日本で言う、いわゆる「縫い割り」ですが、
イギリスでは似たような縫い方が行くつかあって、その中のsilk seamということになります。
この作業工程は、表側を重ねて縫い割りのステッチをかけ、
それをたたいて平らにし、
そこにDナイロンというそこそこ丈夫なテープを貼って、
そのテープにステッチがかかるように縫い割りの両側を縫うというものです。
これがsilk seamの作業工程。
テープを貼ってそこにステッチがかかるようにすることで、避けてしまうことを防ぐわけです。
ブーツの場合は、ちゃんとヒモを緩めて脱ぎ履きすればそんなに負担がかかることはないのでしょうけれど、
それでも万が一に備えて補強は必要です。
私たちシューリパブリックの場合、表側の場合ではsilk seamのトップはドッグテイルという補強の方法を用いていますので、
シューズでもブーツでも一番上の写真のような形になっています。
ちなみに、カカトをこのsilk seamで仕上げたときの主なメリットは、
横から見たときのカーブがキレイに出せることと、無理のないパターンで作ることができることです。
silk seamのような感じでも両端にステッチをかけないのが brooklyn seamといい、
テープすら貼らないのはclosed seamといいます。
さすがにclosed seamは使うことがほとんどありませんが、
brooklyn seamはライニングのカカトの部分によく使っています。
ここにステッチがあると、擦れて糸が切れてしまう可能性が高いため、この部分はステッチがなくて良いのでしょう。
靴は、見えない部分にたくさん補強が入ってて、特にイギリス靴においては永く履くことを前提としていますから、耐久性があって、必要な部分は修理をすることを前提としていて、
なかなかバランスよく作られています。
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