シューリパブリックは、日々を快適に過ごし、足元から健康になることを目的とした日常仕様のオーダーメイド靴を作っています。
いきなりなんだ?何がどうした?と思うかもしれませんが、まずはしっかりと伝えたいことを日頃から伝えることにしました。
じつは、先日の神戸出張の帰りに立ち寄った書店で長旅のお供に小説を購入しました。
久しぶりの小説でしたが、やはり本は得るものが多いです。
今回私が得たものは、発信しないと伝わらないということ。
どんなに私が思っていても、普段接することのない方々には伝わらないものです。
なので、考えていることは日頃からしっかりと伝えていきたいと思います。
さて、先日訪れた東京レザーフェアで気になる革を見つけまして、数日前に発注して今日届きました。
それがこちら。
今回は2色購入しまして、ひとつがこちらのグリーンです。
Tempesti社のIbizaという革で、色名がLattugaと言います。
Ibizaと言えば、自動車好きならスペインのSEATという自動車メーカーの小型車のIbizaを思い出しますが、日本では無名であるもののヨーロッパでは結構たくさん見かけるコンパクトカーで、なかなか格好良くて素敵なクルマです。
そんなクルマと同じIbizaという名前は、私はとっても良いイメージを持っています。
そしてLattugaとはイタリア語でレタスという意味だそうで、確かにそんな感じもしなくもないですが、実物はこの写真よりももう少しトーンが落ち着いていてここまで派手ではありません。
ただどうしてもデジカメで撮ると実物以上にツヤは出るし明るく写るしで、実際の様子を見ていただくには工房にお越しいただいて実物を見ていただくのが良いのですが、まずはこの革に興味を持っていただけるようこの革に関する魅力や情報をできるだけ正確に伝えていきます。
このIbizaは前出の通りTempesti社の商品で生地はELBAMATTなどと似たような感じのものですが、表面に特殊な加工を施してあり、このようなツヤのある仕上がりとなっています。
また、この革は若干ですが引っ張ると色が薄くなるプルアップの革であり、靴になって引っ張られた部分やシワになる部分の色が変わり、大変味のある靴に成長していきます。
革自体はオイルがやや多めの仕様となっており、個性があって非常におもしろい素材です。
シワの入り方はこんな感じで、オイルが多めだけあって小ジワは目立たないですね。
革の厚さはこんな感じでやや厚め。
厚さを測ってみると・・・、
約2㎜ほどでした。
オイルが多めの革なので、厚さの割にはやや柔らかく感じいられるのではないかと思います。
ちなみに、この革はバットという部位を使っていて、バットとは牛の背中からお尻の周りで、部位の中でもっとも繊維の安定した良い部分とされています。
なので裏側ももちろんキレイ。
色味がわかりやすいように手を置いてみましたが、あまり変わりませんね。
そして一緒に入荷したもう一色がこちら。
SIENAという色で、こちらはELBAMATTでも扱ったことがある、大変キレイな赤に近い赤茶色です。
ELBAMATTのSIENAよりもこちらの方が深みがあるように見えます。
このSIENAもどうしても明るく写ってしまいますが、実物はもう少し落ち着いた感じの色になります。
生地はLattugaと同様に大変良いと思います。
LattugaにしてもSIENAにしても、革だけで見ると、特にデジカメで撮った写真だけ見るととっても奇抜な色でこんな色の革で靴なんて作れないと思ってしまうかもしれませんが、色や質感に関してはぜひ実物をご覧いただいてからご検討ください。
それよりも、私個人的にはどちらもモンキーブーツやモンキーシューズなどカジュアルな雰囲気の靴を作るのに最適だという印象を持っています。
カジュアルで言えば、フルブローグのブーツも適しているかもしれません。
暗いトーンの靴も格好良いのですが、黒やネイビーなどのパンツにこんな色の靴を合わせてみたり、もしくは女性でしたらロングスカートにこんな色の靴を合わせてみるのってとっても格好良いです。
今回はどちらも1枚ずつの入荷なので、2足分ずつになります。
この靴を革で作ってみたいという方、お早めにお取り置きのご連絡をお願いします。
私もLattugaでモンキーシューズを作ってみたいなぁって思っています。
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