ここ最近は、出張を含めて出かける予定がいつもよりも多く入っているため、少しずつ作業を前倒しで進めています。
やはり楽しみにお待ちいただいているお客様に、約束した納期にしっかりとお渡ししたいですからね。
そんなわけで、7月納品の靴たちが完成まであと一歩というところまで来ています。
ご自分の靴を見つけた方は、いらっしゃいますか?
これらの靴は、明日の午前中には完成の予定ですので、完成しましたら改めてご案内させていただきます。
週末にお越しいただく予定の方は、次の週末でしたら大丈夫です。
さて、今日のテーマは靴ヒモです。
これも時々書いていることなのですが、ここ最近新しいお客様が急に増えたので、ちょっとした知識として知っておいていただきたいと思いまして書かせていただきます。
私たちシューリパブリックでは、ギブソンブーツなどほとんどの靴の靴ヒモはオーバーラップという通し方をしています。
これは、履き易く脱ぎやすいというメリットがあるためで、実用面において適していると思われます。
一方、オックスフォードなどの靴に関しては、オーバーラップは構造上やや無理があるため、脱ぎ履きしやすいということを考えてパラレルという通し方をしています。
こちらがパラレルという通し方ですが、パッと見るとシングルと同じに見えますので、そのあたりを細かくご説明します。
パラレルの場合、ハネを開くとすぐにわかります。
パラレルは、比較的左右(内外?)のハネをムリなく開くことができるようなヒモの通し方で、表側は平行になっていてキレイですが見えない部分はあっちに行ったりこっちに行ったりしています。
このパラレルにも欠点がありまして、オックスフォードの靴にパラレルで通すと、場合によってはヒモが重なる部分がちょうど足の凸の部分に当たるなどして、長時間履いているといたくなってしまうというケースがあるのです。
ですが、そんなときのために対応策があります。
簡単に言えば、ヒモの通し方を反転させるのです。
写真をよく見てみてください。
この写真では、つま先から2つ目の穴は外側の穴に下からヒモが出てきていますが、
反転させると、つま先から2つ目の穴は内側の穴に下からヒモが出てきました。
一見、大した違いではないような気もするのですが、このようにヒモの通し方を変えるとヒモがクロスする部分が変わり、足の痛く感じる部分に当たらなくなることがあるのです。
このままヒモを通すと、出来上がるのは最初と同じパラレルですが、厳密には反転しているのです。
オックスフォードの場合、結構タイトに締められてしまうこともありますので、気になった方はぜひ試してみてください。
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