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このラストからこの靴に

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


余談ですが、私は火曜日の夕方に新型コロナのワクチンの接種をして、火曜日はほとんど何の変化もなく、

翌日の水曜日(昨日)は午前中は少し熱が出たくらいだったのですが、昼近くになってどんどん熱が高くなってとても大変な目に遭いました。

事前に聞いていたアドバイスのとおり、アクエリアスを買っておいたのですが、それを取りに行くのも辛くて、お昼ごはんにはウチの家内が食べやすいモノを用意してくれたのに、お昼をだいぶ過ぎてからやっと食べられる始末で、もしかしたら新型コロナに感染してしまったのではないかと心配になってしまったほどです。

その後、お昼ごはんの後に解熱剤を服用して、エアコンを強めにして寝ていたら、夕方に起きた時にはもうスッキリしていました。

結局、振り返ってみればちょっとした副反応だったのですが、これが新型コロナに感染していたらもっともっと大変なことになっていたわけですし、実際に感染してしまった方々は私なんかよりもずっと大変な思いをされているのでしょうから、とにかく新型コロナには感染しないようにもっと強く対策を施さないといけないと思いました。

体調の悪い辛さって、実際になってみないとわかりませんから、テレビで尾身さんが日頃から手の消毒をこまめにやって、極力外出しないようにと言ったところで、それでどこまで危機感を感じてもらえるのか心配でなりません。

もしかしたら、これまで感染しなかったのは単に運が良かっただけの話で、今後もし運が悪かったら感染してしまう可能性だって十分に考えられます。

用事があって外出するのは仕方ないことですが、それよりも絶対に感染しないという意識で、しっかりと対策を施していきたいですよね、私も皆さんも。

私たちシューリパブリックの工房は、お客様がいらっしゃる前とお帰りになった後にイス、テーブル、ドアノブ、そのほか人の手が触れる部分はしっかりと丁寧に除菌をし、私がいる時はほぼずっと風が通るようにドアや窓を開けています。

さて、今日はあまりお客様がご覧になることが少ないラストの話です。

おそらく多くの方がラストをもとに靴ができるということはご存じだと思いますが、ではその靴を作るためにはどんな形のラストが必要なのかお分かりになりますか?

そんなの、ただ単に革の厚み分を引いておけばよい話じゃんと思われるかもしれません。

まぁ、だいたい正解なんですけど、それが意外にも思っていたのと違うというのが現実です。

むかし、私が靴のメーカーに勤めていたころ、トリッカーズのカントリーシューズのような靴を作りたくて、いろいろとラストを作って(木型屋さんに行って打ち合わせをしました)試作の靴を作ったのですが、思っているよりもラストって小さいということをその時に知りました。

ということで、私たちの工房にある靴とその靴を作る時に使ったラストをご覧ください。



このギリーシューズをよくご覧ください。

ギリー

このギリーシューズを作る時に使ったラストがこちらです。

ラスト

思いのほかスマートだと思いませんか?

実際に並べて比べてみます。

ラスト

サイズも同じものです。

私たちシューリパブリックの場合、アッパーの革が1.5㎜前後、ライニングが1.4mm前後、そしてトウパフというつま先の芯の厚さが2mm弱、合計で計算上は4.7~4.8mmほどになりますが、実際にはラスティングで引っ張られたり叩かれたりして4mmほどになっているかと思います。

それでも、このラストにぐるりと4ミリ足されたら、そりゃ形は変わりますよね。

お客様にご説明する時には、なるべくラストそのものではなく完成したサンプルの靴を使ってご説明していますが、ラストを見たいとおっしゃる方もいらっしゃって、ラストをご覧になると全く違うイメージになってしまうのでかえって難しくなってしまいます。

形が変わってしまうというのは、つま先だけではなくカカトも同じです。

ギリーシューズギリー

私たちシューリパブリックの靴は、4mm強の厚さの芯を使っているので、パット見たときにカカトが大きくて脱げそうというイメージをお持ちになる方がいらっしゃいます。

芯が4mmとなると、厚さは合計で7mmほどになります。

さらにインソールだって、6mmとか7mmという厚さのものを使っていますので、見た目のイメージとは全く異なります。

つまり、靴は見た目よりも容積は小さいということです。

おまけですが、ということはシューツリーを選ぶときも見た目のイメージよりももっと小さいモノを選んでいただいた方が良いということを知っておいてください。

お知らせ

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。

打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。

ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。

私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。










 

 

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