靴に興味を持っている方なら、靴のインソールにクギの穴が開いているのを見たことがあるかと思います。

この穴は、大きく分けて2種類の穴に分けられるのですが、ご存知でしょうか?
ひとつは、インソールをクセ付けするために仮留めした時の穴、そしてもうひとつはラスティングの時の仮留めのクギの跡です。
そんな違いを知ったところで・・・と思っている方、
本当にその通りなのですが、マニアの方にはちょっとした知識になるかもしれません。
このインソールを仮留めした時の穴と、ラスティングの仮留めの穴は、何がどう違うのかと言いますと、
インソールを仮留めするときには、革のインソールが濡れている状態なので、鉄のクギはすぐに錆びてほとんどの場合に穴が黒くなります。

対するラスティングの仮留めの時には、インソールはすでに乾いているため、穴は黒くなりません。
それらからわかるのは、黒いクギ穴があればインソールが濡れている時にクセ付けをしたということであり、
黒くなっていない穴があれば、手作業でラスティングをしたということです。
黒くなっていない穴がない場合だと、機械でラスティングをした可能性もありますね。
ただし、黒い穴に関しては、作り手によってはクギ留めではなくほかの方法を用いる方もいるので、黒い穴がないからと言ってクセ付けをしていないといことは一概には言えません。
ちょっとマニアックな話ですが、靴好きの方同士で話をするときのネタにしていただければ幸いです。
ちなみに、今日の私の作業はインソールの加工でした。
これくらいの厚さのインソールを使っています。

結構厚みがあってしっかりしています。
インソールは厚ければよいと言ことではありませんが、適度な厚さと適度な緻密さが必要です。
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主な内容はトークイベントが中心となる予定です。
お越しいただける方は、できましたら事前にIVY PRODUCTSさんのほうにご予約をお願いいたします。
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シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
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