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今日は6月30日。 今年も今日で半分が終わりました。 本当に早かった。 後半も楽しんでいきましょう。 さて、靴を作る工具はたくさんあります。 私個人的には工具に関しては単機能のものを好んで使いますので、結構な数になります。 この作業に使うナイフとか、この作業に使うハンマーなど、あまりひとつの工具であれもこれの遣うのが好きではなく、 似たような工具でもこの作業の時は大きいヤツで、この作業の時は小さいヤツという具合に分けていることもあります。 そして、ラスティング(つり込み)で使うのがこのラスティングピンサーです。 このラスティングピンサーは、ラスティングの時にしか使いませんが、ラスティングの際の革を引く作業とクギを打つ作業のどちらにも使います。 実際に、作業をするときに革を引く工具でそのままクギを打つことができるというのは、工具を持ち換える必要がなく、ある意味非常に合理的です。 そんなラスティングピンサーですが、この工具を含めてほとんどの工具が買ってきた状態から多少のカスタムをする必要があります。 というのも、使いやすいように加工する場合もありますが、この場合は危険の回避が主な目的になると言って良いでしょう。 通常、こんなふうにもってペンチのように革をはさみ、向かって右側の凸の部分を支点にして革を引きます。 買ってきたままのものはというと、 こんな感じです。 この写真では下側のものが新品です。 どこが違うのかというと、この部分です。 新品がこんな状態なのに対し、 私が使っているピンサーはこんなふうにツルツルに加工してあります。 じつはこの部分、ラスティングの際に革の形をササっと慣らすためにアッパーの革を直接叩くことがあり(使い方に因ります)、 この部分で革に傷をつけてしまってはいけないので、表面のガリガリを削るだけではなく、四つの辺と四つのカドを落としてあるのです。 職人さんによって使い方が様々なのですが、私の場合はこの面で革を軽く叩くこともあり、クギを打ち、革を引くときの支点として使います(その場合はアッパー側に触れることはありませんが)。 なので、もし誤って当たるところがズレてアッパーのどこかにピンサーの角が当たてしまって傷をつけてしまってはいけないので、 この部分の辺とカドは面を取りました。 このほかにも、ハンマーに関しても面の部分は革を叩くときに使うため、買ってきたらまずサンドペーパーである程度キレイに削り、カドを落として安全な工具に加工します。 ナイフ類は、ほとんど研いでないため自分でスパッと切れるように研ぐ必要がありますし、 釘抜きなどは、少しでも使いやすいように薄く削ることもあります。 ほぼ全部の工具においてカスタムが必要と言って過言ではありません。 自分に使いやすいというよりも、そうしないと使えないというのが正しいと思います。 それなら、初めから使える状態で売っていてくれればよいのにって思うのですが、これはそういう文化なのでしょうね。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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チャッカブーツ

今日ご紹介するお客様は、栃木県にお住いのSさんご夫妻です。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 Sさんご夫妻とはもう結構永いお付き合いになります。 5年くらい前に、私が新潟のコージ製靴さんのセールに出店した時に突然いらっしゃったり、 3年前に愛知県の一宮で開催したイベントに来てくださったり(それもクルマで)、 さらには、長野市のIVY PRODUCTSさんのイベントに来てくださったりと、とにかくフットワークの軽い方々です。 普段からとても仲良くしていただいていて、いらっしゃるとついつい靴とは全く関係ない話で盛り上がってしまいます。 ともあれ、早速履いていただきました。 奥様のチャッカブーツですが、奥様がつい数日前に足の指を骨折してしまったそうで、 残念ながら左足は履くことができませんでした。 今回の靴は、奥様には初めてのチャッカブーツです。 毎回アヴァンギャルドな仕様でご注文いただいていまして、今回のチャッカブーツもチャールズFステッドのデッドストックのブルーの革でご注文でした。 何ともエッヂの効いた靴ですよね、ステキです。 そしてご主人は・・・、 ELBAMATTの型押し+Lストーム仕様という、カジュアルテイストの効いたチャッカブーツです。 ご主人には、初めてのLストーム仕様となります。 もうすでに何足もご注文いただいているので、特に履き心地がどうこうというのはありませんが、 ご主人は毎日私たちシューリパブリックの靴をローテーションで履いてくださっているとおっしゃっていました。 「だから、足の心配はもう大丈夫なんですよ。」 とのこと。 私もこのブログを通じてお客様にいろいろとお伝えしたいところですが、私があまりあれこれと言ってしまうと営業色が強くなってしまってあまり良くないのではと思い、 毎回遠慮気味にお伝えしています。 ですが、Sさんご夫妻もおっしゃる通り、足に合っている靴というのはもちろんのこと、しっかりと作られていて足を機能させて歩ける靴をいつも履いていると、 足の健康を保つこと、もしくはより健康にすることができ、将来歳をとってから足腰から弱ってくるというのを最低限に抑えることができると考えています。 いくらたくさん歩いたところで、足をしっかりと機能させていなければ、足の健康につながらないのではないかと思います。 そんなことを、Sさんご夫妻もおっしゃってくださっていて、私が思っていることがしっかりと伝わっているのだと思っています。 ともあれ、これからもシューリパブリックの靴をたくさん履いてくださいね。 今回もありがとうございました。 靴の仕様(ご主人の靴) デザイン:チャッカブーツ レザー: 型押し ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 靴の仕様(奥様の靴) デザイン:チャッカブーツ レザー: オイルKUDU ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRLA+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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モンクストラップシューズ

今日のお客様は、兵庫県にお住いのMNさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、こげ茶のモンクストラップシューズです。 私たちシューリパブリックでは、あまり製作する足数が多くないモデルですが、ご要望があればもちろんお作りさせていただいています。 このモンクストラップは、MNさんからハネの形に関してご要望をいただいていまして、 写真のような形になりました。 この形状は、私としてもスタンダードな形状なので、もしご要望をいただかなかったとしてもこの形になったと思います。 履いていただいてご感想は・・・、 「いいですねぇ。モンクストラップというと、もっと硬い履き心地になるかと思っていましたが、なかなかいいです。」 とのこと。 さらに・・・、 「この雰囲気なら、仕事用としてもつかえますし、今日みたいな格好でオフの日にも履けそうですね。」 と、大変気に入っていただけたようです。 MNさんは、これまでにも定期的にご注文してくださっていて、 「また次も考えているんですよ。じっくり楽しみながら決めます。またお願いしますね。」 と、靴の仕様を考えるのを楽しんでいらっしゃるようでした。 私も楽しみにしています。 今日もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン:モンクストラップシューズ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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最近人気の革

カテゴリー: Leather:革入荷情報

そろそろ月末が近くなってきましたね。 私たちシューリパブリックでは、靴の製作に関して毎月製作する足数を決め、それらをひとつのグループとしてスケジュールを組んで作業を進めます。 そうすることで、完成の予定もご注文時に決まりますし、いつまでに何をしたら良いのかも一目瞭然です。 今日ラスティングをしたこの靴たちは8月納品予定のグループで、今月中にラスティングを終えるという予定になっています。 なので、この靴たちの予定はとりあえずクリアです。 ちなみに、次の9月納品の靴たちのグループは、今月中にラストの調整を終わらせるという予定になっており、こちらもすでに終わっています。 多少予定を前倒しで進めているので、気分的にはやや余裕ありといったところです。 さて、最近急に人気が出てきた革があります。 それがこちら。 このギブソンブーツに使っているVacchetta 800というシュリンクの革です。 数年前から取り扱っているのですが、急に昨年の暮れあたりから人気が出て、この革で作りたいというご要望をたくさんいただいています。 でも、ひとつ困ったことがありまして、この革はもともとは違う色をしていて、日焼けでこの色になったのです。 元々の色は・・・、 ちょっと目を疑うような感じですが、ネイビーでした。 それが、工房の蛍光灯で焼けてグリーンのような色になってしまいました。 ですが、このグリーンのような何とも表現の難しい色が格好良いとのことで、元の色を確認いただいた上でこの革でご注文をいただいています。 たしかに、元々のネイビーもとってもステキな色ですし、焼けたグリーンらしき色もステキで、 さらにその変化も楽しめるということで、それならなおさらこの革が良いとおっしゃる方が多いのです。 日本では、あまりそういう革って多くないかもしれませんね。 色が変わっていくので、より自分のもの感も感じていただけるかもしれません。 せっかくのオーダーメイドなので、そんな革の靴も良いかもしれませんね。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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ギリーシューズ

今日のお客様は、埼玉県にお住いのNNさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、こげ茶のギリーシューズです。 NNさんは、今回の靴が2足目のシューリパブリックになります。 履いていただいて最初のご感想が・・・、 「ギリーシューズって、とってもしっかりと足をホールドしますね。1足目のオックスフォードと履いた感じが全然違います。デザインでこんなに履き心地が違うとは思いませんでした。」 とのことでした。 そうなんです、ギリーシューズは特にホールドを重視した仕様になっていまして、しっかりと足をホールドしているのが実感できます。 履き初めなので、特にタイト目にヒモを締めていましたが、多少時間が経って馴染み始めたタイミングでも、やはりギリーはちょっと違うと感じていただけたようでした。 NNさんは、私たちシューリパブリックのお客様の中でもかなり足が細いほうで、だからこそ足に合わせて製作した靴のフィッティングを実感していただけたようです。 この雰囲気の靴でしたら、オフの日にちょっとキレイな服を着てお出かけされるときにも使えそうですね。 そして、今日も奥様がご一緒にお越しいただきました。 奥様は、少し前にチャッカブーツを納品させていただいていまして、そのチャッカブーツがイイ感じに成長していました。 こうしてご夫婦でビシッと革靴を格好良く履いていらっしゃるのは、とってもステキです。 これまでご夫婦で交代に靴をご注文いただいていまして、今回は奥様にご注文いただきました。 完成がとっても楽しみです。 今回も、ありがとうございました。 靴の仕様 デザイン:ギリーシューズ レザー: キップシュリンク ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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The Basic でいこう

カテゴリー: Leather:革入荷情報

キャッシュレス決済のポイント還元事業の終了まであとわずかです。 この還元事業では、クレジットカードでお支払いいただくと、5%の還元となります。 10万円に対して5,000円の還元は、決して見過ごせません。 靴を今のうちにオーダーしておきたい、もしくは残金をこの期間中に支払ってしまいたいという方は、その旨ご連絡ください。 わざわざ工房にお越しいただかなくても、クレジットカードで決済できる手段がございます。 さて、黒い革の靴はベーシックでありニュートラルです。 どんな格好をするにせよ、お仕事の時に履くのならほとんどのケースで間違いないはずです。 しかしながら、いわゆるボックス調の手ごろなキップが最近では入手するのが困難になってきていて、 私たちも何とか入手できないかといろいろなルートを当たっているところです。 今、私たちの工房で扱っている黒のスムースのキップで、フォーマルやビジネスでも使えて革のクオリティが良いものがこちら。 イタリアのタンナーであるRussoのKing MPという革です。 これまで何度かご紹介していますが、仕上がった靴を見るとやっぱりキレイです。 ラスティングの際に革を引っ張って成型しますが、その時の伸びる質感も素晴らしいです。 なかなかこの感覚をお伝えするのが難しいのですが、これまで扱った革の中でWindsorとかイルチアなどの革は、ラスティングの際にピンサーで革を引くと何とも言えないイイ感じに革が張ってしなやかに伸びます。 本当は伸びていないのかもしれませんが、あまりにもしなやかなので伸びているような感覚になります。 このKing MPも同様で、いい感じに張って伸びているような感覚になります。 既にこの革で何足か靴を作っていますが、この単なる革の状態からは想像できないキレイな雰囲気に仕上がり、 靴になった時のほうが目が詰まっているように感じました。 革の質感を見る時の参考として革の裏側を見ていただいていますが、なかなかキメがそろっていて素晴らしいです。 そんな革なので、お仕事用にオックスフォードなどを作るのも良し、オフの日に履くためのチャッカブーツをキレイな雰囲気で作るのも良し、 とにかく失敗のないキレイな靴に仕上がります。 もちろん磨けばキレイに光ります。 この革で1足作ってみたいという方、ぜひお早めにご連絡ください。 残りが少なくなっていますので、お早めにご連絡ください。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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ふと気づけば、もう6月も下旬です。 今月が終われば今年の半分が終わってしまうわけですし、カレンダーは知らないうちにだいぶ薄くなりました。 新型コロナの騒動でバタバタしているうちに、いつの間にか時間が過ぎていました。 感覚的には、まだ3月くらいのつもりなのに。 この新型コロナの騒動で、ホント世の中が大きく変わりました。 もちろん変わらないこともありますが、大きく変わったこともたくさんあります。 じつは、今日は水曜日で私たちシューリパブリックの工房はお休みなのですが、そのお休みを使って家の用事を済ませてきました。 ちょっと買いたいものがあり、数か月ぶりに近所のショッピングモールに行って、いつものようにふらふらといろいろなお店を覗いたのですが、 昔はもしかしたら必要かもしれない、かつ安くなっているというものだったら、ほぼ間違いなく買っていたのが、 買うのは今必要なモノだけになりました。 特に安くなっているか否かはそれほど大きな要素ではなく、もちろん安くなっていることに越したことはありませんが、 安いから買うという選択をしなくなったことを改めて実感しました。 そういえば、あるお客様が言っていました。 新型コロナの騒動を経験して、特に上の世代の方々のお金の遣い方が変わってきていると。 私を含めて周りの人たちも、要らないものは本当に買わなくなりましたし、必要なモノはこれまで以上にちゃんと考えて買うようになりました。 ちゃんと考えて買うということは、目先の損得に惑わされることなく、長期的に判断することや、自分の気持ちや幸せ度を判断するということです。 冬だったら、このコートが予算を少し超えているんだけど、でもちょっとムリしても絶対こっちのほうが買ってから幸せだよなぁって思えば、 予算を超えていてもそのコートを買います。 妥協をして気に入らなくていやいやながら使って、途中で買い換えるのなら、初めから納得できるものを買ったほうがずっと幸せです。 じつは、つい先日私もパソコンを買いました。 今使っているchromebookが2020年の6月、つまり今月で自動更新サポートが切れてしまうため、その代替えとしてまたchromebookを買いました。 その際に、狙っていたモデルがちょうど欠品していて、上のクラスのハイスペックなモデルか、下のクラスのスペックの低いモデルかという選択になりまして、 パソコンでは過去にスペックの低いヤツを買って一度失敗しているので、結局上のクラスのモノを選びました。 これならしばらくは快適に使えるはずですし、買って良かったと実感できるはずです。 たとえ100均で何かを買う時でも、以前に比べてムダなモノを買わなくなったと思いますし、 おそらくこれからの社会で安いことだけが理由で買うということは、衰退していくのではないかと思います。 100円でも1,000円でも、お金を遣う時にはしっかりと考えて選びましょう。 高くても、満足度が高ければ、それで幸せになれるのであれば、十分に買う価値がありますから。 靴屋として、私は靴選びにも同様なことをお願いしたいと考えています。 その靴を履いてある期間を過ごすことになるはずですから、その時が幸せだと思えるような靴選びを、ぜひお願いします。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。    

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TempestiのMAINE

カテゴリー: Leather:革入荷情報

その前に、まずはお知らせを1件。 ご存知の方もおいでと思いますが、昨年の10月から始まりましたキャッシュレス決済のポイント還元事業が、もうすぐ終了となります。 6月末日をもって終了です。 お客様の中には、なんとかこの期間中に代金を支払ってしまいたかったのに・・・、 と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。 そこでご提案ですが、もし完成はちょっと先だけど残金をカードで6月中に払ってしまいたいという方がいらっしゃれば、その旨お知らせください。 わざわざお越しいただかなくても、クレジットカードでお支払いいただくことが可能です。 さて、先日あるお客様のアッパーを縫っていたのですが、その革が思いのほか格好良くて、これはぜひ皆さんにお伝えしなければと思い、 改めてご紹介させていただくことにしました。 その革がこちらです。 Tempesti社のMAINE(メイン)という革です。 この革に関しては、ネットで調べていただければ情報がたくさんありますのでお任せするとして、 まぁとにかく格好良い仕上がりが期待できるのです。 ちなみに、そのお客様はセミブローグをご注文いただきました。 これだけ見ると、まぁ普通の茶色の革なのですが、この革をちょっと仕上げしてみると、こんなふうに化けました。 これは、モゥブレィのダークブラウンのクリームで軽く仕上げたものです。 深みが出て、ツヤが出て、とってもイイ感じに変化していると思いませんか? これは靴になったら間違いなく格好良いはず。 今、私たちの工房には、このブルチアート(茶色)のほかにネイビーしかありませんので、 革問屋さんにダークワインと黒をお願いしようと考えております。 入荷はかなり先になりそうなので、そちらは入荷したらまた改めてお知らせいたします。 今はこのブルチアートですよ。 茶系が好きな方、仕上げを楽しめる方には、かなりお勧めの革です。 革自体は結構しっかりしていて、いい雰囲気が出そうです。 在庫は今のところ6足分ほどありますが、ご希望の方はお早めにご連絡ください。 革のお取り置きもOKです。 お取り置きの期間は3か月です。 ご連絡をお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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革のインソール

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

巷では、先週の金曜日から都道府県をまたぐ移動の制限がなくなり、週末には実家に帰ったりお出かけをしたりする方々の様子を目にしました。 3月から学校が休校になったり、諸々の制限が始まったりして、何かと息苦しい日々を過ごしてきた方も多いはず。 もしかしたら、今でも在宅でお仕事をされているという方もいらっしゃるでしょうから、まだまだ大変な日々は続いているのかもしれません。 お客様とお話をしていると、外に出られず、人にも会えず、なかなか辛かったとか、在宅ワークになって外出する機会が減ったため、身体の調子が良くないなどの話を聞くこともあります。 少なくとも、これまで通勤で駅まで行って電車に乗って会社に行っていた方にしたら、それがなくなって運動量が激減したという方もいらっしゃることでしょう。 そんな環境が、自ら望んで起こったわけではなく、突然に否応なく起こったわけですから、そりゃストレスもたまるはずです。 私自身は、仕事においてはほとんど環境が変わることなく、これまで通りに作業を進めたりお客様をお迎えしたりしていましたが、 それでも周りの環境がこんな感じですし、出張に行くことが難しい時期もありましたから、知らないうちにストレスがあったのかもしれません。 まだまだいろいろと心配はありますが、とりあえずは外出の制限もなくなったことですので、 体調管理の意味も含めてたくさん歩くようにしましょう。 身体を動かして少し汗をかけば、気持ち的にもだいぶ変わりますから、お天気の良い日にはぜひやってみてください。 縄跳びなども手軽でおすすめです。 さて、今日はインソールの裁断から靴に打ち付ける作業をおこないましたが、 今回使ったインソールがとにかく厚くて驚きました。 私たちシューリパブリックでは、インソールに使う革は半裁(牛の身体を背中で右左の半分に裁断した状態のもの)で買ってきます。 写真ではスケール感がイマイチ伝わらないかもしれませんが、この写真は首まわりを取り払い、その後に数足分を裁断した状態です。 裁断する前では、一番長いところで2メートルちょっとくらいあったと思います。 こうしてみると、特に厚さは感じませんが、 断面はこんな感じ。 厚さを測ってみると、この部分で7.5㎜ほどでした。 ご存知の通り、牛の革は個体差があるもので、さらに言えば季節によって厚さの違いがあります。 そのため、私たちシューリパブリックではインソールの革を購入するときには数か月前から頼んでおいて、厚いものを選んでいただいています。 というのも、ハンドソーンウェルテッドにおいては、革の裏側にリブと呼ばれる加工を施して、その部分にウェルトを縫い付けるので、 その革自体がある程度しっかりとしている必要があり、靴自体の剛性を考えてもインソールのしっかり感は重要な要素になります。 しかしながら、お客様すべての方にとっても厚いインソールが良いというわけではなく、きゃしゃな女性の方もいらっしゃいますし、男性でも適度にしなやかな方が適していることもありますので、 革の中でも裁断する場所を変えたり、場合によっては違う革から裁断するなどしています。 いずれにしても、人間の体重を支える靴の中で、人がほぼ直接乗るインソールですから、質感や剛性感、そして適度なしなやかさなど、それなりに良い素材である必要があり、 これをスポンジやウレタンなどで代用するのは、まだちょっと難しいと思っています。 環境の問題や動物愛護の問題などで、革を素材として使うことに異論を唱える方もいらっしゃいますが、 私個人的には食物連鎖の範囲で、人間のエゴでムダに生き物を殺したりしない範囲であれば、動物の皮を使うことはOKだと思います。 ただし、使うからには大切にしなくてはならず、永く使えるものを選ぶことや素材を提供してくれた動物に感謝することは必要だと思います。 皆さんも目にするかと思いますが、量販店などで本当に安い価格で革の靴が売られていて、 でもそれらは修理をすることを前提に作られているわけではなく、ユーザーからしても修理をするなら買い替えたほうが良いと思えるようなものだったりしますから、 そういう靴に革を使っていることがもったいないことだと気付いてほしいです。 世界にはいろいろな考え方の人々がいて、それで世界がバランスしているのかもしれませんが、 事実を知って、それなら考え方を改めたいと思うこともありますので、革がムダに使われている現状もぜひ知っておいてください。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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チャッカブーツ

今日のお客様は、埼玉県にお住いのSSさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 SSさんは、2017年に愛知県の一宮市で開催したイベントにも来てくださった方で、普段から私たちシューリパブリックの靴を大変活用してくださっているお客様です。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、今となってはとっても貴重なスウェードの革を使って製作したチャッカブーツです。 今回の靴が8足目になりますが、このチャッカブーツはこれまでの靴と違ってウェルトをLストーム仕様にしており、 ソール周りがかなりどっしりとしていて、雰囲気もかなり異なっています。 スウェードは、お客様によってはあまり好きではないという方もいらっしゃるのですが、 実際に履いてみると、とてもしっかりとしていて履き心地も優しくて、素材として非常に優れていると思います。 じつはSSさんは、足の幅が細く甲もとっても低いため、既製品の靴ではほぼ合うものがありません。 履ける靴がなく困ったということで、数年前に私たちの工房にお越しいただきましたが、 1足目の靴が完成してからとっても気に入ってくださって、靴が少しずつ増えて8足になりました。 「本当に、以前は靴に困っていましたが、こうして足に合う靴を作っていただけて、靴の悩みが解消しました。」 とおっしゃっていました。 SSさんの足は、先ほども書きました通り細くて薄いのですが、足の小指が当たると痛くなってしまうとのことで、 甲周りをしっかりとホールドさせて、極力足が前にズレないようなフィッティングにする必要があります。 完成した靴をまじまじとみるSSさん。 そして、その足元は以前に製作した違うスウェードのチャッカブーツ。 「高山さんがもし靴を作れなくなったら、私のラストいただきたいんですけどいいですか?」 って、冗談半分でおっしゃっていました。 確かに、SSさんよりも私のほうがだいぶ年上なので、そんな時が来るかもしれません。 ただ、確かにフィッティングに関してはラストも重要なのですが、靴はラストだけで決まるわけではなく、ラスティングの加減やセッティングなどもかなり大きく影響を及ぼしますので、 同じ履き心地を再現するのは、結構難しいかもしれません。 それまでに、必要な数を作っておきましょう。 「また、欲しくなったら来ますね。」 とSSさん。 はい、いつでもお待ちしております。 今日もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン:チャッカブーツ レザー: スウェード ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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