まったくの余談ですが、今日は水曜日で私たちシューリパブリックの工房はお休みだったので、家の片づけをいつもよりもちょっと頑張ってやってみました。
というのも、先日何かで部屋の乱れは心の乱れ的なことを目にしまして、自分的にはそんなに心が乱れているような感覚はないものの、改めて思い返せば家の中に要らないものや無くても良いものがちらほらと目についていまして、ちょっと気になっていたのです。
いつかそのうち使うだろうと思っているようなものや、1年以上使っていないものは、基本的に使わないものと割り切って捨ててしまいます。
もしまた使うことがあればその時に考えればよいわけですから。
また、服などは少し前から心がけて減らす方向にしていました。
シャツなどは、やっぱり安いものはそれだけヘタるのも早いので、ちゃんとしているものを残してあとは処分です。
ジャケットやコートなどは、なるべくしっかりと作られていて永く使えるものを選んできたので、そのシーズンに買い足すのはほぼ消耗品のみになっています。
それでも、そこそこの数があれば、比較的安価な靴下でもそう簡単にヘタるわけではないので、思いのほか永く使えたりします。
昔のようにものが少なかった時代では、たくさん持っていることに喜びを感じることができたかもしれませんが、趣味趣向などの好きなものを除けば、モノがたくさんあることで特に喜びを感じるということってあまりなくなってきていて、むしろそれよりも量より質的な考えで良いものを持っている方が幸せに感じる時代なのだと思います。
実際に、私の仕事を通して見てみると、以前は比較的安価な靴を買って履き潰していたという方が、最近はテレワークが増えて靴を履く頻度が下がったので、足に合ったオーダーメイドの靴を買い求めるというケースが結構多くなっています。
作りが良くて高価なものは、ちゃんとそれなりの理由があってその価格になっているわけなので、ただ無駄にお金を捨てるわけではありませんから、私はそういう選択も良いと思っています。
自転車に関しても、やっぱりそれなりに高価なモデルは乗っていて楽しいし速いし、それだけの価値があります。
カメラだって低価格帯のものと高価格帯のものでは似ている部分もありますが、実際に使ってみるとはっきりとその違いを感じることができますし、幸せ度合いも全然違います。
自転車にしてもカメラにしても靴にしても、低価格帯のモデルを複数台買うのなら、高価格帯のモデルを1つだけ買った方が満足できるのではないかと思っています。
人それぞれですけどね。
私はそう思います。
さて、先日修理のためにお預かりしていたチャッカブーツをお客様にお渡ししました。
この靴は、3足修理したいけれど全部修理に出してしまうと履く靴のローテーションができなくなるので、修理が終わったら次の靴という流れでお預かりしている2足目の靴です。
グリーンのチャッカブーツなのですが、イイ感じに経年変化で色が落ち着いてきています。
当然のことですが、ソール周りはキレイになっています。
前回修理でお預かりした靴は、このお客様の1足目の靴なので、どうしても履く頻度が高くなってしまっていたためになかなか痛みも激しかったですが、こちらは状態も良くこれからもたくさん履いていただけそうです。
ハンドソーンウェルテッドの靴は、こんな感じで一度リセットしたようにキレイに蘇るので、靴の第2の人生を歩むような感覚でお付き合いいただいても良いのかもしれません。
また、ウェルトを縫いなおしていることや、ボトムフィラーや補強材などを新しいものに交換しているため、履き心地はしっかりとしていて安心感もアップしています。
そんなところがハンドソーンウェルテッドの良いところなんですよね。
ぜひまたたくさんご活用ください。
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★只今「旅ブーツ・サイドゴア」のご注文を受け付けております。受付は9月23日(祝)まで。詳細は、9月15日の記事をご覧ください。
★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。
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