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ギブソンブーツ

私たちシューリパブリックでは、スタートした頃からずっとブーツをお勧めしています。 当時は今以上にブーツを履く習慣がなく、ブーツというと蒸れるし重いし脱ぎ履きが面倒というイメージがありましたが、実際に履いてみると全然そんなネガティヴなことはなく、むしろ実用面で大変優れていることを知っていただき、ブーツ好きの方もだいぶ増えたように思います。 そんなブーツの中でも、私たちが最もお勧めするのはギブソンブーツです。 まず、ブーツが蒸れるというのはそのブーツの作りの問題であり、それがブーツであろうとシューズであろうとさほど大きな違いはなく、しっかりと足ホールドできれば靴の中で足が動くことが減るので余計な摩擦熱が発生することが無くなります。 そう考えると、足首よりも上までよりしっかりとホールドできるブーツの方が条件的に見れば有利になります。 重さに関しては、確かに足首よりも上の部分の革のぶんだけ重くなりますが、それだって作りを工夫することで実際には重くても重さを感じないように作ることは可能です。 脱ぎ履きに関しては、コツをつかんでしまえばほとんど問題ありませんし、むしろく靴ベラが不要というメリットは大変大きなものです。 そんなことを考えると、ブーツは大変実用的な履物であることがわかります。 これまでにたくさんのお客様にギブソンブーツを履いていただいている中で、長時間歩くときには足首をしっかりとホールドすることで大きな安心感が得られるというご意見をいただくことが多いのですが、アイレットいくつかぶん多く足首をホールドするだけの違いでも靴と足の一体感は全く異なります。 決してシューズが履きにくいということを言っているのではなく、シューズに比べてほんの少し上までホールドするだけでなぜか安心感が大きくなるのです。 今日みたいに暑い日だって、靴の中が不快にならないように色々と工夫してありますし、その結果靴の中や足が臭くなりにくいというご意見もいただいています。 「オーダーメイドでしっかりと足に合わせた作りであること」×「ハンドソーンウェルテッドという製法」 が生み出す特別な履き心地に、「ギブソンブーツというデザイン的なメリット」が加わり、とってもスペシャルな靴に仕上がっています。 軽快なチャッカブーツに対して、安心のギブソンブーツという立ち位置で、ぜひお試しいただきたいと思っています。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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デリケートジェル

以前にご紹介したことのあるWREN’Sのデリケートジェルです。 おそらくこの製品としてのポテンシャルは、他社の似たような商品と比べても特に秀でているところはないように思うのですが、私がこの製品に対して最も特筆すべき点は、香りです。 靴のメンテナンスって、靴が好きだったりメンテナンスが好きだという方にとってはとっても楽しい時間ですが、基本的にあまりメンテナンスを積極的にやりたいと思わない方にとってはなかなか面倒な時間になってしまいかねません。 靴のことを思うと、1か月に1度くらいは何かしらのメンテナンスをしてあげたいのはわかっているけれど、ついつい億劫になって・・・ という方もいるのではないでしょうか。 そこで、このデリケートジェルです。 先ほども書いた通り、この製品は香水のような香りがして、靴のメンテナンスがとっても気分良く楽しくできそうなのです。 たしかに香りは好き好きもあるので、この香りは嫌いという方には向いていないのかもしれませんが、これまで数十人のお客様にうかがってこの香りが嫌いという方はいらっしゃらなかったので、比較的好まれる香りではないかと思っています。 そんなわけで、靴のメンテナンスが面倒でこれまであまりやってこなかったという方でも、もしかしたら月に一度のメンテナンスが楽しみになるかもしれません。 楽しみにならないかもしれません。 サンプルは私たちの工房に置いてありますので、ちょっとご覧になってみてください。 販売もしています。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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計測会

恒例となりました長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベント開催のお知らせです。 次回のイベントは、4月13日(土)、14日(日)の2日間になります。 お時間は、IVY PRODUCTSさんの営業時間に合わせまして、11時~19時となります。 このイベントに関して補足しますと、 目的は、お客様の足を計測させていただきまして、お客様の足に合った靴のサイズや足の特徴などをお伝えし、より足に合った靴をお選びいただいて履いていただこうというものです。 これは、オーダーメイドの靴をお勧めするのが目的ではありません。 お客様ご自身の足について十分にご理解いただき、次回靴を購入する際により足に合ったものをお買い求めいただいて、靴は正しく選べばこんなに履きやすいということを知っていただくためのものです。 と、こんなふうに書くと、若干おこがましい感じもしないでもないのですが、これまでに足の計測をやってきまして、正しいサイズの靴を履いていらっしゃる方が非常に少なく、もう少し足に関して正しく理解していればもっと靴が履きやすくなるのにと感じることが多々ありました。 実際、お客様が靴のサイズをお選びになる時に、どういう基準で選んでいるのかをうかがったところ、履いてみてOKだと思ったからというケースが多いのですが、靴の専門家から見るとお客様の足の形や特徴を理解すると、今までのサイズよりもハーフサイズ小さいものの方が良いケースや、違うメーカーの靴の方がより足に合うということもあります。 また、足の特徴から判断して、ソールが硬めの靴の方が良いケースや、逆に柔らかいものの方が良いケースなどもあり、靴の専門家という立場で広い視野でアドバイスをさせていただきます。 もちろんですが、ムリにオーダーメイドの靴をお勧めするようなことはありません。 今回のようなイベントでは、売り上げを上げるよりもその場所でお会いするお客様に、靴や足に関して正しい情報をお伝えすることを目的とし、将来的に靴の文化が向上することを願っています。 なので、長野市までお越しいただける方は、ぜひこの機会に足の計測にチャレンジしてみてください。 料金は、破格の500円です。 皆様のお越しをお待ちしております。 IVY PRODUCTSさんに関しましては、こちらをご覧ください。 ★★★お知らせ★★★ ★次回の長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントは、4月13日(土)と14日(日)の予定です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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靴ヒモ

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 そんなせっかくのお休みなんですけど、昼過ぎくらいから風がすごくて、今も外は凄い風が吹いています。 なので、今日一日ほとんど外に出ずに家でおとなしく過ごしていました。 さて、先日Temuという中国のECサイトで試しに靴ヒモを買ってみたということを書きましたが、果たしてその靴ヒモはどうなのかをちょっと試してみました。 今回購入したのは、ギブソンブーツにちょうど良い長さの110センチのものです。 そもそも、元々の仕様ではこんな靴ヒモがついています。 表ハトメ(#200)で細いヒモの仕様です。 こんな感じ。 そして、今回購入したのがこのような靴ヒモで、私たちシューリパブリックの細ヒモと比べるとこちらの方が少し太いものです。 比べてみたところ。 細い方が私たちの標準仕様の靴ヒモで、太い方が今回Temuで購入したもの。 向かって右側(左足)にのみTemuで購入したものを通してみました。 見た目的には問題なさそうなのですが、実際に通してみて気づいたことがあります。 それは、細いヒモであればハネの一番上の部分を持ってパッと開くことができたのですが、靴ヒモが太くなったぶん抵抗が大きくなってしまい、ハネを開くのがやや面倒になりました。 ただ、これは使い込んでいって靴ヒモが多少でも慣れてくれれば改善するのではないかと思っています。 見た目と初期の状態はこんな感じです。 ただ、基本的に靴ヒモは消耗品であるべきで、靴ヒモがヤレることでアッパーの革にダメージを与えないという強度関係が理想だと思っていまして、靴ヒモがあまりにも丈夫過ぎると靴ヒモは切れないけれどアッパーのヒモが当たる部分はすり減ってしまうことになり、それはちょっと好ましくないのです。 そんなわけで、私たちの靴はヒモは消耗品であり1年半や2年くらいでヤレて切れるくらいの強さのものをつけています。 今回のTemuで購入したものは、まだどれくらい強いのか、もしくはすぐに切れてしまうのか、まだテストをしていないので、こちらに関しては追ってまたお知らせしたいと思います。 ですが、やはり奨励するのは純正仕様の靴ヒモです。 特に裏ハトメ仕様の靴は革がすり減りやすいので、なるべく標準仕様の靴ヒモをお使いください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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㎇

東日本に住む私たちにとって、3月11日は絶対に忘れられない日です。 東日本大震災から、今日で13年。 あの時は、都内で働く多くの方が帰宅困難になり、それでも歩いて帰ろうとする人や、途中で自転車を買って帰る人、靴を買って帰る人もいました。 幸いにも私は職場と自宅が近いので、歩いて帰ることができましたが、帰宅してもしばらく電気がつかなくてキャンプ道具のランタンを出してきたのを覚えています。 今思えば、あの震災で学んだことがたくさんありました。 道具があっても使えなければ役に立たないので、日ごろから使えるようにしておくこと、いつ何時に何があるかわからないので、どんな時でも歩けるようにしておくこと。 震災をきっかけに靴のご注文をいただくようになったお客様もたくさんいらっしゃいますし、すでに私たちシューリパブリックの靴を履いていたお客様からは、この靴のおかげで難なく歩いて帰ることができたとお礼のご連絡をいただくこともありました。 お客に立てたのであれば、本当に良かったです。 あれから13年が経って、情報を入手しやすくなり、私たちの意識も高まり、条件としては多少なりともよくなっているのかもしれませんが、私たちは13歳年をとり、当時に比べると身軽に動くことができなくなってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。 やはり自分の身は自分で守らなくてはいけません。 いざという時に、走って逃げられるようにしておかないといけません。 水や食料などの備品は当然のことですが、自分の身体もしっかりと準備しておく必要があります。 全てを災害のために備えて生活するべきとは言いませんが、困った時に困らないようにしておくのは最低限のことだと思っています。 いつ何が起こるかわからないから、もしものために歩ける靴を日頃から履いておきたいものです。 長距離を歩くのなら、ブーツが最適です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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修理

私たちシューリパブリックで製作するハンドソーンウェルテッドという製法の靴は、カカトやソールを交換して永く愛用できることがひとつの特徴となっています。 今回はこの靴を使ってご案内していきます。 だいたい多くの方がまず先にすり減ってくるのがカカトの部分。 カカトの外側から接地する方が多いので、ほとんどの方が外側から減ってきます。 時々・・・、 「自分は歩き方が良くないのかも?」 と気にされる方もいらっしゃいますが、外側からすり減ってくるのは普通ですし、どこからすり減ってきてもさほど気にする必要はないと思います。 このカカトですが、接地面のゴム(トップピースと言います)が最初は厚みが9㎜ほどありまして、これがすり減ってきて一番薄くなっているところで残り2㎜というタイミングが交換のお勧めの時期になります。 この線ギリギリまで履いてしまう方もいらっしゃいますが、結構これが積み上げにダメージを与えてしまうので、トップピースは若干のゆとりを持って交換することをお勧めします。 カカトの修理は、お近くの修理屋さんにお願いしても結構ですし、私たちシューリパブリックにお持ち(お送り)いただいても結構です。 そして、今日一番お伝えしたいことなのですが、歩き方の関係でつま先がすり減りやすい方もいらっしゃいます。 つま先に関しましては、この部分だけの修理は私どもではできないので、修理屋さんにお願いしていただくことになります。 その際に、修理屋さんにお伝えしていただきたいとこがあるのですが、 このウェルトとソールの接着に関して、最近は多くの靴において強力な接着剤を使っていることが多く、だし縫い(ウェルトとソールを縫っている縫い)の糸が切れても、極端なことを言うとだし縫いがなくてもソールが剥がれないという作りになっているのですが、 私たちシューリパブリックでは、ウェルトとソールの接着はだし縫いまでの仮留め程度の接着しかしていないため、だし縫いの糸が完全に切れてしまうとソールが剥がれてしまいます。 その点を踏まえて、修理屋さんでつま先の修理をする場合、削れたつま先を斜めにスライスするように削り落とし、その部分に新しい底剤を接着するという方法をとることが多く、そのやり方だとだし縫いの糸が切られてしまっているので、履いているうちにつま先がパッカリと口を開けてしまうのです。 なので、もしつま先の修理をするときには、修理屋さんに次のことをお伝えください。 ・ソールの接着は仮留め程度しかしていないこと。 ・つま先を補修するときには、だし縫いをかけてほしいこと。 このようにお伝えいただければ、修理屋さんはすぐに理解してくれます。 私たちとお付き合いのある修理屋さんにはお伝えしているのですが、まだお伝えできていない修理屋さんもありますので、ひとことお伝えいただけると安心です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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モンキーブーツ

少し前から扱い始めたWREN’Sというブランドのメンテナンス用品がなかなか思っていた以上に良くて、工房にいらっしゃるお客様にお勧めしています。 元々悪い商品ではないことはわかっていて、そのうえで香りがとっても良かったので、どうせなら良い香りがする靴クリームの方が楽しいのではないかと思いまして入荷するようになったのですが、このサラっとした感じやしっかりと革を守ってくれる感を感じられて、改めてそのクオリティの高さを実感しています。 レザークリームという商品なのですが、基本的に乳化性の靴クリームなので、普通に使っていただけます。 ただ、色の展開がやや少なめで、私が見たところではグリーンがあったらよかったのにと思っています。 さて、皆さんしっかりと靴のメンテナンスをしてくださっているようですが、靴のご注文の時には丈夫な革というご指定をいただくことがあります。 丈夫と言ってもとらえ方がいくつかあるのですが、ぶつけてもキズが付きにくいということや、キズがついても足が怪我をしないということ、もしくは年履いた時にまだキレイな革ということもあって、毎回お客様が何をご希望されているのかを詳しくうかがっています。 その中で、結構多いのが年数が経ってもキレイな状態である革というご要望です。 じつはこれ、確かに革のクオリティの多少は関係するのですが、この場合はそれよりもどのように履いてどのようにメンテナンスをしているかというところがとっても大きな要因になります。 毎日履いて靴を休ませていないような状態だと、どんなに高価な革を選んでも、すぐに革がクタクタになってしまいますし、全然メンテナンスをしないでほったらかしだと、革がパサパサに乾燥して場合によっては亀裂が入ってしまいます。 かといって、靴クリームをベッタリと塗りすぎていると、革そのものが硬化して割れてしまうこともあります。 理想は、週に一度くらい履いてあとはゆっくりと休ませ、履いた後にはブラッシングをして、月に一度くらいは栄養補給のクリームを塗ってあげるようなメンテナンスをすることです。 こちらは、私が普段履いているモンキーブーツです。 この革は、今ではもう取り扱いが無くなってしまったOld Englang というイタリアの革ですが、10年を優に超えているのにまだまだ元気に活躍してくれています。 あまり大きな声では言えませんが、私はどちらかと言えばメンテナンスはあまりしない方で、やるとすれば年に数回デリケートクリームを塗るくらいですね。 メンテナンスは、しすぎるよりもちょっと足りない程度の方が靴には良いと思っています。 過ぎたるは、及ばざるがごとしがそのまま当てはまるケースです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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hsw

靴の製法に関して、皆さんに伝えたいことがたくさんあって、でもこれがなかなか簡単に伝わらないことなのでもどかしい思いをしています。 私たちシューリパブリックで製作しているハンドソーンウェルテッドインソールには、靴の製法の中でも最も手間がかかる製法のひとつと言われ、それはただ単に手間がかかるのではなく、その手間以上のものをもたらしてくれる、たいへん理に適った製法なのです。 こちらは、今製作中のお客様の靴です。 ハンドソーンウェルテッドは、インソールに加工したリブにアッパーとウェルトを手作業で縫い付けるのがひとつの特徴ですが、それとともに手作業でラスティング(つり込み)をおこなう製法で、天然由来の素材の特徴を十分に引き出しつつ、しっかりかっちりと作り込み、丈夫で永く愛用できる靴を作り上げるのです。 具体的に履き心地に関して言うならば、ウレタンや硬質のスポンジのソールの靴と異なり、硬いながらにも柔らかさを感じられる履き心地が特徴で、そんな靴に慣れると足も鍛えられて強くなり、歩いていて幸せを実感できるようになります。 この感覚が、履いたことの無い方に伝わらないのが本当にもどかしいのですが、こればかりは仕方ないですよね。 逆に、普段からハンドソーンの靴を履いていらっしゃる方にとっては、 「そうそう、そうなんだよ。」 と思っていただけているはず。 靴が格好良いということや、自分だけの靴が欲しいというをきっかけにして、ハンドソーンウェルテッドのオーダーメイドの靴の世界に足を踏み入れる方もいらっしゃいますが、じつはハンドソーンウェルテッドの醍醐味は、替えの効かない履き心地なのです。 まだ履いたことのない方は、一度で良いのでハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴を履いて、それらがどんなものなのかを実感していただきたいと思っています。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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裏ハトメ

ときどき裏ハトメの補修のご依頼をいただくことがあります。 裏ハトメは、表から打つハトメに比べると構造上外れやすく、特に力がかかる部分はどうしても外れやすくなっていると言えます。 こちらが裏ハトメ。 ブラインドアイレットとも言います。 これが外れてしまった時には、 このような打ち具を使って打ち付けます。 ただ、一度外れてしまったハトメをもう一度使うことはできませんので、新しいものを使いましょう。 裏ハトメの打ち方は、このように裏側からハトメをセットしたうえで、下に鉄板などを敷いて表側から打ち具でハトメを潰します。 潰すというよりも、ハトメの足を開くイメージですね。 この状態で、打ち具の頭をハンマーで叩いて完成。 このハトメと打ち具ですが、私たちシューリパブリックで使っている裏ハトメは1700番という品番のものになります。 間違えやすいもので170番というのがありまして、170番の方は少し足が長くなっていて、打ち方が異なりますのでご注意ください。 ちなみに、これらのハトメと打ち具は私が普段お世話になっている丸上さんが楽天に出店していますので、こちらで購入できます。 1700番裏ハトメはこちら。 1700番打ち具はこちら。 ハトメが外れてしまった時にわざわざ持ってきていただいたり送っていただくのは大変なので、ご自宅で修理できるようにしておくと便利です。 ★★★お知らせ★★★ ★カカトをお得に修理するプランは、2月末日で終了しました。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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修理

余談ですが、今年の1月1日に発生した能登半島を震源とする地震の影響で、北陸を目的地とする観光に影響が出ていると聞いています。 確かに石川県の能登半島の被害が大きかった地域では、おそらく観光客を受け入れる余裕がないところもあるかもしれませんが、私がよく観ているYouTubeチャンネルの「富山の遊び場!TV」によると、富山県内では西部の氷見の方では比較的大きな被害があったものの、県内のほとんどの場所では地震の直後から普段通りの生活が送れていて、観光にもほとんど影響がないと伝えていました。 今回のような状況で影響が出ているのは地震の直接的な影響よりも風評被害の方であって、大丈夫なところにはぜひ来てくださいと伝えていました。 そんなことを踏まえて発表がありましたね、「北陸応援割」。 これは、簡単に言ってしまえば北陸の新潟県、富山県、石川県、そして福井県を目的地とする旅行には割引の補助がありますよということだそうで、予約は割引の対象となる開始日が決められていてその日以降に予約したものに限られるそうです。 また、難しい手続きは必要なく、じゃらんなどの予約サイトを使って予約するという方法になるようですが、各サイトも今大急ぎで準備を進めているようで、準備ができ次第となっている感じです。 割引額も結構大きいようで、宿泊に関しては1人あたり50%割引(最大20,000円)となるようです。 公共の交通機関を使っていく場合はその他の割引もあるようなので、都合が合いそうな方は行ってみるのも良さそうですね。 ただ、以前のケースを見ると割り引くのを前提として宿泊料金がかなり高くなっていたケースもあったりして、そのあたりはしっかりと調べてからの方が良いのかもしれません。 私個人的には、機会があったらもう一度富山に行ってみたいと思っているのですが、こういうイベントが始まると思いのほか混雑してしまったりすることもあり、だったらこの割引が終わってからゆっくり行くのも良いかなって思っています。 さて、私たちシューリパブリックのプチ企画であるカカトのトップピースの交換の割引企画が無事に終わりました。 こちらの靴をお持ちくださったお客様が、この企画の最後のお客様になりました。 基本的にカカトのトップピースの交換はお近くの修理屋さんにお願いしたほうが手っ取り早いですよというスタンスでしたので、今回のようにまとめて送っていただいたり持ってきていただくのは初めてでした。 靴の修理は、できればじっくりとキレイに仕上げたいので、一度お預かりして翌日以降にお渡しor発送というスタイルを作ることができ、取組としては良かったと思っています。 そうなんです、もしかしたら伝わっていない方もいらっしゃるかもしれませんが、2足まででしたらその場で修理しますが、3足以上の場合はそれなりに時間もかかってしまうのでお預かりとさせていただいています。 そんなこともあって、今回の企画はじっくりと修理をさせていただくことも含めてということでした。 もちろん今後もカカトのトップピース交換の修理やオールソール交換の修理をお受けしますので、お気軽にお声がけください。 ただし、修理は私どもで製作した靴のみになります。 ご注意ください。 また何か面白そうな企画を考えてお知らせします。 お楽しみにお待ちください。 ★★★お知らせ★★★ ★カカトをお得に修理するプランは、2月末日で終了しました。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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