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モンキーブーツ

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 そして、いつものことですがこのお休みを利用して、仕入れのために浅草へ行ってきました。 今日は仕入れてくるものが少なかったので、交通手段は電車です。 最寄駅から浅草までは、時間帯によっては乗り換えナシで行けるので、とっても便利なのです。 私は出張などの時もそうなのですが、電車に乗って考え事をするのが好きで、今日も浅草までの1時間強を考え事の時間に使いました。   ところで、このブログを含めて今はインターネットを経由して簡単に情報を発信することができます。 私が考えていること、お伝えしたいこと、さらにはお客様からのご意見もインターネット経由で簡単にやり取りができます。 簡単だからこそ、その情報量は必要以上に多くなってしまい、必要な情報を得ることが難しくなるという、本末転倒ともいえる状況になっています。 そうなると、私たちのような作り手、もしくは商品を提供している側は、たくさんのお客様に私たちのことを知っていただこうとして、いわゆるより伝えられる広告(SEO対策など)に手間をかける必要が出てきます。 かつての広告の範囲がインターネットにまで広がった結果で、この広報活動はじつはとっても大変な作業になっています。 ですから、その作業を専門の会社に依頼して、持ちつ持たれつでバランスを保っているというのが今の世の中ということになります。   私も年に1度そんなセミナーに出て、世の中の動きを勉強したりしていますが、ビジネスの一部として考える分には楽しいものの、純粋にモノを作ってお客様に届けたいと思っているという立場から見れば、納得がいかない部分もあります。 世の中には、本当は大したものではないのに宣伝によって良いと判断されてしまったり、逆にとっても優れたものなのに全然評価されないというモノもあります。 往々にして、地味にまじめにモノづくりをしていて、職人気質で口下手な作り手というのがそういったケースに当てはまるわけです。 運も実力というくらいですから、プロモーション力も実力のうちと言えば、間違いではありませんが。   私たちシューリパブリックは、そんな時代の流れを理解しつつ、古臭いかもしれませんが作り手とお客様が直接お会いして温かみのある商売をしていきたいと考えています。 誰のために作るのかわからないようなモノではなく、このお客様のためにというモノづくりをして、低空飛行ながら遠くまで飛べるようなビジネススタイルです。 先日NHKで放送していた、中国のインターネット通販の会社を立ち上げる若者たちの番組を見て、私たちは彼らとは真逆の立ち位置にいるのだと感じました。 私たちが本当に良いと思うものをこだわりを持って作り続けていくのです。   インターネットが中心にある現代のスマートなやり方は、だれよりも早く頂点にたどり着き、それを一気に普及させてたくさん売るというスタイルのように思います。 もしそれが今の正解だったとすれば、数年後にはまた違った正解があるはずで、私たちはそれをムキになって追いかけることはしません。 私たちらしいスタイルで、私たちが良いと思う方法をもって、しっかりとお客様と向き合っていきます。 電車の中でボーっとしながらビジネスのことを考えていて、やっぱりやさしい気持ちがあるビジネスがいいなぁって思いました。   足に合っていて履きやすくて疲れにくい靴は、絶対に誰もが必要としていて、でも多くの方々はそれを体験したことがないために、良い靴のベクトルがどこか違う方を向いていて、まだ靴に関心を持っていただけないのだと思います。 このことも、この情報過多の世の中で上手に伝えていかなくてはいけないことであり、私たちに課せられた仕事のひとつです。 今年も、たくさんの方々に伝えていかなくてはいけませんね。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

私たちシューリパブリックでは、靴が完成してお客様にお渡ししてから半年から1年くらいたって馴染んできた頃に、靴の点検をさせていただいております。 今日は、栃木県にお住いのKTさんに靴の点検のためにお越しいただきました。 KTさんの靴が完成して納品させていただいたのが2015年の8月で、お仕事のスケジュールの関係でなかなかおこしいただけなかったのですが、ここでご都合がついてお越しいただきました。 1年と数か月ぶりにお会いしましたが、KTさんは以前と変わらずとってもお元気そうでした。 ひとつのことに深く興味を持たれるKTさんは本当にお話が面白くて、私は興味津々です。 今日もたくさんのことを教えていただきました。 ちょうど次の小旅行の行き先を考えていたところでしたので、今日教えていただいたところも候補に入れさせていただきます。 行ってきたときには、このブログでご紹介させていただきますね。 ラックに乗っているときのKTさんのギブソンブーツがとっても格好良かったので、私の目線の角度で撮らせていただきました。 フィッティングは、なかなか良さそうで問題なし。 メンテナンスに関して、少しだけアドバイスをさせていただきました。 KTさん、このブーツを履く前までは少し大きめの靴を履いていらっしゃって、どうしても靴の中で足が動いてしまって余計なストレスもあり、足がたくさん汗をかいてしまっていたとのこと。 なので、出かけるときなどにはスペアの靴下を用意されていたそうですが、このブーツを履くようになって汗もそんなにかくこともなくなり、スペアの靴下を用意する必要もなくなったとのこと。 「ちゃんと足に合った靴を履くようになってとっても変わりましたし、とにかく疲れなくなりました。」 とおっしゃっていました。 ギブソンブーツは、この角度が格好良いでしょうか。 そして、KTさんに履いていただいたところです。 やっぱり、靴は履いているときのほうが格好良いと思います。 KTさん、近いうちにまた次の靴のご注文をを考えていらっしゃるそうです。 また興味深いお話を聞かせてください。 今日はありがとうございました。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

現在製作中の靴を見てみたら、やっぱりほとんどがブーツでした。 別の角度から。 単に私がブーツが好きということではなく、ブーツは履物として機能的に非常に優れているということもあって、お客様にお勧めしています。 何が良いのかと言いますと、足首の上の部分からホールドすることができるため、足の一部ではなく足全体を包み込んで、優しい履き心地でありながらちゃんと足に追従し、とっても歩きやすいのです。 さらに、脱ぎ履きの多い日本では靴ベラなしで履けるというメリットもありますし、寒い時期には足首を寒さから守ってくれます。 では真夏はどうかと言いますと、私も真夏でもブーツを履いていますが、特に問題はありません。 あとは、ファッション的に合うか合わないかということや、履きたいか否かということに尽きるわけです。 例えば、実際に電車の中を見回してみたときに、ブーツを履いている人は男性に限って言えば少数派ですし、まだまだみんなブーツの良さをご存じないと思うのですが、 一度足に合うブーツを履いてみると、おそらく機能面でとっても気に入っていただけるはずです。 「ブーツなんて履かないよ。」 と言っている方は、食わず嫌いをしないで、ぜひ一度履いてみてください。 シューリパブリックのお勧めは、ギブソンブーツです。 脱ぎ履きも、思っているよりも全然楽です。 それでも、もっと簡単に脱ぎ履きできるものというのであれば、チャッカブーツという手もあります。 言葉で説明するよりも、実際に履いていただいた方が、きっとわかっていただけることでしょう。 本当に履きやすいのですから。 たくさんのお客様も、実際に履いてみて「履きやすい」とおっしゃってくださっています。 もしよろしければ、お手数ですが匿名ででもコメントをお願いいたします。   (^.^)/~~~ 早速のコメントありがとうございます。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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フルブローグシューズ

今日のお客様は、東京都にお住いのKMさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しただ来ました。 KMさんの靴が、年明け最初の納品になります。 早速履いていただきました。 KMさんは、お仕事の関係で関西と東京を行ったり来たりされていて、とってもお忙しい方です。 今回も、数日前に東京に来られて、数日したらまた関西の方へ行かれる予定なのだとか。 本当にお疲れ様です。 どちらの家も新幹線の駅の近くにあって、遅く到着されてもとりあえずは歩いて行ける範囲にあるそうです。 とにかくお仕事の関係もあって、1日に歩く歩数が3万歩に達することもあるとおっしゃっていました。 そんなKMさんは、たくさん歩くときには私たちシューリパブリックの靴を履いてくださっているそうです。 「オーダーメイドの靴というと、革底でシュッとしていてとってもスマートなものが多いけれど、こちらの靴はまず履きやすさ、使いやすさを最優先にしているし、パッと見たときにいかにもオーダーメイドという感じもないので、とても気に入っています。」 とのことでした。 また、KMさんは服にしても靴にしてもとっても丁寧にお取り扱いいただいているようで、今日のコートはもう10年も着ていらっしゃるというのに、最近買ったと言っても何の疑いも持たないような感じでした。 「服も靴も、使い込んで少しヤレてきて使い込んだ感が出たころから、やっと自分のモノとい感じてくるんですよ。」 とのこと。 それに、いつもKMさんが着ていらっしゃる服は上品に見えます。 その秘訣を伺ってみたら・・・、 「自分に合ったサイズのモノを着ているからです。」 とのことでした。 それは、とっても重要なことです。 サイズがあっていない衣服を着ていると、どうしてもだらしなく見えてしまって、全然格好良くありません。 たぶん、靴にも同じことが言えるのではないかと思います。 足の幅が広いのに、無理に既製品の細い靴を履いているとしたら、やはり不格好になってしまって全然格好良くありません。 KMさんは、ずっと前からそういうことに気を配っていらっしゃったのですね。   ちなみに、今回完成したフルブローグは、以前に製作させていただいたフルブローグブーツのシューズ版です。 こちらがそのブーツなのですが、このブーツをとっても気に入って下さって、真夏でも履けるようにこのシューズがほしいと思い、今回のご注文を決めたのだそうです。   KMさんは、仕事の都合でスニーカーを履かなくてはいけない時以外は、ほとんどお仕事ではシューリパブリックの靴を履いていらっしゃるとおっしゃっていました。 永く履いても丈夫でへこたれないし、履き込んでいくと良い感じに馴染んでくるところを気に入ってくださっているそうです。 KMさん、ありがとうございます。 これからも、ぜひ私たちシューリパブリックの靴をガシガシ履いてください。   靴のスペック デザイン: フルブローグシューズ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド       シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ウェルテッドの靴

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

ウェルティング

今日は、お客様がいらっしゃったり、ラスティングやウェルティングの作業をしたりと、なかなかバラエティに富んだ一日でした。 ところで、ハンドソーンウェルテッドの靴は、ここ最近ご覧いただいているように細かい下準備がたくさんある上に、ウェルトを手作業で縫い付けるという、かなり手間のかかる製作工程を要する靴です。 その工程はと言うと、ラスティングが終わった靴に、ウェルトを縫い付けるために糸を作ります。 糸を作るというのは、9本撚りの麻糸に松脂ベースのワックスを塗り、それを布でしごいて内部に染み込ませ、作業性をよくするために表面にビーズワックスを塗るという作業になります。 さらに、糸の両端にはブリストルと呼ばれる針を加工して取り付けます。 これで糸が完成。 その糸を使って、ウェルトを縫い付けるのですが・・・、 作業はこんな感じで行います。 ひと針ひと針オウル(すくい針)で下穴をあけてブリストルを通し、そして糸を正確な力加減でぎゅっと締めてウェルトを縫っていきます。 片足約50分、無心になって縫い続けます。 そして10分休みます。 ウェルトが付いたところです。   こうして手作業で縫い上げるハンドソーンウェルテッドと、似たような工程を機械でこなしていくグッドイヤーウェルテッドは、その出来上がった靴がどう違うのかという質問を受けることがあります。 価格的には、2倍3倍の開きがある(ハンドソーンのほうが手間がかかって高価です)のに、何が違うのでしょうか? ただ手間がかかるだけなら安い方が良いのですが、実際にこれまでお客様からうかがったご意見やご感想として、ハンドソーンウェルテッドのほうが圧倒的にしなやかで、なおかつこれが最も大きな違いなのですが足をとっても優しくホールドするという違いが挙げられます。 そもそも、グッドイヤーウェルテッドは大量生産を目的とした機械生産が基本なので、一人一人の足に合わせるというような作り方は適していません。 もし上手に生産のシステムを組んで一人一人の足に合わせることに対応できたとしても、革を成型するのは履き心地を含めて機械よりも手作業のほうが圧倒的に優れています。 さらに、ウェルティングを機械で行うのと手作業で行うのでは、構造的な違いも手伝って手作業で行う方が安心感があって優しい履き心地になります。 ただし、すべてにおいてハンドソーンウェルテッドが優れているわけではなく、すでに書いている通り生産性において大量生産を目的としたはグッドイヤーウェルテッドのほうが良い(その分コスト面でアドバンテージがある)ということが言えます。 一長一短と言えばそれまでですが、それぞれに特徴がありますので、履く方が必要とする目的に合わせて選んでいただえれば良いわけです。 私たちシューリパブリックは、丸一日履いても疲れにくく、より快適に履ける実用靴として、ハンドソーンウェルテッドの靴を製作しています。 その違いは、ぜひご自身でお試しいただきたいと思います。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ラスティング

今日、ネットのニュースで、粗悪品の自転車に関する破損事故の記事を目にしました。 自転車に乗って走っているときにハンドルポストが折れて、そのまま前に倒れて前歯を折ったとか、 やはり走っているときに、フレームが折れて大ケガをしたなどという記事です。 全くもって信じられません。 その記事によると、日本にはそもそも国で定めた自転車の安全基準がないらしく(もしかしたら私の誤った解釈かもしれませんが)、一般社団法人自転車協会が定める安全性をクリアしたモノに与えられるBAAマークなるものはあるものの、その基準を満たしていない自転車も存在するようです。 自転車って、素人目にはちゃんとしているものとそうでないモノの違いがまったくわかりませんが、少なくとも専門の方に選んでいただいて、専門のメカニックに整備していただいたものであれば、おそらく問題ないのではないかと思います。 ホームセンターで1万円未満で販売されているような自転車は、すべてとは言いませんがある程度疑ってかかったほうが良いのではないかと思います。 自転車に詳しい知人が言うには、日本の商社が手掛けている自転車(ある程度名前が通ったブランドの自転車)でも、本当にヒドイつくりのモノがあるそうで、私も以前から異常な値引き率で怪しいと思っていましたが、案の定です。 もし、自転車の破損事故が起こってしまったら、間違いなく大きなけがに結びついてしまうので、あまり怪しいものは買わないことと、普段からのメンテナンスを心がけることが必要なのだろうと思います。   さて、今日も昨日に引き続き作業の日です。 基本的に私は正月休みボケはないので、もうマックスで作業しています。 作業の流れがわかりますので、ぜひご覧になってください。 こちらは、昨日打ち付けたインソールのコバをラストのラインに合わせてトリミングしたものです。 インソールが厚いため、インソールの革をカットしたままだと、ラストからのラインに対してキレイにまとまりません。 なので、一度外してラストの形状に合わせて断面を直角ではなく少し斜めにトリミングします。 こちらは、インソールの裏側にリブ加工を施したところです。 ハンドソーンウェルテッドの靴は、インソールの裏側に写真のようなリブ加工を施して、ここにアッパーやらウェルトやらを縫い付けます。 リブの形状をどのようにするかも、作り手のセンスが問われるところです。 アッパーにトーパフ(つま先の芯)とスティフナー(カカトの芯)をセットして、ラスティングをするところです。 スティフナーの厚さは、以前にも書きました通り4ミリくらいあります。 この厚さが、しっかりと安定した靴を作ります。 また、アッパーはこんなにカツカツですが、これを思い切り引っ張ってラスティングをします。 たぶん、トータルで革が1センチ以上伸びていると思います。 このあと、全体を8本の釘で仮留してから、つま先、カカト、外側、内側の順番でまとめていき、その際に引く方向と引く力もとっても大切なのですが、今日は割愛させていただいて、 こんな感じでラスティングが上がりました。 こんなふうにさらっと説明するととっても簡単そうに見えるかもしれませんが、それぞれの工程にいくつもの下準備があって、結構時間がかかります。 でも、やはりこうして靴の形が見えてくると、作り手としてはとっても嬉しいものです。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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仕事始め

カテゴリー: @ Work:アットワーク

パターン

今日が仕事始めです。 お正月休みをのんびりと過ごしたので、元気が有り余っています。 もう、初日からMAXで行きます。   まず、ひとつのグループのインソール打ち付けから。 私たちシューリパブリックがこだわるインソールです。 こちらは標準仕様ですが、これでも結構な厚さがあります。 そして、ただ厚いだけではなく、しっかりと目の詰まった部分を使います。 インソールは、ハンドソーンウェルテッドの靴の要のパーツのひとつで、このインソールが良い状態であれば十分に汗を吸収して靴の中を快適に保ち、十分な剛性を以て疲れにくい靴として機能します。 グッドイヤーウェルテッドとは、構造も違いますが作り方も違います。 ハンドソーンウェルテッドの場合、おおよその形に裁断したインソールを十分に濡らし、表面が乾いたころにクギを使ってラストに打ち付けてラストの底面に沿わせます。 これでしばらく乾燥させるので、インソール自体がラストの底面の形になります。 つまり、インソールに仕掛けを仕込んでおいて、快適な靴を作ることができるというわけです。   インソールは、乾くまで次の作業に進めないので、ほかの作業を進めます。 こちらは靴のパターンの作成です。 足の形状が1足ずつ違うので、それぞれに合わせたパターンを作ります。 パターンだって、単にそのデザインで作ればよいわけではなく、細かい部分で後々になって機能する仕掛けを仕込んでおきます。 この辺りは、おおよそ先人の知恵の恩恵を受けている感じが強いですが、やはり少しずつ進化してるのは間違いありません。 表のパターンが完成。 そして、ライニングのパターン作成に進みます。 表のパターンはデザイン性と機能性が半々くらいですが、ライニングのパターンは機能性が大部分を占めると言っても過言ではありません。   夕方になって、工房の屋上から富士山の方角を望みました。 田舎なので、さえぎるものが少なくて夕日がキレイに見えます。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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プレミアム・アウトレット

いつになく長いお正月休みになり(と言っても1日長いだけですが・・・)、すっかり飽きてしまいました。 休み慣れていないということもあり、やっぱり今日から仕事をすればよかったとちょっと後悔です。 もっと長い休みならば、フラっと旅行に行ってしまうのですが。 そんなわけで、せっかくのお休みを無駄にしてはいけませんから、私たちから見た一般的なご家庭のような行動をしようということになり、佐野のプレミアムアウトレットに行ってきました。 私は平日休みですし、娘は平日はもう学校の帰りが遅くなっているので、なかなか家族揃ってどこかに行くということが少なくなってしまっているのです。 さて、久しぶりに訪れた佐野のプレミアムアウトレットですが、おそらく年明けのセールをやっていたようで、かなりの混雑でした。 お昼前に到着して、駐車場は問題なく入れたものの、フードコートもレストランも長蛇の列で、流石にここに並んでお昼ごはんを食べようという気にはなりません。 それよりも、見たいものをさっさと見てしまおうというのが我が家の基本的な見解です。 私は特別にほしいものはなかったので、お店の中をウロウロと見て回るだけですが、なかなか面白いものもたくさんあります。 こちらは、娘が気に入ったスコッチグレインのパンダの靴です。 「履いて写真を撮って良いです。」的なことが書いてあって、これは完全にSNS対応ということでしょう。   このあと、私は普段自分から絶対に選ばないようなジャケットでも買ってみようかと思い、何軒かのお店を回ってみましたが、 思っていたようなジャケットがあったとしても、着てみたら肩だけきつくてサイズが合わないとか、 デザインが良いのに、色や素材がちょっと気に入らないなど、 合格点に達しないものばかりで、結局何も買わずに終わってしまいました。 既成品の場合、予め完成しているものを購入するわけですから、デザインや作り、素材がOKで、サイズがOKで、そして価格もOKというものに出会うのはもうミラクルとでも言うほどです。 実際、私自身オーダーメイドの靴の作り手という視点で見て、既成品のメリットとデメリット、オーダーメイドのメリットとデメリットを比較すると、私の個人的な考えではオーダーメイドのほうが良いように感じます。 というのは、既成品の場合は概ね大量生産を前提としているので、生産効率に於いてはムダを極力減らし、比較的割安で製品を作ることができる反面、生産者から問屋、小売と渡っていくうえでの利益の確保と、売り残った時のことを考えての価格設定は、生産時に効率よく作った価格的なメリットを打ち消してしまいます。 一方、オーダーメイドの場合は作り手選びさえ間違わなければ、おおよそ希望する製品ができる上に、人の手で手間をかけて丁寧に作るものもあり、さらにムダに売れ残るようなものを作ることもなく、広い視野で見ればとても合理的である反面、少量生産の限界があって大量生産ほど効率よく作ることはできません。 なので、使い捨てを前提とするような消耗品は大量生産の既成品を、ある程度永く使うものは少量生産のオーダーメイドを選ぶのが、理にかなった選択なのではないかと思っています。 では靴は?というと、今の時代ならオーダーメイドを選んでいただくほうが良いように思います。 私の考えでは、オーダーメイドの靴は単にマニアの方や富裕層の方のためのものではなく、マーケティング的に見れば、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティの方には普通に履いて頂いても良いと思っています。 以前に比べて、信頼できるオーダーメイド靴のサプライヤーもだいぶ増えてきていますから。 そして、靴は身体をしっかりと支えるべきものであり、健康にも大きく影響を及ぼすこと言われる、とっても大切なものですから。   さて、明日から通常営業です。 この休み中に色々とリサーチしまして、黒いベーシックなビジネスシューズの他に、今年は履く方に気分よく履いていただけるような楽しい靴もいろいろとご提案していこうと考えています。 昨年末の棚卸しの時に、すっかり忘れていた革もたくさん発掘していますので、皆様是非工房へいらしてみてください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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水上公園

仕事であろうとお休みであろうと、1日1日がものすごいスピードで過ぎていきます。 「今日は何一だったかな?2日かな?」 とおもったら、もう3日です。 お正月休みが始まる前は、お休みが今年は4日もあると思っていたのに、もう3日が過ぎ去ってしまいました。 とは言え、これ以上休みが続くと飽きてしまうので、お休みはちょっとくらい足りないくらいがちょうどよいです。 例年のお正月休みは3日までで、4日から仕事が始まっていましたが、今年は4日が定休日なので1日休みが長くなります。 でも、休みが長くなったところでなにか嬉しいことがあるかといえば全くそんなことはなく、仕事が滞ってしまうくらいなら休日返上で仕事を片付けたいと思うのですが、休みはしっかりと休んでその分情報を集めたり家族のために使ったりすることにします。   さて、今日は毎年近所の水上公園に行って外遊びをする日となっています。 数十年ぶりに凧揚げもしたいと思って、大晦日の日に近所のドラッグストアで凧を買ってきました。 ドラッグストアで凧が買えるなんて、便利な世の中になりました。 午前中はとっても穏やかなお天気でしたが、お昼ころから風が強くなってきて、午後には凧揚げに最適な風となりました。 埼玉県の北部は、秋から冬にかけてはだいたいそんなお天気です。 小学生の娘も、ちゃんとした凧を揚げるのは初めてで、少しずつコツを掴みながら楽しんでいたようです。 今日行った水上公園は適度に広く、キャッチボールをする人もいればサッカー、バドミントン、そして私たちのように凧揚げやフリスビーをする人もいます。 家からも近いので、ちょっと外で遊びたい時にはここが最適です。 また、この公園の中に800メートルのトラックと1.5キロのコースがあって、そのコースをおもしろ自転車を借りて走ったりすることもできます。 家の近くにこんな公園があると、お休みの日に家族でちょっと行って遊んでくることもできるので、なかなか重宝します。 普段から何かと身体を動かしているつもりでいるのに、急に走ってみるとなかなか思うように身体が動かなかったりして、やっぱり心がけて日々体を動かす大切さを実感します。 そして、明日はおまけのお休みです。 せっかくなので、有効に使ってみたいと思います。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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夕焼け

ここ何年かは、1月の1日から3日までの行動がほぼ確定してきていて、1日は温泉に小旅行、2日は親戚まわり、そして3日は近所の水上公園で外遊びとなりっています。 毎年同じことをしていても、確実に1つずつ年をとっていて、何年か前はまだ幼稚園児だった娘も今は小学3年生になって、大人と一緒にいろいろな遊びができるようになりました。 嬉しいことですが、その分私たちが年をとってきていて、あと10年や20年もすれば私も今みたいに動くことができなくなってしまうのだろうなぁって、つくづく思います。 そう、私が作る靴は、たくさんのお客様に履いていただきたいと思うと同時に、作れる時間も限られているということも少しずつ感じています。 だからと言って、何かを悲観的にとらえるわけではありませんが、1年がすぎて行く早さを改めて実感しました。 昨年の1月2日に、甥っ子たちと一緒にイオンに買い物に行った日から、もう1年が経つのですから。   今日、久しぶりに義父と義母に会って、 「キレイな靴を履いているねぇ。」って、私が履いていたチャッカブーツをほめてくれました。 やっぱり、ベーシックなデザインの中にも、少しでも個性を発揮できる部分があって、それを気付いてもらえると嬉しいものです。 私が作る靴は、いわゆるベーシックなイギリス靴ではありますが、決して奇をてらわないながらも、その中に履く方の個性を少しでも出せるような仕上がりにしたいと考えています。   今日も、甥っ子たちとイオンに行きました。 黄昏時。 イオンの駐車場より。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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