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ネイビー

こちらは、先日ご紹介した革「プルアップオイル」のネイビーです。 この写真は、夜暗くなってから蛍光灯の下で撮ったものです。 じつは、先日お客様とも話したのですが、ネイビーの革は昼間に太陽光の下で見る見え方と、夜に蛍光灯の下で見る見え方が全く異なります。 私の印象だと、太陽光の下ではやや明るく青みがはっきりして見えて、夜の蛍光灯の下では少々黒みがかって見えます。 なので、今日の写真では少し黒みがかって見えるのではないかと思います。 これって、とっても不思議であり、使い勝手がとても良い革だと思っています。 たとえばお休みの日の昼間は、ちょっとカジュアルな格好をしてネイビーの靴を履けば、良い感じにカジュアルな感じにまとまり、夜になったら少しドレッシーな上着を着てネイビーの靴を履くと、これまた調度よい具合に綺麗な感じにまとまるということになります。 それが、場合によっては、暗いところでは黒に見えるかもしれません。 そんな不思議な性格を持つのがネイビーの革です。 まさに、思っているとおりに化けてくれる、本当に素晴らしい革です。 1足持っていると、とても使い勝手が良いので重宝することでしょう。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

今日のお客様は、千葉県にお住いのNWさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 NWさんは、今回の靴が初めてのシューリパブリックになります。 早速履いていただきました。   じつは、NWさんの弟さんが私たちシューリパブリックの靴をたくさん履いてくださっているお客様で、今回は弟さんからNWさんへのプレゼントでこの靴を製作させていただいたのです。 こんな世界にたったひとつだけのプレゼントって、とっても素敵ですよね。 NWさんはオーダーメイドの靴は初めてとのことで、簡単に説明をさせていただきました。 履き初めはまだ硬さが残ること、 履き始めて20分くらいで少しずつ靴が馴染んでくること、 少し馴染んできた頃に、靴ヒモの締め直しが必要なこと、 今後、半年くらいかけて靴が少しずつ成長していくことなどなど。   実際に20分くらい経った頃に、「本当に履いた感じが変わってきました。はじめは何となく履かされている感じがしましたが、もうすっかり馴染んできたようです。」 とおっしゃっていました。 NWさんは、靴の感覚を確かめるようにゆっくりと工房の中を歩き回っていらっしゃって、本当に靴に変化が起こったことに大変驚いていらっしゃいました。 普段から、時間があれば会社帰りに少し手前の駅で降りて、5キロくらい歩いていらっしゃるとおっしゃっていたので、このギブソンブーツもそんな時に活躍するかもしれませんね。   今回は、気持ちを込めたプレゼントの一端を担うことができて、私も本当にうれしかったです。 今頃は、すでにNWさんから弟さんへご連絡が行って、お二人で盛りあがっているかもしれませんね。 今日がありがとうございました。   靴のスペック デザイン: ギブソンブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRE+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日のお二人目のお客様は、千葉県にお住いのMIさんです。 お一人目のお客様もMIさんでしたが、偶然にもこちらもMIさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 MIさんは、確か今回の靴が6足目になります。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、こげ茶のスウェードのチャッカブーツです。 そして、写真の右のほうに写り込んでいるのが、前回完成した5足目のチャッカブーツです。 じつは、MIさんはこのチャッカブーツを大変気に入ってくださいまして、3足目から5足目が同じデザイン(チャッカブーツ)で素材違いというご注文をまとめていただきました。 その5足目が、写真の右に写り込んでいるネイビーのチャッカブーツです。 このネイビーは、暗いところではぱっと見で黒っぽく見えるため、使い勝手がとても良いのだそうです。 普通にネイビーの靴としてお履きいただいても、落ち着いた色ですから服を選ばないと思います。 そこまで気に入っていただいたチャッカブーツで、今回はスウェード+リッヂウェイソールという仕様です。 リッヂウェイソールは好みがはっきりと分かれるようで、履きこんでいくともしかしたら感じ方が変わるかもしれませんが、とりあえず今のところはまずますようです。 お履きいただいてすぐに、ソールが柔らかいという違いをお気づきになり、それでも「フニャフニャではないですね。」とおっしゃっていました。 リッヂウェイのほうがソールの凸凹が大きくて目立つので、エレガントに履くのであればダイナイトのほうが良いかもしれません。 それにしても、これからの時期にはスウェードの靴はマストアイテムですし、チャッカブーツもマストアイテムになると思います。 よほどかしこまった時でなければ、このスウェードのチャッカブーツはかなりたくさん活躍してくれることでしょう。 MIさん、今日はありがとうございました。 靴のスペック デザイン: チャッカブーツ レザー: キップスウェード ソール: リッヂウェイソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日は、本当に久しぶりにネット通販で買ったものが届くのが楽しみでした。 子供のころは、明日何かを買うとなると、もうとっても楽しみで全然眠れませんでしたが、大人になってからは思えばそういうことが少なくなってしまったような気がします。 初めての自分のクルマを買った時、まだ学生だったので本当に安い中古車でしたが、クルマを取りに行く前の日はたぶん人生のうちで楽しみで眠れなかった日のトップ5に入ると思います。 あとは、何年か前にペンタックスのカメラを買った時と、やはり何年か前にgiosの自転車を買った時は、ここ何年かのうちでは楽しみで眠れなかった記憶があります。 でも、だんだん歳を重ねて、欲しいものが手に入るようになってくると、それを手に入れたときの喜びが昔ほど大きくなくて、ちょっと寂しいですね。 ところで、今の子供たちは昔の子ほど物欲がないのかなぁって思います。 おもちゃ売り場で、床に転がって駄々をこねている子供って、あまり見ませんよね。 私が子供のころは、買ってくれるまでずっと言い続けていて、今でも覚えているのが、やっとひらがなが書けるようになった頃なので、たぶん幼稚園の年長のころだと思いますが、ケーキが食べたくて、家中の紙という紙に「けえき」と書きまくったことがあります。 さぞ親は手を焼いたことでしょう。 三つ子の魂百までで、私は今でもあまり変わっていませんが・・・。 ということで、今日届いたのがこちら(車輪止め)と・・・、 こちら(油圧ジャッキ)です。 そんなに大人が心待ちにするようなものではありませんが、私にとってはこのジャッキでクルマにスタッドレスタイヤを履かせて、真冬の雪国へ行くことができるという、ある種の夢の入り口なのです。 新しい旅行カバンを買ったら、どこかに行きたくなって地図を広げるとか、 新しいカメラを買ったら、知らない町に行って写真を撮ってみたいとか、 まぁ非日常に思いを馳せているわけです。 ただ、今回買ったスタッドレスタイヤは、組み換えの作業もセットだったので、実際にこのジャッキを使うのは、春になってノーマルタイヤに戻す時なのですが・・・。 それでも、やっぱり嬉しいのです。   さて、前置きが長くなりましたが、今日は2件の納品がありました。 お一人目のお客様は、埼玉県にお住いのMIさんです。 MIさんは、今回の靴が3足目のシューリパブリックになります。 早速履いていただきました。   今回完成したのは、グリーンのチャッカブーツです。 これまでに、お仕事用の靴を2足ご注文いただきまして、次はお休みの日に履けるものということで、今回こちらのグリーンのチャッカブーツが完成いたしました。 何年か前だと、男性がグリーンの靴を履くというのは、人によってはちょっと抵抗があったかもしれませんが、今では全く普通に格好良く履いていただける色という認識で、 特にMIさんは持ち物はグリーンが比較的多いとおっしゃっていて、私から見てもMIさんのイメージはグリーンという方です。 なので、今日着ていらっしゃった服にも、全く違和感なくこのグリーンのチャッカブーツが溶け込んでいました。   MIさんは、これまでのシューリパブリックの靴2足を、一週間の靴のローテーションに上手に組み込んでいらっしゃるそうですが、 実は以前に履いていて足に合っていなかった靴があるそうで、もう履かないのはわかっているのだけれど、捨てるのがちょっともったいなくて、家の下駄箱で眠っているとおっしゃっていました。 履けるものを捨ててしまうのはもったいないですし、かと言って履かないのにずっとしまっておくことも、あまり良いことではありませんよね。 そのようなお客様は、結構多いのではないかと思います。 ですが、履かないのであればそのまま朽ちていくのを見ているのも忍びないですから、履けるうちに売ってしまうとか、だれか履ける人がいれば差し上げるとか、もうだいぶくたびれているのであれば靴にしっかりと感謝をして処分するのが良いと思います。 時には、心を鬼にすることも必要です。   ともあれ、MIさんはブーツの快適さを大いに実感されたそうで、シューズと比べると脱ぎ履きが少ない日は絶対にブーツのほうが疲れにくくて良いとおっしゃっていました。 ぜひぜひ、これからもいろいろなブーツをお試しいただいて、快適な毎日をお過ごしください。 今日はありがとうございました。 靴のスペック デザイン: チャッカブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRE+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ラスティング

今日の作業は、ラスティング。 ラスティングは、たくさんの集中力と体力を必要とするので、あまりたくさんをまとめてやるのではなく、半日だけにするようにしています。 今日ラスティングをした靴のうちのひとつ。 ちょうどツヤのある革でしたので、蛍光灯の光が映って、どんな感じにつられているのかがわかると思います。 ラスティングのポイントはたくさんありますが、完成度を上げるときに大切なのが、センタリングと甲のつき方と、そして土踏まず周辺の引き方です。 センターが曲がっていてはキレイな靴になりませんし、甲が浮いているようでは正しい成形ができていません。 さらに、土踏まずがちゃんと引いていないようでは、作り手が靴作りそのものをちゃんと理解しているのかと疑われてしまいます。   こうして見てみると、靴のラスト(木型)は凸の部分と凹の部分とがあって、どちらにもアッパーの革がピタリと付いて成形されつつ、 型くずれしにくいように正しい力と正しい方向に引くことで、ちゃんとした靴が出来上がります。 どこの部分をどちらの方向に引くのかは、ちょっとずれてしまっただけでアッパーに変なシワが出ることもあります。 ともあれ、ラスティングは引く力加減もとても大切ですし、引く方向も大切ですし、更にはどの部分を引くのかということもとっても大切です。 ほとんど平らな革を、あっちこっち引いて立体の形にするのですから、そりゃ技術も要るわけです。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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インソールとリブ

カテゴリー: Message:伝えたいこと

リブ

毎月基本的に同じ作業を繰り返しやっているので、作業について書くことは同じような事になります。 ですが、毎回同じ作業ながら、これも伝えなくてはいけないということが新たに出てくるので、内容はまた違ったものになります。   今日の作業は、インソールのリブ加工(だけではありませんが・・・)。 ハンドソーンウェルテッドの靴の場合、グッドイヤーウェルテッドの靴のようなテープを貼るリブではなく、少し厚い革のインソールの裏側にリブ加工を施します。 このリブの加工如何で、靴の格好良い悪いが大きく左右されますので、リブ加工はかなり地味な作業ながら実はとっても大切な作業になります。 ちなみに、リブとはこの後の工程でウェルトを縫い付ける相手です。 アッパーをつり込んで、リブにウェルトをアッパーの革諸共縫い付けるわけで、その作業を手縫いで行うものをハンドソーンウェルテッドと言います。 リブの位置は端からどれくらいだとか、リブ自体の幅はどれくらいということを少し前に書きました。   今日伝えたいのは、また違ったポイントになります。 上の写真を見ていただくとお分かりになると思いますが、リブはインソールの裏側に直接加工してあります。 ということは、ハンドソーンウェルテッドの靴を何日も立て続けに履くと、たくさんの汗がインソールに溜まってしまい、 結局それはインソールの裏側へと伝わってきて、このリブにも影響を及ぼします。 影響のひとつめとして、ウェルトを縫っている麻糸にコートしてある松脂のワックスが湿気ではげてしまい、糸の劣化につながります。 糸が劣化して切れてしまうと、ソールを外して縫い直しという修理になります。 影響のふたつめは、湿気が靴の中に残ると、インソールやリブの劣化につながります。 時々お客様から靴の修理を依頼されて、ソールを外すことがあるのですが、明らかに湿気が溜まったまま履いているなぁというケースでは、インソールの裏側やリブが炭化しつつあって、ボロボロになりかけています。 かなり深刻な状況になっていることもあるのですが、外からは見えないのでその深刻さに気づかないこともあります。 その目印は、インソールが茶色くなってきていることです。 思い出してください、靴が新しかった時は、インソールは薄いベージュ色だったはずです。   ともあれ、靴の構造を理解していただくとどのように履けばよいのかということがわかっていただけることと思います。 靴の中に湿気を溜めないようにすることは、靴を永く愛用していただく上で非常に大切なポイントとなります。 ぜひ、靴と上手なお付き合いをお願いします。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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葛西用水路

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 そして、この素晴らしいお天気の日に完全なお休みになりまして、久しぶりに日頃の運動不足解消のために自転車に乗って出かけてみました。 目的地は特に決めず、近場をちょっとだけ走るつもりが・・・、 とりあえず向かったのが加須市を流れる葛西用水路という小さな川です。 葛西用水路は、その名の通り用水路で行田の利根大堰から始まり、埼玉県の東部を縦断して東京都足立区や葛飾区へとつながっています。 今日は、ウチの近くから葛西用水路に沿った道に入り、そのまま羽生方面へ北上しました。 途中で見かけた建物。 何かに使われているのか否か、ちょっとよくわかりませんが、あと数十年経ったらかなりレトロ感が出て良い雰囲気になることでしょう。 それまで残っていることを願っています。 葛西用水路に沿った道は終始こんなのどかな感じです。 お天気が良かったので、遠くに山が見えます。 しばらく走ると、葛西用水路沿いの道は突き当りとなり、その先には葛西親水公園なるものがありました。 もう、利根川の土手はすぐそこです。 そのまま葛西親水公園を通っていくと、 利根川につながる階段です。 自転車を担いで階段を上がれば・・・、 雄大な利根川がありました。 川の向こう側は、もう群馬県です。 こちらは、東武伊勢崎線の鉄橋。 そのまま、利根川の土手にあるサイクリングロードを川の上流に向かって少し走ると、 国道122号線と交差するところに、道の駅はにゅうがあります。 前回来た時同様、今回もここで休憩。 今日、私が乗ってきた自転車。 こんなに走るのなら、もっと軽いヤツで来ればよかったと後悔。 この道の駅には、関口義朗さん作詞の「あゝ上野駅」の石碑があり、スイッチを押すと爆音であゝ上野が流れる仕組みになっています。 この道の駅で会った年配のサイクリストの方が、「この曲は売れたねぇ・・・。」と言っていましたが、すみません、私が生まれる前の曲のようです。 このあと、昭和橋を渡って群馬県を目指します。 ここが県境。 利根川は、今日もゆっくりと流れていました。 ここで来た道を戻るか、もしくは群馬県側の利根川のサイクリングロードを下っていくか考えた末、群馬県側を行くことにしました。 じつは、利根川にはあまり橋がかかっていなくて、次の橋は約20キロ先の埼玉大橋(加須市)です。 埼玉県側を行けば、途中でショートカットをして帰ることができますが、せっかく来たのだから少し長い距離を走ってみることにしました。 こうしてみてみると、利根川をはさんで埼玉県側も群馬県側も大して変わりませんね。 とってものどかです。 だいぶ余裕が出てきて、走りながら自分ん影を撮ってみたり・・・。 これは、加須の未来館。 よくウチの小学生の娘が遊びに来ています。 何年か前には、ここで月の観察会があって、寒い中雲が消えるのをずっと待っていたということがありました。 川の向こう側を走っていたら、この辺りからスーッと帰れるのに・・・と、ちょっと後悔。 やっと、埼玉大橋が見えました。 ここを渡って行けば家に帰れる・・・のですが、この橋を上って降りてくるのはかなり大変。 なので、もうひとつ先の栗橋と古河を結ぶ利根川橋を渡ることにしました。 この埼玉大橋からも栗橋の利根川橋からも、私の家までの距離はさほど変わりません。 こんな坂を上るなら、もう少し走ったほうが楽です。 そして、しばらく進むと・・・、 この世の果て、いやいやサイクリングロードが左にカーブしていて、これ以上行けなくなってしまいました。 どうしたことかと辺りを見渡すと、 この残酷な状況をざわざわ航空写真で説明してくれる看板が立っていました。 つまり、ここは左から渡良瀬川が流れてきて利根川と合流するところだったのです。 私が目指す利根川橋は、目の前に見えるJRの鉄橋のほんの少し先なのに・・・。 かといって、だいぶ前に通過した埼玉大橋まで戻るのは癪に障ります。 いっそのこと、どこかで渡良瀬川を渡って向こう側へ行ってしまえばよいと思ったとたんに見えたのが、埼玉大橋と同じくらいの高さの渡良瀬川に架かる橋。 結局、あきらめて埼玉大橋まで戻り、すぐ横を走り抜ける大型車におびえながら狭い歩道を走り、クタクタになりながら帰宅しました。 走った距離を確認したら、50キロ強。 久しぶりに、良い運動になりました。 次回は、もっと軽い自転車で行くことにします。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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イベント開催

恒例のイベント開催のご案内です。 まずは、イベント@リファーレ大阪店のスケジュールから。 今回の大阪店のイベントは、12月3日(土)と4日(日)の2日間の予定です。 大阪店では、少しずつお馴染みのお客様も増え、さらには毎回新たにお会いするお客様もいらっしゃって、私個人的にもとても楽しみなイベントとなっています。 また、大阪へ行って感じるのは、関東のお客様と雰囲気やお好み、更にはご興味をお持ちになることが少し違っていて、 変に飾らないでストレートに接してくださるところが、私はとっても良いなぁって思っています。 今回も、足の計測とハンドソーンウェルテッドの靴の受注会を開催します。 ハンドソーンウェルテッドの靴のサンプルをお持ちいたしますので、私たちシューリパブリックの靴にご興味をお持ちの方は、ぜひお越しください。 また、靴の勉強をされている学生さんも、大歓迎です。 学校では教えてくれない業界の事情なども、分かる範囲でお伝えいたします。 大阪店でイベントを開催すると、時々神戸のSUNさんのお客様がお越しくださることがあって、お取引先同士て良い感じにつながっていくのも非常に嬉しいところです。 リファーレ大阪店がある北堀江には、おいしいお店がたくさんありまして、リファーレ大阪店にお越しいただいた時には、近くのおいしいお店にもお立ち寄りください。   そして、恵比寿店でのイベントは、12月11日(日)の予定です。 恵比寿店でのイベント開催は、この冬で9年が経ちます。 本当に長いことお世話になっています。 時々お客様から訊かれることで、東京の恵比寿でイベントを開催して、もしオーダーしたいお客様が恵比寿にいらっしゃる意味があるのかということなのですが、 確かに私どもの埼玉県加須市にある工房に直接お越しいただければ、もっとじっくりお話ができますし、価格だってもう少し安くなります。 ですが、加須市の工房までお越しいただくのに、仮にそのお客様が品川区に住んでいらっしゃったとすると、およそ2時間近くかかり、 往復の時間+打ち合わせの時間を考えると、完全に半日以上の小旅行になってしまいます。 その時間が取れるお客様や、工房でじっくりと打ち合わせをしたいというお客様は加須市の工房に起こしただければ良くて、 それがちょっと難しいというお客様は、恵比寿でご注文いただけば良いのです。 また、オーダーする以前にちょっと靴の実物を見てみたいとか、つくり手と話をしたいという時に、わざわざ加須までお越しいただかなくても恵比寿でお会いできれば、それは十分なメリットになります。 さらには、これは私がイベントのメインに考えていることなのですが、お客様に足に合った靴を履いていただくために、そのお客様の足を計測して結果をお伝えし、ご自身の足に関してご理解いただき、足や靴に関心を持っていただきたいと思っております。 思いの外多いのが、有名なブランドの高価な靴を履いていらっしゃるのに、実はサイズが合っていないというケース。 せっかく良い靴を履いていただくのであれば、正しいサイズのものを快適に履いていただきたいと思います。 そんな目的があって、ずっと長いことイベントを開催させて頂いています。   恵比寿の方は、私の都合で1日だけとなってしまいましたが、ご都合がつく方は是非お越しください。 時間があれば、私たちの靴の裏話もさせていただきます。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革が入荷しました

カテゴリー: Leather:革入荷情報

プルアップオイル

先日ご案内しました革が、昨日入荷しました。 すでに前もって革のスワッチを頂いていたので、おおよそどんな革なのかわかっていましたが、やはりスワッチと大きな革とでは全く違います。 とにかく1枚の大きな革は、ぱっと見た時の迫力が違います。 ともあれ、ご覧ください。 コチラが#ワイン。 写真ではちょっと色味がうすく見えますが、じつは実物もワインというほど深い色ではありません。 でも、これはまだ何もしていない状態でして、靴が完成した時にはしっかりと仕上げをするので、もう少し深みのあるワインに仕上がる予定です。 全色共通でまだらな色合いです。 厚さは2ミリとなっていますが、測ってみたら実際にはもう少し薄いようでした。 オイルを含んでいる革ということでELBAMATTと比較すると、ELBAMATTは厚さが1.6ミリでやや薄いながらもっと厚く感じられる作りでカッチリしているのに対して、 今回入荷したプルアップオイルは厚さが1.8ミリ強ですがパリッとした印象で、それでいて一度シワが入ると柔らかくなるような印象があります。 ですので、履き始めはプルアップオイルのほうが硬く感じるかもしれませんが、数回履いて履きこんでいけば似たような履き心地になると思います。 あとは、大きな違いが発色です。 ELBAMATTは比較的はっきりした色なのに対し、プルアップオイルはボヤ〜っとした色合いで、実はそんなところも私が気に入った特徴のひとつです。   次に#チョコです。 この色が、私が思っていたよりもはるかに良かった色です。 正直なところ、茶系も欲しいというお客様がいるだろう程度であまり期待していなかったのですが、開けてみてビックリ。 写真の左のほうが少し色が褪せていて、これは劣化しているわけではなく、オイルを含んでいるためにこのようになっているのです。 その薄くなった色合いがなんともステキで、多分量産靴メーカーではリジェクトされてしまいそうですが、私は特にこの部分を上手に活かしたギブソンブーツをおすすめしたいと思っています。 少しだけミリタリーのテイストを入れても良いですし、とにかくかしこまった靴ではなく、ザックリした雰囲気の服に合うような靴を仕立てるのに最適な素材です。   最後にネイビーです。 このネイビーは、発注時に最後まで黒にしようなネイビーにしようかと悩んだ結果、コチラにした色です。 その理由は、暗いところで見るとこの革は黒なのかネイビーなのかわからないくらい暗い色で、それでもって太陽の下ではしっかりとネイビーに見えるという、なかなか趣きのある色だったからです。 TWさんの名言のとおり、黒は非常にニュートラルな色であり、このような遊び心がある革で作るなら、色も遊び心があって欲しいと思います。 それでいて、この革は主張をし過ぎないので、実際には使い勝手が非常に良い靴になると思います。   今回の入荷は、3色とも7足分ずつです。 7足って、微妙ですよね。 そんなに早くなくならないだろうと思っていたら、あっという間になくなってしまうかもしれません。 これから寒くなって、ダウンジャケットに合わせるようなブーツや、とってもカジュアルな服にツイードのコートという組み合わせに合わせるブーツとして、ぜひご検討ください。 きっとみなさんは、もっとステキな合わせ方をイメージしていらっしゃることでしょう。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ジョージブーツ

今日のお二組目のお客様は、埼玉県にお住いのKIさんです。 KIさんは、今回が初めてのシューリパブリックになります。 早速履いていただきました。   今回製作したのは、ELBAMATTを使ったジョージブーツです。 正直なところ、私はジョージブーツを作るのは初めてでして、昔はパターンナーをずっとやっていたので写真を見ればパターンに関してもラスティングに関しても問題ないのですが、製作の過程でいくつか考えなくてはいけない箇所がありました。 ジョージブーツって確かにエレガントですが、製作や実用においてはやや手間のかかる部分があるのではないかと感じています。 たとえば、ハネが小さめでtabの位置が後ろ気味ですから、脱ぎ履きがちょっと面倒だったり、 筒の高さがギブソンブーツと同じくらいあるために、一般的なスムースの革で作る場合はヴァンプの部分のクセ付けをしなくてはいけなかったり・・・。 これはこれでキレイなブーツであることは間違いありません。 履いた時のシルエットや、カカトのS字を描いたカーブは、既製品とはちょっと異なる部分でして、KIさんはそんなところを大変気に入ってくださいました。   今後は、ジョージブーツに関しては私なりに納得のいかない部分があって、KIさんの足の形でしたらOKですがほかのお客様に合うかどうか確信が持てないということもあり、受注はしばらく控えさせていただきます。 チャッカブーツと似たようなデザインなのですが、作り手から見ると構造的に全く違うモノですので、ご了承ください。 ともあれ、ちゃんとしたものをお渡しできて良かったです。 じつは、パターンは納得がいかなくて何度か作り直したのですけどね。 KIさん、ありがとうございました。 靴のスペック デザイン: ジョージブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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