先日、革靴倶楽部EYELETさんに取材していただき、その記事がアップされました。
すでにFacebookでご紹介させていただいておりますので、そちらをご覧いただいた方はもうご存知のことですが、改めてご案内させていただきます。
こちらにリンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください。
革靴倶楽部EYELET編集長の向永飛香さんとは、昨年のRifare恵比寿店でのオーダー会の時に初めてお会いしまして、偶然にも私の大学の後輩に当たるそうで、これも何かのご縁ですね的なお話をさせていただきました。
あまりご自身の感情を加えずにありのままの文章を書いてくださるので、私もほとんど修正していただくことなくOKとさせていただきました。
まぁ、私自身あまりこういうメディア露出が好きではなく、その理由はたくさんあるのですが、私が考えていることをちゃんと伝えていただけることは大変歓迎なので、今回は非常にありがたい機会だったと思っています。
向永さん、大変お世話になりました。
ありがとうございます。
EYELETさんに限らず、靴をテーマにしたサイトはたくさんあって、方向性とか深さとか、それぞれの個性などの違いがあると思いますが、
そのような基準からすると、おそらく私たちシューリパブリックは非常に紹介しにくく、面白みのない工房になってしまいかねない存在です。
特別何かすごいことをやっているわけではなく、むしろ履きやすいとか実用とかきわめてスポットライトを当てにくいキーワードを使っているわけで、
実際にはそのような靴が必要であるものの、やっぱり目を引く商材ではないのだろうなぁって思っています。
食パンに例えると、特別スゴイ小麦を使っているわけではなく、どこかのホテルに納品しているわけでもなく、とにかく他に比べれば安心して食べられる良い小麦や材料を使って、
目だない場所にいて見つけてくださったお客様だけが来てくださって、でも来てくださった方々はとっても気に入ってくださって何度も何度も来て買ってくださいます。
味が濃すぎないから毎日食べても飽きないし、胃がもたれることだってない。
それを宣伝しようにも、あまりにも普通のことをしっかりとやっているだけのことだから、キャッチーな言葉があふれる現代において、言葉にするとぜんぜん響かない。
そんなところでしょう。
ただ、良い靴とか高価な靴という存在が、歴史的に裏打ちされた形態にあることに対して、私の考えは歴史的に見たときにこれまでずっとこうだったからということだけを理由にするのは好きではなく、
時代はどんどん変わっていくわけですから、世の中の変遷に合わせて当たり前のことは変わって行っても良いと思っています。
歴史的に淘汰された作りは大切にしながらも、例えばレザーソールだけが高価な靴ではないと思いますし、むしろ実用として考えるのであれば現代においてはレザーソールが一番というわけではないのだろうと思います。
もちろん、履く方の好みだってありますから、すべて実用で片づけるのも良くないと思います。
革に代わるもっと適した素材があればそれでも良いですし、本当にもっと理にかなったつくりやデザインが出てきたら、それも良いと思います。
ともあれ、私がこの仕事を通して伝えたいのは、靴は長時間履いていても快適なものであるべきということです。
何となく文化的に見てスーツには革靴を履くものだからとりあえず履いているけれど、足が痛いし疲れるし・・・
というのは、何かが間違っています。
1日のうちの8時間とか10時間を靴を履いて過ごす方がたくさんいるわけですから、履いていて苦にならない靴を履いていただけるようなお手伝いをするのが、私たち靴屋の仕事だと思っています。
なので、私は快適な靴をたくさんの方に履いていただくことを目的として、現代の環境にあった靴を作っています。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。
スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。