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外反母趾が当たる時は

カテゴリー: Message:伝えたいこと,Hidden Story:こぼれ話


先日、あるお客様からオールソール交換のために靴をお預かりしたのですが、その際に外反母趾の部分が当たるので少し調整をしてほしと依頼されまして、これがなかなか簡単にできる調整なので、ぜひ同じようなことでお困りの方に知っていただこうと思い、今日そのことに関して書いてみたいと思います。

外反母趾

そのまえに、今日はいつもとは違うカメラで撮っていて、ちょっと写真の雰囲気が違います。

まず、左足の親指側の骨が当たると仮定します。

当たっているのは、私が指さしているところということで、ご覧ください。

外反母趾

使うのは、このようなレザーストレッチャー。

これは業務用のものなのでちょっと大きいですが、もっと小さいものが普通に販売されています。

レザーストレッチャーは、靴がきついとか当たって痛いという時に、さっと吹きかけてあげると革が柔らかくなり、その後に靴を履くと当たっているところが逃げて痛くなくなるというものです。

ただ、注意事項として、吹きかけすぎると革がクタクタになってしまうこともあるので、様子を見ながら少しずつ使うということと、表側に吹きかけると革によってはシミになってしまうので、ライニングに吹きかけて使ってください。

外反母趾

こんなふうに、スプレーをライニングに吹きかけます。

レザーストレッチャーがどうしても手に入らないという方は、水でも近い効果が得られます。

外反母趾

そして、次に使うのがこちら。

これは、レザークラフトでコバを磨くためのものですが、必要なのはこれの先の丸い部分。

何か先が丸い木の棒があれば代用できます。

外反母趾

先が丸い木の棒を、当たって痛い部分に押し当てて軽くグリグリとやると、革がすぐにのびます。

むしろ、ほんのちょっとだけで十分です。

この時に気を付けてほしいのは、極端な例ですが外反母趾が仮に10㎜出ているとしたら、この時に木の棒でグリグリやって革を出すのはほんの3㎜程度で十分です。

あくまでもきっかけを作ってあげるようなイメージでやってください。

そのまま10㎜出してしまうと、靴がさらに広がってしまったりして、緩くなりすぎて靴の中で足が動いて違うところに当たって痛くなってしまう心配が出てきます。

おそらく1度この調整をしても、少し戻ってしまうこともあるかと思いますが、様子を見ながら何度かやってみると、良い形に変わってくると思います。

あくまでも、やりすぎないことがポイントです。

こういう作業は、靴の修理屋さんが得意としていますので、プロに頼むのもひとつの手です。

お知らせ

★2023年1月ご注文分より、靴や一部のオプション、そして一部修理代金などの見直しを予定しております。靴のご注文をご検討中の方は、可能であればなるべく年内にご注文ください。

★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。

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