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クリッキング

カテゴリー: @ Work:アットワーク

私たちシューリパブリックでは、完成月のグループごとに製作を進めていますので、毎日いろいろな作業に取り掛かります。 今日はクリッキング。 クリッキングとは、革を裁断する作業のこと。 革の裁断というと、パターンの通りに革を裁断するというイメージがあるかもしれませんが、 革の場合は伸び方向と部位を意識して、どこにどのパーツを型入れして裁断するのかということがたいせつなのです。 たとえば、一枚の革(私たちが使っているのは半裁と言って背中でバッサリと右左に裁断したもの)のうちでお尻の辺りが最もキレイなのに対し、 首まわりやわきの下、腹まわりは繊維がそろっていなかったり生地が良くないなどの理由で靴のパーツにはほぼ使えません。 また、靴のパーツは序列がありまして、つま先のパーツは最も良い部分を、ベロはフカフカしている繊維の良くない部分を使うなど、見える順に良い部分を使うという決まりがあります。 そんなことをふまえてクリッキングです。 これは型押しの革のクリッキングの様子です。 スムースの革のクリッキングでしたら、スティッチマーカーペン(通称銀ペン)でパターンのアウトラインを革にうつし、それをナイフで裁断することもできるのですが、 型押しやスウェードの革の場合、ペンが書けないのでこんなふうにパターンを直接ガイドにしてクリッキングをします。 パッと見て思った方もいらっしゃるかもしれませんが、丁寧にやらないとパターンを切ってしまいますので、それはもちろん丁寧いやります。 ちなみに、使っているのはOLFAの普通のカッターナイフです。 イギリスの職人さんたちは、専用のクリッキングナイフというものを使って行いますが、カッターナイフのほうが切れなくなったら刃をポキポキと折ってしまえば良いので、作業的にはとても早いと思います。 クリッキングは、革を無駄にすることなくキズをよけて、さらに裁断の方向も正確にやらなくてはいけないので、なかなか気を遣います。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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