ハンドソーンウェルテッドやグッドイヤーウェルテッドの靴において、ウェルトとソールを縫うステッチを日本ではだし縫いと言います。
私たちシューリパブリックでは、製作の作業工程において唯一外部の職人さんにお願いしている作業です。
細かいことを言うなら、ラストのグレーディングは木型屋さんにお願いしていますが、
それはあくまでもベースラストを元にお客様の足に近いサイズにグレーディング(サイズを大きくしたり小さくしたり、幅を大きくしたり小さくしたりすること)であって、
ラストのグレーディングに関しては材料の購入に近い立ち位置ではないかと思っています。
そんな訳で、唯一の外部の職人さんにお願いしているだし縫いは、かつてお願いしていた職人さんは、仕様などにおいて若干もどかしい部分もありました。
しかしながら、今お願いしている方はとにかく腕が良いし、賢くて仕様に関してもしっかりと理解してくださっているため、
本当に安心してお願いできます。
このだし縫いは、靴の雰囲気を非常に大きく左右する仕様のひとつです。
向かって左の紫のチャッカブーツと右のサイドゴアブーツでは、だし縫いが全く違います。
拡大してみると、
この雰囲気に対して、
こんな感じです。
ピッチが細かいだけではなく、糸もテンションも、さらにはもっともっと細かい部分においても違います。
ちなみに、昨年の1月ころから黒のサイドゴアブーツの仕様(現在の仕様)になっています。
ピッチが細かければ良いというわけではないので、それは誤解しないでください。
だし縫いにおいても縫う方の味と言うかカラーと言うかノリと言うか、音楽でいえばグルーヴのようなものがあります。
ザックリと言ってしまえば、センスです。
さらに、糸のテンションにおいてもなかなか素晴らしい出来です。
下糸があまり浮いてしまっていると、糸が切れやすくなてしまうため、適度にめり込ませていて、なおかつロックの位置を中間よりややソール側に持ってきています。
これは、下糸がすり減って切れた時に簡単にソールが浮かないようにするための工夫です。
それらはすべて機械で縫うからこそできることです。
私たちシューリパブリックでは、だし縫いは機械で縫うことにしていまして、その理由はコスト、強度、見た目のすべてに於いて優れているからです。
機械でおこなってクオリティが落ちないものは、基本的に機械を使います。
私個人的には、だし縫いは機械の圧勝だと思っています。
★★★お知らせ★★★
【お知らせ 1 】
2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。
履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。
詳細は、1月31日のブログをご覧ください。
インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。
ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。
ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。
【お知らせ 2 】
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。
ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、
前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。
靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。
こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。
詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
【お知らせ 3 】
新型コロナウィルスの感染拡大のため、シューリパブリックの工房は5月5日(火)まで臨時休業とし、6日(水)の定休日を挟んで7日(木)より営業とさせていただきます。
ご連絡は、メールにてお願いいたします。
【お知らせ 4 】
シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。