松脂のワックス

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


今日は8月納品の靴たちのウェルティングに備えて、松脂ベースのワックスを作りました。

靴づくりをご存知の方はすぐに・・・、

「あの作業だな。」

ってお分かりになることと思いますが、それほど靴づくりに関してご存知ない方のために説明させていただきますと、

ウェルトを縫い付ける作業があるのですが、その際に使う糸は作り手が麻糸をベースに加工する必要があるのです。

麻糸にこの松脂ベースのワックス(日本ではチャンと呼んでいます)を塗り、

布でしごいて溶かしながら糸の中に染み込ませて耐久性を上げ、

表面にビーズワックスを塗るという一連の作業があります。

その松脂ベースのワックスをブレンドしなくてはいけないのです。

なんとも原始的なやり方と思われるでしょう。

このやり方が最もシンプルでわかりやすいので、私はいつもこんな風にカセットコンロを使ってやっています。

ただ、ブレンドするといっても、松脂のかたまりとサラダ油を混ぜるだけのことですけど。

松脂ワックスは、季節によって気温の影響で硬さが変わるため、気温の高い季節にはサラダ油少なめで、気温の低い季節にはサラダ油多めにして硬さを調整します。

パン屋さんがその日の天気や気温、湿度で材料のブレンドのバランスを変えるのに比べたら全然手ぬるい作業ですが、

数か月に1度くらいしかやらない作業なので、毎回慎重になります。

松脂ワックスの硬さは、作り手の好みにもよるのですが、私は柔らかすぎず硬すぎずといったところで作ります。

硬すぎると麻糸に塗り込む作業でポロポロと松脂ワックスが割れてしまいますし、

柔らかすぎるとべとべとして作業性が良くないし、麻糸の耐久性も下がってしまいます。

何事もバランスが大切といったところでしょう。


お知らせ

【 お知らせ 1 】

7月19日(金)と20日(土)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにて恒例のイベント開催です。

その中で、19日(金)の夕方からゆるーい感じで軽く催しをやろうかということになりました。

主な内容はトークイベントが中心となる予定です。

お越しいただける方は、できましたら事前にIVY PRODUCTSさんのほうにご予約をお願いいたします。

【 お知らせ 2 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

 

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