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芯材

最近、食の安全に関する記事をよく目にするような気がしています。 最近見た記事では、あるスーパーで販売されていた食品に発がん性が疑われる成分が入っていたというのがありました。 そういうのはパッと見てわからないことですし、そもそも食に関することは私たちの健康に直結することですから、あまりにも安いものは疑ってかかってしまいます。 もしかしたら、提供してくださる方が本当に善意でやってくださっているのかもしれませんが、わからないというのは本当に残念なことです。 世の中に存在する製品のほとんどは、見えないわからないことだらけではないでしょうか? 素人目には、シャツの生地の違いなんて分かりませんし、スーツの芯の違いもわかりません。 どうしてこれは安いのだろう?という疑問が解決できないことばかりです。 常に直接生産者や専門家に聞きたいです。 たぶん、靴に関してもそのような疑問を持っていらっしゃる方がたくさんいることでしょう。 私は靴を作る立場なので、例えば子供の靴を買いに行った時に、これはお買い得だとか、これは安いけれどそれなりだということがちゃんとわかります。 一般的に、既製品の靴においては見えないパーツのコストカットが激しく行われているということも珍しくありません。 でも、私はそういうのが嫌いで、むしろ見えない部分にどんどんコストをかけています。 見えない部分は、単に何の役にも立っていたいわけではなく、見えない部分こそ実用面において重要な役割を果たしています。 こちらは、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴に芯に使う革ですが、トーパフ(つま先の芯)はこれ1枚で、スティフナーはこれを2枚重ねにして使います。 結構厚いのです。 ちなみにこれは何かといいますと、いわゆる床と呼ばれるもので、インソールやウェルトなどに使うヌメの革を漉いた時の漉きとられた方です。 漉きとたれたと言っても単なるごみではなく、靴の世界ではこういうモノも結構使っていまして、その中でもこれは比較的ギン面に近くて繊維が整っているものです。 かなりしっかりしていますよ。 厚さは2ミリほど。 つまり、スティフナーは厚さが4ミリになります。 そんなに厚いものがカカトに入っているとは思えませんが、ラスティングの時に締めるために叩くものの、実際にはかなりの厚さの芯が入っています。 トーパフの目的は足のつま先を保護するためなので形が出ていればまぁ良いのですが、スティフナーは足をしっかりとホールドする必要があるので、クタクタな素材では役に立ちませんし、硬すぎては足を痛めてしまいます。 でも、世の中的に見てこういう部分に気を遣っている靴が思いのほか少ないのが非常に残念なところです。 トーパフの形は、デザインにも多少関係があります。 ストレートキャップの靴の場合は、キャップのラインに沿った芯を使います。 プレーンやウィングキャップなどの場合は、 このようなちょっと太めの三日月のような形の芯を使います。 理想の形は太めの三日月の方です。 インソールやボトムフィラーのコルクに関しましても、これまでも書いております通りかなりこだわりを持って良い素材を使っています。 大手のメーカーと違って私たちのような小さな工房はブランド力がありませんので、実際に履いていただいてモノの良さをお客様に知っていただいて、そのうえでまた買っていただく必要があります。 ですから、ちょっとくらいのコストダウンをするより、多少割高になっても良いものを作ってお客様に気に入っていただくことが大切なのだと思っています。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(16足限定)。詳細はこちら。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革

先日のFKさんのモンキーブーツは、これまで作ってきた靴とは雰囲気が違っていて、このような靴もいいなぁって思っています。 → FKさんのモンキーブーツ デザイン的には今まで作ってきたものと変わらないものの、使った革がオイルを含んだへヴィデューティなものでしたので、そのようなカジュアルテイストの強い雰囲気になったのです。 考えてみると、夏に向けて薄着になり服装がややカジュアルな感じになる方も多く、もしくはお休みの日にはラフな服装になることもあったりして、そうなるとこれまでの黒やこげ茶の革で作ったブーツとはまた違った雰囲気のブーツも欲しくなります。 そんな時に、FKさんのブーツのような雰囲気のモノがピッタリなのでしょう。 私も1足そんなブーツが欲しいなぁと思い、倉庫の中の革を物色してみました。 そして、これらの革を見つけました。 向かって左の革は、FKさんのモンキーブーツと同じ革で、右はそれよりもやや赤みがかっています。 どちらもかなりオイルを含んだへヴィデューティな革です。 違う角度から。 こちらのFKさんと同じ革は、茶というよりもよりもやや赤みがかっている茶といったところでしょう。 そして、もうひとつの方は濃い目のワイン色と言ったところです。 しまっておいたために折れジワが入ってしまっていますが、この折れジワは靴になれば消えてしまいますので心配ありません。 ですが、写真ではちょっと見にくいのですが、これは首周りの部分のためグロースマークとってはっきりとしたまだらな模様が入っています。 日本では嫌われる部分らしく既製品ではあまり使わない部分なのですが、私はこういう部分こそ個性として使いたいと思う方で、私と同じ考えの方がいらっしゃったら是非とお勧めしたい素材です。 そんなわけで、もしFKさんのようなアウトドアテイストのモンキーブーツやギブソンブーツ、もしくはそのほかのデザインでも構いませんが、こんな革を使って作ってみたいという方がいらっしゃいましたら、その旨お知らせください。 どちらの革もあと1足分です。 私も1足作りたいと思っておりまして、もしどちらかが残れば残ったほうで何か作ってみたいと思います。 もちろんお客様優先ですので、お気遣いは不要です。 FKさんのモンキーブーツ、格好良かったですよね。 私も作るならモンキーブーツかなぁ・・・? それともギブソンブーツかなぁ・・・? ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(16足限定)。詳細はこちら。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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オックスフォードシューズ

今日のお客様は、栃木県にお住いのASさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 ASさんは、今回の靴が2足目になります。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、黒のオックスフォードです。 冠婚葬祭にも履けるようにと、とってもスタンダードな仕様になっています。 ASさんは、非常に靴に関して興味をお持ちいただいているお客様で、私がこのブログで発信している情報をしっかりと受けて止めてくださっている上に、ご自身でもとても熱心に調べていらっしゃるようです。 毎回お越しいただくたびに、とっても鋭い質問がビシビシと飛んできまして、 私としてはそれほど関心を持っていただくのは非常にうれしいことですので、シューリパブリックでは珍しく靴の話で盛りあがっております。 前回の1足目の靴は、黒のギブソンシューズでしたので、これで黒が2足となりました。 そういえば、ASさんはこの靴をご注文いただくときに、 「黒はこれで十分。」 とおっしゃっていたような記憶があります。 今日は、1足目のギブソンシューズを履いていらっしゃったので、ざっとメンテナンスをさせていただきました。 ASさん、とってもメンテナンスが上手で、靴クリームは必要最小限であとはデリケートクリームとブラッシングでとても良い状態になっていました。 さすがです。 奥様もシューリパブリックで製作したギブソンブーツを履ていらっしゃいました。 お出かけでちょっと歩くような時はいつもシューリパブリックなのだそうです。 お二人とも、イイ靴に巡り合えたとおっしゃってくださって、作り手としては非常にうれしい限りです。 今後とも、よろしくお願いします。 靴のスペック デザイン: オックスフォード レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(16足限定)。詳細はこちら。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

今日のお客様は、東京都にお住いのTHさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 THさんは、すでに10足以上ご注文いただいております。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、こげ茶のスウェードを使ったギブソンブーツです。 THさんは、いつも靴のお好みに関してマイブームがあって、ある時は親子穴やメダリオンがいっぱいのデザインがブームだったり、またある時は全くあっさりのプレーンの靴がブームだったりしています。 ここ最近は、スウェードがブームなのかと思いきや、実は今回の2つ前に製作したネイビーのギブソンシューズが非常に履きやすかったとのことで、スウェードという素材に関心をお持ちになったようです。 シュリンクの革やオイルを含んだ革、そしてスウェードの革で作った靴は、独特のホールド感があって、とっても心地よく履けるように感じます。 硬いスムースの革にはそれ固有の安心感があり、やっぱり素材によって履き心地が異なるところが興味深いですね。 THさんは、最近は駅までの往復約5キロを歩いていらっしゃるそうですので、今回のギブソンブーツも日常の道具として活躍してくれることでしょう。 THさん、ありがとうございました。 靴のスペック デザイン: ギブソンブーツ レザー: キップスウェード ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(16足限定)。詳細はこちら。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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elbamatt

入荷した時にはお客様のあまり反応が良くなかったのに、しばらくたってから興味を持ってくださる方が増えてくるという傾向が、ここしばらく続いています。 今日ご紹介する革も、そんな感じの革です。 もちろん鋭い感性ですぐに反応してくださった方もいらっしゃるのですが、私の印象ではダークグリーンとともにこの紫のELBAMATTはジワリジワリと来ている感じです。 今見ると、とっても素敵な革だと思いませんか? 紫色って、思いのほかいろいろな色のパンツに合いますし、とっても上品な色でもあります。 そして、ELBAMATTの特徴でもあるこの質感。 さらに、まだらな感じが深みを増しています。 ここ最近になってこの革を気に入ってくださるお客様がいらっしゃって、気が付けば残りはあと2足分となりました。 このような個性のある革は、これまでなくなってしまってから欲しかったと言われることが何度もありましたので、今回は先にお伝えしておきます。 そして、私のイメージでは、この革はシューズよりもブーツの方が全体的な雰囲気に合っているように思います。 ギブソンブーツとか、チャッカブーツとか、モンキーブーツもOKですね。 何故かわかりませんが、シューズよりもブーツの方が許されることが多いと感じています。 懐の深さもあるのかもしれませんね。 春でも夏でも秋でも冬でも、1年中格好良く履ける紫のブーツは、1足持っていれば大活躍してくれることでしょう。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(16足限定)。詳細はこちら。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革のご紹介

カテゴリー: Leather:革入荷情報

革

最近はお伝えしたいことがたくさんあって、本題の前にちょっとだけ書かせていただいています。 今日のお伝えしたいことは、こちらのスプーンに関係することです。 このスプーンは、金物で有名な新潟県の燕市の小中学校の給食で使われているモノ(シルフ給食スプーン)です。 子供たちが使いやすいような重さや形状で、口に入れたときに違和感がないようにしっかりと面をとってある作りになっています。 普通にホームセンターなどで売っているスプーンやフォークだってちゃんと面をとってあるはずでケガをするようなことはありませんが、 使う人を小中学生と限定して彼らが最も使いやすいようにと考えて、ベストな形状に作り上げているところが興味深いです。 ちなみに、重さに関しては給食当番がクラス全員の数十人分を運ぶ際に、負担にならない重さということを考慮したそうです。 実際に我が家でも家族3人で使ってみたところ、確かに重さはやや軽めでしたが口当たりが非常に良くて、持った時の持ち易さも素晴らしく、小学生の娘は早速気に入っていました。 このようなスプーンやフォークにかかわらず、日々使うモノはもっとこだわって気に入ったものやストレスなく使えるモノを追求しても良いと思います。 探してみると、重さや形状がたくさんあって、きっと自分好みのモノを見つけることができるはずです。 フォークやスプーンに関しては、実際に身体に触れるモノですから、一度気に入ったものを探し出して使ってみるとその良さを実感できるはずです。 そのほかにも、日々着るTシャツだって、素材や形状がたくさんありますから、中途半端なものをムダにたくさん買うよりも、気に入ったものを必要なだけ買うというのが良いのでしょうね。 下着だって、靴下だって、然りです。 ただ、靴はなかなかそういう訳にいきません。 人間の足は驚くくらい形や大きさがマチマチで、形状とサイズだけ見てもちゃんと足に合っているものを見つけ出すのはかなり困難です。 そこにデザインや色、素材という要素が加わってくると、納得のいく靴に出逢えるのは天文学的な可能性となってしまうかもしれません。 そう考えると、足に合わせて作るオーダーメイドの靴は、少なくともストレスなく履いていただくという点だけをとってみても、十分にメリットがあると言えるでしょう。 さて、本題に進みます。 先日、このブログでご紹介しました青紫の革ですが、たくさんお問い合わせをいただきまして、再度掲載させていただくことにしました。 最も多かったご質問が、「どんな色?」といったような内容でした。 PCのディスプレイによって、色の見え方が全く異なってしまいますから、難しいですよね。 今回は、これまで何度か登場している革と一緒に写真を撮ることで、何となくイメージをつかんでいただこうと考えました。 今回ご紹介する青紫の革の上に、右からBugatti(黒)、ELBAMATT(ネイビー)、ヴァケッタ800(ネイビー)を置いてみました。 ELBAMATTのネイビーは、暗いところで見ると黒に見えてしまうくらい濃い色で、それに比べるとヴァケッタ800のネイビーはやや明るめです。 いかがでしょうか、イメージが掴めましたか? ちなみに、今回ご紹介している青紫の革は、シュリンクの革です。 シュリンクの革は、やや柔らかめのものが多く、この革もやや柔らかめの仕上がりとなています。 ですが、決してクタクタのコシがないようなソフトレザーとは違って、しっかりとした靴になる革です。 みなさん、とっても興味を持ってくださっているようで、この革でどんな靴が出来上がるのか私も楽しみです。 ぜひ、実物をご覧になってみてください。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(16足限定)。詳細はこちら。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。 、

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小川町

今日は水曜日で、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 そして、このお休みを利用して久しぶりに散歩に出かけてみました。 目的地は、同じ埼玉県でもだいぶ西の方にある比企郡小川町。 東武東上線とJR八高線が通っていますが、今回はクルマで行ってみました。 スタートは、小川町の駅。 ここのすぐそばに、スーパーのヤオコーがあるので、そこでちょっとお買い物をして少しの間クルマを置かせていただきました。 なかなかキレイなスーパーです。 そして・・・、 駐車場も十分すぎるくらい大きかったです。 ちなみに、後で知ったのですがちょっと離れたところにコインパーキングがあって、24時間までなら400円という破格の安さ。 歩き出してすぐに、ヤオコーで買ったアイスをパクパク。 小川町駅の駅前の通り。 なかなか雰囲気があってよかったです。 少し歩くと、地元の野菜で美味しい料理を出してくれるというべリカフェさんがありました。 でも、今日は見るだけ。 さらに、ヤオコーで買ったドーナツをパクパク。 思っていたよりもずっとおいしかったですよ。 のどが渇いたので、自販機で飲み物を購入。 私のお好みは、もちろん右上のチェリオ。 振り返ると、小川町の役場です。 ちゃんとEVの充電器も備えていて、充実しています。 再び、駅前通り。 駅からちょっと離れたところより、駅を望みます。 じつは、ここが今日の一番の目的地だったのですが、昼過ぎに行ったのにあえなく完売。 パン屋さんのイエズミさん。 次回、また機会があったらリベンジします。 私、個人的にはこういう雰囲気の食堂が大好きで、まずカツ丼からいってみるのがこれまでの通例。 ですが、今回は通過でした。 今日のお昼ご飯は、こちら「一栄」さんでいただきました。 お兄さんが2人で手際よく中華を作っていて、カウンターから見ていてなかなか楽しかったです。 こだわりも感じられて、なかなかおいしかったです。 と、このあたりで全く観光ををしていないことに気付き、 駅前の「三代目清水屋」さんでおからドーナツをお土産に買って、小川町と言えばの場所に移動です。 小川町と言えば和紙ということで、道の駅を兼ね備えた埼玉伝統工芸会館に行ってみました。 こちらでは、地元の野菜やお菓子などを販売していたり、和紙や和紙を使ったお土産の販売があったり、さらには和紙作りの体験などもできるようです。 山が近くて、とっても気持ち良いところでした。 私は、自分用に和紙の扇子を買ってきました。 短い時間でしたが、なかなか楽しく観光をすることができ、今日も充実の一日でした。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(16足限定)。詳細はこちら。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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メンテナンス

その前に、今日のお昼休みにちょっと思い立ってこんなものを作ってみました。 これは何かと言いますと・・・、 こんなモノが入っています。 すでにFacebookでも書いたのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、これからの時季ちょっと暑くなって、ちょっと出かけたときに出先でアイスやケーキを食べたいなぁって思って、フォークやスプーンを不自然ではなく持ち歩くために作ってみました。 クルマで地方に行ったときに、道の駅に地元のフルーツで作ったジェラートがあったら、大きなスプーンで食べたいじゃないですか。 ちなみに、このフォークとスプーンは佐藤金属興業さんの「機内食カトラリー」というシリーズのモノで、一般的なテーブルフォークやテーブルスプーンに比べると一回り小さくて、持ち歩くにはちょうど良い大きさです。 さて、今日はあるお客様からメンテナンスとハトメの修理のために靴が届きました。 このお客様、わからないことがあるとすぐに連絡をしてくださる方で、私としては非常に嬉しいお客様です。 というのも、わからないときに適当に対応してしまって、後で大変なことになってしまうと、もう取り返しがつかないことだってありますから。 なので、わからない時にはご連絡をしていただきたいと思っております。 ハトメ修理は、とれてしまったヤツの打ち直しと、そのほかのハトメも念のために叩いておきましたので、大丈夫でしょう。 そして、インソールのバフ(表面をサンドペーパーで荒らす作業)のご依頼もありまして、簡単な作業ではないですがとりあえずこちらもOK. ほかにもし何か問題がないか確認もしてほしいとのことでしたので、ひととおり確認をさせていただきました。 この持ち主のお客様は、とっても靴を丁寧に履いてくださっているようで、どこかが傷んでいるというようなことはありませんでした。 ただ、気になったことが一つだけありまして、もうすでにお客様にお伝えしてあるのでご了解済みなのですが、革の表面にたっぷりとクリームがついていました。 こうして見てもちょっとわかりにくいかと思いますが、革を見慣れているとすぐにわかる状態です。 BootBlackのレザーローションを使って革を拭いてみると、 こんな感じでした。 これは、明らかに革にクリームが残りすぎです。 つま先やカカト周りなど、あえて光らせたい部分にワックスを塗るのは、そういう目的があるので否定しませんが、前面にたくさん塗ってしまうのはいけません。 なぜなら、革にクリームが染み込んで、時間が経つにつれてそれが硬化し、のちに革の表面が割れてしまうということが起こり得るのです。 大切な靴がそんなことになってしまっては大変です。 なので、特にシワが入るような部分はクリームを塗りすぎないようにしましょう。 ちょっとわかりにくいかもしれませんが、つま先とカカト以外の部分のクリームを落としました。 パッと見て、ツヤがなくなっているのがわかります。 別の角度から。 カカト周りも、ちょっと塗りすぎのような印象がありますが、芯が入っている部分はシワが入らないので、さほど深刻ではありません。 でも、時々キレイに落としてあげてください。 そうしたら、保湿+栄養補給のデリケートクリームを塗って、乾いたら豚毛のブラシでポリッシュです。 ポリッシュが終わったところ。 このポリッシュでは、色のついたクリームは使っていません。 あまり知られていないことなのですが、ある程度の革でしたらデリケートクリーム+豚毛ブラシでポリッシュでこれくらいのツヤが出ます。 肌目をしっかりと整えてあげれば、キレイなツヤが出るのです。 そりゃ鏡面磨きまではできませんが、普通に乳化性のクリームを塗った時くらいのツヤなら出ますよ。 こちらが、今回使ったモノ。 使った順番で、右からBootBlackのレザーローション、モゥブレィのデリケートクリーム、豚毛のブラシ、そしてメガホースブラシ。 メガホースブラシは、最後の仕上げでサッと使いました。 このなかで、とにかく肝となったのがこの豚毛のブラシです。 このブラシ、私は結構お客様にお勧めしているのですが、ほとんどの方が・・・、 「豚毛のブラシはあるから結構です。」 とのことで、まだ在庫がそこそこ残っています。 すぐに完売すると思ったのに・・・。 このブラシの何がいいのかと言いますと、適度な毛の硬さと短さです。 ブラシの毛が柔らかかったり長かったりすると、一生懸命ブラッシングをしていてもあまり効果がないということもあります。 以前に扱っていた♯1000ブラシも良かったですが、古くなってくるとパワーダウンしますので、定期的にリニューアルをしてみてください。 まだいくつか在庫がありますが、複数個欲しいという方は別途入荷しますのでその旨お知らせください。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(16足限定)。詳細はこちら。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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モンキーブーツ

今日のお客様は、埼玉県にお住いのFKさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 FKさんとは、もうかなり永いお付き合いになりますので、今回の靴が何足目なのかすでに分からなくなってしまうほどです。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、オイルを含んだ革で製作したモンキーブーツです。 じつは、すでにFKさんはモンキーブーツをお持ちなのですが(写真の奥に写っていますね)、今回のモンキーブーツはちょっと違った目的用にとご注文いただきました。 釣りやアウトドアが趣味のFKさん、これまで製作した靴に関して何の不満もないそうですが、釣りなどに行くときの服装にはイマイチ合わないということで、そんな時にも履ける雰囲気の靴をというご希望でした。 そうして完成したモンキーブーツです。 オイルを含んだかなりゴツい革+セミダブルソール+Lストームウェルトという仕様は、なかなかの雰囲気です。 FKさんも、とっても気に入ってくださいました。 私が、 「この靴を履いて早く釣りに行きたいですね。」 というと、 「いえいえ、それよりもこの靴を履いてどこまでも歩いてみたいです。」 とFKさん。 詩人ですね。 ぜひぜひ、この靴を履いてたくさん楽しんでください。 今日はありがとうございました。 靴のスペック デザイン: モンキーブーツ レザー: グリッシーレザー ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(MRT+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(16足限定)。詳細はこちら。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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オックスフォード

毎日のブログの下のほうにお知らせしている#SRFラストのオックスフォードに関して、詳しく教えてほしいというご連絡を頂きましたので、改めてご案内いたします。 そういえば、確かに今のフォームに変わってからこのオックスフォードに関してご案内していませんでしたね。 まずは、靴の写真と仕様のご案内です。 全体的な雰囲気はこんな感じ。 ラストは、今年新たに製作した#SRFという、これまでで最もシャープなスタイルのビジネス仕様のものを使います。 この#SRFは、今回のオックスフォードの企画専用として開発しましたので、現時点ではこのラストでほかのデザインというご注文はお受けしておりません。 ただし、まず最初に今回のオックスフォードをご注文いただいたのちには、この#SRFラストを使ってほかのデザインの靴をご注文いただくことはOKです。 使用する革も、このオックスフォード専用としています。 というよりも、実はこの革をデッドストックとして見つけて、この革の使い方として今回の企画を考えたという流れが正しいです。 イタリアのやや小さめなキップで、肌目は非常に細かくキレイな革です。 ソールは、実用面を考えて、いつものダイナイトソールです。 基本的にいつものオーダーメイドの靴と同じようなイメージで、デザイントラストと革が決められた専用のものとお考えいただければ良いでしょう。 ですので、製法はハンドソーンウェルテッド、お客様の足に合わせてラストの調整も行います。 今回の企画は、6月末までご注文をお受けいたしますが、そこで一度#SRFラストの受注は締め切らせていただきます。 なので、シャープなシューリパブリックのビジネスシューズがほしいという方は、ぜひこの機会にご注文ください。 価格は、いつもと同じで靴が101,520円(税込)、ラストが28,080円(税込)となっております。 オプション扱いに相当する革ですが、オプション費用はいただいておりません。 たぶん、この角度から見るのが最も格好良いのではないでしょうか? すでにたくさんの方々からご注文を頂いておりまして、正直なところ手配できた革の関係で受注枠はあと少しとなっております。 お早めにどうぞ。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(16足限定)。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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