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パターンを作る下準備

カテゴリー: @ Work:アットワーク


おそらく皆さんもご存知だと思いますが、靴は立体でパターンは平面です。

立体のものを作るのに平面と言うのはなかなか都合が良くないように思えて、じつはこの平面から立体への返還は革の物性的な特徴を生かしていて、

これを考えた人は賢いと思うばかりです。

その前に、そのパターンを作るためには立体のラストのデータ取りが必要になります。

私は服のパターンを作ったことがないので、服はどのようにしてパターンを作るか全くわかりません。

靴と同じなのか、もしくは全く違うのか?

今度ミヤサカさんにお会いしたらうかがってみたいと思います。

靴の場合のパターンは、使用するラストを元に作ります。



とってもアナログな方法ですが、写真のようにラストにテープを巻きます。

今はつま先⇔カカト方向に対して横方向に巻いてありますが、この横方向に巻く前に縦方向にも巻いてあります。

テープが剥がれて行かないように縦方向と横方向に巻きます。

この状態から、センターに筋を入れてセンターでパッカリ割ると、内側と外側に分けることができ、

それぞれにおいて上手にシワをギャザーにしたりメスを入れたりしながら平面に伸ばして紙に貼ります。

この時点で立体から平面に変換されていて、その時点で結構な歪みが出ているのですが、

これらを考慮しつつひとつひとつのパターンを作っていきます。

聞いた話では、服を立体に作る場合にはアイロンを活用するのに対し、靴の場合はパターンで少し調整しつつ、革自体がそこそこ伸びるので、ラスティングの引き方で調整するような感じになります。

プラモデルや金属のパーツをボルトでとめるようなものと違い、靴は素材の個体差がまぁまぁあったり、ラスティングの引き具合で全く違うものになってしまったりするため、

よく言えば職人の勘を頼りに作るわけであり、言い方を変えれば正解がないとも言えます。

それをしっかりと形にするためには、経験と素材の理解とパターンの正確さとラスティングの技術がバランスよく必要になります。

お知らせ

【お知らせ 1 】

2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。

履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。

詳細は、1月31日のブログをご覧ください。

インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。

ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。

ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。


【お知らせ 2 】

新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。

ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、

前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。

靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。

こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。

詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。


【お知らせ 3 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。



 

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