ハンドソーンウェルテッドの靴を作る際に、ウェルトを手作業で縫う作業がありますが、その時に使う針先をブリストルと言います。
こんな感じのものです。
糸の先に何か針をつけないと縫えないので、糸先を細くしたものを釣り糸に巻き付けて針にします。
なぜブリストルというのかと言いますと、昔は釣り糸ではなくイノシシの毛(bristol)を使っていたそうで、その名残だと聞いています。
私が靴づくりを学んだ頃には、もうすでにイノシシの毛を使うようなことはなく、釣り糸が一般的でした。
日本でも、やはりイノシシの毛を使っていたこともあるようですが、入手が困難になってきたことで、代用として普通の金針(ふとん針など)をライターであぶって曲げて使う人もいるようです。
オウルで開ける穴がまっすぐではなくカーブしているため、金針の場合は曲がっているものが必要になり、ブリストルの場合は自由に曲がるという特性が必要になるのです。
ラスティングとかウェルティングなど、黙々と進める作業は私にとっても合っていて、正確にそしてキレイに仕上げることを考えて作業をしています。
そう考えると、パターンを作る作業にしても、ラストを削る作業にしても、革を裁断する作業にしても、ミシンをかける作業にしても、基本的には黙々と集中してやる作業ばかりなので、ひとりで作業をするのが好きな人には靴づくりはとっても合っているのかもしれませんね。
★★★お知らせ★★★
★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。
★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。