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カジュアルにMRT

カテゴリー: Message:伝えたいこと

MRT

私たちシューリパブリックでは、つま先の形の違う何種類かのラストを用意しておりまして、 その中でもっともカジュアルな雰囲気のモノが、このラスト#MRTです。 写真は、以前に長野のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催した際に、ラスティングのパフォーマンスをした時のチャッカブーツです。 一般的に靴はつま先がシャープな形をしているものほど(限度はありますが)ビジネス向きで、ポッテリしていて丸みが強いモノほどカジュアル向きとされています。 ですので、私たちシューリパブリックでは#SRDや#SRFがビジネス向きで、#MRTがカジュアル向きとなります。 そして、昨今のクールビズやカジュアル志向の関係もあってか今くらいの季節からしばらくの間は、この#MRTのような形状のラストが使いやすくなってきます。 たとえば、ちょっと細めのデニムや、ちょっと広めのチノパンなどに合わせようと思ったら、これくらいのポッテリ感のラストが使いやすいと思っていただける方もきっとたくさんいらっしゃるでしょうし、 もちろんそれはお好みもありますし、すべての方がカジュアルな格好をされるわけではないので一概に言えませんが、 何となくですが傾向としましては、カジュアルな格好をされる機会が多くなる季節には、#MRTが似合いそうだなって感じるのです。 これからこのチャッカブーツもウェルティングに進むわけですが、このチャッカブーツは黒のLストームのウェルトをつける予定で、 なかなかのカジュアルテイストいっぱいの靴になりそうです。   ちなみに、まだ#MRTのラストをお持ちでない方やまだシューリパブリックでオーダーされあことのない方には、 今ご注文を受け付けております15周年記念モデルをお勧めします。 こちらは、私が考える最もシューリパブリックらしい、シューリパブリックがおススメする黒いギブソンブーツを、ラスト込みの価格でとってもお買い得プライスで販売するものです。 108,000円(税込み)でラスト付きですので、将来的に例えばモンキーブーツやほかの仕様のギブソンブーツ、もしくはギブソンシューズをオーダーしてみようかと考えていらっしゃる方には、 そのラストを使えますのでとってもメリットがありますし、 特にその予定がない方にも価格的にとっても魅力的だと思います。   とは言え、ファッションはお好みですし、時代が変わればトレンドも変わります。 さらに言えば、そんな流行に関係なくご自分のスタイルを持っていらっしゃる方であれば、どんな時でもこの#MRTの靴を履いていただけることでしょう。 このイギリスの匂いプンプンのラストを、ぜひ上手に活用してください。     ★★★お知らせ★★★ シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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パラレル

ここ最近は、出張を含めて出かける予定がいつもよりも多く入っているため、少しずつ作業を前倒しで進めています。 やはり楽しみにお待ちいただいているお客様に、約束した納期にしっかりとお渡ししたいですからね。 そんなわけで、7月納品の靴たちが完成まであと一歩というところまで来ています。 ご自分の靴を見つけた方は、いらっしゃいますか? これらの靴は、明日の午前中には完成の予定ですので、完成しましたら改めてご案内させていただきます。 週末にお越しいただく予定の方は、次の週末でしたら大丈夫です。   さて、今日のテーマは靴ヒモです。 これも時々書いていることなのですが、ここ最近新しいお客様が急に増えたので、ちょっとした知識として知っておいていただきたいと思いまして書かせていただきます。 私たちシューリパブリックでは、ギブソンブーツなどほとんどの靴の靴ヒモはオーバーラップという通し方をしています。 これは、履き易く脱ぎやすいというメリットがあるためで、実用面において適していると思われます。 一方、オックスフォードなどの靴に関しては、オーバーラップは構造上やや無理があるため、脱ぎ履きしやすいということを考えてパラレルという通し方をしています。 こちらがパラレルという通し方ですが、パッと見るとシングルと同じに見えますので、そのあたりを細かくご説明します。 パラレルの場合、ハネを開くとすぐにわかります。 パラレルは、比較的左右(内外?)のハネをムリなく開くことができるようなヒモの通し方で、表側は平行になっていてキレイですが見えない部分はあっちに行ったりこっちに行ったりしています。 このパラレルにも欠点がありまして、オックスフォードの靴にパラレルで通すと、場合によってはヒモが重なる部分がちょうど足の凸の部分に当たるなどして、長時間履いているといたくなってしまうというケースがあるのです。 ですが、そんなときのために対応策があります。 簡単に言えば、ヒモの通し方を反転させるのです。 写真をよく見てみてください。 この写真では、つま先から2つ目の穴は外側の穴に下からヒモが出てきていますが、 反転させると、つま先から2つ目の穴は内側の穴に下からヒモが出てきました。 一見、大した違いではないような気もするのですが、このようにヒモの通し方を変えるとヒモがクロスする部分が変わり、足の痛く感じる部分に当たらなくなることがあるのです。 このままヒモを通すと、出来上がるのは最初と同じパラレルですが、厳密には反転しているのです。 オックスフォードの場合、結構タイトに締められてしまうこともありますので、気になった方はぜひ試してみてください。     ★★★お知らせ★★★ シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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チャッカブーツ

今日ご紹介するのは、先日のIVY PRODUCTSさんで納品させていただいた3人目のお客様、 IVY PRODUCTS店主のTさんです。 Tさんは、昨年の11月に愛知県の一宮市で開催したイベントにも出展してくださった方で、 その際に私たちシューリパブリックの既製品(グッドイヤーウェルテッド)の靴をお買い求めいただき、 それをきっかけに靴に大変興味をお持ちいただきました。 近い将来IVY PRODUCTSさんを窓口に、シューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文をお受けできるように準備を進めていまして、 そのためには靴をちゃんと知っておかないといけないとおっしゃって、前回のイベントの際にご注文いただきました。 そんなTさんですので、日頃からとっても靴に関して熱心に勉強されていて、 「フィッティングを勉強するのに良い本はありますか?」 とか、 「靴の作りに関して教えてください!」 といった具合に、わからないことがあるとすぐに質問のご連絡が来ます。 こんな熱心な方とお知り合いになれて、私もとっても嬉しく思います。   まずは、到着してすぐに完成した靴をTさんにお渡ししました。 私がクルマを駐車場に置いてくる間に履いてくださって、 「当たり前なんですけど、既製品の靴よりもずっと足にフィットします!」 とおっしゃっていました。 ちなみに、今回完成したのはこんな感じのチャッカブーツです。 カジュアルな格好をされることが多いのでこの革をお選びいただきましたが、この革にして正解ですね。 Tさんの足は、標準の2Eではちょっと足囲が足りなくて、ほかにも既製品では合わない部分もありますが、まだとりあえずは既製品でも大丈夫という形をされています。 ですが、今回のオーダーメイドのチャッカブーツは、標準の2Eサイズのラストをベースに足の厚さや筋肉の付き方、カカトの大きさなどをTさんの足に合わせて細かく調整し、 さらにハンドソーンウェルテッドという非常に足にフィットする製法と、必要に応じてあちらこちらに補強を入れて製作した仕様ですので、 既製品に比べると包み込まれ感が大きく異なることでしょう。 実際、まだ履き始めたばかりにもかかわらず、Tさんは・・・、 「全然違いますよ!」 と、満面の笑みを浮かべながらおっしゃっていました。   オーダーメイドの靴というと、足の形が既製品では合わない人のためのものというイメージがありますが、 じつは既製品の靴を全く問題なく履ける方でも、オーダーメイドの靴を履くとかなりの違いを実感していただけるはずです。 それは、時間をかけて革をやさしく成形することや、足の形状に合わせて細かく調整してあること、そして何よりも素材を生かして手作業で製作したということが大きく影響しているはずです。 ですので、私は既製品で問題ないですとおっしゃる方も、試しに一度ハンドソーンウェルテッドのオーダーメイドの靴をお試しいただきたいと思います。   Tさんはお客様と大変親しくされていて、さらにはご近所の方とのお付き合いもあり、 Tさんがこのチャッカブーツを履いていると、 「これですか、オーダーで作ったってヤツは。」 と、皆さんとっても興味深そうに話しかけていました。 午前のオープンの前から履き始めて、お店を閉める19時頃にはもうすっかり靴が馴染んできているように見えました。 実際に十分に馴染むには半年くらいかかりますが、見る限りでは良い感じに靴が成長していきそうでした。 次回お会いするのがとっても楽しみです。 ありがとうございました。   靴の仕様 デザイン: チャッカブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRE+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド     ★★★お知らせ★★★ シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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オックスフォードシューズ

先日、IVY PRODUCTSさんで納品させていただいたもう一人のお客様のオックスフォードをご紹介いたします。 長野県にお住いのYKさんです。 YKさんはまだお若い方なのですが、既製品の靴が輪なくてご苦労をされていたそうで、お仕事用で足に合う快適な靴をということでご注文いただきました。 そして完成したのが、こちらのオックスフォードです。 私たちシューリパブリックの靴の目的は、日常に快適な靴を履くことです。 そのために、ただしいフィッティングとしっかりしたつくり、そして適正価格ということを大切にしています。 ですので、YKさんのようなお客様には私たちシューリパブリックの靴がピッタリです。 履いていただいて、既製品の靴との違いに驚かれたようで、終始ニコニコされていました。 靴を確認するようにしばらく店内を歩き回ってから、IVY PRODUCTSの店主さんと一緒にパシャ! 「これは、テンション上がりますよ!」 「これなら、またお金を貯めてもう1足買えるように頑張ります。」 と、とっても気に入っていただけたようでした。   これまでにご注文いただいたほとんどのお客様がおっしゃっているのが、 「これだったら、もっと早くオーダーすればよかった。」 ということです。 実際、ほとんどの方が既製品の靴では合わなくて、合っているように感じるかもしれないけれど実は合っていないことが多くて、 そしてオーダーメイドの靴を履いてみたらとっても履きやすく、フィッティングだけではなく作りも全く違うということに気付いてくださっています。 合わない靴を履いていることは、それだけストレスを作ってしまっていることですし、 少しでもより足に合う靴を探す時間と手間は結構大変で、それが場合によっては買ったけれど合わないなんてこともあって、 せっかく買った既製品の靴が、結局はムダになってしまっていることもあります。 そういうことを考えると、オーダーメイドの靴は確かに既製品よりは高いですけれど少なくとも失敗ということはないと考えて良いと思います。 であれば、少しでも早く足に合った靴を履き始めた方が良いのです。 今回遊びに来てくださったシューリパブリックのお客様も、皆口をそろえてそのようなことをおっしゃっていました。 今回納品させていただいたYKさんも、きっと早くオーダーして良かったと思ってくださることでしょう。 靴の仕様 デザイン: オックスフォード レザー: カーフ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRF+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド     ★★★お知らせ★★★ シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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足囲も合わせる

カテゴリー: Message:伝えたいこと

世界の国243

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 午前中は諸々も雑用を済ませ、午後からはウチの娘のお付き合いで近くのショッピングモールの中にある本屋さんに行きました。 最近は、ネットでほとんどの情報が入手できてしますし、 欲しい本があればAmazonなどですぐに買うことができ、おまけに家に届けてくれるので、本屋さんに行って何かを探すという機会が激減していましたが、 せっかく行ったので、普段自分が全く見ないような分野や、最近話題の本、さらには以前から気になっている本を片っ端から見て回って、 結局気になって買ってみたのがコチラです。 「世界の国243」です。 こういう情報も調べようと思えばいくらでもネットで調べられることですが、ある一つの国に関して必要最低限の情報がかかれていて、おおよそその国がどんな国であるのかを理解するには、 ネットよりもこのような本である方がさっと見ることができますし、家族でちょっとした話題に挙げることだってできますから、私は本の方が良いと思っています。 まぁそれにしても、自分がいかに世界の国に関して知らないのかを思い知らされました。 トルクメニスタンてどんな国? タジキスタン共和国って? 国名は聞いたことがあって、だいたいの位置もわかりますが、どんな国と言われるとまったくわかりません。 欧米の人々が、日本と中国と韓国をごっちゃにしているようなものですね。 目指せ世界制覇です。   さて、ここ関東も今日から梅雨に入ったそうですね。 季節にそれぞれの特徴があるのも日本の良いところですので、ただ鬱陶しいなどと言わないで上手に楽しみたいと思います。 そんなお天気の中、先ほども書きました通り近くのショッピングモールへ出かけました。 お天気が怪しかったので、私は以前に試作として作った「出張用のチャッカブーツ」を履いて行ったのですが、 この靴自体は全く問題なく、なかなかよくできていると自画自賛しているものの、 じつは私の足には少しだけ幅が大きいようで、フィッティングに関して少々問題があります。 あくまでも靴の作りや耐久性を確認するために製作したものですので、私の足に合わせたものではありません。 数値にしてジョイントの辺りが3~4ミリほど大きいようで、歩いていて微妙に靴の中で足が動いてしまいます。 甲周りは調整できることもあってそこそこフィットしているので、よりいっそうジョイント部分が合わないことを感じてしまいます。 たかだか3~4ミリほど大きいだけで、これほど歩きにくいモノなのかと痛感しました。 実際は、それほど歩きにくいわけではないのかもしれませんが、普段履いている靴がこれよりもより足に合っているため、その落差を感じてしまうのかもしれないですね。 昨日ご紹介した長野のKBさんも、足に合う靴を履いて「異次元」とおっしゃっていました。 やっぱり、フィッティングはある程度突き詰めていくことが必要なのだと思います。 それをできるだけ若いうちに知っておくと、靴のトラブルを回避できるというわけです。     ★★★お知らせ★★★ シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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ギブソンシューズ

先日の長野出張の際に、今年の3月にIVY PRODUCTSさんでご注文いただいたお客様の靴を納品させていただきました。 今日は、その中のKBさんをご紹介させていただきます。 今回ご注文いただいたのは、ストレートキャップ付きのギブソンシューズです。 とっても楽しみにしてくださったようで、この日はご家族もご一緒にニッコニコでお越しくださいました。 履いていただいたご感想は、 「普段、仕事ではそんなにカッチリとした格好をするわけではないので、これくらいの雰囲気がちょうど良いですね。」 とのこと。 さらに、今日改めてご連絡がありまして、 「異次元の履き心地。」 とのメッセージをいただきました。 じつはこの日はKBさんが勧めてくださったようで、お父様も一緒にお越しくださいました。 事細かにお父様に靴の説明をしてくださって、 「持ったら重いけれど、履いていると全然重さを感じないんだよ。」 という話もチラッと聞こえてきました。 私の代わりに熱心に説明までしてくださって、ありがとうございます。 実際に履いてくださったお客様のご意見が最も信ぴょう性がありますから、 私がご説明するよりもずっと重みがあります。 結局、お父様は仕様やデザインは決まったものの、革をどれにしようかというところで決めかねていらっしゃったので、 KBさんが同じ革にしたら? ということで、お父様もKBさんと同じVacchetta800のこげ茶に決まりました。   まだ履き初めですので、完全に足にフィットしているわけではなく、 これから時間をかけて少しずつさらに履きやすく成長してく予定です。 ぜひ、この靴と仲良くしてあげてください。 靴の仕様 デザイン: ギブソンシューズ レザー: シュリンク ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド     ★★★お知らせ★★★ シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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インソール

インソールというと、革靴では実際に足が乗るパーツを指すことが多いのですが、 スニーカーやウォーキングシューズなどの場合は、取り外しができる立体のあのパーツを指すことが多く、 同じインソールでも違うモノになります。 今日は、後者の方に関して私が思うことを書いてみたいと思います。 あくまでも私の個人的な考えですので、参考程度にしていただければ幸いです。   こちらは、私が普段の作業の時に履いているスニーカーのものです。 スニーカーのモデルにもよりますが、このインソールありきというものが多くなっていますね。 スニーカーはそういうものなので、それはそれで全く問題ありません。 ウォーキングシューズやコンフォートシューズと呼ばれるジャンルの靴には、なかなかしっかりしたインソールが入っていることがあって、 それが入っているからとっても足に良いとか、場合によっては健康になると思ってしまうかもしれませんが、それはすべてにおいてOKというわけではないことを知っておいてほしいと思います。 そもそも、インソールの目的は靴が合わないとか、足に問題があるとなど、言ってみれば補助的な役割として存在しているわけで、 出来る事ならインソールなしで快適に靴を履いて快適に歩けるのが理想です。 ですが、それではちょっと用が足りないという時に、カスタムインソールなどの補助的なインソールが登場することになります。 インソールは、大きく分けて2つの種類があります。 ひとつは、そのインソールを使うことで、足をしっかりと機能させて健康にするための補助です。 そしてもうひとつは、こういう言い方はよくないのかもしれませんが、それがないと歩くこともままならないので、補助としてインソールを使うというものです。 一見似ているようですが、具体的な例を挙げると違いが一目瞭然です。 足を機能させるためのインソール(前者)は、比較的硬い素材を使い、厚さはさほど厚くなくて、足のアーチの下側に隙間を設け、足の機能を成長させることを目的としています。 対する後者は、足の機能が低下してしまっている場合に、柔らかいインソールで足の機能を補って、少しでも痛みなどを緩和することを目的としています。 そもそも私たち人間の足は、大昔は裸足で野山を駆け回るくらいの丈夫なもので、硬いところを歩いてもしっかりと足自体が衝撃吸収の機能を働かせていましたが、 最近は柔らかいスニーカーなどの靴が主流となっていて、足が持つべき機能を低下させてしまう傾向にあります。 私たち人間の身体は、環境に適応する能力がありますから、楽な環境の下では身体は怠けてしまいます。   さてインソールですが、そんなことを考えると少なくともちゃんと歩けるうちは足を甘やかさないようになるべく薄くて硬い素材のモノが好ましく、 一定の時間内に最高のポテンシャルを発揮するようなスポーツは別ですが、あくまでも足の機能を向上させることを目的としていることが好ましいと言えます。 そして、インソールであれば何でも良いというわけではなく、ちゃんと技術を持った専門家に作っていただくものであれば、インソールとしてアドバンテージがあります。 ですので、全く健康な方が柔らかいインソールを普段から靴に入れて履いていることは、ソールの柔らかいスニーカーを履いていることと同様に、 足の機能の低下につながることがありますので、ご注意ください。   先日、ある方からインソール神話的な話をうかがって、ちょっと心配になりました。 例えば、足に少しだけトラブルを抱えたような場合、それをどのように対処するべきなのかを専門家の方とともにしっかりと向き合って解決することが大切です。 ちょっと大変だけど、少しずつトレーニングをして筋力をつけて対処するのか、 痛みを抑えるために、柔らかいインソールと痛み止めの薬で対処するのか、 硬いインソールと柔らかいインソールは、まさにそういうことなのです。 選択を間違えてしまった場合、柔らかいインソールでは今は良いけれど問題を先送りにしてしまっているということになりかねません。   ちなみに、私たちシューリパブリックでは、靴にはいわゆるカスタムインソールを入れるような設計にはしていなくて、 あくまでも靴自体で快適に履いていただけるモノを製作しています。 基本的なハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴は、インソールを取り外すことはできませんが、 あくまでも靴そのもので足を機能させて健康になっていただく仕様になっています。   ★★★お知らせ★★★ シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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ギブソンシューズ

今日は、3月にIVY PRODUCTSさんでご注文いただいた靴たちの納品のため、朝早く家を出て長野市のIVY PRODUCTSさんに行ってきました。 今回の納品は合計3足。 そのうちの1足が、IVU PRODUCTSの店主のTさんのものです。 11時のオープンの前に到着するようにと、やや早めに家を出たところ、長野に到着したのが8時半でした。 その前に、松代PAで朝ごはんを食べて、少しのんびり過ごしたので、それがなければあと1時間くらい早く到着したかもしれません。 いつも早く到着したときに必ず行くのが、「牛に引かれて善光寺」の善光寺です。 本当にしょっちゅう行っているのですが、ちゃんと見ていないので毎回初めて知ることばかり。 今日は朝早かったこともあって、観光客の方々はやや少なめでした。 善光寺からまっすぐに伸びる参道を中央通りというのですが、その途中にある大門のあたりから善光寺の方を見た景色です。 この逆を望む景色もなかなか素敵で、そちらはぜひみなさんが善光寺に行ったときにご覧ください。   オープンの少し前にIVY PRODUCTSさんに行って準備をし、早々に店主のTさんに完成した靴をお渡ししました。 Tさん、とっても喜んでくださって、 「本当にピッタリです。こういうのって、言葉で行っても伝わらないですよね。」 とおっしゃっていました。 お店がオープン後、程なくして納品予定のお客様のYKさんも来てくださいました。 こちらが、YKさんのオックスフォードです。 YKさんは、既製品が合いにくい足をされていて、これまでずっと靴で困っていらっしゃったそうです。 そんなYKさんが前回のイベントにお越しくださって、靴をご注文してくださいました。 YKさんのご感想は、 「なんか、テンション上がりますよ。ホント、買ってよかったです。これだったら、またお金を貯めてオーダーします。」 とおっしゃっていました。 YKさんは、終始ニコニコしながら完成した靴を履いて店内を歩き回っていました。 こちらは、向かって写真の左が店主のTさんで、右がYKさんです。 その後、同じく前回のイベントのときにご注文してくださったKBさんが、ご家族と一緒にお越しくださいました。 こちらが、KBさんのストレートキャップのついたギブソンシューズです。 KBさんは、お仕事のときにスーツではなくてジャケット+パンツと言うスタイルが多いそうなので、 少々カジュアルテイストを含んだ靴をご注文頂きました。 Lストームのウェルトや、革のマットで深い雰囲気も気に入ってくださり、この仕様にしてよかったとおっしゃっていました。   その他、今日は本当にたくさんのお客様が来てくださって、 私達シューリパブリックのお客様の栃木県のKさんや、埼玉県のSさんも、わざわざこのイベントのために来てくださいました。 こちらがSさんのネイビーのギブソンブーツです。 まだ最近完成して納品したばかりなので、革がまだちょっと硬いとおっしゃっていましたが、 この革の雰囲気がとっても良いととっても気に入っていただけたようです。 さらに、たまたま通りがかりでお店を覗いたご夫婦が、たまたま靴のイベントをやっているとのことで、 とっても興味を持ってご注文してくださったり、 最後の最後までオーダーしようかどうしようかと悩みに悩んでいた若い女性の二人組のお客様もいらっしゃって、 私はオープンからほとんどしゃべりっきりでしたが、皆さんにとっても足や靴に関して関心を持っていただけたようでしたので、 今回もIVY PRODUCTSさんに伺って本当に良かったと思っています。 どなたも実際に足を計測して、数値や形でご自身の足のことが見られると、 具体的にどこがどうなっているとか、どうした方が良いなどの問題と対策が見えてくるので、 とっても興味を持って話を聞いてくださいました。 実際、お話をしていると、 「靴で困っている。」 という方がとっても多く、改めてなんとかしないといけないと実感しました。   ともあれ、お越しくださった皆さま、そしてIVY PRODUCTS店主のTさん、今回も大変お世話になりました。 次回は、9月の最終の週末にお邪魔します。 ありがとうございました。 そして、ご注文いただいた皆さま、完成までしばらくお待ちください。   ★★★お知らせ★★★ シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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チャッカブーツ

明日は、朝早く出発して長野のIVY PRODUCTSさんに向かいます。 そもそもの目的は、去る今年の3月にご注文いただいたお客様に靴を納品することです。 IVY PRODUCTSさんにおける納品は初めてなので、まずはお客様に靴の正しい履き方などをお伝えしたり、靴のメンテナンス方法、そしてご質問などがあれば何でも聞いていただこうというわけです。 そして、せっかく行くのであれば、ご希望の方がいらっしゃるようなら足の計測もしますし、 さらにハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 サンプルの靴もちゃんと積みましたし、サンプルの革も足の計測セットも、忘れ物のないようにしっかりと準備しました。 もし、靴や足に関して問題を抱えていらっしゃる方、いつも靴擦れを起こしてしまうという方、どんな靴を履いたら良いのか一度見て欲しいという方、 お気軽にIVY PRODUCTSさんにお越しください。 IVY PRODUCTSさんの場所は、長野駅から徒歩で10分弱、善光寺を観光した後にお越しいただく場合も十分に歩ける距離です。 IVY PRODUTSさんは、こちらをご覧ください。 また、ちょっと離れたところからクルマでお越しいただく方には、こちらのセントラルスクエア駐車場をお勧めします。 この駐車場は、入庫後12時間までなら700円ととってもリーズナブルで、IVY PRODUCTSさんにも善光寺にも歩いて行けるところにあります。 ともあれ、お天気も良さそうですので、ぜひお気軽に遊びにいらしてください。 IVY PRODUCTSさんの革小物もなかなかステキなものばかりですよ。 私のおススメは、二つ折りの財布です。   ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       ②6月3日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔する予定です。今回も足の計測をさせていただきます。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のご注文も承ります。注文するしないにかかわらず、お気軽に遊びにいらしてください。クルマでお越しの場合は、近くに12時間まで700円という駐車場もたくさんございますので、ぜひ観光も兼ねてお越しください。お待ちしております。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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快適であるために

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

ねじれ剛性

クルマのエアコンのコンプレッサーに不具合が見つかったため、今日朝イチでディーラーさんに行ってクルマを預け、 代車を借りて仕事に行きました。 今乗っているクルマはさほどトラブルもなくて、代車を借りるということが少なくなりましたが、 前に乗っていたクルマの時には、結構な頻度でトラブルがあって、しょっちゅうディーラーに預けて代車を借りていたため、 その都度借りる代車がとっても楽しみでした。 今回は、久しぶりの代車です。 今回借りたのは、私が乗っているクルマよりも少し小さいセグメントのクルマです。 クルマって、乗るたびにいつも面白いなぁって思います。 開発するリーダーの方が、ちゃんとコンセプトを持って1台のクルマを作り上げるのだろうと思いますが、みんなそれぞれに個性があります。 今のクルマは昔のクルマに比べて個性がなくてつまらないということをよく聞きますが、いえいえどうして1台ずつしっかりと向き合ってみるとなかなか面白いです。 小さいクルマはコスト的な面で多少制約が出てしまうものの、そんな必要以上の豪華さなんて気にしなければ、自分の手足のように運転することができますし、車重が軽いから柔らかいサスペンションでも十分に安定して、 タイヤだって細くても十分なので、路面との抵抗も少なく楽しく運転することができます。 逆に大きな車は、重さがある分安定するので、長距離を走った時の快適さは非常に優れていますね。 そんな前提で、それぞれがクルマの個性を最大限に出せるようにたくさんの制約の中でたくさんの工夫を凝らしています。 ウチの家内のクルマと今日代車で借りたクルマは、セグメントで見ればおなじなのに性格は全く違います。 ちょっとした凸を乗り越えたときのいなし方も全く違いますし、前後のサスペンションの動きも全く違います。 どちらのクルマもプラットフォームのポテンシャルは、昨今のクルマの中ではきっと今一つと言ったところなのかもしれませんが、 それでも普段使いに近所を走るには全く問題ありません。 クルマって、プラットフォームとサスペンションとタイヤと、エンジンの出力特性とトランスミッションの特性(まだまだほかにもありますが)によって、性格が全く違うモノになってしまうので、 やっぱり面白いなぁって思います。   いつも言っていることなのですが、靴だって人を乗せて移動するということでは、クルマと共通な点があります。 普段クルマを運転している方なら、いつもと違うクルマを運転した時に、プラットフォームの出来の良し悪しって結構感じるのではないかと思います。 運転していて落ち着きがないとか、必要以上にゆすられて身体が疲れてしまうなどというのは、プラットフォームに起因していることかもしれません。 靴においても、クルマのプラットフォームの剛性に相当するねじれ剛性の高さは、履いた時の快適さに直結します。 上の写真は、私が靴を皆さんに見せているのではなく、 靴をねじって剛性の高さを見ていただいているものです。 靴の場合、接地した時に衝撃を受けます。 その衝撃は、肉眼ではよく分からないくらいのものですが、少なからず足に影響を及ぼします。 靴自体がしっかりとしているものであるなら、クルマに例えると外からの衝撃をタイヤとサスペンションとプラットフォームが上手に吸収してくれるかの如く、靴自体が上手に吸収してくれますが、 靴自体がヤワだったりすると、そのまま足に伝わって知らないうちに足が必要以上に機能していて、結果的に疲れてしまうのです。 靴は、前の方の屈曲点は屈曲するように、それよりも後ろの方は適度な剛性を保っている必要があります。 写真では、私が思いっきり靴をねじっているのですが、最近の仕様ではしっかりと補強をしてかなり剛性を高くしているので、そう簡単にねじれてくれません。 ただし、補強と言っても無駄に硬ければよいというわけではなく、人の身体に適した硬さであることが大切です。 どれくらい硬いのか、どれくらいの硬さが良いのか、興味をお持ちくださった方、 ぜひ私たちのイベントにお越しいただいて、実際に靴をねじってみてください。 もちろん、その硬さは履く方の体格に合わせるものです。 力自慢大会ではありませんからお間違えの無いように。   ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       ②6月3日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔する予定です。今回も足の計測をさせていただきます。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のご注文も承ります。注文するしないにかかわらず、お気軽に遊びにいらしてください。クルマでお越しの場合は、近くに12時間まで700円という駐車場もたくさんございますので、ぜひ観光も兼ねてお越しください。お待ちしております。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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