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ラスト調整

カテゴリー: @ Work:アットワーク

ラスト

今日の作業は、ラストの調整です。 私たちシューリパブリックでは、1ヶ月に余裕を持って作業できる靴を9足とし、その9足がひとつのグループとなって作業を進めます。 ただ、靴を作るという作業の性格上、放置する時間が結構あるため、放置している間には違うグループの靴たちの作業を進めます。 そんなわけで、昨日はひとつのグループの靴たちをだし縫いに出せるところまで進め、 今日は違うグループの靴たちのラストの調整です。 こちらは、あるお客様のラストですが、左足の調整が終わったところです。 じつはこのお客様、ずっとこれまで靴が合わなくて困っていらっしゃったようで、 偶然お会いして私どもの靴を気に入ってくださり、ご注文に至ったという経緯があります。 お話をうかがってみたところ、それまではだいたい26.5センチの靴を履いていらっしゃったそうですが、どの靴を履いても薬指や小指が当たるそうで、 かと言ってハーフサイズ大きい27.0センチの靴を履くと、靴の中で足が動いてしまうそうです。 それをうかがったうえで、私たちのサンプル靴で26.5センチに近い8 1/2のモノを履いていただいたら、 「これはとても初めて履くような靴とは思えない。このまま履いて帰りたいくらいだ。」 とおっしゃっていました。 そして、そのお客様は、 「これなら安心して注文できそうだ。」 ということで、ご注文いただいたのですが、 実際に足を計測してみると、足長に適したサイズは全然8 1/2ではなく、9 1/2でした。 でも、足幅が少々細いことや、足の形状の関係で既製品の9 1/2を履くとブカブカになってしまいます。 そんな足のお客様です。 ラストを違う角度から。 外くるぶしの下の部分がかなり細くなっていることや、甲周りが非常に細いこと、そしてジョイント周辺もとっても薄く、確かにこれでは既製品は合いません。 このラストをパッと見たときに、調整していない右足と、調整した左足の差なんてほんの十ミリほどなのですが、 靴の場合ほんの数ミリが履き心地にとっても大きな影響を及ぼします。 たとえば、普段は2Eの靴を履いている方が、同じ足長の3Eの靴を履くと、かなり緩く感じるはずです。 2Eと3Eのジョイント部分の足囲の差は6ミリです。 なので、靴の世界で10ミリも違えばとっても大きな差になります。 このあと、右足も調整をしてお客様のラスト調整が完了しました。   靴の履きやすさは、上記のようなラストが足にあったもので靴が作られているか否かという点がクローズアップされがちですが、 私が思うにこの点は履きやすさの判断の50パーセントほど(と言ってもどれくらい足が靴に合っているのかということは人それぞれなのでその割合を表すのには無理がありますけど・・・)で、 残りの50パーセントは靴の作りだと考えています。 靴の作りとは、その靴がどんな製法によって作られたのか、どんな材料を使っているのかというスペック的な部分と、 作り手がどれくらい正確に丁寧に作ったのかという、数値に表せない部分があって、 それらのかけ算で表されるものだと考えています。 製法や素材がどんなに良くても、作り手がちゃんと正しく作ることができないようでは、良い靴はできません。 全て設計通りにやっても再現できないことがあって、 腕の良いスーツの職人さんが作ったスーツはとっても着やすくて動きやすくてストレスがないといいますが、 それは単に素材やパターンなどではない、もっと深い部分が影響しているためだと言われます。 靴も同じようなものですね。 ラストがあっても、作る手法は決まっていても、 靴は機械の組み立てと違ってカチッとハマるものではありませんし、作り手のさじ加減でどうにでもなってしまうものですから、 作り手の手は非常に大きな要因となるわけです。   でも、もっと言ってしまうと、ラストの調整はどのようにするという確たる設計図や仕様書があるわけではなく、 足を計測した数値に対してどの部分をどれくらい、何パーセントくらい締めるのかという理論で成り立っています。 その理論も作り手によって異なり、ここでもまた作り手によって履き心地が異なる要因があります。 靴つくり、とっても深いです。 深くて難しくて、たくさん経験を積んで自分がこれだという理論を導き出して、 その結果をお客様に喜んでいただけたら、それは作り手としては自分の考え方を認めていただけたということですから、 とっても嬉しいわけです。 靴で困っていらっしゃるお客様のお役に立てて、その上お客様に認めていただいて、 その積み重ねで信頼していただけるという、靴つくりはとってもステキな仕事です。 そのグランドフロアになるのがこのラスト調整。 このあと、靴の完成に向けてどんどん階が積み上がっていきます。   ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     ②イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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サイドゴアブーツ

カテゴリー: Message:伝えたいこと

サイドゴアブーツ

8月を目の前にして、9月納品の靴たちの作業が進んでいます。 今回も9足のグループで進めていまして、これからだし縫いに進みます。 通常ですと、だし縫いはだいたいその月の10日前後になるのですが、8月はお盆休みがあったりして予定がすっかりズレてしまいますから、 作業を前倒しで進めました。 そして、この中にまたありました、サイドゴアブーツ。 8月納品予定の靴たちの中にも、兵庫県のMさんのサイドゴアブーツがありましたが、 このグループにもまたありました。 最近、このサイドゴアブーツとダブルモンクストラップの割合が増えてきているように思います。 サイドゴアブーツの特徴は、見ての通り靴ヒモがなくサイドにエラスティック(ゴム)が入っていて、 脱ぎ履きは最初はちょっと引っかかりますが靴が馴染んでしまえば全く問題ありません。 一般的なサイドゴアブーツは、それほどフィッティングを追求するのは難しいのですが、オーダーメイドでしたらギリギリまで攻められるのでそこそこのフィッティングを出すことが可能です。 また、ちょっと力の抜けた雰囲気が女性に人気のようで、女性のお客様からのご注文も多くなっています。 私個人的には、雨靴として既製品のブランドストーンのサイドゴアブーツを履いていて、 やはりちょっと力の抜けた感じが気に入っています。 普段は靴ヒモでしっかりと足をホールドする靴を履いている方は、オフの時にちょっと緩い感じのサイドゴアというのも良さそうです。 コンビにして楽しむのもアリですね。   ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     ②イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ラスティングピンサー

私が住んでいる埼玉県北東部は、昨日の夜から台風の影響が少しずつあり、 もしかしたら大変なことになるかも?と思っていましたが結局は台風の進路が少し変わり、 朝起きたら風が少し吹いていたものの薄日が差すような天気になり、 一安心と思ったらその後にザーっと降るという、 とっても変な天気でした。 関東にいると、地方のニュースって本当に大きなものじゃないと入ってこないのですが、 台風の進路にいらっしゃった方々は、大きな被害はありませんでしたでしょうか? 私たちのお客様は日本全国にいらっしゃって、先日の西日本豪雨の被害が大きかった地域にもいらっしゃるので心配です。 ここのところ、地震や大雨などの自然災害が以前に増して多くなっているような気がします。 みなさん、余裕のあるうちにいざという時の準備をしておきましょう。   さて、最近は世の中的にオーダーメイドの商品が多くなっているような印象を受けます。 私が気にしているからかもしれませんが、テレビやネットの情報サイトなどでよく見かけます。 スーツやシャツも、昔に比べれば比較的手の届きやすい価格でオーダーメイドのモノを入手できるようになりました。 新たに参入する会社があったりして、世の中にオーダーメイドのモノが多くなってくることは、私個人的には非常に歓迎です。 なぜなら、これまではオーダーメイドというとほんの一握りの方のための特別なものという印象がありましたが、 今回の動きをきっかけにオーダーメイドがもっと身近なものになってくれれば、関心を持ってくださる方が増えてマーケットが大きくなりますので、 サプライヤーとしては嬉しいわけです。   そんな昨今ですが、私はただ単にオーダーメイドであること以外に、手作業で製作するということを大切にしています。 但し、すべてを手作業で行うのではなく、モノとして要となる部分、つまりクオリティに影響がある工程は手作業で行いたいと考えています。 履き易いとか、型崩れしにくいとか、いわゆる機能的な部分です。 靴の場合、ほとんどの大量生産品は機械でラスティング(つり込み)をします。 その理由は、作業効率が良い(短い時間でたくさん作れる)からです。 ですが、機械で作るとデメリットもあって、 たとえば天然素材の革は個体差が思っている以上に大きいのにそれに対応するのがむずかしいとか、 革自体の特性を十分に生かすことができなくて、せっかくの良い革なのにアタリが硬くて履いていて足が痛い靴になってしまうなど、 トレードオフとして諦めなければならないことがあるのです。 私は、こんな工具を使ってラスティングをしています。 左の工具は、ラスティングピンサーと言って革をギューっと引いてラスティングをするための専用工具で、 右側の工具は見た通りハンマーで、このハンマーで靴をたたいて形を整えたり革を締めたりして靴を作ります。 上でも書きましたが、手作業でラスティングをおこなうと、本来こうあるべきというモノに靴を作り上げることができ、 メリットとして履き心地が優しいことや、履き込んでいって足に馴染むこと、そして型崩れを起こしにくいことなどがあります。 手作業なので、機械のスピードに敵いませんが、そんなに圧倒的な差になるわけではなく、 靴の出来を考えたら十分に許容範囲といえるかもしれません。 手作業でのんびりダラダラ作業をするのはもちろんNGで、 手作業だってなんだってプロの仕事ですから、作業効率を考えて無駄なくテキパキとこなすことが大切なのです。 手作業でラスティングをした靴、特にイギリス式のセオリーで引いた靴は、実際に履いてみてきっと違いを実感していただけるはずです。 イギリスが全てではありませんが、このラスティングに関しては非常に理にかなっていると思います。 これは、ぜひ一度だけでもお試しいただきたいと思います。 けっして贅沢なものではなく、快適に歩けることを目的としてちゃんと作られたモノです。 永くご愛用頂けるように、作り手がしっかりと丁寧に作っています。   ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     ②イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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オックスフォード

今日のお客様は、東京都にお住いのUさんです。 新しい靴のご注文と一緒に、以前に製作した靴のメンテナンスをさせていただきました。 このオックスフォードはUさんの1足目の靴で、このあとに2足目としてギブソンブーツを製作しました。 以前はUさんの足の形に合う靴が少なかったこともあり、さほど靴に興味をお持ちいただいていなかったのですが、 この1足目のオックスフォードを履くようになってから、よくほかの方の足元を見るようになったとおっしゃっていました。 また、周りの方が靴をほめてくれることもあって、以前に比べて靴に関心を持つようになったそうです。 実際にこの靴を履いていただいたご感想は、 「最初履いた時は、確かに当たるところもなくストレスがない靴という印象でしたが、 暫く履いてみて靴がどんどん変化していくように感じました。締まってくるというか、足に合ってきたような印象です。」 とのこと。 そんな経験をされて思ったのは、 「靴のオーダーメイドは、それなりの価値がある。」 ということだそうです。 今だから笑っていろいろお話ができますが、初めて工房にお越しいただくときには結構敷居の高さを感じていたとのこと。 でも、私たちの工房の前に来た時に、そんな敷居なんて全然ないことがわかって、安心したとおっしゃっていました。 確かに、いわゆるオーダーメイド靴は趣向品という位置づけであることが多いため、 「自分が・・・。」 ということも感じてしまうかもしれませんが、 私たちシューリパブリックは、確かにオーダーメイドの靴を作っていますがそれは趣向品ではなく実際に快適に履いていただくことを目的としていて、 本当はオーダーメイド靴という表現を変えてしまいたいくらいなのです。 例えば、私を含めて誰もが髪を切りに行くということは至って普通のことだと思いますが、 それって自分の髪質や雰囲気に合わせて美容師さんや理容師さんがオーダーメイドのように切ってくれます。 靴も同じようなものです。 足の形や歩き方、そのほか足の特徴はみんなそれぞれなので、それに合わせて靴を作って、快適に歩いてほしいということが目的です。 スーツやシャツなどでももちろんオーダーメイドは着やすいとか動きやすいというメリットがありますが、 靴の場合はストレスや健康というキーワードが関わってくるものであり、オーダーメイドである必要性がもう1段高いような気がします。   2足目のギブソンブーツは、ブーツに不慣れだったUさんにもとても使い勝手が良かったようで、 足首をしっかりと押さえてくれて、履いていてとても安心できるとおっしゃっていました。 そのギブソンブーツをとっても気に入ってくださって、ブーツに対して抵抗がなくなったそうです。 なので、次の靴もブーツに決まりました(履いたことのないチャッカですけど)。 お仕事で海外に行かれることが多いとのことですので、くれぐれもお気をつけください。 メンテナンスをして、靴がちょっとキレイになりました。 今日もありがとうございました。   ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     ②イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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デリケートクリーム

数日前に、メンテナンス用品が入荷しました。 今回入荷したのは、コチラです。 モゥブレィのデリケートクリーム。 ですが、ただのデリケートクリームではありません。 通常のモノ(左)は内容量が60mlでお値段が1,000円(税別)なのに対して、 今回入荷したもの(右)は、内容量が200mlでお値段が2,500円(税別)となっています。 計算してみると、ちょっとお得ですね。 でも、それよりも何よりもデリケートクリームって結構たくさん使いませんか? 普通に靴のメンテナンスにも使いますが、そのほかにお財布やカバン、そのほか定期入れなどの革製品のメンテナンスに使えますので、 小さいヤツだとすぐになくなってしましますから、これくらいの大きさがちょうどよいと思います。   そして、デリケートクリームと一緒に、豚毛のブラシも入荷しました。 こちらのブラシは、靴にクリームをチョンチョンと付けた後にシャカシャカとブラッシングをするためのものです。 これが、じつは思いのほか数が必要で、この豚毛のブラシは多くの場合においてひとつでは足りません。 というのも、このブラシは基本的に靴のクリームの色に合わせて用意するもので、 まず黒用にひとつ、そして茶色用にひとつ、そのほか明るい色の靴をお持ちの場合はその色に合わせて、 ネイビーやワイン、グリーンなどの色をお持ちでしたら、さらにそれらに合わせて用意するものです。 黒とネイビーは色が近いかっら兼用で・・・なんて思っていると、 ネイビーの靴が黒くなってしまいますのでご注意ください。   ところで、みなさん靴のメンテナンスってどのようにしていますか? 私はお客様からよく訊かれるので、基本的なメンテナンスの方法をお伝えしていますが、 あくまでもそれは基本中の基本です。 もうちょっと手をかける方法がたくさんありますので、参考にしていただければと思うのですが、 普段のメンテナンスはブラッシングが基本になります。 1日履いて帰ってきたら、靴を脱いだ時にホコリ落とし用(馬毛など)のブラシでしっかりとホコリを落とします。 靴の保管は玄関の湿気の多いコンクリートやタイルの上ではなく、少し高いところに置いて靴の中の湿気を逃がします。 シューツリーを入れるのであれば、1日放置してからが良いと思います。 靴を履く頻度は、最低でも中2日あけて、夏のようにちょっと汗が多くなる時期には中4日、そもそもが汗の多い方は週に1度未満が良いでしょう。 履く頻度が多すぎると、靴に対してかなりの負担になりますので、靴の中の状態を時々確認してください。 インソールの革が黒ずんできているのは、十分に湿気が抜けていないことを意味します。 靴のクリームは、乾燥を防ぐことと革に栄養を与えるためにデリケートクリームを塗ります。 頻度は、月に1度くらい。 また、色のついた乳化性のクリームは片足につきコーヒー豆ひとつ分程度のクリームを良く伸ばして塗って、そのうえでブラッシングをしてください。 ブラッシングの代わりに布などで磨くのもOKですが、布にばかり染み込んでしまうことがありますので、まずブラッシングをしてあげるのが良いと思います。 基本的なことですが、クリームの塗り過ぎはいけません。 こちらも頻度は1~2ヶ月に1度程度で十分です。 また、クリームを塗るときには状態に応じて古いクリームをレザーローションなどでキレイに拭き取ることが大切です。 靴クリームの塗り過ぎがなぜいけないかといいますと、クリームは塗り重ね行くと革の中に染み込んでしまい、 クリーム自体にロウの成分が入っていてこれが古くなると硬くなってきて、 シワが入る部分などにおいてはこの硬くなったロウと一緒に革の表面に亀裂が入ってしまうということがあります。 なので、革を良い状態に保つためにクリームの売り過ぎは控えましょう。 詳しいメンテナンスに関しましては、専門店などのスタッフさんに伺うと丁寧に教えてくださいます。 私がお世話になっているR&Dさんやコロンブスさんのスタッフさんが、百貨店などにたくさんいらっしゃいますよ。 ぜひ、訊いてみてください。   ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     ②イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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モンキーシューズ

今日ご紹介するお客様は、大阪府にお住いのTKさんです。 先日のブログでもちょっとご紹介いたしましたが、リファーレ大阪堀江店さんでのイベントで納品をさせていただきました。 TKさん、以前からモンキーシューズに関心を持っていらっしゃって、 すでにお仕事用の靴は十分にローテーションができるほどの足数をお持ちですが、 お休みの日用の靴が必要とのことで、今回はこのモンキーシューズをご注文いただきました。 グリーンの革は、皆さんご存知のTEMPESTI社のELBAMATTです。 革自体は結構しっかりしていますが、実際に履いてみると見た目よりも柔らかくしなやかで、履き込んでいくと良い雰囲気になっていく、とってもステキな革です。 TKさんも、この靴をご覧になって、 「とっても気に入りました。」 とおっしゃって下さいました。 革靴をお休みの日に履くというと、ちょっと服装とチグハグになってしまうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、 このモンキーシューズのように仕様やデザイン、革の質感や革の色を選ぶと、お休みの日の格好良い靴になります。 そうそう、今回のモンキーシューズは、TKさんには初めての#MRTラストです。 これまでお仕事用の靴を作られていたので、つま先がシュッとした靴ばかりでしたが(こちらが以前に製作したギリーシューズ)、 今回はオフの時用に徹した仕様が良いとのことでしたので、つま先の丸い#MRTでモンキーらしいモンキーを作らせていただきました。 ですが、そもそもTKさんの足の幅が細いため、#MRTでもやや細めに仕上がっています。 TKさんの雰囲気にとっても良く合っていて、なかなか良い仕上がりだと思いました。 こういう靴は、ご家族でお出かけの時に履いていただくと、よりいっそう格好良いお休みの日のお父さんていう感じですね。 ぜひ、たくさん履いてください。 ありがとうございました。     靴の仕様 デザイン: チャッカブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRE+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド       ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     ②イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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岩下の新生姜ミュージアム

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 先日まで出張があったりしてバタバタと落ち着かない日々が続いていましたが、このあたりで通常モードに戻したいところです。 私の場合、性格的に何もしないで家でゆっくりと休むということができず、 通常モードに戻すにはいつものようにどこかに出かけるのが一番です。 だからというわけではないのですが、小学生の娘も高学年になって何かと忙しくなり、 家族で一緒に過ごすことも難しくなってきたので、こうして何かのイベントを組んで出かけるのが一緒にいられる時間なのです。   今日向かったのは、茨城県の五霞町にある株式会社染めQテクノロジィさん。 ホームセンターなどで、「染めQ」というスプレーを見たことある方は多いのではないでしょうか? 木材や布、革などを染めるアレです。 そのような製品を作っている株式会社染めQテクノロジィさんの工場見学に行ってきました。 工場の住所は茨城県なのですが、私の家から行くと幸手の権現堂のすぐ裏手で、とても近いところにあります。 最初はどこが入り口だかわからず、本当にここで良いのか心配になってしまったほどです。 入口の近くは、こんな感じで塗料をアピールしていました。 中に入ると、今日案内をしてくださる担当の方がいらっしゃって、まず簡単にこの株式会社染めQテクノロジィに関して説明してくださいました。 この株式会社染めQテクノロジィは、染めQという商品だけを作っているわけではなく、いわゆる何でも屋的に染料をはじめとしてカビ取りやサビを止める塗料なども作っているとのこと。 特に最近はこのようなサビに塗る塗料に力を入れているのだとか。 赤サビにも効果があるとのことでしたので、たとえば自動車のボディや鉄の柵、鉄筋などにも効果があるらしいです。 社内には自社製品を使っていろいろなものに絵が描いてあり、なかなか奇抜な印象の会社でした。 このようなカビを防ぐものや、 この防カビ剤は靴にも使えるのではないかというものまであって、なかなか興味深く見学できました。 このあと、工場見学によくある自社製品を使って何かを作る体験コーナーでは、染めQの染色スプレーを使って布のバッグにステンシルをする体験をしました。 ちゃんと準備が出来ているところに、ただ絵を選んで貼ってスプレーをするだけなので、とっても簡単ですしキレイに仕上がります。 その後、製品を販売しているコーナーにて製品を買うことができ、 そして解散という、だいたい1時間強のプランでした。 工場見学としては、比較的簡単で、言ってみればここで作っているわけではないので工場見学というよりも製品説明という色合いが強い見学会でしたが、 なかなか普段使うことのない染めQという商品と、そのほかの製品を詳しく知ることができたのは良かったと思います。 染めQって、一般的な塗料にくべて粒子が細かいために、しっかりと食いついて剥がれにくいのだそうです。 おまけにプライマーも不要なのだとか。 なかなかマニアックな会社という印象を持ちました。   工場見学が午前中に終わってしまったので、午後からは岩下の新生姜ミュージアムに行ってみました。 ここは、以前から行ってみたいと思っていたところで、ウチの家内がすっぱいもの好きということと、先日お越しいただいたYさんご夫妻がここに行く予定とおっしゃっていたことで再燃し、 栃木市までひとっ走り行ってきました。 岩下の新生姜に使っている生姜は、台湾から来ているということや、 この会社の歴史、製品、そのほかキャラクターものがたくさん展示してありました。 ミュージアムとして見てみると、ちょっと物足りないかなぁってところでした。 ジンジャー神社とは、かなりの荒ワザできましたねぇ。 見学の最後に、併設のカフェで新生姜を使ったメニューをいただくことができました。 岩下の新生姜もおつまみ程度にいただくことができますが、岩下の新生姜ってこんなに辛かった?っていうほど辛かったです。 でも、ジンジャーエールはおいしかったです。   せっかく栃木市まで来たので、市内散策もしてきました。 市内観光のチラシに必ず乗っている巴波川の風景です。 栃木市は、埼玉県の川越同様に小江戸と呼ばれているらしく、古い建物もたくさんあって雰囲気のあるステキな街です。 残念ながら、水曜日が定休というお店が多く開いているお店が少なかったのですが、それでも十分に楽しむことができました。 以前に立ち寄ったパン屋さんに行きそびれてしまったのが、唯一の心残りですけどね。 そうなんです、すっかり忘れてしまいました。 残念。     ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     ②イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日のお客様は、東京都にお住いのSIさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、あのエイのような雰囲気の型押しの革を使って製作したチャッカブーツです。 先日の大阪でのイベントの時にお越しいただいたディッパーさんも履いていらっしゃったものと同じ革ですが、 改めてこの革はとっても格好良いと思います。 SIさんは、 「この革、ちょっと硬いですか?」 と気にされていました。 というのも、以前に製作したギン付きスウェードのチャッカブーツが思っていた以上に硬くて手強くて、 未だに硬さが残っているので気にされていたようです。 大丈夫です。 今回の革は、「MAIN」という革に型押し加工をした「CRETA」という革で、そもそもMAINが多少硬い印象がありますが、 ちょっと履き込むとそこそこ馴染みますので、手強いというほどではありません。 実際に、先日のディッパーさんもいい感じに靴が馴染んできていました。 それにしても、この革は雰囲気がありますよね。 入荷したばかりのころは、エッヂの効いた方ばかりに響いていて、ディッパーさんやSIさんはいち早く気に入ってくださったのですが、 こうして靴になったところを見てみると、改めてとても格好良いと思います。 きっと、この革で自分も靴をオーダーしたいとおっしゃってくださるお客様が来てくださることでしょう。 革は、もう少しですが残っています。 そして、今回の納品に合わせてカカトのトップピースの交換もご依頼いただきました。 2足だけでしたので、ちょっとお待ちいただいている間にササっと完了しました。 カカトのトップピースの交換は、2足まででしたらその場で対応させていただきますが、   3足以上ですとお預かりとさせていただきます。 ともあれ、カカトはきれいになり、新しいチャッカブーツは格好良いということで、 私自身がとっても嬉しい気持ちでSIさんをお見送りすることができました。 やっぱり靴は定期的にメンテナンスが必要ですね。 今日もありがとうございました。     靴の仕様 デザイン: チャッカブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRE+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド       ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     ②イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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豊橋電鉄

昨晩はリファーレ名古屋栄店さんのイベントの後は前日同様に名古屋市郊外に泊まり、今日は移動の日です。 ここ数日間は、とても信じられないような暑さが続いていて、本来であればこの移動日にどこかの街をリサーチして帰るところですが、 さすがにこの暑さでは体調を崩してしまう心配があって、リサーチはせずにプチ観光だけしていくことにしました。 出発は名古屋です。 以前には近江八幡や彦根、垂井、一宮、小田原などをリサーチしていますが、 今回は出発が名古屋なのでちょっと難しいところです。 というのも、どこかから名古屋まで在来線で来て名古屋からのぞみでスーっと帰ると楽なのですが、 名古屋から在来線に乗ってしまうとその先が長いのです。 そのあたりを考慮して、とりあえず行き先は決めずに新快速に乗ってみました。 そして到着したのが豊橋。 豊橋に着いたので、プチ観光は豊橋にします。 豊橋は、豊橋電鉄というトラムが走っていて、一度これに乗ってみたいと思っていました。 また、豊橋は愛知県の東部(三河)にあっていわゆる尾張名古屋の雰囲気とはちょっと異なるような印象を受けました。 新幹線の止まる駅ですし、この地域の中心ですから、駅はとっても立派です。 お目当てのトラムはこのタイプではなく愛称がほっトラムといってT1000型という低床式のものでしたが、残念ながらその車両には乗ることができませんでした。 と、ややマニアックなことを書いていますが、私は鉄道マニアではありません。 単に低床式のトラムに興味があって一度乗ってみたいと思っていただけです。 とりあえず来た車両に乗って遠くの方へ行ってみることにしました。 街の中を見ながらトラムに乗ってガタゴトと進み、適当なところで降りてお店を探し、 たまたま見つけたインド料理のお店でインドカレーを食べて、 またトラムで豊橋駅に戻りました。 いつもでしたら地元のスーパーに寄っていくのですが、残念ながら近くにスーパーがなくて、今回は断念しました。 結局、豊橋に降り立って何をしたかといいますと、単にトラムに乗ってインドカレーを食べてきただけなのですが、 どこに行ってもその街の匂いがあって、豊橋では豊橋の匂いを感じることができました。 昨日泊まった岩倉には岩倉の匂いがありました。 当たり前ですが、どこも違っていていいですね。 これは私だけかもしれませんが、その街の匂いってその街にあるスーパーの影響が強いような気がします。 上品なスーパーがある街は上品な匂いがしますし、庶民的なスーパーがある街には庶民的な匂いがします。 豊橋にはいくつか地元のスーパーがあるようなので、次回はそれらのスーパーの匂いが豊橋の匂いなのか検証してみたいと思います(どうでもいいことですけど・・・)。 ともあれ、こうして少しずつ訪れたことのある街が増えていくのは嬉しいことです。   さて、明日から通常営業です。 少し暑さが弱まるらしいですが、それでも体調を崩さないように気を付けましょう。 次のイベントは、9月の初旬にリファーレ自由が丘店さん、そして9月の下旬に長野のIVY PRODUCTSさんにて開催の予定です。   ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     ②イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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リファーレ名古屋栄

昨日に引き続き、今日もリファーレさんでイベントです。 昨日は大阪堀江店さんで、今日は名古屋栄店さん。 昨日のうちに、名古屋の方へ移動してきました。 名古屋栄店さんでのイベントは、昨年の夏に引き続き2度めですが、 まだまだ知り合いも少なく、私自身がよそ者感MAXで挑みました。   まぁ、それにしても今日も暑かったです。 リファーレさんの前で撮ったのですが、暑さが伝わってきますよね。 あとで聞いたところによると、名古屋の今日の最高気温は39.5℃とのこと。 ちょっと近くのコンビニに買い物に行ったときには、体温よりも暑いことがはっきりと分かるほどで、 そんな状態ですから街の中を歩いている人はほんのわずかでしたが、 それでも、今日は結構たくさんのお客様が足の計測に来てくださいました。 それも、皆さんしっかりとリファーレさんのインスタやブログをご覧になっていらっしゃって、 「足の計測お願いします!」 という感じでいらっしゃった方ばかりでした。 本当に有難うございます。 皆さんそれぞれにご自分の足のサイズや足の特徴がどうなのかということに関心を持っていらっしゃっるようでした。 中には、ある靴屋さんで店員さんに足を測ってもらって靴を買ったのに、 どうしても合っていない感じがしてそれを確かめたいというお客様もいらっしゃったり、 左右の差があってどのように靴を選んだらよいか困っていらっしゃる方もいて、 靴選びは実はなかなか難しいということを実感しました。 それでも、お一人お一人に計測結果や足の特徴などをお伝えすると、 皆さんご自分のことなのでかなり関心を持って聞いてくださって、 たくさんご質問もしていただきました。 やっぱりこういう機会っていいですね。 私達やリファーレさんにすれば、直接大きな売上につながるものではありませんが、 靴に関して正しくお伝えしたり、疑問や質問にお答えしていくことで、 靴に対する関心を持っていただいて、靴の文化の底上げにつながるといいなぁって思っています。 文化的な成長がないと、マーケットだって成長しませんから。 そんな感じで、暑い中計測に来てくださったお客様たちとお話をしていて、 今日もあっという間に終わってしまいました。 でも、なかなか充実でしたよ。 今日来てくださった皆さま、本当にありがとうございました。   ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     ②イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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