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修理をしながら検証も・・・

カテゴリー: @ Work:アットワーク


今年は、新型コロナ感染症のこともあってか、月日が過ぎて行くのがとっても早く感じます。

毎日テレビのニュースを観て不安になっているのも精神衛生上良くないので、もうほとんどニュースを観なくなったとおっしゃっていたお客様がいらっしゃって、

そういう過ごし方のほうがある意味正解なのかもって思ったりしています。

なので、今日はちょっと気分を変えて、私なりにちょっとの時間でも楽しめるよう、Kindleに本を落としてお昼休みに読んでいました。

本を読むのってとっても久しぶりです。

どんな本でも、作者や筆者の世界に入ることができて、とっても楽しいですね。

小さな仮の世界の中でも、本の中では大きな世界が広がります。

そうなると、現実の世界でももっと何かできるんじゃないかって思って、

新型コロナだからとか、大人なんだからとか、何かに理由をつけて自分からつまらない日々を選んでしまっていることに気づいて、

明日からもう少しだけのびのび過ごしてみようと思いました。

私がこんな生き方は楽しそうだって思うのは、カネコアヤノさん。

それなりに大変なことはあるかもしれませんが、カネコアヤノさんてあまり型にはまらずイイ感じに自由です。

ちょっと前の曲だけど、この曲はとっても楽しそうです。

「とがる」という曲。

好き嫌いはあるかもしれないけど、自由だなぁって思います。

私も、よく人から自由で楽しそうって言われます。

確かに仕事は自由で楽しいです。

そうは言いつつ、じつは私が作っている靴はメチャメチャ真面目でベーシックで、それは変わる予定はありません。

クルマで例えるなら、クルマ自体はとってもアヴァンギャルドだったとしても、タイヤはとにかくタイヤとしての仕事をしっかりと真面目にこなすようなもの。

靴はタイヤで、それならクルマは何かと言えば人です。

変な哲学かもしれないけれど、靴の立ち位置は控えめで良いと思います。


さて、今日はいろいろ作業をしましたが、ぜひご紹介したいのがこの作業です。



オールソール交換で、一緒にウェルトも交換するというメニュー。

これからウェルトを縫っている糸を切ってウェルトを外すので、仮どめのクギが打ってあります。

それで、見ていただきたいのがこちら。



つま先まわりなのですが、ジョイントあたりから少しずつつま先に行くにしたがってインソールが黒ずんでいるのがお分かりになりますか?

これは、ぜひ皆さんにも注意していただきたいことなのですが、

ハンドソーンウェルテッドの靴の場合、その構造からとっても厚いインソールを使っています。

そのインソールが一日の足から出る汗を吸収してくれて靴の中はとっても快適なのですが、

インソールが吸収した汗は排出しないといけなくて、そのために靴を数日間休ませてあげる必要があります。

でも、2日くらい大丈夫と言って続けて履いてしまったり、十分に休ませないで履いてしまうと、

湿気がインソールの反対側にたまってしまい、ここに入っているコルクを劣化させ、インソールを劣化させ、ウェルトを縫っている糸を劣化させてしまいます。

インソールのつま先のほうが黒いのは、劣化し始めていることを意味します。

これが進むと、インソールの革は炭のようにコチコチになってしまい、コルクは粉々になり、ウェルトを縫っている糸は松脂のワックスが劣化して糸が切れてしまいます。



単純に比較するものではないかもしれませんが、土踏まず周辺のインソールの革やウェルトを縫っている糸は、ほとんど劣化していません。

靴ですから、そりゃ履けば汗もたまるし素材だって劣化しますが、しっかりと休ませることでその劣化を最小限に抑えることができます。

靴を永く履いていただくために、ぜひ正しいローテーションで履いていただきますようお願いします。

お知らせ

【お知らせ 1 】

2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。

履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。

詳細は、1月31日のブログをご覧ください。

インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。

ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。

ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。


【お知らせ 2 】

新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。

ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、

前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。

靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。

こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。

詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。

まずはメールやお電話でお問い合わせください。


【お知らせ 3 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

 




 






 

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