靴の製法に関して、皆さんに伝えたいことがたくさんあって、でもこれがなかなか簡単に伝わらないことなのでもどかしい思いをしています。
私たちシューリパブリックで製作しているハンドソーンウェルテッドインソールには、靴の製法の中でも最も手間がかかる製法のひとつと言われ、それはただ単に手間がかかるのではなく、その手間以上のものをもたらしてくれる、たいへん理に適った製法なのです。
こちらは、今製作中のお客様の靴です。
ハンドソーンウェルテッドは、インソールに加工したリブにアッパーとウェルトを手作業で縫い付けるのがひとつの特徴ですが、それとともに手作業でラスティング(つり込み)をおこなう製法で、天然由来の素材の特徴を十分に引き出しつつ、しっかりかっちりと作り込み、丈夫で永く愛用できる靴を作り上げるのです。
具体的に履き心地に関して言うならば、ウレタンや硬質のスポンジのソールの靴と異なり、硬いながらにも柔らかさを感じられる履き心地が特徴で、そんな靴に慣れると足も鍛えられて強くなり、歩いていて幸せを実感できるようになります。
この感覚が、履いたことの無い方に伝わらないのが本当にもどかしいのですが、こればかりは仕方ないですよね。
逆に、普段からハンドソーンの靴を履いていらっしゃる方にとっては、
「そうそう、そうなんだよ。」
と思っていただけているはず。
靴が格好良いということや、自分だけの靴が欲しいというをきっかけにして、ハンドソーンウェルテッドのオーダーメイドの靴の世界に足を踏み入れる方もいらっしゃいますが、じつはハンドソーンウェルテッドの醍醐味は、替えの効かない履き心地なのです。
まだ履いたことのない方は、一度で良いのでハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴を履いて、それらがどんなものなのかを実感していただきたいと思っています。
★★★お知らせ★★★
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