少し前から扱い始めたWREN’Sというブランドのメンテナンス用品がなかなか思っていた以上に良くて、工房にいらっしゃるお客様にお勧めしています。
元々悪い商品ではないことはわかっていて、そのうえで香りがとっても良かったので、どうせなら良い香りがする靴クリームの方が楽しいのではないかと思いまして入荷するようになったのですが、このサラっとした感じやしっかりと革を守ってくれる感を感じられて、改めてそのクオリティの高さを実感しています。
レザークリームという商品なのですが、基本的に乳化性の靴クリームなので、普通に使っていただけます。
ただ、色の展開がやや少なめで、私が見たところではグリーンがあったらよかったのにと思っています。
さて、皆さんしっかりと靴のメンテナンスをしてくださっているようですが、靴のご注文の時には丈夫な革というご指定をいただくことがあります。
丈夫と言ってもとらえ方がいくつかあるのですが、ぶつけてもキズが付きにくいということや、キズがついても足が怪我をしないということ、もしくは年履いた時にまだキレイな革ということもあって、毎回お客様が何をご希望されているのかを詳しくうかがっています。
その中で、結構多いのが年数が経ってもキレイな状態である革というご要望です。
じつはこれ、確かに革のクオリティの多少は関係するのですが、この場合はそれよりもどのように履いてどのようにメンテナンスをしているかというところがとっても大きな要因になります。
毎日履いて靴を休ませていないような状態だと、どんなに高価な革を選んでも、すぐに革がクタクタになってしまいますし、全然メンテナンスをしないでほったらかしだと、革がパサパサに乾燥して場合によっては亀裂が入ってしまいます。
かといって、靴クリームをベッタリと塗りすぎていると、革そのものが硬化して割れてしまうこともあります。
理想は、週に一度くらい履いてあとはゆっくりと休ませ、履いた後にはブラッシングをして、月に一度くらいは栄養補給のクリームを塗ってあげるようなメンテナンスをすることです。
こちらは、私が普段履いているモンキーブーツです。
この革は、今ではもう取り扱いが無くなってしまったOld Englang というイタリアの革ですが、10年を優に超えているのにまだまだ元気に活躍してくれています。
あまり大きな声では言えませんが、私はどちらかと言えばメンテナンスはあまりしない方で、やるとすれば年に数回デリケートクリームを塗るくらいですね。
メンテナンスは、しすぎるよりもちょっと足りない程度の方が靴には良いと思っています。
過ぎたるは、及ばざるがごとしがそのまま当てはまるケースです。
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