合だと、革の質感がパッサパサになっていて、もうそれはパッと見ただけでわかるほどです。 Hさんのギブソンブーツは、見る限りとても丁寧に履いていただいていることがよくわかります。 このまま新型コロナが落ち着いてきて、緊急事態宣言も解除になって、もっと安心して出歩くことができるようになったら、また靴の点検を再開したいと考えています。 それにしても、ギブソンブーツって格好良いですよね。 ギブソンブーツを履いているだけで、ちょっと違いますよ感が感じられますし、かといって変に嫌味を感じることもないですし、本当に素敵なブーツだと思います。 Hさん、ぜひこの状態を永く維持してくださいね。 今日もありがとうございました。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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セミダブルソール

私たちシューリパブリックでは、製作する靴の標準仕様にはダイナイトソールを使っています。 そして、オプションとしてダイナイトは変わらないのですが、厚さ2ミリ弱の革を1枚はさむ「セミダブルソール仕様」というものがあります。 こちらは、セミダブルソール仕様のギリーシューズです。 ソールの厚さはこんな感じ。 標準のシングルソールと比べると、違いがお分かりになると思います。 ちょっとだけ厚いですよね。 はさんでいるのはこちらの革。 なかなかしっかりしている床です。 厚さは厳密には1.9ミリでした。 まず、ダブルソールではなくセミダブルソールにしているのは、4ミリもある厚さの革を挟むこと(ダブルソール)は物理的には可能ですが、私たちが考えるハンドソーンウェルテッドの靴として、方向性が違ってしまうというのが理由です。 日常使いで歩きやすくてクルマの運転もできて、普通に道具として使うのであれば、セミダブルくらいまでが適当だというと思いました。 では、履き心地に関しまして、シングルソールとセミダブルとではどんな感じに違うのかということですが、これは人それぞれで何とも表現が難しいです。 私が良く例えとして使っているのは、駅などにある点字ブロックをはっきりと感じられるのはシングルソールで、セミダブルになるとその感覚はだいぶマイルドになるということです。 長距離を安定して疲れないように歩くことが目的であるなら、私はセミダブル仕様をお勧めします。 時々お客様からご質問をいただくのは、セミダブルソール仕様にすると屈曲に支障が出ますかということですが、答えはほとんど出ません。 そんな仕様です。 これはお客様お一人お一人で好みが異なりますので、カッチリとした履き心地がお好みの方は、ぜひセミダブルソール仕様をお選びください。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ラスト

余談ですが、私は火曜日の夕方に新型コロナのワクチンの接種をして、火曜日はほとんど何の変化もなく、 翌日の水曜日(昨日)は午前中は少し熱が出たくらいだったのですが、昼近くになってどんどん熱が高くなってとても大変な目に遭いました。 事前に聞いていたアドバイスのとおり、アクエリアスを買っておいたのですが、それを取りに行くのも辛くて、お昼ごはんにはウチの家内が食べやすいモノを用意してくれたのに、お昼をだいぶ過ぎてからやっと食べられる始末で、もしかしたら新型コロナに感染してしまったのではないかと心配になってしまったほどです。 その後、お昼ごはんの後に解熱剤を服用して、エアコンを強めにして寝ていたら、夕方に起きた時にはもうスッキリしていました。 結局、振り返ってみればちょっとした副反応だったのですが、これが新型コロナに感染していたらもっともっと大変なことになっていたわけですし、実際に感染してしまった方々は私なんかよりもずっと大変な思いをされているのでしょうから、とにかく新型コロナには感染しないようにもっと強く対策を施さないといけないと思いました。 体調の悪い辛さって、実際になってみないとわかりませんから、テレビで尾身さんが日頃から手の消毒をこまめにやって、極力外出しないようにと言ったところで、それでどこまで危機感を感じてもらえるのか心配でなりません。 もしかしたら、これまで感染しなかったのは単に運が良かっただけの話で、今後もし運が悪かったら感染してしまう可能性だって十分に考えられます。 用事があって外出するのは仕方ないことですが、それよりも絶対に感染しないという意識で、しっかりと対策を施していきたいですよね、私も皆さんも。 私たちシューリパブリックの工房は、お客様がいらっしゃる前とお帰りになった後にイス、テーブル、ドアノブ、そのほか人の手が触れる部分はしっかりと丁寧に除菌をし、私がいる時はほぼずっと風が通るようにドアや窓を開けています。 さて、今日はあまりお客様がご覧になることが少ないラストの話です。 おそらく多くの方がラストをもとに靴ができるということはご存じだと思いますが、ではその靴を作るためにはどんな形のラストが必要なのかお分かりになりますか? そんなの、ただ単に革の厚み分を引いておけばよい話じゃんと思われるかもしれません。 まぁ、だいたい正解なんですけど、それが意外にも思っていたのと違うというのが現実です。 むかし、私が靴のメーカーに勤めていたころ、トリッカーズのカントリーシューズのような靴を作りたくて、いろいろとラストを作って(木型屋さんに行って打ち合わせをしました)試作の靴を作ったのですが、思っているよりもラストって小さいということをその時に知りました。 ということで、私たちの工房にある靴とその靴を作る時に使ったラストをご覧ください。 このギリーシューズをよくご覧ください。 このギリーシューズを作る時に使ったラストがこちらです。 思いのほかスマートだと思いませんか? 実際に並べて比べてみます。 サイズも同じものです。 私たちシューリパブリックの場合、アッパーの革が1.5㎜前後、ライニングが1.4mm前後、そしてトウパフというつま先の芯の厚さが2mm弱、合計で計算上は4.7~4.8mmほどになりますが、実際にはラスティングで引っ張られたり叩かれたりして4mmほどになっているかと思います。 それでも、このラストにぐるりと4ミリ足されたら、そりゃ形は変わりますよね。 お客様にご説明する時には、なるべくラストそのものではなく完成したサンプルの靴を使ってご説明していますが、ラストを見たいとおっしゃる方もいらっしゃって、ラストをご覧になると全く違うイメージになってしまうのでかえって難しくなってしまいます。 形が変わってしまうというのは、つま先だけではなくカカトも同じです。 私たちシューリパブリックの靴は、4mm強の厚さの芯を使っているので、パット見たときにカカトが大きくて脱げそうというイメージをお持ちになる方がいらっしゃいます。 芯が4mmとなると、厚さは合計で7mmほどになります。 さらにインソールだって、6mmとか7mmという厚さのものを使っていますので、見た目のイメージとは全く異なります。 つまり、靴は見た目よりも容積は小さいということです。 おまけですが、ということはシューツリーを選ぶときも見た目のイメージよりももっと小さいモノを選んでいただいた方が良いということを知っておいてください。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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環境性能

カテゴリー: Message:伝えたいこと

ダイニングチェア

余談ですが、自宅のダイニングのイスの座面がだいぶヘタってきたので、仕事の合間に修理をしてみました。 この椅子は、もうかれこれ10年くらい前に購入したもので、数年前に一度座面を修理しています。 でも、今回はウェビングベルトがヘタってしまったので、そこから修理です。 座面を外して、たまっているホコリをキレイに取り除きます。 前回は、ステイプルを手動のヤツで打ったので、ちょっと弱々しいです。 なので、外すのはとっても簡単。 ウェビングベルト、かなりきています。 よくここまで頑張りました。 ありがとう、ウェビングベルト。 今回は、新しくこれを導入。 エアタッカーです。 ウェビングベルトを張ったところ。 エアタッカーのおかげで、作業が驚くほど速かった。 座面の革は、その辺にあったヤツをテキトーに使用。 不織布も、旅チャッカのインソール用に買ってあったヤツが使えました。 座面がこんな感じにできました。 そして、 イス本体に取り付けて完成です。 今回は2度目でしたので、作業自体は滞りなく進みました。 こんな風に修理をしてよみがえってくれると、以前よりもさらに愛着を持って使えるような気がしますし、なによりもまだまだ使えるものなので修理ができるということ自体が非常に今の時代に合っているように思います。 そう言えば、ある百貨店で環境のことを考慮してオーダーメイドの服を取り扱い始めたというネットのニュースを見ました。 オーダーメイドで受注生産にすれば、売れ残りを廃棄するなどのムダがなくなりますし、少量生産になりますから丁寧に作ることができて、しっかりと修理をして使い続けることができそうです。 それって、まるでオーダーメイドの靴のようですよね。 こちらは、私が普段履いているチャッカブーツです。 しっかりと丁寧に作ってあり、修理をして永く履き続けることができますので、環境性能的には非常に優れていると言えるのかもしれません。 ちょっと考えてみると、ごみが発生すると自治体でそれを処分するための費用が掛かるわけで、その費用は私たちの税金から使われるわけですから、思い切ってごみを極力少なくするとその分の費用が抑えられて、喜ばしい結果になるはずです。 靴の場合、永く履いていると靴自体が足になじんできて履きやすくなるので、そのメリットを生かさない手はありません。 必要に応じて修理をして永く使えるものを選び、愛着を持って付き合っていけることが望ましいのだと思います。 今受付をしている企画商品の残数ですが、今日現在で以下のようになっております。 〇 旅ブーツ・サイドゴア 残り2足 〇 頑張った自分にご褒美のフルブローグ 残り1足 どちらの商品も、予定数に達した時点で受付が終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ユニバーサル

カテゴリー: Message:伝えたいこと

サイドゴアブーツサイドゴア

今日は、私は2回目のワクチン接種に行ってきました。 聞くところでは、2回目の接種では翌日に熱が出るという方も少なくないようなので、今日は早く休めるようブログを少し早めに書いています。 そして、病院に行くためにまだ明るいうちに工房のシャッターを締めようとしたら、空がとってもキレイで・・・。 写真を撮ってみました。 青い空、白い雲・・・。 気持ち良い日です。 さて、何十年も前のことですが、雑誌Penでユニバーサルデザインの特集をやっていて、その時にユニバーサルデザインというものを初めて知ってえらく感動したことがありました。 ユニバーサルでサインというと、 「あのハンディキャップを持つ人たちの・・・。」 と思ってしまう方もいるかもしれませんが、実際にはちょっと違います。 ハンディキャップを持つ人たちにも優しいモノは、皆にやさしいということから、優れたデザインのみんなに優しいものというイメージが近いのかもしれませんね。 例えば、私の家には玄関に手すりがありまして、以前は手すりなんて若いうちには必要ないと思っていたのですが、あったらあったでこれがなかなか助かっています。 これが優れたデザインであれば、皆が欲しいと思うはず。 それがユニバーサルデザインと言えるでしょう。 靴でもユニバーサルデザインが実現できたらとずっと思っています。 これはまだユニバーサルデザインというには足りないことがたくさんあるかもしれませんが、方向性としてちょっと近いのがこれ。 サイドゴアブーツです(昨日ご紹介した照明を使って撮影してみました)。 靴ヒモがないので、片手が不自由でもタブを付けるなどちょっとカスタムすれば十分に脱ぎ履きすることが可能です。 そして、このラインがとってもキレイ。 このカカトのラインは、ステキなデザインです(すみません、自画自賛です)。 理想は、健常者だからとかハンディキャップがあるからという区別なく、皆がイイねって思えて皆が使えるものなのですが、現実にはまだちょっとそこまでは到達できていません。 でも、気持ちはそういうものも作りたいと思っています。 簡単に履けて使い勝手が良くて、そういうものもあってもよいですよね。 ★★★お知らせ★★★ シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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