余談ですが、今日6月5日は今日は環境の日だそうです。
朝からラジオでは、環境についての話ばかりでした。
以前に比べると、世の中的に環境に対する関心が高くなっていて、レジ袋もそうですしストローもそうですし、結果的に良いか悪いかということはひとまず置いておいて、みんなで環境に関心を持つということはとっても良いことだと思います。
オーダーメイドの靴に関して言えば、基本的に少量生産でオーダーを頂いてからそのお客様だけのために作るので、大量生産による廃棄の心配はありませんし、ご希望ンに沿ったものを作るので気に入って永く使っていただけることが多いので、廃棄の面では非常にメリットがあります。
しかしながら、工場での大量生産に比べれば生産効率は低くなるので(それでも合理的に作れるように頑張っていますが)、効率という点では大量生産にはかないません。
ですが、最近は工場でも少量生産が増えているらしく、そうなるとオーダーメイド靴は効率に於いても思っているほどのデメリットがないのではないかと思っています。
いずれにしても、一長一短ではありますが、材料を大切に使うというところまで考慮すれば、オーダーメイドの少量生産に軍配が上る可能性はかなり大きいと思っています。
さて、余談が長くなりましたが、今日は革の話です。
工房の倉庫の中で探しものをしていて、今の時期にはちょうど良さそうだと思って出してきました。
Tempesti社のELBAMATTです。
色名は、FIENOと言います。
ざっくりと言ってしまえば、ちょっと落ち着いたオレンジ色という感じです。
イメージ的にはレッドウィングのアイリッシュセッターのあの色に近いかもしれません。
最近は、スーツでお仕事に行く必要のない方が多くなっていて、そんなときにボタンダウンのシャツ+チノパン+さてどんな靴を履こう?ということになったときに、この革で作ったちょっと上品なカジュアルの靴がぴったり合います。
ボタンダウンのシャツ+チノパン+黒の革靴だと、ちょっと重くなってしまいますし、かと言ってスニーカーでは大人の服装にしてはあまり好ましくないような気が・・・。
ボタンダウンのシャツ+チノパンじゃなくても、カジュアルなスタイルでお仕事をするときの靴って、じつはなかなか難しいですよね。
こんな感じの革で作ったチャッカブーツやフルブローグのシューズなら、イイ感じに働く大人のカジュアル感が出せるような気がします。
ちなみに、革の厚さは1.6ミリでまぁまぁ厚めです。
そしてもうひとつ、同じELBAMATTのFIENOですが型押しのバージョンです。
ELBAMATTは比較的オイルを多めに含んでいる革なので、熱をかけて型を押すと若干色が濃くなります。
これが結果オーライで、良い感じに重みと深みが出ているようです。
シボの型はこんな感じで、落ち着いていてとっても品のあるシボです。
スムースのタイプにしても型押しのタイプにしても、どちらもそれぞれに個性があって、プレーンのチャッカブーツやギブソンブーツなどを作っても格好良いですし、穴飾りを目いっぱいに開けたフルブローグなども格好良さそうです。
ぜひこんな革で足に合った格好良い靴を作ってみたいという方、一度工房で革の実物をご覧になってご検討ください。
★★★お知らせ★★★
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