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革

お客様に靴を製作して革の残りが少しずつ少なくなってきて、もうあと1足ほどになったら念のためリストから外して倉庫の中に保管しておくのですが、そんな革が結構溜まってきたので「幸運のラストワンプラン」として格安でご注文をお受けしています。 今回ご紹介する革はこちらです。 いや、これは色味がちょっと違います。 今回の革は、イタリアのCONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIという革です。 かなかな茶系の色をデジタルで正しく再現するのが難しいので、なんとなくこんな感じとして見ていただければよいのですが、この革の色を言葉で表すとしたら、やや赤みがかったこげ茶と言ったところでしょうか? かつて扱っていたBugattiという革のダークブラウンに似た色です。 さて、今回ご紹介するCONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIという革は、かつて展示会用のサンプルとして革屋さんが仕入れたもので、その後革屋さんの倉庫の中から私が発掘して購入しました。 革の特徴としては、イタリア革らしく非常に質感が高く、見た目ほど硬くない適度なしなやかさを持っています。 革の良し悪しの基準のひとつとして、ラスティングの際にどれだけしなやかに伸びるかということがありますが、この革はその点においては非の打ち所がないと言ってよいでしょう。 それは単にクタクタの柔らかい革ということではなく、しっかりしているのにしなやかという、革の真のクオリティに直結することなのです。 たとえば、アノネイのボカルーはとっても硬い革なのにラスティングではしなやかに伸びますし、今は入手する事が出来ないカールフロイデンベルクも似たような性格を持った革でした。 しっかりしている革なのにしなやかというのは、本当に革を追求するうえでは深いところになります。 そんな深い深いクオリティを持った革です。 こうしてシワの入り方を見ていただいても、大変キメが細かいことがおわかりになるかと思います。 キメの細かいシワが入るということは、靴になった時に亀裂が入りにくいということであり、それだけ繊維が整っているということです。 革の残りは2足分くらいは十分にありますが、今回はだいぶ余裕を持って良いところを使って1足分で使い切りたいと思います。 大変贅沢な靴が出来上がりそうですが、こんな革で特別な1足を作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。 色味は、写真で見るよりも少々落ち着いた感じです。 また、クリームで仕上げをすることでしっかりとツヤを出すことも可能です。 革の裏側はこんな感じ。 ちょっと縁の方なので、ややパサついているように見えますが、靴を作る時に使う部分はとてもキメがそろっています。 このプランの仕様は以下の通り 〇 ご注文をお受けできるのは1足のみ(早いもの勝ち)。 〇 価格は基本仕様が95,000円(税込み)。 〇 オプションを追加することはOKですが、別途オプション費用がかかります。 〇 デザインの制約はありませんが、シューリパブリックでお受けできるものの範囲でお選びください。 〇 初めてご注文される方は、別途ラスト費用(税込み28,600円)が必要です。 〇 通常のオーダーメイドの靴と同様に足に合わせて製作+ハンドソーンウェルテッドで製作します。 〇 こちらはご予約はOKですが1か月を超えるお取り置きの対象外とさせていただきます。 この革を使って靴を作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。 皆さまからのご連絡をお待ちしております。 この革を使った企画は終了いたしました。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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