今日、作業をしながらウェブのセミナーを見ていました。
ここ数日にわたって開催されているもので、今日が最終日。
多くの企業が新型コロナウィルスに悩む中、どのように乗り切ったらよいのかということを中心に、スピーカーの方々がそれぞれに意見を述べていました。
その中で、私がなるほどと思ったのが・・・、
「今回のコロナの騒動でビジネスは大きく変わることもあるけれど変わらないこともある。」
という話でした。
これまで会社に行って仕事をしていた方々が、今回の件でリモートで在宅ワークとなっているケースが多数あります。
なんだ、やればできるんじゃんという印象です。
在宅でできるのなら、在宅を希望する方には在宅OKにしてあげたらよいのにと思う次第です。
そうなると、今後ネットを使った仕事が中心となり、加えて通勤もなくなる方が増えれば、実店舗を中心とした商品の販売が変わってくるはず。
ネットで売ることになるのでしょうけれど、そうなるとショップのスタッフの方々はどのような接客をするのか?
接客してもらわないほうがいいというお客さんもいるかもしれませんし、いやいやネットでも相談しながら選びたいという方もいるはず。
でも、そんな中でも変わらないことは確実にあって、ショップ(ネットでも実店舗でも)で買い物をすること自体は変わりませんし、
服やカバンや靴を買うということ自体も今後しばらくは変わらないのではないかという話でした。
もしくは、服は生地の素材感や着た時の見え方は実際に着てみないとわからないから、絶対に初めは実店舗に行くという方もなくならないはず。
そんな話を聞きながら、私たちのようなオーダーメイドの靴工房はどう変わっていくのかと考えていたところ、
さらに話は進み、業種によってはこのように変わっていくというよりも、このように変わっていくべきなのでそれをリードするということ自体が必要だと思わされる展開もありました。
そもそも考えてみると、100年とか150年前からの進化を見た時に、服は新しい素材や新しいデザイン、そしてより着やすいフィッティングが出てきて、
カバンだって新しい素材や新しいデザイン、さらにはより使い勝手が良いものが出てきているのに、
靴はスニーカーの進化は素晴らしいのに、革靴はとても進化しているとは思えません。
靴の市販の商品の多くは、つくりが簡略化され素材は薄くなり、耐久性は落ち、履き心地の変化はナシ。
進化するのであれば、より履きやすくなったり、快適になったり、耐久性が上がったりするべきなのに、その様子はほとんど感じられません。
今後、革靴が進化するとしたら、より一人一人に合うパーソナライズという道や、環境問題も見据えた耐久性のあるものへと変わっていくべきだと思います。
それがオーダーメイドです。
さらに、昨今の新型コロナウィルスの件で多くの方々がモノに対する考え方が変わったという話を聞くことが多く、
妥協して安いものを買ってすぐに飽きて捨てるという買い方・使い方ではなく、本当に納得できるものを買って永く使うという考え方が主流になるのではないかと言われることもあるようです。
とは言っても、将来のことは実際にどうなるかなんてわかりませんから、今ここで議論することはあまり得策ではないかもしれません。
私は靴屋として履く方々が本当に心から喜んでいただけることが嬉しいわけで、人による優先順位の違いはあるものの、
私の考え方としては、私たちが生きていく中で最も多い「日常」に快適な靴を履いていただき、
少しでもストレスの少ない時間を過ごしていただいて、結果的に靴文化の向上につながったら嬉しいと思っています。
今後も靴が存在するのであれば、快適な靴を履くことが幸せにつながることは変わらないはず。
早く誰もが自由に行動できる世の中に戻ってほしいです。
★★★お知らせ★★★
【お知らせ 1 】
2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。
履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。
詳細は、1月31日のブログをご覧ください。
インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。
ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。
ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。
【お知らせ 2 】
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。
ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、
前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。
靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。
こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。
詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
【お知らせ 3 】
シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。