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今日は、ご注文いただいたお客様のラスト(木型)の調整をしました。 ラストの調整とは、木型屋さんでベースラストを元にしてそこそこ近いサイズに作っていただいたラストを、 お客様の足に合うように細かく調整する作業のことです。 そこそこ近いサイズは、例えば長さがsize8で幅(ウィズ)が2Eというような感じで、 そのそこそこ近いサイズのラストをお客様の足に合うように肉付けしたり削ったりしています。 写真は、ラストをやすりで削っているところ。 こんなふうにやすりで削っていると、大きく調整するのに時間ばかりかかってしまうので、ガッツリと削るときにはエンドレスのグラインダーを使い、 そのあとにやすりで削ってキレイにしています。 ところで、お客様の足に合わせると一言で言っていますが、これってどんなふうに合わせるのか、その数値はいくつなのかって気になりますよね。 こちらは、お客様の足を計測したデータにラストを載せているところです。 右下に3か所を計測した数値が書いてありますが、この数値はそれぞれきつく締めた数値とそれよりも優しく締めた数値をとっています。 というのも、靴は足囲そのままの数値で作ると緩くてとても履けないため、履いた時にある程度締まる必要があるのです。 その締め具合は、作り手によって全く異なり、作り手はみな履きやすい靴を目指しているのにアプローチが異なるのです。 そのほか、私たちの場合は・・・、 こんな感じで足が出ている場合や、 足刀の部分においてこれくらい足のほうが大きいと、その形に合わせてラストにプラスの調整をするのですが、 基本的に足刀部分はタイトフィッティングにしても足はあまりストレスを感じないため、形状が合っている場合においてはプラスの調整をしないこともあります。 また、足にこのような形状の凸部分がある場合で、それが屈曲点にある場合は、 写真のようにラストのほうにはプラスの調整をしないこともあります。 その理由は、この部分は屈曲をするところで、靴を履いていると革が真っ先に軟らかくなるため、これくらいであれば敢えてプラスの調整をしないほうが足にしっくりフィットすると判断するからです。 ただ、その判断は形状や足の状態にもよるため、ケースごとに異なります。 こんな感じで、お客様の足の状態を確認し、しっかりと計測をし、お客様のご希望をうかがい、これまでのトラブルなどをうかがったうえで、 お客様が快適に履いていただけることを目指し、私たちが持っているカードをフルに生かして靴を製作しています。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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