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雪の日に履いた靴のメンテナンス

カテゴリー: Message:伝えたいこと


今日は首都圏でも雪が降ったようです。

私が住む埼玉県北部でも、少しだけ降りました。

雪

工房から見たところ。

この写真を撮ったのがもう夕方だったので、このあたりの雪のピークはすでに過ぎていて、だいぶ小降りになっていました。

そもそも、最もたくさん降った時でもこのあたりでは道路にまで積もるほどではなく、ほとんど影響はなかったようです。

ところで、突然雪や雨に降られることって思いのほかたくさんあって、この靴はなるべくなら雨の日には履きたくないと思っている時に限って降られてしまったり・・・。

基本的にグッドイヤーウェルテッドやハンドソーンウェルテッドの靴は、ちょっとくらい雨に濡れたからと言って壊れてしまうということはなく、どちらかと言えば濡れた後のメンテナンス次第で靴の状態が大きく変わります。

具体的に何をしたらよいのかと言いますと、まず濡れている靴を乾いた布などで拭いてください。

これが基本です。

そして次に湿気が溜まりやすい部分があるので、その部分の湿気を残さないようにします。

ギリーシューズ

この屈曲点から少し前にかけての部分の、ウェルトとアッパーの隙間がポイントです。

ギリーシューズ

内側も同様です。

このあたりは、靴の中でも湿気が抜けにくい部分で、雨や雪の日に履いたら重点的にこの部分に雨や雪が残らないようにしましょう。

というのも、この部分は屈曲点の近くでどうしても折れ曲がって革が湿気を吸いやすく、なおかつ足のつま先から湿気がたくさん出て、靴の内部からも外部からも湿気が多くなってしまうポイントなのです。

家にコンプレッサーがあれば、エアをプシューって吹き付けて少しでも湿気を飛ばしたいところですが、なかなか家庭にそういうものがあることは稀ですので、とにかく外側はしっかりと水分をふき取ってあげましょう。

結構気づかないのですが、よく見ると雨の日に履いた時には、このあたりに水滴が残っていることが多いのです。

そして、内側も靴を脱いですぐにシューツリーを入れてしまうのではなく、雨の日であれば1~2日くらいはシューツリーを入れないでおいて、さらに湿気の多い玄関のタイルの上ではなく、ちょっと高いところに置いてあげると靴にとって良い環境になります。

クリームを塗ったり栄養を与えたりするのは、まずこの湿気を飛ばしてからです。

細かいことかもしれませんが、お客様から修理でお預かりした靴のウェルトを外してみると、このウェルトとアッパーの隙間の部分が傷んでいるケースが多く、結構見落としがちな部分なので、知識として知っておいていただけると良いかなと思いました。

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★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。

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