10月完成予定の靴たちが、今日だし縫いから戻ってきました。
私たちシューりパブリックでは、だし縫いの工程だけ縫い専門の方にお願いしていまして、
今日はその先の工程に進みました。
だし縫いの次は、ヒールを取り付ける作業です。
ヒールを取り付けるのって、何となく簡単そうなイメージもあるかもしれませんが、実はこれ結構面倒な作業でして、
とりあえずそれぞれの靴の大きさに合ったトップピースと積み上げを接着して組み立てます。
積み上げの素材は以前から書いておりますとおり、ドイツ製のレザーボードを使っています。
それも、積み上げ用のモノではなくて、贅沢におしぶち用のものです。
積み上げに使うのに積み上げ用を使わないというのも変な話ですが、
実際にそれらを比較した時におしぶち用のレザーボードの方が質感や衝撃吸収の面で優れていたので、あえてこちらを使うことにしたのです。
そのレザーボードの積み上げとダイナイトのトップピースを貼り合わせて、ヒールが出来上がります。
でも、それが簡単に靴のソールに付くわけではなく、ソール面のカーブに合わせてヒールの接地面を丸く削る必要がありまして(この作業をお椀彫りと言います)、
まぁ慣れていればそんなに難しい作業ではありませんが、1足1足異なることやそのお客さによってヒールの高さをほんのちょっとですが変えていますので、
そんな細かい部分で手間がかかります。
そうしてヒールのお椀が彫れたら、ソールに接着します。
これでもまだヒールが少し大きいので、明日の朝はこのヒールの余分な部分を削る作業から始まります。
ちなみに、ヒールは接着だけだと強度的に不足しますので、このあとの工程で靴の内側からマシンネイルというちょっと長めの釘を打ってヒールを固定します。
日本だとマシンネイルではなくスクリューネイルという、やや控えめな釘を5本くらい打つことが多いと聞いていますが、
私はしっかりと23ミリのマシンネイルを片足につき10本打ちます。
5本でも10本でも、しっかりと固定されていることに違いはないのですが、
やっぱり強度に関しては十分すぎるくらいにしておきたいという気持ちがあるのです。
このあと、10月納品のグループのお客様に完成予定のご連絡をさせていただきます。
もうすぐ完成です。
今回はご新規のお客様が多いので、履いていただくのがとっても楽しみです。
★★★お知らせ★★★
【 お知らせ1 】
シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。
【 お知らせ2 】
9月29日(土)と30日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにて、恒例のイベントを開催いたします。
IVY PRODUCTSさんでも、お客様の足を計測して、足の特徴や適した靴のサイズをご案内させていただきます。
また、いつも既製品を履くとここの部分が痛いのはなぜか、この問題を解決するにはどうしたらよいかということの、ご相談も承ります。
さらに、ご希望があればシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。
なかなか埼玉の工房へ行くことができないとい方、まずは一度ご覧になってみてください。
ご注文ではないけれど、ご興味をお持ちいただいている方も、ウェルカムです。
長野周辺にお住いの方、お時間がございましたらお気軽にお越しください。
【 お知らせ3 】
10月27日(土)と28日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、恒例のイベントを開催いたします。
SUNさんでも、お客様の足を計測して、足の特徴や適した靴のサイズをご案内させていただきます。
また、いつも既製品を履くとここの部分が痛いのはなぜか、この問題を解決するにはどうしたらよいかということの、ご相談も承ります。
さらに、ご希望があればシューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。
なかなか埼玉の工房へ行くことができないとい方、まずは一度ご覧になってみてください。
ご注文ではないけれど、ご興味をお持ちいただいている方も、ウェルカムです。
SUNさんは、三ノ宮駅から徒歩でも数分で、トアロードと高架の交わる交差点近くです。
こちらを参照。
神戸周辺にお住いの方、ぜひお越しください。
【 お知らせ4 】
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。
スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
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