いつになく長いお正月休みになり(と言っても1日長いだけですが・・・)、すっかり飽きてしまいました。
休み慣れていないということもあり、やっぱり今日から仕事をすればよかったとちょっと後悔です。
もっと長い休みならば、フラっと旅行に行ってしまうのですが。
そんなわけで、せっかくのお休みを無駄にしてはいけませんから、私たちから見た一般的なご家庭のような行動をしようということになり、佐野のプレミアムアウトレットに行ってきました。
私は平日休みですし、娘は平日はもう学校の帰りが遅くなっているので、なかなか家族揃ってどこかに行くということが少なくなってしまっているのです。
さて、久しぶりに訪れた佐野のプレミアムアウトレットですが、おそらく年明けのセールをやっていたようで、かなりの混雑でした。
お昼前に到着して、駐車場は問題なく入れたものの、フードコートもレストランも長蛇の列で、流石にここに並んでお昼ごはんを食べようという気にはなりません。
それよりも、見たいものをさっさと見てしまおうというのが我が家の基本的な見解です。
私は特別にほしいものはなかったので、お店の中をウロウロと見て回るだけですが、なかなか面白いものもたくさんあります。
こちらは、娘が気に入ったスコッチグレインのパンダの靴です。
「履いて写真を撮って良いです。」的なことが書いてあって、これは完全にSNS対応ということでしょう。
このあと、私は普段自分から絶対に選ばないようなジャケットでも買ってみようかと思い、何軒かのお店を回ってみましたが、
思っていたようなジャケットがあったとしても、着てみたら肩だけきつくてサイズが合わないとか、
デザインが良いのに、色や素材がちょっと気に入らないなど、
合格点に達しないものばかりで、結局何も買わずに終わってしまいました。
既成品の場合、予め完成しているものを購入するわけですから、デザインや作り、素材がOKで、サイズがOKで、そして価格もOKというものに出会うのはもうミラクルとでも言うほどです。
実際、私自身オーダーメイドの靴の作り手という視点で見て、既成品のメリットとデメリット、オーダーメイドのメリットとデメリットを比較すると、私の個人的な考えではオーダーメイドのほうが良いように感じます。
というのは、既成品の場合は概ね大量生産を前提としているので、生産効率に於いてはムダを極力減らし、比較的割安で製品を作ることができる反面、生産者から問屋、小売と渡っていくうえでの利益の確保と、売り残った時のことを考えての価格設定は、生産時に効率よく作った価格的なメリットを打ち消してしまいます。
一方、オーダーメイドの場合は作り手選びさえ間違わなければ、おおよそ希望する製品ができる上に、人の手で手間をかけて丁寧に作るものもあり、さらにムダに売れ残るようなものを作ることもなく、広い視野で見ればとても合理的である反面、少量生産の限界があって大量生産ほど効率よく作ることはできません。
なので、使い捨てを前提とするような消耗品は大量生産の既成品を、ある程度永く使うものは少量生産のオーダーメイドを選ぶのが、理にかなった選択なのではないかと思っています。
では靴は?というと、今の時代ならオーダーメイドを選んでいただくほうが良いように思います。
私の考えでは、オーダーメイドの靴は単にマニアの方や富裕層の方のためのものではなく、マーケティング的に見れば、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティの方には普通に履いて頂いても良いと思っています。
以前に比べて、信頼できるオーダーメイド靴のサプライヤーもだいぶ増えてきていますから。
そして、靴は身体をしっかりと支えるべきものであり、健康にも大きく影響を及ぼすこと言われる、とっても大切なものですから。
さて、明日から通常営業です。
この休み中に色々とリサーチしまして、黒いベーシックなビジネスシューズの他に、今年は履く方に気分よく履いていただけるような楽しい靴もいろいろとご提案していこうと考えています。
昨年末の棚卸しの時に、すっかり忘れていた革もたくさん発掘していますので、皆様是非工房へいらしてみてください。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。
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