いつもお伝えしていることなのですが、これまで私が多くの方々の足を計測した経験値で言うと、
既製品の靴を問題なく履けるのはだいたい20%くらいの方だと感じています。
そのほかの80%の方は、カカトが合わないとか足長と足囲のバランスが合わないとか甲が高いとか低いとか左右で差があるとか、
とにかく様々な理由でちゃんと既製品の靴を履くことが難しいのではないかと思っています。
ですが、実際にはほとんどの方々が既製品靴を履いていて、それはおそらく合っていないけれどもそういうもんだろうということで履いているようです。
毎回イベントの際に、「せっかくの機会なので・・・。」という方の足を計測すると、様々な問題が出てくることが多く、
お話をうかがってみると、いつも靴が合わなくて困っていたという方も少なくありません。
特に、足の幅が広いので少し大きめの靴を履いているという方と、
左右の足で差があるのでいつも片方は合わないという方が多いように感じます。
皆さんそれぞれに靴に関しては困っていらっしゃるようですが、
今日は左右のサイズに差がる方の対応法歩をお伝えしたいと思います。
まず、左右の足のサイズに差がある場合、基本的には小さい方の足に合わせて靴を選びます。
右足の方が足が小さいなら、右足で合わせてください。
そうすると、左足はきつくなります。
ここからが対応の方法です。
よほどサイズに差がある場合を除き、だいたいのケースで差は多くても5ミリ程度というケースが多く、
そんな時にはきつい方の靴を少しストレッチします。
これは、プロの靴の修理屋さんにお願いするのが理想ですが、ご自宅でもできますので自分でやってみたいという方は自己責任になりますが参考になさってください。
ストレッチする前に、靴の基本的な性質を知っておきましょう。
靴は、必ず革を裁断するときに縦(つま先⇔カカト方向)には伸びないように裁断し、
横には伸びるように裁断してあります。
これは、靴を作る際の絶対的な決まりです。
なので、少しきつくて小指が当たるような場合(小指が当たることが多いので)、革をや柔らかくして伸ばす薬品を使います。
これはプロ用のモノですが、ご家庭用のモノも数百円で販売されています。
これを靴の内側に吹き付け(外側に吹き付けるとシミになってしまう危険性がありますから)、
このような棒で当たる部分を内側からグリグリと押してみます。
棒は、先が丸くて靴にダメージを与えないようなモノでしたら大丈夫でしょう。
私がやった時は、4~5回くらいグリグリと押し付けると、だいたいのケースで少し伸びて解決するようです。
ただ、最初は要領がいまいちよくわからないかもしれませんので、プロの修理屋さんに相談してみて一度やっていただいてお手本を見てみるのも良いかもしれませんね。
いずれにしても、靴は緩いと履いていて歩きにくいですし疲れますので、必ず小さい方の足に合わせることを心がけてください。
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