今日は一日クロージングの日でした。 クロージングとは、ミシンをかける作業のこと。 その中で、久しぶりにダブルモンクのクロージングをしました。 正確に言えば、ダブルモンクストラップシューズ。 モンクストラップとは、昔々(たしか15世紀頃と聞いた記憶がありますが定かではありません)アルプスの修道士(Monk)が履いていたストラップの靴に由来すると聞いています。 元々はビジネスシューズのような作りではありませんでしたが、近代になってこのような作りのものが主流になったはずです。 今ではシングルのモンクストラップのほかに、今回製作したようなダブルモンクストラップもあります。 私たちシューリパブリックでは、基本的に製作するデザインはヒモ付きのものとしていますが、いくつか例外がありまして、 例えばこのダブルモンクであったり、サイドゴアブーツなどは条件付きでOKとしています。 そもそも、ヒモ付きの靴としているのは、しっかりと足をホールドして履いていただきたいということや、足は昨日と今日とで微妙にサイズが異なる可能性があること、 さらには履き込んでいくとインソールなどが沈んでい容積がわずかながら大きくなることがあるため、 調整の効かない靴では緩くなってしまうことが心配されるなどの理由によるものです。 サイドゴアブーツにしても、このダブルモンクストラップにしても、ヒモ付きの靴に比べればしっかりとホールドする点においてはやや劣ってしまいますが、 お客様の足の形状によっておおよそホールドできそうであればお受けいたします。 シューリパブリックのダブルモンクのデザインは、こんな感じです。 つま先側のストラップに対して、カカト側のストラップは平行ではなく、やや角度がついています。 これは、少しでも甲をしっかりと押さえたいという理由から導き出されたデザインです。 バックルの止め方は、 つま先側が固定。 対して、カカト側はゴムを使っています。 写真では、これからラスティングがあるのでゴムを固定してありますが、完成した時にはこのテープは切ってしまって、ゴムが機能するようになります。 つま先側の固定は、初めはちょっと硬いかもしれませんが、少し馴染めば問題ありません。 カカト側は固定でも良いのですが、初めきつくてバックルが留まらない状態になる可能性が高いので、なじむまではゴムのほうが良いと思います。 ある程度なじんでしまったら、固定に変更することも可能です。 今回、このダブルモンクに使っているのは、あのイルチアボックスの黒です。 もうそろそろなくなりますので、ご希望の方はお早めにご予約下さい。 ダブルモンク、改めて見てみると格好良いですね。 私もこのお客様のように、少しつま先の丸いラストで自分用に1足作ってみたいと思いました。 私も、革は黒のスムースがイイですね。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
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■ 高山純一 ■ Shoe Republic の代表及びクリエーターとして靴の製作を担当しています。 |
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