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知っておいてほしい靴の豆知識

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


私は靴の仕事にかかわり始めて24年が経ちました。

仕事って永くやっていればいろいろと知ることがありまして、先人の知恵とか自分で学んだことや気づいたこと、その他経験からわかったこともあります。

そういうことの中には、敢えて仕事として関わらなくても、ちょっと知っていれば結構役に立つことがありまして、

そんなことをお伝えしたいと思っています。

今日お伝えするのは、以前にも書いたことがあるテーマなのですが、継続的にお伝えしたいことなので改めて書きます。

靴のアッパー(靴の上側の革など)を縫っている糸が切れた時、もしくは切れそうなときの対処法です。

じつは、ほとんどの靴のアッパーを縫っている糸は、ほとんどの場合が化学繊維で、特にポリエステルの糸を使っていることが多いようです。



私が使っているのもポリエステルでした。

ということは、例えば履き口の糸が切れてしまったときや切れそうなときは、糸を溶かして糸止めをすることができます。

つまり・・・、



こんなふうにライターの炎を近づけて糸の端を溶かしてあげればOK。

燃やすのではなく、糸の端を溶かすようにしましょう。

こんなふうにして糸止めをしておけば、それ以上糸のほつれが進まないので、応急処置としては十分です。

後日、修理屋さんなどに持って行って縫ってもらいましょう。

ちなみに、作り手の意見として、糸がほつれかけているときに、糸止めをしたのとしないのとでは大きな違いがありまして、

糸止めをしてあればそこでほつれが止まってダメージが最小限で済みますが、

糸止めをしていないと、例えばそれが履き口だったりするとライニングが内側に折れ曲がって変なクセがついてしまったり、すり減って形が変わって島たりして、

元のように戻すのが難しくなります。

特に革の場合はそういうことが起こりやすいようです。

なので、変形することを防ぐ意味も含めて糸止めが有効というわけです。

お知らせ

【お知らせ 1 】

2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。

履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。

詳細は、1月31日のブログをご覧ください。

インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。

ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。

ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。


【お知らせ 2 】

新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。

ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、

前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。

靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。

こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。

詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。

まずはメールやお電話でお問い合わせください。


【お知らせ 3 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

 




 

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