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クギ

作り手によってやり方はいろいろあるかと思いますが、ヒールを取り付けたら靴の内側からクギで補強します。 その時に、私はこのようなクギを使います。 これはマシンネイルと呼ばれるもので、長さは23㎜のものです。 いろいろあるクギの中で、マシンネイルが最も強度が出そうなので、これを使っています。 ですが、その分修理などで抜くときはとっても大変です。 今日の作業では、完成間近のサイドゴアブーツにこのクギを打ちました。 このクギを打つ際に、最も簡単なのがシューズで、次はギブソンブーツなどの比較的長めのブーツが来て、その次はチャッカブーツで、このサイドゴアブーツは非常に打ちにくい部類になります。 なぜかというと、クギを打つハンマーの先が届かないからです。 このような細身の専用のハンマーがありまして、通常であればこれで打ちます。 ギブソンブーツだったら、タンをちょっと折り曲げて前側からアプローチして打てば問題ありません。 でも、サイドゴアブーツはそれができないのです。 なので、このような磁石がついた専用の打ち具を使います。 この打ち具が素直にまっすぐに進んでくれれば問題ありませんが、まれにまっすぐに力がかからないと、クギが靴の中で曲がってしまいます。 そうなったらもうだめなので、抜いて打ち直しです。 そうやって、なかなか面倒な作業ではありますがこのようにクギを片足につき10本打っています。 ちなみに、この靴はブラックラピド製法で作っているので、インソールにマッケイを縫った形跡が見えます。 このサイドゴアのシリーズをご注文いただいたお客様、もうすぐ完成いたしますので少々お待ちください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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