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ラスティング

今日、ネットのニュースで、粗悪品の自転車に関する破損事故の記事を目にしました。 自転車に乗って走っているときにハンドルポストが折れて、そのまま前に倒れて前歯を折ったとか、 やはり走っているときに、フレームが折れて大ケガをしたなどという記事です。 全くもって信じられません。 その記事によると、日本にはそもそも国で定めた自転車の安全基準がないらしく(もしかしたら私の誤った解釈かもしれませんが)、一般社団法人自転車協会が定める安全性をクリアしたモノに与えられるBAAマークなるものはあるものの、その基準を満たしていない自転車も存在するようです。 自転車って、素人目にはちゃんとしているものとそうでないモノの違いがまったくわかりませんが、少なくとも専門の方に選んでいただいて、専門のメカニックに整備していただいたものであれば、おそらく問題ないのではないかと思います。 ホームセンターで1万円未満で販売されているような自転車は、すべてとは言いませんがある程度疑ってかかったほうが良いのではないかと思います。 自転車に詳しい知人が言うには、日本の商社が手掛けている自転車(ある程度名前が通ったブランドの自転車)でも、本当にヒドイつくりのモノがあるそうで、私も以前から異常な値引き率で怪しいと思っていましたが、案の定です。 もし、自転車の破損事故が起こってしまったら、間違いなく大きなけがに結びついてしまうので、あまり怪しいものは買わないことと、普段からのメンテナンスを心がけることが必要なのだろうと思います。   さて、今日も昨日に引き続き作業の日です。 基本的に私は正月休みボケはないので、もうマックスで作業しています。 作業の流れがわかりますので、ぜひご覧になってください。 こちらは、昨日打ち付けたインソールのコバをラストのラインに合わせてトリミングしたものです。 インソールが厚いため、インソールの革をカットしたままだと、ラストからのラインに対してキレイにまとまりません。 なので、一度外してラストの形状に合わせて断面を直角ではなく少し斜めにトリミングします。 こちらは、インソールの裏側にリブ加工を施したところです。 ハンドソーンウェルテッドの靴は、インソールの裏側に写真のようなリブ加工を施して、ここにアッパーやらウェルトやらを縫い付けます。 リブの形状をどのようにするかも、作り手のセンスが問われるところです。 アッパーにトーパフ(つま先の芯)とスティフナー(カカトの芯)をセットして、ラスティングをするところです。 スティフナーの厚さは、以前にも書きました通り4ミリくらいあります。 この厚さが、しっかりと安定した靴を作ります。 また、アッパーはこんなにカツカツですが、これを思い切り引っ張ってラスティングをします。 たぶん、トータルで革が1センチ以上伸びていると思います。 このあと、全体を8本の釘で仮留してから、つま先、カカト、外側、内側の順番でまとめていき、その際に引く方向と引く力もとっても大切なのですが、今日は割愛させていただいて、 こんな感じでラスティングが上がりました。 こんなふうにさらっと説明するととっても簡単そうに見えるかもしれませんが、それぞれの工程にいくつもの下準備があって、結構時間がかかります。 でも、やはりこうして靴の形が見えてくると、作り手としてはとっても嬉しいものです。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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