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スティフナー

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

スティフナー

今週の木曜日には、ちょこっと新潟のコージ製靴さんに行って打ち合わせをしてくる予定です。 3月下旬にコージ製靴新潟工場さんでファミリーセールがあり、それに出品させていただくための靴の製作もお願いしてきます。 先週の木曜日から準備を始めて、22足分のアッパーの裁断&縫製と、そのほかに作らなくてはいけないパーツの製作も無事に昨日までに完了し、若干のゆとりをもって準備ができました。 これは22足分の靴の材料なのですが、結構な量になります。 昨年の9月にやはりコージ製靴さんのファミリーセールに26足の靴を持って行きましたが、危うく全部入らなくなるくらいの荷物になり、靴は場所をとるということを改めて実感しました。 ちなみに、下のオレンジのカゴにはラストが入っていて、左のモノタロウの箱には縫製が上がったアッパーが入っています。 あとは、ソールや積み上げ、インソール、ウェルト、その他コマゴマした材料でこれくらいになります。   さて、今日のテーマはスティフナーです。 過去にもスティフナーに関して書いたことがありますが、今日は若干アプローチが異なります。 まず、スティフナーとは何かと言いますと、靴のカカト部分に入っている硬い芯のことです。 日本では、カウンターと呼ぶ方もいます。 ノーザンプトンではスティフナーと呼んでいますので、スティフナーという言葉も覚えておいてください。 このスティフナー、いったい何のためにあるのかご存知でしょうか? スティフナーと対にされるつま先の芯はトーパフと言いますが、こちらはつま先を守るためということが目的です。 では、スティフナーは? カカトを守るためではなく、履いた時にしっかりと足をホールドするためです。 なので、スティフナーがクタクタで柔らかいと、靴がうまく足をホールドすることができず、カカトが動いてしまって非常に履きにくい靴になってしまいます。 さらに言えば、買った時はしっかりしていたスティフナーも、靴の履き方が悪いと次第に型崩れをしたり、もしくは折れ曲がってしまって、結局はダメなスティフナーになってしまうことだってあります。 ですから、スティフナーはお金をかけるべき非常に大切なパーツであり、大切に扱うべきパーツなのです。 しかしながら、非常に残念なことに、大量生産をしている靴メーカーでコストダウンの対象になるいくつかのパーツのひとつにスティフナーの名前が挙がることが非常に多いようです。 そのほかには、インソールやライニング、そしてトーパフなどがあるのですが、どれもパッと見たら違いが判らないために、そのような結果になっています。 私の考えでは、予算が限られているのであれば、見えない部分の機能部品こそケチらずに、しっかりと作るべきだと思います。 そのスティフナーですが、どのようなものがついていればよいのかと言いますと、 履いていない状態で片足のカカトの部分を片手で持って、ある程度の力で潰そうとしたときに、十分な硬さを感じられるものであればOKです。 靴に限らず、服に関してもカバンに関しても、一見良さそうに見えるものの、いかにも見掛け倒しで使っているうちにすぐにダメになってしまうものが多すぎます。 ユーザーの方々には、そういった部分で十分な目利きになっていただきたいと思います。 ちなみに、いつも書いていますが私たちシューリパブリックの靴(ブーツも同様)のスティフナーは、厚さ2ミリの革を2枚重ねにして使っています。 ラスティングの時に成形のために結構叩きますので、完成した時に若干薄くなっていますが、それでもスティフナーとアッパーの革とライニングの革を足すと6ミリくらいの厚さになっています。 かなりしっかりしています。   ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 次回のRifare大阪店さんでの計測会&オーダー会のイベントは、4月15日(土)に開催です。 【お知らせ2】 4月16日(日)には、神戸三宮のSUNさんへお伺いします。神戸周辺にお住まいのみなさま、ぜひお越しください。 【お知らせ3】 3月下旬に開催される、コージ製靴新潟工場さんのファミリーセールに出品することになりました。今回は、ちょっと厚めの革でチャッカブーツを作って出品する予定です。詳細は、後日お知らせいたします。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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オックスフォードシューズ

今日のお客様は、神奈川県にお住いのSSさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 SSさんは、今回の靴が4足目になります。   早速履いていただきました。 今回完成したのは、以前に限定商品としてご注文を受け付けていたラスト#SRFのオックスフォードです。 靴は、もう少し前に完成していましたが、SSさんのご都合で本日の納品となりました。 ラスト#SRFは、ほかのシューリパブリックのラストに比べてつま先が細くてやや長めなので、パッと見た印象でもスマートに感じます。   お仕事の都合で一日中シューリパブリックの靴を履くこともあれば、作業をするためにほかの靴に履き替えることもあるとおっしゃっていました。 ですが、シューリパブリックの靴は一日中履いていても蒸れることがなく、夕方なにってもストレスなく快適に履いていただいているようです。 今日は、これまでに製作した靴をお持ちくださったので点検をさせていただきましたが、SSさんは本当に履き方が丁寧で靴の状態はとっても良かったです。 靴クリームをつけすぎるといけないことをしっかりと心得ていて、何年たっても今と変わらない状態で履いていただけるのだろうと思いました。   革靴は、取り扱いが難しいと思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、実はとっても簡単で、ほんのいくつかのことだけ守っていただければOKです。 それは、毎日履かないこと、履いたらなるべく湿気の少ないところで最低でも2日は休ませること、クリームを塗り過ぎないこと、でも革を乾燥させないように気を付けること。 これくらいですね。 あまり履かないのも良くないですから、月に1~2回は最低でも履いてあげると良いでしょう。 決して難しいことではありません。 SSさんは、ムリなく上手に履いていただけているのが、靴からとっても感じられました。 これからも、上手に履いてげて下さい。 今日はありがとうございました。   靴のスペック デザイン: オックスフォード レザー: カーフ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRF+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド       ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 次回のRifare大阪店さんでの計測会&オーダー会のイベントは、4月15日(土)に開催です。 【お知らせ2】 4月16日(日)には、神戸三宮のSUNさんへお伺いします。神戸周辺にお住まいのみなさま、ぜひお越しください。 【お知らせ3】 3月下旬に開催される、コージ製靴新潟工場さんのファミリーセールに出品することになりました。今回は、ちょっと厚めの革でチャッカブーツを作って出品する予定です。詳細は、後日お知らせいたします。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日のお客様は、東京都にお住いのTHさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、キャメル色のスウェードを使ったチャッカブーツです。 さらに、外からは見えませんが8㎜の厚いインソールを使っています。 THさんは、これまでにたくさんのシューリパブリックの靴をお履きいただいていて、THさんにお伺いしてみたところ、今お持ちの靴は2足を覗いてすべてシューリパブリックの靴なのだそうです。 そもそも、THさんの足は前の方が広めであるのに対し、カカト側はやや細く、さらに右足と左足の輪郭が異なるという、既製品ではなかなか難しい形をしています。 なので、 「既製品は合わないのでもう履けない。」 とおっしゃっているのももっともなことです。 これまで本当に靴でご苦労されてきたTHさんは、恵比寿のリファーレさんで開催するイベントに頻繁に顔を出してくださって、時にはお客様に足に合っている靴についてアドバイスをしてくださったりしています。 私がお客様に「いいですよ~。」と言うよりも、実際にお履きいただいたTHさんのご意見のほうが説得力があるので、きっとお客様にも響いていることでしょう。 THさん、今日もありがとうございました。   靴のスペック デザイン: チャッカブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド       ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 次回のRifare大阪店さんでの計測会&オーダー会のイベントは、4月15日(土)に開催です。 【お知らせ2】 4月16日(日)には、神戸三宮のSUNさんへお伺いします。神戸周辺にお住まいのみなさま、ぜひお越しください。 【お知らせ3】 3月下旬に開催される、コージ製靴新潟工場さんのファミリーセールに出品することになりました。今回は、ちょっと厚めの革でチャッカブーツを作って出品する予定です。詳細は、後日お知らせいたします。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ミシンがけ

カテゴリー: @ Work:アットワーク

ミシン

先日お伝えしましたとおり、3月のコージ製靴新潟工場さんのファミリーセールに向けての準備に追われています。 コージ製靴新潟工場さんで販売するシューリパブリックの靴は、私たちで企画を決めて、私たちでアッパーを縫って準備し、 革のインソールやダイナイトソール、そしてラストなど材料一式をコージ製靴さんにお渡しして靴にしていただきます。 そして、靴の形になったところで私たちの工房へ戻していただき、仕上げの作業をして完成となります。 ただ、作る工程は完全にコージ製靴さんにおまかせかというとそうでもなく、私が覗きに行ったりすることもあって、コージ製靴さんにしてみたらけっこう厄介なお客かもしれません。 靴作りって、作る手が変わっただけで全く違うものになってしまうので、私が思うものと実際に作っていただくものがチグハグにならないよう事前にしっかりと打ち合わせをし、要所要所で確認していくつもりです。   さて、そんな状況ですので今はほぼ一日中ミシンに向かっています。 黒のチャッカブーツは、size6からsize9 1/2まで8サイズ各1足を準備する予定です。 size9 1/2は、センチ表記で言うとだいたい27センチよりも少し大きいくらいになります。 日本の靴の場合は5ミリピッチになりますが、シューリパブリックの靴はイギリスインチ表記なので4.23ミリ(1/6インチ)ピッチになります。 まぁ、少しでも足に合うようにピッチを細かくしたかったのがそもそもの理由ですが、 今となって考えれば、イギリスインチ表記だとサイズ感がわからない方が多く、実際に履いていただいてサイズを確認したうえでお買い求めいただかざるをえないという、一見デメリットのようなメリットがあって、結果的に良かったと思っています。   黒のチャッカブーツのミシンは今日終わりまして、仕事量としては残りあと半分くらいです。 キャメル色の型押しの革を使ったチャッカブーツと、ワイン色のスムースレザーのチャッカブーツ、そしてもう1色オモシロイ革が出てきたのでこちらも使うことにしました。 とりあえずは、なんとか新潟出張までは間に合いそうです。 実際にどんな革を使うのか、明日ミシンが終わったらSNSでお知らせします。   ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 次回のRifare大阪店さんでの計測会&オーダー会のイベントは、4月15日(土)に開催です。 【お知らせ2】 4月16日(日)には、神戸三宮のSUNさんへお伺いします。神戸周辺にお住まいのみなさま、ぜひお越しください。 【お知らせ3】 3月下旬に開催される、コージ製靴新潟工場さんのファミリーセールに出品することになりました。今回は、ちょっと厚めの革でチャッカブーツを作って出品する予定です。詳細は、後日お知らせいたします。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

じつは、ちょっとわけあってインターネットラジオのradikoプレミアムというヤツを契約してみました。 これは、PCやスマホなどでラジオを聴くことができるradikoにエリアフリーという機能が付いたもので、通常のradikoでは例えば関東に住んでいるなら基本的には関東のラジオ局しか聞くことができないところを、 radikoプレミアムならradikoに参加している日本中のラジオ局をネット経由で聴くことができるというモノです。 なぜ私が地方のラジオを聴く必要があったのかということは後日お伝えするとして、今日は仕事をしながら名古屋のZIP-FMを聴いていました。   私は、クルマで地方に行くと、必ずその土地のラジオを聴きます。 まぁ、だいたい行くところは決まっていて、新潟、長野、そして愛知なのですが、新潟ではFM-PORTを、長野ではFM-NAGANOを、そして愛知に行けばZIP-FMを聴きます。 普段からラジオをよく聴いていると、ちょっとした放送局のカラーの違いを感じるようになり、そういった好みからFM-PORTやFM-NAGANO、そしてZIP-FMが何となくすんなりと受け入れることができたのだろうと思っています。 それでも、普段聞き慣れない放送局は、聞いていて興味深いことがたくさんありまして、 交通情報では、耳馴染みのない高速道路の情報を伝えていたり、ほとんど聞いたことのないところで渋滞していたり、まるでどこかに旅行にでも行ったかのような旅情を感じました。 また、これはZIP-FM特有のものなのか、それとも中京地区の特有のモノなのかわかりませんが、番組の途中で流れるCMとCMの間に全く隙間がなくて驚きました。 関東ではどの局もCMとCMの間に1秒に満たない程度の隙間があるので、それに慣れているとせっかちな印象を受けてしまいます。 でも、逆に関東でも地方の局を聴いていると、これまたCMとCMの間の空白の時間が思いのほか長くて、これは逆に寂しくなってしまいます。 日頃聴いているものが自分の基準になっているので、慣れないものは変なものに感じます。   そのZIP-FMの夕方の番組で、「思っていたのと違う」というテーマでメールを募集していました。 私にとっての「思っていたのと違う」モノは、靴づくりでしょうか。 けっこうガサツでも何とか作れそうに見えて、実はかなり緻密な作りをしないとちゃんとできません。 フィッティングだって、1ミリや2ミリで履き心地は全く変わってしまいますし、カカトの高さが1ミリ2ミリ違ったらかなり違和感を感じるでしょう。 靴つくりって、実はとってもシビアなのです。 一方、これまでお客様からたくさん言われた「思っていたのと違う」ことは、 「足にちゃんと合っている靴は、こんなに快適で歩きやすいのかと驚いた。」 ということです。 靴をオーダーされるお客様は、おおよその履き心地を予測してご注文いただくわけですが、 それが実際に完成した靴を少しずつ履き込んでいって足に馴染んだ時には、既製品とは比べ物にならないくらい履きやすくなります。 靴の成長は本当に少しずつなので、突然そう感じるわけではありませんが、これまで履きやすいと思っていた既製品の靴を久しぶりに履いたら全然あっていないことに気が付いたというケースがたくさんありました。 こういうことは、実際にご自身で経験してみないと何とも言えないことなのですが、一度試しに最も欲しいと思っているデザインや仕様でオーダーしてみると良いと思います。 サンプルの靴で最低レベルのフィッティングは確認できますから、それよりも履きやすくてご自身の最も気に入った仕様の靴なら、決して失敗ということにはならないはずです。 私も、お客様の所有する靴の中のエースを作らせていただくつもりで製作いたします。   ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 次回のRifare大阪店さんでの計測会&オーダー会のイベントは、4月15日(土)に開催です。 【お知らせ2】 4月16日(日)には、神戸三宮のSUNさんへお伺いします。神戸周辺にお住まいのみなさま、ぜひお越しください。 【お知らせ3】 3月下旬に開催される、コージ製靴新潟工場さんのファミリーセールに出品することになりました。今回は、ちょっと厚めの革でチャッカブーツを作って出品する予定です。詳細は、後日お知らせいたします。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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クリッキング

昨年の9月に新潟のコージ製靴さんのファミリーセールに出品させていただきましたが、たくさんのお客様とお会いすることができ、 そして私たちシューリパブリックの靴を履いていただくことができまして、本当に良かったと思っています。 そして、今年の3月の新潟工場のファミリーセールにもまた出品させていただくこととなり、ただ今準備を進めております。   昨年の9月の時には、チャッカブーツをメインに、ギブソンシューズを少々出品いたしましたが、今回はチャッカブーツのみで行く予定です。 でも、前回と同じものを作っていては面白く無いですから、コージ製靴さんと打ち合わせをして、少しでも進化したものを作れるようにと考えています。 ちなみに、今回は黒のスムースレザーを使ったチャッカブーツを1レンジ。 こちらの革を使いますが、実物はこんなにツヤはありません。 どちらかと言うと、カジュアルな雰囲気で履いていただけるようなやや厚めの革です。 そして、キャメル色の型押しの革のチャッカブーツを1レンジ。 さらに、ワイン色のスムースレザーのチャッカブーツを1レンジご用意させていただく予定です。 ワインの色味は、アメリカンチェリーのような色に仕上げる予定です。 キャメルの型押しの革も、ワイン色のスムースレザーもやはりやや厚めの革ですので、どちらかと言えばジーパンに合わせていただいたり、ちょっとカジュアルなテイストのパンツに合わせていただけるものとなります。   また、ラストは前回のチャッカブーツと同じ#SREを使い、ソールはダイナイトソールのセミダブル仕様を考えています。 インソールは、栃木レザー製のヌメ革を使用し、厚さは前回よりも少しだけ厚い5ミリとなります。 グッドイヤーウェルテッドでは、機能面を考えてこれくらいの厚さが限界ですね。 なので、バランスをとってボトムフィラーのコルクは少し硬めのものを使おうと考えています。 そのほかにも、見えない部分で何箇所か改良を加える予定です。 仕様を変更している箇所は、外から見てもほとんどわからない部分で、すべて快適に履いていただくための改良です。   まだクリッキングが始まったばかりですが、あと数日でしっかりと準備をして、今月中にはミシンまで終わらせて、材料も揃えておく予定で す。 来月早々には新潟へ行って、どこまで手を加えられるか細かい部分の最終打ち合わせをしてきます。   ちなみに、コージ製靴新潟工場さんのファミリーセールのスケジュールは、私もまだ正確なスケジュールを聞いていないのですが、3月の下旬とのことでした。   前回のファミリーセールの時には、シューリパブリックのチャッカブーツをお買い求めいただくために、首都圏からわざわざお越しくださった方もたくさんいらっしゃって、本当にありがとうございました。 前回ご購入されて、もう1足欲しいという方は、ぜひお早めにお越しください。 スケジュールなどの詳細は、また改めてご報告させていただきます。   ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 次回のRifare大阪店さんでの計測会&オーダー会のイベントは、4月15日(土)に開催です。 【お知らせ2】 4月16日(日)には、神戸三宮のSUNさんへお伺いします。神戸周辺にお住まいのみなさま、ぜひお越しください。 【お知らせ3】 3月下旬に開催される、コージ製靴新潟工場さんのファミリーセールに出品することになりました。今回は、ちょっと厚めの革でチャッカブーツを作って出品する予定です。詳細は、後日お知らせいたします。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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keen

先日、本当に久しぶりに作業用とは別のスニーカーを買いました。 私は普段作業をするときスニーカーを履いていることが多く、作業以外の時には革靴を履くという使い分けをしています。 というのも、作業の時には工房内を動き回ることが結構あって、私の性格なのかモタモタと移動をするのが嫌いでつい小走りになってしまうため、そんなチョコチョコとした動きに適しているスニーカーを履いています。 そして、出張の時やちょっとした外出、さらにはお休みの日などは丸一日靴を履き続けたり、もしくはたくさん歩くことが多いので、足が疲れないように革靴(特にブーツ)を履いています。 なのですが、今回ふと目について興味をもって買ってみたのが、コチラ。 KEENのJasperです。 厳密にいえば、スニーカーというよりはアウトドア用のトレッキングシューズに近いキャラクターのようですが、作りを見る限りではスニーカーなのでスニーカーに分類させていただきます。 このJasperは偶然にAmazonで見かけ、やたらと履き心地について良い評価を得ていたため、気になって購入したというわけです。 どうしてそんなに履き心地に関して良い評価を得たのか、私が履いてみたのですがイマイチわかりませんでした。 ニューバランスのスニーカーだってそこそこの履き心地ですし、私が最近履いているサッカニーのスニーカーだって大差ありません。 ただ、強いて挙げるなら、これではないかと思います。 スポンジの厚いインソール(中敷き)。 カカト周りはカップ状になっているものの、一番薄い部分でも結構な厚さがあります。 これが、歩いた時にフカフカして良い評価につながったのではないかと思います。 硬い柔らかいということは、あくまでも好みであり使う目的によるので、良いとか悪いということには直結しません。 昔のアメ車のフワフワなサスペンションは、まっすぐなアメリカの道を走るには適していますし、昔のフランス車のフワフワなサスペンションは、ただフワフワなだけではなく、あれはあれでしっとりとしていてフランスの道に適していました。 昔のドイツ車の硬いサスペンションは、ドイツの高速道路を走るのに非常に適していました。 なので、使う目的によってはこのフカフカなインソールが適していたり快適だったりすることもあると思います。 ですが、やわらかいから快適ということがすべてではないことを知っておいていただきたいと思います。 というのは、どなたかがレビューで書いていましたが、インソールが柔らかいと靴の中で足が動き、結果として収まりが悪かったり靴下が擦り切れて穴が開いてしまう、もしくは靴のライニングが擦り切れてしまうということが起こり得ます。 また、スポンジのインソールは汗をかいた時に蒸れやすく、私もそうなのですが汗をかきやすい人にとってはグッチョリ濡れて気持ち悪くなります。 その点、革のインソールの靴は、汗をしっかりと吸収してくれるので、夕方になっても靴の中はさらっとしていて、スニーカーと比べるとかなり快適です。 さらに、革靴のような硬いインソールの靴は、日々履いていることで足自体が鍛えられて衝撃を吸収する機能が発達し、健康な足に向かいます。 逆に、ソールやインソールがやわらかい靴を履いていると、靴の方で衝撃吸収をしてくれるので足が怠けてしまい、足自体の衝撃吸収する機能が退化してしまいかねません。 そのあたりが、私たちが足の健康のために革靴を履きましょうと言っている理由です。 ただし、そのことが全ての方に言えるわけではなく、年配の方、もしくは足を悪くされている方にはまた違う正解がありますし、短時間にポテンシャルを発揮するということならスニーカーの衝撃吸収機能が必要になってきます。 つまり、ソールやインソールが柔らかいスニーカーにはそれを必要としている環境があり、ソールやインソールが硬い革靴にもそれを必要としている環境があるのです。 私たちはその環境に関して、スポーツなどを行うときにはスニーカーを、日常の生活と長時間歩くときには革靴を履くことをお勧めしています。 こちらは、私が今日履いていたモンキーブーツです。 モンキーブーツは、長時間歩くのになかなか適しています。 つま先の方からヒモの締め具合の調整が出来たり、足首をしっかりとホールドできたり。 足を鍛えながら快適に歩ける、なかなか優れたツールだと思います。   ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 次回のRifare大阪店さんでの計測会&オーダー会のイベントは、4月15日(土)に開催です。 【お知らせ2】 4月16日(日)には、神戸三宮のSUNさんへお伺いします。神戸周辺にお住まいのみなさま、ぜひお越しください。 【お知らせ3】 3月下旬に開催される、コージ製靴新潟工場さんのファミリーセールに出品することになりました。今回は、ちょっと厚めの革でチャッカブーツを作って出品する予定です。詳細は、後日お知らせいたします。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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モンキーブーツ

今日のお客様は、茨城県にお住まいのYYさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。   早速履いていただきました。 今回完成したのは、キャメル色のシュリンクの革を使ったモンキーブーツです。 じつはYYさん、モンキーブーツはこれで3足目。 モンキーブーツ1号の黒のヤツは約1年前に完成し、もうすっかり足に馴染んでいるとのこと。 先日参加された街を歩くイベントの時にも、黒のモンキーブーツを履いて行かれたそうです。 今回完成したモンキーブーツは、YYさんのこだわりで出しぬいの糸を黒にしています。 通常、生地色のウェルトを使うときは生成りの糸を使うのですが、YYさんの今回のモンキーブーツは黒い糸を使うことで締まった印象があります。 格好良いですね。   YYさん、「本当にこちらの靴に出会ってよかったですよ。」 とおっしゃってくださいました。 というのも、以前に既成品の靴を履いていらっしゃった時には、ブーツの中にインソールを2枚くらい入れて、それで靴ヒモをきつく締めて履いていたのだそうです。 それでもカカトは動くし、指先は当たってしまって爪が曲がってしまったとのこと。 そして、私たちシューリパブリックの見て受けてオーダーされてシューリパブリックの靴を履くようになってから、 ご自身の足の形が特殊だったことを知り、カカトがちゃんとホールドされる靴の歩きやすさを知ったのだそうです。 さらに、曲がっていた足の指の爪がだいぶキレイに戻ってきたそうです。 良かったです。 「私は、足を測ってもらって自分の足が特殊な形だと知るまで、靴が合わないということに全く気づきませんでした。」 とおっしゃっていました。 YYさんのお話をうかがって、YYさんのお役に立てたことはもちろん嬉しいですが、 それ以上にこの仕事をもっと頑張って、YYさんのように靴が合っていないことに気づいていない方に対して、足に合った靴をしっかりとお伝えしていこうと改めて思いました。 足の計測会のイベントも、少しずつ開催する場所を増やしていますし、足の計測だけでオーダーはしないというお客様もウェルカムです。   こちらが今日履いていらっしゃったモンキーブーツ2号です。 少しずつ馴染んできていますね。 そして、今日はモンキーブーツ4号のご注文を頂きました。 どうしてそんなにモンキーブーツばかり?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、そのお話は前回うかがっていまして、 モンキーブーツはYYさんの憧れだったのだそうです。 でも、既成品のモンキーブーツは全く足に合わなくて履けなくて、泣く泣く諦めたのだそうです。 なので、大好きなモンキーブーツが履けるようになって、それもご自身のお好みのとおりに作れることが、とっても嬉しいのだとおっしゃっていました。 YYさん、ありがとうございました。   靴のスペック デザイン: モンキーブーツ レザー: キップ ソール: リッヂウェイソール ラスト: マイサイズラスト(MRT+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド       ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 次回のRifare大阪店さんでの計測会&オーダー会のイベントは、4月15日(土)に開催です。 【お知らせ2】 4月16日(日)には、神戸三宮のSUNさんへお伺いします。神戸周辺にお住まいのみなさま、ぜひお越しください。 【お知らせ3】 3月下旬に開催される、コージ製靴新潟工場さんのファミリーセールに出品することになりました。今回は、ちょっと厚めの革でチャッカブーツを作って出品する予定です。詳細は、後日お知らせいたします。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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インソール

先日ブーツを納品させていただいたお客様から、 「ハンドソーンウェルテッドのブーツと付き合っていくうえで気を付けることを教えてください。」 というご連絡を頂きましたので、これだけやっておけばまぁ大丈夫でしょうというポイントをいくつかお伝えいたします。   まず、靴(ブーツ)は立て続けに毎日履かないこと。 1度、もしくは1日履いたら、少なくとも2日間は休ませてあげてください。 もし、あなたの足がたくさん汗をかくようであれば、2日ではなくもう少し長く休ませてあげてください。 その理由は、ハンドソーンウェルテッドの靴のインソールはたくさん汗を吸収して靴の中を快適に保ちますが、その吸収した汗は排出させてあげる必要があるからです。 そうしないと、インソールか硬くなって炭化して割れてしまいます。 インソールは靴の要のパーツですから、インソールがダメになってしまっては靴を履くことができません。 なので、インソールを良い状態に保つよう、1日履いたらインソールがしっかりと乾燥するまで2日くらいは休ませてあげてください。 また、靴を履かないで休ませているときには、玄関の湿気のたまるコンクリートやタイルの上ではなく、ちょっと高いところに置いてください。 10センチ高いだけでも構いません。 そうすることで、しっかりと湿気が抜けていきます。 参考までに、靴の中を時々見ていただいて、インソールの革の色が黒ずんできているようだと要注意です。 革の色は、初めは薄いピンクとベージュの中間色です。 経年変化でキャメル色に焼けてくるのはOKですが、黒ずんでいる場合は気を付けましょう。   つぎに、革は乾燥すると表面に亀裂が入ってしまいます。 なので、月に1度、もしくは2か月に1度くらいはデリケートクリームなどで保湿をしてあげてください。 やり過ぎるのはダメです。 また、靴の表面にホコリが残っていると湿気を奪われてしまいますので、履いたあとにはブラッシングをしてあげると良いです。   靴クリームは、月に1度くらい、ほんの少量(片足につきコーヒー豆1つ分くらい)を塗ってあげるのが良いです。 塗り過ぎは、靴クリームが革に染み込んで、そしてクリームが硬くなって革が割れる原因となります。 なので、靴クリームはちょっと足りないくらいでOKです。 靴クリームは、栄養補給ができる乳化性のモノがお勧めです。   気を付けることは基本的にはこれくらいですが、例えば雨に濡れてしまったとか、湿気が多い時期などには、いつもよりも多めに休ませてあげると良いでしょう。 靴は、大切にしていただくのであれば、定期的に履いていただくのが良い状態を保つ秘訣です。 あまり過保護にせず、道具として上手に付き合ってあげてください。   ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 次回のRifare大阪店さんでの計測会&オーダー会のイベントは、4月15日(土)に開催です。 【お知らせ2】 4月16日(日)には、神戸三宮のSUNさんへお伺いします。神戸周辺にお住まいのみなさま、ぜひお越しください。 【お知らせ3】 3月下旬に開催される、コージ製靴新潟工場さんのファミリーセールに出品することになりました。今回は、ちょっと厚めの革でチャッカブーツを作って出品する予定です。詳細は、後日お知らせいたします。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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サイドゴアブーツ

今日ご紹介するのは、兵庫県にお住いのTYさんにご注文いただきましたサイドゴアブーツです。 今回はご都合で発送による納品となりました。 TYさんは、ハンドソーンウェルテッドの靴をご注文いただくのは今回が初めてになります。 とってもこだわりをお持ちの方ですが、いたってベーシックな仕様になっています。 もう1足ご注文いただいているギリーシューズも、やはりベーシックな仕様です。 いつもお世話になっている三宮のSUNのオーナーさんもおっしゃっていましたが、 「服が奇抜なら、靴はベーシックなほうが良い。」 というのは、私も同感です。   TYさんには、もしかしたら4月にお会いできるかもしれませんので、お会い出来たらその際に靴に関するご感想をうかがってみようと思います。   ところで、私たちシューリパブリックでは、サイドゴアブーツを製作していないと思っていらっしゃる方が時々いらっしゃいますが、サイドゴアブーツは製作します。 さらに言えば、ダブルモンクも製作します。 ご希望の方、ぜひお越しください。   TYさん、もう1足の方もどうぞお楽しみに。 靴のスペック デザイン: サイドゴアブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド       ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ1】 次回のRifare大阪店さんでの計測会&オーダー会のイベントは、4月15日(土)に開催です。 【お知らせ2】 4月16日(日)には、神戸三宮のSUNさんへお伺いします。神戸周辺にお住まいのみなさま、ぜひお越しください。 【お知らせ3】 3月下旬に開催される、コージ製靴新潟工場さんのファミリーセールに出品することになりました。今回は、ちょっと厚めの革でチャッカブーツを作って出品する予定です。詳細は、後日お知らせいたします。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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