ゴールデンウィーク真っ只中ですね。
今日もラジオを聴いていたら、いたるところで30キロ超の渋滞が発生していました。
まだまだ連休の間にお出かけされる方も多いかと思いますが、くれぐれもムリのないスケジュールでお願いします。
そして、くれぐれも事故のないように。
私も出張などで数百キロの移動が結構ありますが、その際に極力疲れないように運転する方法を発見しました。
それは、早めの休憩です。
3時間も走ってから休憩すると、知らないうちに疲れがどっぷりと蓄積されています。
1時間半くらいで疲れる前にちょこちょこ休んで、少し体を動かして、良い状態で運転してみてください。
さて、今日はウェルティングの作業をおこないました。
もうすでに何度も書いているので、きっと皆さんは十分にご存知のことと思います。
でも、作業ってやればやるほどあたらしい発見があったり、小さなことでも改善があったりして、
数をこなすことに大きな意義があります。
今日もそんなことを実感しながら作業をしました。

ウェルティングの前の段階で、ラスティングと言っていわゆるつり込みの作業をするのですが、
その際にアッパーの革を細い釘で仮留めしていまして、ウェルティングは少しずつ進むたびに仮留めの釘を抜きながら行います。

その後は、2本針で縫っていきます。
下穴をあけて、

こっち側と・・・、

あっち側から糸を通し、

それをギューッとしっかり締める、ただその繰り返しです。
でも、この作業に大きな意味がありまして、ギューッと締める糸は麻糸に松脂を刷り込んだもので、
相手のアッパーとリブ(インソールの裏側を加工したもの)は革で、
それらをできる限りしっかりと絞めるのですが、ゆるすぎるのはもちろんNGで、かといって締めすぎると糸が切れたりリブが裂けたりする可能性があります。
この力加減が重要で、ラスティングの作業もそうなのですが、靴つくりは力を必要とする反面それが単なるトルクではなく、
素材の状態をリアルタイムで確認しながら力を入れる必要があります。
そうすることで、素材を生かしながら靴にすることができるのだと思います。
さらに、このウェルティングの難しいところは力加減のみではなく、
正確な作業の繰り返しもあります。

ピッチやラインのばらつきがないことで、外からの力に対して均一に受けることができ、
安定した強度を保つことができます。
ウェルティングは、曲がった針先がどこに出てくるかちゃんとコントロールしないとステッチの跡がぐちゃぐちゃになってしまいます。
縫っていく際にガイドとか目印とか、そういったものが全くなく、手勘でやっているわけで、
経験を積んである程度慣れるまでは、針目がヨタッてしまうこともあります。
そんなふうに手間をかけて作り上げるハンドソーンウェルテッドの靴ですが、
やはり一度履いてみるとその違いはすぐに分かります。
やさしい履き心地で、しっかりと足になじんで、もう体の一部のようです。
私たち作り手は、ハンドソーンウェルテッドの靴を作りたいのではなく、
お客様に快適な靴を履きていただきたいが為にこんな作業をしています。
贅沢かな?とか、身の丈に合っていないなんて思わないで、
どなたにもぜひ一度お試しいただきたいと思います。
★★★お知らせ★★★
【 お知らせ 1 】
5月25日(土)と26日(日)に、Rifare仙台一番町店さんにてイベントを開催いたします。
Rifare仙台一番町店さん におけるイベントは、今回が初めてとなります。
詳細は、また改めてお知らせいたします。
【 お知らせ 2 】
6月2日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお伺いする予定です。
11時のオープンから19時のクローズまでずっとおりますので、足の計測をご希望の方、靴のオーダーをご希望の方、
靴のことに関してご質問のある方、そのほか特に用事がないけど興味があるという方、是非お気軽にお越しください。
【 お知らせ 3 】
6月8日(土)に、Rifare恵比寿店さんにてイベントを開催いたします。
Rifare恵比寿店さんでは、久しぶりのイベント開催です。
お近くの方、ぜひお気軽にお越しください。
【 お知らせ 4 】
シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。