イギリスのチャールズ新国王の靴は、もうすでに40年を超えているという話をご存じの方も多いかと思います。
ジョンロブの靴で、修理をしながらずっと大切に履いているそうです。
永い年月の間にはどうしてもアッパーはシワの部分から傷んでしまうわけですが、それを修理した証としてパッチが貼られており、そのパッチをチャールズパッチと呼んでいるのだとか。
私たちシューリパブリックでも、さすがに40年は難しいとしてもできるだけ永く靴を履いていただきたいと思っています。
そんなことを踏まえて、今回はお客様に永く靴を愛用していただくことをコンセプトとした企画商品「The フォーマルプラン」を発売します。
7月に受付をしたプランとは内容が異なります。
やはり永く履いていただくのなら、スタンダードなデザインの靴が良いと思いますので、デザインはスタンダードかつフォーマルなデザインに絞りつつ、修理をしつつも永く履いていただくための仕様でまとめてみました。
今回の企画はこのような仕様になります。
〇 デザインはオックスフォードシューズ(プレーントゥ or ストレートキャップ仕様)、もしくはギブソンシューズのプレーントゥ。
〇 使用する革は、デュプイのサドルカーフの黒
〇 使用するインソールは、特に繊維が安定していて厚さが好ましく、耐久性が高い牛のお尻の部分
〇 将来補修のパッチとして使っていただくためにアッパーの革をハガキサイズでお付けします
〇 製法はハンドソーンウェルテッド
〇 材料の関係でお受けするのは2足のみ
〇 価格は、115,000円(税込み)
〇 ラストをお持ちでない方は、別途ラスト製作費用(28,600円)が必要です
こんな感じで考えています。
まず革ですが、デュプイのサドルカーフはいわゆるボックス調の革で、正しく手入れをしていただければ永い間良い状態を保ちます。
革に関しては、おそらく皆さんの方がお詳しいと思いますのであえて詳しいご説明は省きますが、非常にクオリティの高い革です。
もう残りがわずかになってしまいました。
シワの入り方はこんな感じで、とってもしっかりとしていますがしなやかな革です。
断面はこんな感じ。
厚みは男性用のカッチリとした靴を作るのにも十分の厚さ。
そして、インソールです。
じつは、インソールに関してはいろいろとお伝えしたいことがあるのですが、なかなか伝えるのが難しくて、お会いしたお客様にはお伝えすることもあるのですが、文章では難しいんですよね。
ただ、牛の革は部位によってクオリティが全然異なります。
あまり良くないのは、首は脇の下、そしてお腹周りです。
これらの部位は靴のインソールには使えません。
使える部位の中でもっともよいのがお尻の部分です。
良い素材はただ厚いだけではなく、適度な厚さがあって適度なしなやかさがあって、そして目がそろっていて耐久性が高いのです。
さらに、革1枚1枚で厚さやしなやかさの違いがあり、今回ご用意させていただいたものは以前からこの企画に使おうと思ってとっておいたものです。
2足分しかありません。
ご興味がある方は、お越しいただいた時にご覧ください。
写真で伝わるかどうかわかりませんが、とっても繊維がそろっていて、なおかつ少々粘っこい感じの良い素材です。
厚さはだいたい7ミリ前後です。
お選びいただけるデザインが、オックスフォードシューズ(ストレートキャップの有り無しはお好みでお選びください)。
そしてギブソンシューズのプレーントゥ。
受け付けは、本日よりスタートです。
ご注文ご希望の方は、メールでその旨ご連絡ください。
先着で売り切れ次第終了とさせていただきます。
ご不明な点がございましたら、お気軽にメールでお問い合わせください。
特に大切に永く愛用していきたいという方に、お勧めさせていただきたい企画商品です。
★★★お知らせ★★★
★幸運のラストワンプランは、只今CONCERIA DEL CHIENTI社のSAFARIを使ったご注文を受け付け中です。
★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。
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打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。