少し前にこの革を見つけて心をぐっと掴まれその場で発注し、本日やっと入荷しました。
到着を指折り数えて待っていた革です。
それがこちら。
イタリアのVIRGILIO社の製品でFIRENZE LUXといいます。
VIRGILIO社はイタリアのトスカーナにある比較的新しいタンナーさんですが、じつは昨年のシューリパブリック20周年記念モデル第1弾で使ったMARGOTもこのVIRGILIO社の製品です。
イタリアのトスカーナと言えば、Tempesti社をはじめとするあのタンニン鞣しを得意とするタンナーさんがたくさん集まっている地域で、VIRGILIO社は未確認の情報ですがその組合には加入していないようですが、しっかりと個性の強い製品を送り出しています。
今回入荷したのはこのグレーのみで、これもとっても個性的でとっても格好良い革なのです。
まず、その魅力のひとつがこの色とこの質感にあります。
いわゆるボックス調の革とは全く対極にあると言っても過言ではないくらいのポップな仕上がり。
革だけ見るともしかしたらイメージがわかないかもしれませんが、このグレーの革でフルブローグの靴を作って秋から冬にかけてちょっとおしゃれな服に合わせて履こうと思ったら、もうワクワクが止まりません。
フルブローグのほかにもこのグレーは本当にいろいろなデザインとの相性がよく、3穴のギブソンシューズを作っても加工良さそうですしモンキーブーツを作っても格好良さそうです。
プレーンのチャッカブーツだってこれまた違う味わいがあって格好良さそうですよね。
じつは、以前からグレーの革のご要望をずっといただいていまして、なかなか良さそうな革がなかったのでお断りしていたのですが、これならご提案できそうです。
グレーの革は、これ1色だけで使うほかに、黒い革とのコンビ使いもとっても格好良い靴が仕上がります。
たとえば黒の型押しの革とこのグレーのコンビ使いでフルブローグブーツなんて作ったら、すっごくオシャレじゃないですか?
もしくは、黒い靴に差し色としてこのグレーを使うのもアリです。
革の厚さは規格では1.5㎜となっていましたが、実際には1.6~1.7㎜くらいと聞いていまして、実際に計測してみたところだいたい1.6㎜強といったところで、結構しっかりしていて良い感じでした。
これは久々の人気の革になりそうな気配です。
ちなみに、この革は私が購入して取り扱いが終了とのことです。
このタイミングなので、今年の冬に向けた靴を作ってみたいという方はお早めにご連絡ください。
お取り置きをご希望される方は、その旨お知らせください。
私も自分用に作るつもりなので、お早めにご連絡いただけると嬉しいです。
ちなみに私はプレーンのチャッカブーツ+Lストーム仕様(コバはクリアインク)の予定です。
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