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㎇

東日本に住む私たちにとって、3月11日は絶対に忘れられない日です。 東日本大震災から、今日で13年。 あの時は、都内で働く多くの方が帰宅困難になり、それでも歩いて帰ろうとする人や、途中で自転車を買って帰る人、靴を買って帰る人もいました。 幸いにも私は職場と自宅が近いので、歩いて帰ることができましたが、帰宅してもしばらく電気がつかなくてキャンプ道具のランタンを出してきたのを覚えています。 今思えば、あの震災で学んだことがたくさんありました。 道具があっても使えなければ役に立たないので、日ごろから使えるようにしておくこと、いつ何時に何があるかわからないので、どんな時でも歩けるようにしておくこと。 震災をきっかけに靴のご注文をいただくようになったお客様もたくさんいらっしゃいますし、すでに私たちシューリパブリックの靴を履いていたお客様からは、この靴のおかげで難なく歩いて帰ることができたとお礼のご連絡をいただくこともありました。 お客に立てたのであれば、本当に良かったです。 あれから13年が経って、情報を入手しやすくなり、私たちの意識も高まり、条件としては多少なりともよくなっているのかもしれませんが、私たちは13歳年をとり、当時に比べると身軽に動くことができなくなってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。 やはり自分の身は自分で守らなくてはいけません。 いざという時に、走って逃げられるようにしておかないといけません。 水や食料などの備品は当然のことですが、自分の身体もしっかりと準備しておく必要があります。 全てを災害のために備えて生活するべきとは言いませんが、困った時に困らないようにしておくのは最低限のことだと思っています。 いつ何が起こるかわからないから、もしものために歩ける靴を日頃から履いておきたいものです。 長距離を歩くのなら、ブーツが最適です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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修理

私たちシューリパブリックで製作するハンドソーンウェルテッドという製法の靴は、カカトやソールを交換して永く愛用できることがひとつの特徴となっています。 今回はこの靴を使ってご案内していきます。 だいたい多くの方がまず先にすり減ってくるのがカカトの部分。 カカトの外側から接地する方が多いので、ほとんどの方が外側から減ってきます。 時々・・・、 「自分は歩き方が良くないのかも?」 と気にされる方もいらっしゃいますが、外側からすり減ってくるのは普通ですし、どこからすり減ってきてもさほど気にする必要はないと思います。 このカカトですが、接地面のゴム(トップピースと言います)が最初は厚みが9㎜ほどありまして、これがすり減ってきて一番薄くなっているところで残り2㎜というタイミングが交換のお勧めの時期になります。 この線ギリギリまで履いてしまう方もいらっしゃいますが、結構これが積み上げにダメージを与えてしまうので、トップピースは若干のゆとりを持って交換することをお勧めします。 カカトの修理は、お近くの修理屋さんにお願いしても結構ですし、私たちシューリパブリックにお持ち(お送り)いただいても結構です。 そして、今日一番お伝えしたいことなのですが、歩き方の関係でつま先がすり減りやすい方もいらっしゃいます。 つま先に関しましては、この部分だけの修理は私どもではできないので、修理屋さんにお願いしていただくことになります。 その際に、修理屋さんにお伝えしていただきたいとこがあるのですが、 このウェルトとソールの接着に関して、最近は多くの靴において強力な接着剤を使っていることが多く、だし縫い(ウェルトとソールを縫っている縫い)の糸が切れても、極端なことを言うとだし縫いがなくてもソールが剥がれないという作りになっているのですが、 私たちシューリパブリックでは、ウェルトとソールの接着はだし縫いまでの仮留め程度の接着しかしていないため、だし縫いの糸が完全に切れてしまうとソールが剥がれてしまいます。 その点を踏まえて、修理屋さんでつま先の修理をする場合、削れたつま先を斜めにスライスするように削り落とし、その部分に新しい底剤を接着するという方法をとることが多く、そのやり方だとだし縫いの糸が切られてしまっているので、履いているうちにつま先がパッカリと口を開けてしまうのです。 なので、もしつま先の修理をするときには、修理屋さんに次のことをお伝えください。 ・ソールの接着は仮留め程度しかしていないこと。 ・つま先を補修するときには、だし縫いをかけてほしいこと。 このようにお伝えいただければ、修理屋さんはすぐに理解してくれます。 私たちとお付き合いのある修理屋さんにはお伝えしているのですが、まだお伝えできていない修理屋さんもありますので、ひとことお伝えいただけると安心です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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モンキーブーツ

少し前から扱い始めたWREN’Sというブランドのメンテナンス用品がなかなか思っていた以上に良くて、工房にいらっしゃるお客様にお勧めしています。 元々悪い商品ではないことはわかっていて、そのうえで香りがとっても良かったので、どうせなら良い香りがする靴クリームの方が楽しいのではないかと思いまして入荷するようになったのですが、このサラっとした感じやしっかりと革を守ってくれる感を感じられて、改めてそのクオリティの高さを実感しています。 レザークリームという商品なのですが、基本的に乳化性の靴クリームなので、普通に使っていただけます。 ただ、色の展開がやや少なめで、私が見たところではグリーンがあったらよかったのにと思っています。 さて、皆さんしっかりと靴のメンテナンスをしてくださっているようですが、靴のご注文の時には丈夫な革というご指定をいただくことがあります。 丈夫と言ってもとらえ方がいくつかあるのですが、ぶつけてもキズが付きにくいということや、キズがついても足が怪我をしないということ、もしくは年履いた時にまだキレイな革ということもあって、毎回お客様が何をご希望されているのかを詳しくうかがっています。 その中で、結構多いのが年数が経ってもキレイな状態である革というご要望です。 じつはこれ、確かに革のクオリティの多少は関係するのですが、この場合はそれよりもどのように履いてどのようにメンテナンスをしているかというところがとっても大きな要因になります。 毎日履いて靴を休ませていないような状態だと、どんなに高価な革を選んでも、すぐに革がクタクタになってしまいますし、全然メンテナンスをしないでほったらかしだと、革がパサパサに乾燥して場合によっては亀裂が入ってしまいます。 かといって、靴クリームをベッタリと塗りすぎていると、革そのものが硬化して割れてしまうこともあります。 理想は、週に一度くらい履いてあとはゆっくりと休ませ、履いた後にはブラッシングをして、月に一度くらいは栄養補給のクリームを塗ってあげるようなメンテナンスをすることです。 こちらは、私が普段履いているモンキーブーツです。 この革は、今ではもう取り扱いが無くなってしまったOld Englang というイタリアの革ですが、10年を優に超えているのにまだまだ元気に活躍してくれています。 あまり大きな声では言えませんが、私はどちらかと言えばメンテナンスはあまりしない方で、やるとすれば年に数回デリケートクリームを塗るくらいですね。 メンテナンスは、しすぎるよりもちょっと足りない程度の方が靴には良いと思っています。 過ぎたるは、及ばざるがごとしがそのまま当てはまるケースです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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hsw

靴の製法に関して、皆さんに伝えたいことがたくさんあって、でもこれがなかなか簡単に伝わらないことなのでもどかしい思いをしています。 私たちシューリパブリックで製作しているハンドソーンウェルテッドインソールには、靴の製法の中でも最も手間がかかる製法のひとつと言われ、それはただ単に手間がかかるのではなく、その手間以上のものをもたらしてくれる、たいへん理に適った製法なのです。 こちらは、今製作中のお客様の靴です。 ハンドソーンウェルテッドは、インソールに加工したリブにアッパーとウェルトを手作業で縫い付けるのがひとつの特徴ですが、それとともに手作業でラスティング(つり込み)をおこなう製法で、天然由来の素材の特徴を十分に引き出しつつ、しっかりかっちりと作り込み、丈夫で永く愛用できる靴を作り上げるのです。 具体的に履き心地に関して言うならば、ウレタンや硬質のスポンジのソールの靴と異なり、硬いながらにも柔らかさを感じられる履き心地が特徴で、そんな靴に慣れると足も鍛えられて強くなり、歩いていて幸せを実感できるようになります。 この感覚が、履いたことの無い方に伝わらないのが本当にもどかしいのですが、こればかりは仕方ないですよね。 逆に、普段からハンドソーンの靴を履いていらっしゃる方にとっては、 「そうそう、そうなんだよ。」 と思っていただけているはず。 靴が格好良いということや、自分だけの靴が欲しいというをきっかけにして、ハンドソーンウェルテッドのオーダーメイドの靴の世界に足を踏み入れる方もいらっしゃいますが、じつはハンドソーンウェルテッドの醍醐味は、替えの効かない履き心地なのです。 まだ履いたことのない方は、一度で良いのでハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴を履いて、それらがどんなものなのかを実感していただきたいと思っています。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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裏ハトメ

ときどき裏ハトメの補修のご依頼をいただくことがあります。 裏ハトメは、表から打つハトメに比べると構造上外れやすく、特に力がかかる部分はどうしても外れやすくなっていると言えます。 こちらが裏ハトメ。 ブラインドアイレットとも言います。 これが外れてしまった時には、 このような打ち具を使って打ち付けます。 ただ、一度外れてしまったハトメをもう一度使うことはできませんので、新しいものを使いましょう。 裏ハトメの打ち方は、このように裏側からハトメをセットしたうえで、下に鉄板などを敷いて表側から打ち具でハトメを潰します。 潰すというよりも、ハトメの足を開くイメージですね。 この状態で、打ち具の頭をハンマーで叩いて完成。 このハトメと打ち具ですが、私たちシューリパブリックで使っている裏ハトメは1700番という品番のものになります。 間違えやすいもので170番というのがありまして、170番の方は少し足が長くなっていて、打ち方が異なりますのでご注意ください。 ちなみに、これらのハトメと打ち具は私が普段お世話になっている丸上さんが楽天に出店していますので、こちらで購入できます。 1700番裏ハトメはこちら。 1700番打ち具はこちら。 ハトメが外れてしまった時にわざわざ持ってきていただいたり送っていただくのは大変なので、ご自宅で修理できるようにしておくと便利です。 ★★★お知らせ★★★ ★カカトをお得に修理するプランは、2月末日で終了しました。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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修理

余談ですが、今年の1月1日に発生した能登半島を震源とする地震の影響で、北陸を目的地とする観光に影響が出ていると聞いています。 確かに石川県の能登半島の被害が大きかった地域では、おそらく観光客を受け入れる余裕がないところもあるかもしれませんが、私がよく観ているYouTubeチャンネルの「富山の遊び場!TV」によると、富山県内では西部の氷見の方では比較的大きな被害があったものの、県内のほとんどの場所では地震の直後から普段通りの生活が送れていて、観光にもほとんど影響がないと伝えていました。 今回のような状況で影響が出ているのは地震の直接的な影響よりも風評被害の方であって、大丈夫なところにはぜひ来てくださいと伝えていました。 そんなことを踏まえて発表がありましたね、「北陸応援割」。 これは、簡単に言ってしまえば北陸の新潟県、富山県、石川県、そして福井県を目的地とする旅行には割引の補助がありますよということだそうで、予約は割引の対象となる開始日が決められていてその日以降に予約したものに限られるそうです。 また、難しい手続きは必要なく、じゃらんなどの予約サイトを使って予約するという方法になるようですが、各サイトも今大急ぎで準備を進めているようで、準備ができ次第となっている感じです。 割引額も結構大きいようで、宿泊に関しては1人あたり50%割引(最大20,000円)となるようです。 公共の交通機関を使っていく場合はその他の割引もあるようなので、都合が合いそうな方は行ってみるのも良さそうですね。 ただ、以前のケースを見ると割り引くのを前提として宿泊料金がかなり高くなっていたケースもあったりして、そのあたりはしっかりと調べてからの方が良いのかもしれません。 私個人的には、機会があったらもう一度富山に行ってみたいと思っているのですが、こういうイベントが始まると思いのほか混雑してしまったりすることもあり、だったらこの割引が終わってからゆっくり行くのも良いかなって思っています。 さて、私たちシューリパブリックのプチ企画であるカカトのトップピースの交換の割引企画が無事に終わりました。 こちらの靴をお持ちくださったお客様が、この企画の最後のお客様になりました。 基本的にカカトのトップピースの交換はお近くの修理屋さんにお願いしたほうが手っ取り早いですよというスタンスでしたので、今回のようにまとめて送っていただいたり持ってきていただくのは初めてでした。 靴の修理は、できればじっくりとキレイに仕上げたいので、一度お預かりして翌日以降にお渡しor発送というスタイルを作ることができ、取組としては良かったと思っています。 そうなんです、もしかしたら伝わっていない方もいらっしゃるかもしれませんが、2足まででしたらその場で修理しますが、3足以上の場合はそれなりに時間もかかってしまうのでお預かりとさせていただいています。 そんなこともあって、今回の企画はじっくりと修理をさせていただくことも含めてということでした。 もちろん今後もカカトのトップピース交換の修理やオールソール交換の修理をお受けしますので、お気軽にお声がけください。 ただし、修理は私どもで製作した靴のみになります。 ご注意ください。 また何か面白そうな企画を考えてお知らせします。 お楽しみにお待ちください。 ★★★お知らせ★★★ ★カカトをお得に修理するプランは、2月末日で終了しました。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ハトメの交換

カテゴリー: Message:伝えたいこと

フルブローグブーツ

まず、カカトのトップピース交換の buy 2 get 1 free の企画は、本日で終了となります。 今月は、これまでにないくらいたくさんのカカトの修理をしました。 皆さま、本当にありがとうございました。 10年ぶりにお会いできたお客様もいらっしゃったりして、思った通りの成果を得ることができました。 またそのうち機会があったらやってみたいと思います。 そのせいもあって、オールソール交換でお預かりしている靴の修理が若干遅れ気味になってしまい、こちらのお客様にはご迷惑をおかけしております。 もう少々お待ちください。 さて、今日はそのカカトのトップピース交換のためにOさんが靴を持ってきてくださいました。 その際に、履いていらっしゃったブーツのハトメ交換もさせていただきまして、なかなかイイ感じに仕上がったので写真を撮らせていただきました。 元々は、裏ハトメが付いていたのですが、靴ヒモを交換する際にハトメが外れてしまったそうで、それならついでに表ハトメに交換したいとのことで、ちょっと待っていていただいているうちにさっと作業を終えてこんな感じに仕上がりました。 この雰囲気のブーツなら、表ハトメでも格好良いですね。 またこれがデニムにイイ感じにあって、とっても格好良いです。 ギブソン系のブーツ(チャッカブーツを含む)やギブソンシューズでしたら、その場で裏ハトメ→表ハトメの交換ができますので、ちょっと雰囲気や気分を変えてみたいときや、外れにくい表ハトメにしたいとき、もしくは負担のかかる上のいくつかだけ表ハトメにしたいという場合は、その旨お知らせください。 ★★★お知らせ★★★ ★カカトをお得に修理するプランは、2月末日で終了しました。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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シューツリー

少し前にAmazonで買ったコミックの「ちひろさん」が思っていた以上に深い話で、ある意味哲学だなぁなんて思っていたところ、有村架純さん主演の映画の「ちひろさん」のDVDが発売されるということを知り、早速予約して先日届きました。 そもそもは、昨年の春に公開されたこの映画を公開が終わってから知り、観たかったと思いつつコミックを読んだらハマってしまったという流れなので、きっかけはこちらなのです。 まだ前半のほんの少ししか観れていないので何とも言えませんが、印象に残ったところでは画がとってもキレイだということ。 最近、写真を撮る時にいろいろと細かいことに気を付けていて、特に色合いだったり雰囲気だったりそういうものが写真の出来栄えを大きく左右するので、こんな写真を撮りたいなぁって思っているまさにそんな雰囲気の画が多いという印象でした。 内容は、まだ観始めたばかりなので何とも言えません。 と言いつつ、そんなにハマっているコミックの「ちひろさん」なのですが、全巻揃えたのにまだ6巻で止まっています。 これは決して読む時間が無いわけではなく、じつは読み終えてしまうのが何となく寂しくて、なので6巻までなのです。 昔、20代のころに司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んでいて、あれはたしか全8巻だったと思いますが、最後の方で竜馬が斬られて死んでしまうのを読むのが辛くて、やはり6巻あたりで止まってしまった記憶があり、それに近い感覚なのかもしれません。 だったら、はじめから読まなきゃいいのにって思ったり・・・。 さて、最近は靴をご注文いただくときに一緒にシューツリーもご注文いただくことがとっても多くなりました。 決してシューツリーも一緒に買ってほしいということを言うつもりはないのですが、時々お客様からお預かりする靴に関して明らかに大きすぎるシューツリーが入っていることがあり、余計なお世話だと知りつつ毎回お伝えしています。 正直なところ、シューツリーがどれくらい大きいのかという程度にもよりますが、靴は1ミリ2ミリで履き心地が変わってしまうものなので、大きすぎるシューツリーはそこそこ深刻な問題なのです。 こちらは、靴が完成して納品待ちのお客様のシューツリーです。 今扱っているシューツリーは表面にニスが塗ってある為、一度加工したところに改めて私がニスを塗る流れになりますが、多少は色の違いが出てしまいます。 それを踏まえて加工したところを見ていただくと、 人の足は一般的に私たちが思うほど厚いものではなく、こちらのお客様は決して薄い方ではないのですがこれくらいの厚さになります。 理想は、シューツリーを入れても靴の甲の部分が膨れず、それでいて靴のつま先をしっかりと伸ばしてくれるもの。 市販のものの中で探すのはちょっと難しいかもしれませんが、シューツリーはどうあるべきかを知っておくのは良いことだと思います。 ★★★お知らせ★★★ ★カカトをお得に修理するプランは、2月末日までです。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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乾燥剤

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 いつものことながらお休みの日は雑用が多く、今日も日用品や工房で使うモノの買い物に追われました。 そんな中で、これは今日買ってきたものではなくAmazonで買って昨日届いたものなのですが、必要に迫られてこれを購入しました。 カメラのドライボックス用の乾燥剤です。 今使っているヤツがそろそろ交換時期を迎えるため、新しい乾燥剤を購入しました。 じつは私は工房で使っているカメラを3つに分けて収納していまして、ひとつはメインで使っているカメラのみを入れるボックス、そして残りの2つはレンズをしまっておくボックスです。 カメラ好きの方ならごご存じのことですが、カメラは湿気やホコリに弱いため、その辺にほったらかしにしておくことができず、特に革を削ったりする工房の中ではホコリが多いので必ず密閉された箱に入れておく必要があるのですが、 その箱の中で空気が動かないと湿気が溜まったりカビが発生してしまうリスクがあるので、使わない機材でも結構頻繁にボックスから取り出して動かしてあげるなど、定期的に空気を動かしつつ、そのボックスの中の湿気が上がりすぎないようにカメラ用の乾燥剤が必要なのです。 ちなみに、乾燥剤なら何でもよいという訳ではなく、たとえば海苔などに使う乾燥剤だと強すぎてしまうそうで、ボックスの中の湿度をだいたい30%から50%くらいに保てるカメラ専用の乾燥剤が理想なのだそうです。 それならカメラ専用の防湿庫を買ってしまえばよいという意見もあるかと思いますが、 これですよね、自宅に今使わないカメラやレンズを保管しておく防湿庫があり、これはこれで使っています。 これがあればそれでも良いのですが、こういう大きなモノがいくつも増えるのがあまり好きじゃなくて、これまで使ってきた密閉できるボックスがなかなか優秀なのでそのまま使っていこうと思っています。 カメラは精密機器なので、本当にホコリや湿気には気を遣いますが、じつは靴もホコリや湿気に気を付けていただきたいのです。 1日履いた靴は最低2日以上しっかりと休ませることや、保管する際には玄関のタイルの上など湿気が残るところに置かないということをお願いしています。 ただ、それでは湿気が全くなくなってしまえばよいかというとそういうわけでもなく、強制的に乾燥させてしまうと革がパサパサになってしまうため、靴の場合は強力な乾燥剤は好ましくないのです。 そのあたりのさじ加減は、だんだん慣れていくと思いますが、理想は靴を週に1度くらい履いて、履かないときには湿気が少ないところに保管する(日陰で風が通れば尚可)という感じです。 と言いつつ、私自身が結構ほったらかしなのですが、靴は時々履いてあげることも必要なので、適当なところで上手に付き合ってあげてください。 ★★★お知らせ★★★ ★カカトをお得に修理するプランは、2月末日までです。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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repair

余談ですが、まだ2月なのに我が家では夏休みの計画の話が出始めています。 昨年は、奈良、京都、福井、そして富山を4日間で回って来るという、ちょっとわけのわからないプランで、一昨年は京都、岡山、彦根を同じく4日間で回ってくるプランでした。 どちらもトータルで1400キロ近く走り、普通に考えてクルマで行くプランではないのですが、ついついクルマで出かけることに慣れ切ってしまっているので、我が家で出かけるとなるともうクルマ一択になってしまっています。 そんなことを踏まえて、今年はどんな夏休みにしようかと話していたのですが、毎年夏に出かけるとどこに行っても暑いので、今年は暑くないところに行きたいという声も出ています。 いや、夏なのでどこに行っても暑いのではないかと思いますが・・・。 じつは私は昔から旅が大好きで、高校生の時は旅行をする部活に入っていたり、修学旅行委員をやっていたりするほどで、高校一年の時から気ままに一人旅をしています。 当時の愛読書は、JTBの時刻表とツーリングマップ。 そんな私が、今年の我が家の旅行のプランを考えてみました。 まず、毎回費用の半分近くを占めるのが宿代なので、今回は宿代がほとんどかからずに、そのぶんを食事や観光に回すということを考えました。 どのようにするかというと、たとえば昨年のコースの①奈良、②京都、③福井、④富山をそのまま関東に持ってきて、①館山、②いわき、③軽井沢、④日光というコースを仮に作ったとします。 出発はもちろん自宅で、館山を観光したのちに1日目の夜には外で食事をしてから自宅に帰ってきて、風呂に入ってゆっくり寝ます。 2日目も自宅を出発していわきで観光し、また自宅に帰ってきます。 このようにすると、一日の移動距離はさほど変わらないのに宿泊を自宅にしておくことで、宿泊費がかからずに自宅でゆっくりと休むことができます。 予約などをしていないので、ちょっと疲れたという時には予定を一日ずらすこともできます。 なんと素晴らしいプランなのでしょう! まぁ、途中で1泊くらいはどこかで泊っても良いかもしれませんね。 ちなみに、私がいま行ってみたいところは、千葉県の勝浦でおいしいお魚を食べ、同じく千葉県の佐原で水郷を堪能し、あとはどこでも良いので行ったことの無い街に行って一日ゆっくりとその街を散策したいです。 どこか良いところないかなぁ・・・? なんていう時に、もうほとんど行ってしまったからと思っても、じっくりと地図を眺めてみるとけっこう近くでも行ったことの無いところがたくさんあるものです。 いつも行くスーパーでだいたいわかっているような気になっていても、商品をひとつひとつじっくり見てみると全然気にかけたことがないものがたくさんあったりするようなもので、知らず知らずに同じものに目が行ってしまうために意外と気づいていなかったモノやコトがあるんですよね。 私が住む加須市の隣のさらに隣の町は、どんなところなのか改めて考えてみると結構わからないことだらけです。 まだ夏休みまでには時間があるので、家族とじっくり話し合って決めたいと思います。 さて、今回のカカトのトップピースをお得に交換する企画も大変ご好評いただいておりますが、そろそろ終了の日が見えてきました。 今日もお預かりした靴を修理させていただきました。 このbuy 2 get1 free の企画は、2月末日までです。 詳しく言うと、お客様が発送する場合には2月末日の消印があれば有効で、ご持参いただく場合には2月末日までにお持ちください。 改めて確認してみると、もう20足以上のカカトの修理をさせていただいているようです。 その中には本当に久しぶりにお会いするお客様もいらっしゃって、これをきっかけに久しぶりにお会いできて本当に良かったです。 修理をする予定の方は、お早めにお願いします。 ★★★お知らせ★★★ ★カカトをお得に修理するプランは、2月末日までです。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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