もう今からすれば数年前になりますが、この革が入荷した時点ですでに新しいイルチアの革の品質が落ちてきているという話がありました。
その後、イルチアは一度廃業し、今のイルチアは全く違うモノだという人もいます。
この革は、その前年の生産のもので、今となっては非常に貴重ないわゆる「昔のイルチアボックス」です。
そんなイルチアボックスですが、数年前にご縁があって私たちシューリパブリックにやってきまして、これまでたくさんのお客様のもとへ靴となって旅立っています。
ここ数年は、良い革がないと言われ続けて、デッドストックを探すなどして対応していますが、このイルチアボックスもいよいよあと1枚となりました。
ヨーロッパのカーフですので、日本で言えばキップ相当の大きさですが、あと6足分となります。
このイルチアボックスは、どんな革かといいますと、
とにかく革の質感が非常に素晴らしく、私の感覚では独特のなめし方のようにも感じられて、ブラッシングだけでジワリと出てくる深いツヤと緻密でしっかりとしている生地が特徴の革です。
少し前にやはり非常に高い品質を誇ったWindsorと比べると、Windsorのほうがクロムなめしらしさが出ていて、やはり生地が緻密なのにしなやかという特徴がありましたが、
こちらのイルチアボックスは、タンニンが入っているのではないかと思えるような風合いのなめしです。
Windsorと比べると、これは甲乙つけがたく、どちらも素晴らしい革です。
仕上がりは、イルチアボックスのほうが深いツヤが出ます。
ともあれ、あと6足分ですのでこの革で1足作ってきたいという方はお早めにご連絡ください。
6足に達した時点で終了となります。 → 現在、ご注文ご予約をいただき、残はあと4足です。
なお、お取り置きの期間は3か月とさせていただきます。
1足は持っていたいオックスフォードや、上品な雰囲気のギブソンブーツをつくるなら、絶対にお勧めです。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。
スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
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