余談ですが、最近小さなことで幸せだなぁと感じたことがありました。
本当につまらないことなのかもしれませんが、それは温かい食べ物をしっかりと温かく食べられるということです。
以前は、夕食のときにジャーマンポテトや豚肉の生姜焼きなどを作った時には、普通にお皿に盛りつけて食卓に並べていたのですが、少し前にLODGEの10 1/4インチのスキレットを購入しまして、これで調理をしてそのまま食卓に出すようにしたところ、スキレットがとても熱いのでしばらくの間は食べ物がアツアツで、とてもおいしく食べられるのです。
ジャーマンポテトにしても生姜焼きにしても、できたては確かにアツアツでおいしいのに、少し経つと特に冬なんてすぐに冷めてしまってちょっと残念だと思っていたので、このスキレットのおかげでとても幸せに感じられるようになりました。
もちろんステーキなどもおいしく食べられそうです。
温かいものを温かくいただくのって、当たり前のことなのにとっても幸せなことですよね。
子供のころにはあまり感じなかったことですが、大人になってそういうちょっとした幸せを感じるようになりました。
さて、今日も昨年末の棚卸の際に発掘した革をご紹介します。
Tempesti社のMAINE(メイン)という革です。
この革の元々の特徴は、タンニン鞣しなのに発色が良いということらしいのですが、私はそんなことよりもこの革の質感が素晴らしいと思っています。
表面は普通のスムースです。
肌目は、フォーマルな靴に使うようなボックス調の革に比べれば多少カジュアルな雰囲気と言えるでしょう。
ただ、ステアのように肌目が粗いという訳ではなく、MAINE独特の雰囲気です。
私たちシューリパブリックで扱っているこのMAINEの厚さは1.6mmで、他にも同じくらいの厚さの革はたくさんあるのですが、この革は特にカッチリとしていまして、この革を使って製作した靴は驚くほどカチッとした仕上がりになり、それこそがこのMAINEの最大の特徴だと言えます。
カチッとした靴は、当然ながら足に合わなければ痛くて履けなくなってしまいますが、しっかりと足に合わせて製作した靴は身体に合った鎧に包まれているような感じです。
特にチャッカブーツにおいては、適度にカッチリと足を包み込みつつ軽快な履き心地という、相反する要素を得ることができます。
軽くシワを入れるとこんな感じで、
強めにシワを入れてもこれくらいです。
確かに硬そうにも見えますが、これがある程度履きこんで足に馴染んでしまうと、何との心地よい履き心地になります。
オーダーメイドの場合、それまでの期間が極めて短いので、お選びいただくデザインにもよりますが比較的早く快適な履き心地を得ることができます。
革の裏側はこんな感じです。
十分な厚さがある革なので、裏側もボソボソになることはありません。
こうしてみていただくと、この革は普段使いの靴に最高の革だと思います。
丈夫で履き心地が良くてしっかりと足をホールドしてくれるような、素晴らしい条件がすべてそろっています。
色は、この黒のほかにブラウン系とワイン系があります。
ご興味がある方は、ぜひ工房にてご覧ください。
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