私は、モノを選ぶ時の基準がまず永く使えるということ。
なので、私が選ぶ鍋類はこんなダッチオーブンとか、もしくは厚いステンレスなどの鍋になってしまいます。
そのモノ自体が丈夫であることはもちろん、永く使っていて飽きないということもとっても大切な要素だと思っています。
ダッチオーブンなんて、西部開拓時代からずっと愛用されているもので、こうして使ってみてもなかなかよく考えられていると思います。
鉄の鍋に関しては、時々メンテナンスが必要ですが、たいした手間ではありませんから慣れてしまえばずっと使えます。
そして、こちらは今お預かりして修理に取り掛かっているNさんの靴です。
ちょうど同じタイミングでウェルト交換修理の依頼を頂いているので、数足並行して進めているのですが、
ハンドソーンウェルテッドの靴も永く愛用できるという特徴があります。
それも、手作業でウェルトをかけなおすので同じ穴を使って縫うことができますし、そのことで大掛かりな修理をしても履き心地が変わらないどころか、
足に馴染んで履きやすくなっているというメリットは残して、へたってきたパーツだけを交換してシャキッと生まれ変わることができるのです。
クルマで言えば、ブッシュやサスペンション周りを新しいものに交換して、シャキッとするようなイメージですね。
設計の段階から永く履いていただくことを目的としているので、きちんと修理をすることができます。
世の中には永く履くことを前提として作られた靴と、そうでない靴があります。
前者においては、しっかりと修理をすることを前提に作られているので、修理もしやすい構造になっていて修理をした効果を十分に実感することができますが、
後者においては、すべてがダメとは言いませんが、せっかく修理をしても他のパーツが限界を迎えるようなこともあります。
誰しも気に入ったものは永く愛用したいのに、つくりが伴っていないと思い通りにいかないこともあるのです。
シューリパブリックの靴は、とにかく永く使いたいと思っている私の考え方をそのまま靴に詰め込んだような作りで、さすがにダッチオーブンほどの使い方はできませんが、
それでも普通に履いていただければかなり永く愛用していただけます。
そして、ソールが減ったら交換して、靴の一生のうちに一度くらいウェルトを交換してあげると(1度目のオールソール交換のタイミングがお勧めです)、シャキッとした履き心地がよみがえります。
もちろん気に入っていただくという点も、永く愛用していただくためには絶対に譲れないポイントです。
永く愛用していただくために、絶えずたくさん工夫して製作しています。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。
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